奥さまはモンスターバスター 時々 異世界召喚勇者

はなぶさ 源ちゃん

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その後…とは限らない番外編

番外編4.75 魔王さま地底へ行く その1

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登場人物

マグナ博士: 地底王国の優秀な地底科学者で巨大ロボット開発のプロ。

まおちゃん: とある魔王国の『のじゃロリ』国王。瀬利亜はんが大好き。

橋本太郎: 元瀬利亜の同級生で、モンスターンバスター見習い。フツメンで突っ込み王。

石川トラミ: 未来から来た猫耳美少女型人造人間。素朴で善良だが、気まぐれで暴走力が高い。運転や操縦技能に長けている。

石川瀬利亜: 優秀なモンスターバスターにして、無敵のスーパーヒロイン。巨大ロボット操縦者としても有能。



 魔王国サポートの仕事が終わり、まおちゃんたちと一緒に夕食を取った後の事です。
 
 デザートを食べ終わり、まったりと食後のおしゃべりをしているとき、私たちの足元に見覚えのある魔法陣が現れました。

 異世界からの召喚魔法陣です。しかも、覚えのあるこの魔力は?!

 辺りを閃光が包み、光が晴れて現れたのは私にとっては見覚えのある光景でした。

 「地底王国科学研究所へようこそ!」
 「いつもいつも急に呼びつけるんじゃありません!!」
 満面の笑顔で私たちを迎えたマグナ博士の頭を私はハリセンでひっぱたいたのでした。



 「おおっ?ここは初めての場所なのじゃ!それにいろいろ面白そうなものがあるのじゃ!」
 まおちゃんが興味深そうにあたりを見回しています。

 私と橋本君と言う見知った顔があり、初対面とはいえ一応マグナ博士が友好的、かつマグナ博士の実態を知らないので、まおちゃんは警戒することもなく、落ち着いてくれています。

 「まさか、僕も巨大ロボットに乗せられるわけですか?!」
 橋本君が警戒心たっぷりにマグナ博士を見やります。

 「安心したまえ!君の表現力と突っ込み力は関係者の中では突出して優れている。したがって、橋本君の役割は実況解説と突っ込みだ!」
 「…前回までからなんとなく、わかっていました。それはそれでかなりいやですが…。」
 胸を張って宣言するマグナ博士に橋本君がしょげ返っています。

 「それはともかく、今回はどういう経緯で私たちを呼んだのかしら?」

 「なんと、恐るべき『邪教・地底帝国』が我らが地底王国に宣戦布告をしてきたのだよ。しかも、その前に国の根幹をなす『邪教集団』が総力を挙げて異世界の魔王を召喚したのだ!」
 うんうん、あなたも『異世界の魔王・まおちゃん』を召喚したのですから、人の事は言えないと思いますが…。

 「やつらは科学力こそ大したことはないが、邪教を元にしたさまざまな恐ろしい魔術を使う専制国家なのだよ。
 しかもプライドが非常に高いものだから、『たくさんの地底帝国を撃破してきた地底王国許し難し』と言って、我々に宣戦布告してきたわけなのさ。」
 うん、マグナ博士同様にはた迷惑な発想の方たちが運営されている国なのですね。

 「それでは、その邪教・地底帝国の先兵が地底王国に近づいてきているから、ロボットに乗って迎撃してほしいということですね?」
 私が相変わらずな敵方のヘンテコぶりに頭痛をさせながらマグナ博士に確認します。

 「いや、『地底王国のヘッポコロボットなど簡単に撃破して見せるから我が帝国に攻めてきてみろ』とすごく挑発的な宣戦布告の動画を送りつけてきやがったのだ!」
 漆黒のローブをまとい、アノニマスのかぶるような不気味な仮面をかぶったどす黒いオーラの集団がこちらを馬鹿にするような口調で挑発してきています。
 そのうち一人は『おしりぺんぺん』とか、ポーズを取りながら悪口雑言の限りを尽くしています。
 
 それを見てマグナ博士はさらにヒートアップし、私たち三人は呆然としながら動画を見終わりました。

 「えーと、こんな連中は放置するのが一番いいのではないでしょうか?」
 おずおずと手を上げて、橋本君が『ザ・正論』を言ってくれます。
 まおちゃんもうんうんと頷いています。
 私も全面的に同意したいところですが…。

 「橋本君!何を言っているのだね?!恐るべき邪教集団が我々に邪教ならではの『精神攻撃』を仕掛けてきているのだよ?!!宣戦布告と合わせて、撃破しなければ、『我々』の気がすまないではないか!!」
 うん、マグナ教授は見事に『敵の(攻めて来いという)精神攻撃』に引っかかってますよね。
 私なら『相手の言い分を冷静かつ丁寧に完全論破』した動画を送ってあげるところですが、放っておくとマグナ博士がどんな暴走をするのかわかったものではありません。
 邪教・地底帝国のロボットとかを撃破した後、上層部を説得(物理)して、正気を取り戻してもらうのが一番無難ではないでしょうか?
 
 「ところで、どうやって『邪教・地底帝国』まで行く予定なのじゃ?」
 画面に映っているここ地底王国と邪教・地底帝国の図を見ながらまおちゃんが問いかける。

 確かにここから約五千キロ離れた地中深くにある邪教・地底帝国に行くには普通に考えればドリルなどで土を掘り進まなければいけないわけですが、土を掘っていたらものすごく時間がかかりそうです。

 「安心したまえ。猫娘バスを改良してもらった『大鉄人ニャンセブン』で時空間移動をして現地に乗りつけるのだよ。
 その後で、各乗組員専用のロボットを魔法陣で召喚するのだ!」

 マグナ博士の声に従って、格納庫の中の巨大ロボット『大鉄人ニャンセブン』が起動しました。
 

にゃんにゃにゃん♪ にゃんにゃにゃん♪ あれこそは♪
にゃんにゃにゃん♪ にゃんにゃにゃん♪ 大鉄人ニャンセブン♪

もえる真っ赤な太陽♪ ギラリ輝く虎縞♪
見よ♪ 大空の猫の顔♪

風のうなりか雄叫びか♪ ニャントロがたくらむ大破壊♪
立て猫耳ニャンセブン♪ 救えるものは他ににゃい♪ にゃんにゃんにゃん♪

にゃんにゃにゃん♪ にゃんにゃにゃん♪ あれこそは♪
にゃんにゃにゃん♪ にゃんにゃにゃん♪ 大鉄人ニャンセブン♪


 どこぞで聞いたようなテーマ曲が流れ、巨大ロボット『大鉄人ニャンセブン』が移動型から、巨大ロボットに変形します。

 「にゃはははははは♪運転手は私に任せるにゃ♪」
 ニャンセブンからトラミちゃんが降りてきて、私たちに手を振ります。

 「もしかして、トラミちゃんも巨大ロボット操縦要員でしょうか?」
 橋本君がげんなりした表情でマグナ博士に問いかけます。

 「その通りだ!瀬利亜ちゃん、まおちゃん、トラミちゃんの三人で巨大ロボット戦を乗り切ってもらうのだ!」
 予想通りの答えに橋本君がげんなりした顔をしています。

 トラミちゃんはとてもいい子ですが、暴走力が高く、マグナ博士と組ませるとその凶悪さが増大します。
 まおちゃんもとってもいい子ですが、この場での抑止力にはなりえないので私がしっかりするしかありませんね。
 
 「それでは全員ニャンセブンに乗り込むのだ!」
 私たちがニャンセブンに乗り込むとニャンセブンは前方に『謎の光線(笑)』を照射し、空間を飛び越える『ゲート』を作り出しすとその中に飛び込んでいった。

 ~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~
 
 ゲートの先の異空間を飛行しながらニャンセブンは潜航状態ステルスモードに切り替わります。
 いきなり敵地に巨大ロボットが現れると予測不能な戦闘状態に入ってしまい、必要以上に帝国の建造物等を破壊したり、人的被害を出してしまってはいけないからだ。

 もちろん、マグナ博士には『まずは潜入して調査が大切』と説得しました。

 異空間を飛びながら、相手からの通信から割り出した邪教帝国の領土内に再びゲートを開きます。

 おおよその座標を割り出した後、私の『正義の直観』で微調整したおかげで、帝国の都の城門の近くに出ることが出来ました。

 ニャンセブンのさまざまな探知装置は非常に優秀で、都のあちこちの様子を複数のモニターに映し出し、また音声も拾うことができています。

 む、禍々しい教会の聖堂ぽい建物の前にたくさんの人が集まっています。
 全員黒いローブを頭からかぶって怪しさが爆発しています。

 邪教の司祭ぽい人物の主導で何やら歌を唄っています。

 
 世界で一番すぐれた帝国♪ 邪教地底帝国♪
 命令絶対♪ 教義はいっぱい♪ 邪教地底帝国♪


 どこぞの国営放送の人形劇で流れた歌をぱくったような歌を皆さん喜んで歌っています。
 私たちに送りつけてきた動画の事も踏まえると、一刻も早く邪教からの洗脳を解いてあげる必要がありそうです。


 「はーはっはっは!邪教地底帝国の諸君!のんきに歌など歌っている場合ではないのだよ!
お前さんたちの宣戦布告に応えて、地底王国が誇るスーパーロボットで来てやったぞ!」

 なんと、マグナ博士がステルスモードを解除して、大音声で邪教地底帝国の人達に放送しているではないですか?!

 何のためにステルスモードにしてきたと思っているんですか?!!!

(続く)
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