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第1章
第49話:莫大な金を得てしまった……
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「さて、家と庭も綺麗になったし中に入るか」
そう言って扉を開けて家の中に入る。
「うん。普通の家だな」
日本式の家よりも西洋風の家と言った方がいいだろ。
内装を見たアルハの表情が明るく輝いた。
「わー! 綺麗に直ってる! 新築みたいだよ!」
まあ、喜んでくれたのなら良かった。
ゼノアとフィアも笑顔だ。クレアに関しては敷地内全体の変わり様に驚いていた。
「あ、アキトさん! 凄いですよ! 本当に新築みたいになってなすよ!」
「そうだな」
アルハのことはもう慣れたのかな?
「クレア、アルハは怖くないのか?」
クレアはアルハを見て口を開いた。
「そうですね。もう慣れまし──って、怖くはないですから⁉︎ 勘違いしないで下さい!」
このツンツンなクレアさんにはデレがないのだろうか?
「……そうか。アルハ、案内してもらっていいか?」
「もちろんよ!」
「本当に違いますから!」
俺達はアルハの後に続いて行き、家の中を案内してもらう。
クレア? そんなのスルーでいいだろ。怖いものは怖いんだ。
それからアルハの案内で家の中を見終わった俺達。
中を見て分かった事はと言うと、家具は買った方が良いと言う事だ。
少し古臭いデザインだからだ。
この件に関してはアルハも良いと言っていた。
「それじゃ俺達は一旦帰るが、アルハにはこれから家の警備を任せるよ」
「任せてちょうだい! 侵入者は私が殺してあげるんだから!」
少女の口から出て出てきてhしくはない言葉が出たが、俺は「程々にな」と言って王城に戻るのだった。
王城に戻った俺達だったが、フィリップさんの他にも全員が揃っていた。
そこで、クレアが幽霊を見て怖がっていた事を話すと。
「ハッハッハ! クレアは変わらないな!」
「ちょっとお兄様⁉︎」
アストさんの発言に、クレアは顔を赤くして声をあげた。
「小さい頃からそうだっただものね~」
「お姉様まで⁉︎」
「クレアの怖がりは治らないのかしら?」
「難しいな。いっそアキト殿と一緒に幽霊屋敷にでも住んでみたらどうだ?」
「お母様にお父様までも⁉︎」
クレアは俺を見て「ち、違うんです! 別に怖くは──」と叫んでいた。
クレアの怖がりは昔から変わらないようだ。
「そうだ。家を買ったのならその分はこちらが出そう」
「いや、いいよ」
フィリップさんはそう言うがこちらが買いたくて買ったのだ。
出して貰うのはいくら恩人だろうと申し訳ない。
「むう……」
フィリップさんは唸る。
「アキト、そのくらいはさせて欲しい」
「アストまでそう言うのか……」
「そうですよ」
「父と娘を助けてくれたのですから」
第一王女であるルナさんと王妃であるレイナさんにまで言われてしまった。
俺はなら──と提案をする。
「俺が魔境で狩った魔物を王家の方で定期的に買い取ってはくれないか?」
これならwin-winの関係だ。
「魔境の魔物か……因みにどれくらいあるのだ?」
「レベル100超えが数百体。千越えが五百体以上ある。とは言っても俺が使う分の素材や売れない奴もある」
「そ、そんなに……」
フィリップさんだけではなく、他の面々も驚きで固まっている。
レベル千なんてこの辺りに出ることなんてまず無い。レベル100でも滅多に現れない。
「売るならレベル100の方にはなるな。千になるとフェンリルとかになっちゃうしな」
「ふぇ、フェンリル……あの神狼と言われる……」
「せ、千越えの魔物が出たら国は……」
「滅亡、するわね……いや、それどころか周辺国家までもが……」
アスト、ルナ、レイナさんは驚きのあまり固まってしまっていた。
「それでフィリップさん、買い取ってくれるか?」
フィリップさんは気を取り戻し、口を開いた。
「勿論だとも! 是非売って欲しい!」
「分かった。査定額の十分の八をくれれば構わないよ。後は貧しい人達の為に使ってくれ」
自分だけ良い生活は出来ないからな。
ちょっとした支援だ。
「わかった。アキト殿がそれで良いと言うのならそうしよう」
みんなも頷き納得してくれたようだ。
「魔物は騎士の訓練場でいいかな?」
「ああ。そこで構わない」
そんなこんなでフィリップさんとアスト、クレアと共に騎士の訓練場に移動すると、グリファスや他の騎士達も集まってきた。
「陛下に殿下、クレア王女殿下まで、この様な所にどうなされました?」
「グリファス。アキト殿から魔境の魔物を買い取ることになった」
「なんと!」
俺は買い取って貰うことの内容を説明すると、グリファスは喜んだ。
いや、グリファスだけではなく、他の騎士達も同様に喜んだ。
それから出した魔物の量と見ただけでもわかるほどの魔物強さに、一同は驚愕する。
査定には数日の時間がかかるらしい。なのでそれまでの間、ゼノアとフィアと共に家の家具やら寝具やらの様々な買い出しに行くのだった。
数日後。査定額の結果は黒金貨が数十枚という結果になった。日本円で数千百億という大金になった。
どうやら、どれもが一級品の素材らしい。
金は多過ぎるので、ギルドの口座に振り込んでもらった。
「どうやって使おうか……」
俺はそんな莫大な金の使い道が浮かばないのだった。
そう言って扉を開けて家の中に入る。
「うん。普通の家だな」
日本式の家よりも西洋風の家と言った方がいいだろ。
内装を見たアルハの表情が明るく輝いた。
「わー! 綺麗に直ってる! 新築みたいだよ!」
まあ、喜んでくれたのなら良かった。
ゼノアとフィアも笑顔だ。クレアに関しては敷地内全体の変わり様に驚いていた。
「あ、アキトさん! 凄いですよ! 本当に新築みたいになってなすよ!」
「そうだな」
アルハのことはもう慣れたのかな?
「クレア、アルハは怖くないのか?」
クレアはアルハを見て口を開いた。
「そうですね。もう慣れまし──って、怖くはないですから⁉︎ 勘違いしないで下さい!」
このツンツンなクレアさんにはデレがないのだろうか?
「……そうか。アルハ、案内してもらっていいか?」
「もちろんよ!」
「本当に違いますから!」
俺達はアルハの後に続いて行き、家の中を案内してもらう。
クレア? そんなのスルーでいいだろ。怖いものは怖いんだ。
それからアルハの案内で家の中を見終わった俺達。
中を見て分かった事はと言うと、家具は買った方が良いと言う事だ。
少し古臭いデザインだからだ。
この件に関してはアルハも良いと言っていた。
「それじゃ俺達は一旦帰るが、アルハにはこれから家の警備を任せるよ」
「任せてちょうだい! 侵入者は私が殺してあげるんだから!」
少女の口から出て出てきてhしくはない言葉が出たが、俺は「程々にな」と言って王城に戻るのだった。
王城に戻った俺達だったが、フィリップさんの他にも全員が揃っていた。
そこで、クレアが幽霊を見て怖がっていた事を話すと。
「ハッハッハ! クレアは変わらないな!」
「ちょっとお兄様⁉︎」
アストさんの発言に、クレアは顔を赤くして声をあげた。
「小さい頃からそうだっただものね~」
「お姉様まで⁉︎」
「クレアの怖がりは治らないのかしら?」
「難しいな。いっそアキト殿と一緒に幽霊屋敷にでも住んでみたらどうだ?」
「お母様にお父様までも⁉︎」
クレアは俺を見て「ち、違うんです! 別に怖くは──」と叫んでいた。
クレアの怖がりは昔から変わらないようだ。
「そうだ。家を買ったのならその分はこちらが出そう」
「いや、いいよ」
フィリップさんはそう言うがこちらが買いたくて買ったのだ。
出して貰うのはいくら恩人だろうと申し訳ない。
「むう……」
フィリップさんは唸る。
「アキト、そのくらいはさせて欲しい」
「アストまでそう言うのか……」
「そうですよ」
「父と娘を助けてくれたのですから」
第一王女であるルナさんと王妃であるレイナさんにまで言われてしまった。
俺はなら──と提案をする。
「俺が魔境で狩った魔物を王家の方で定期的に買い取ってはくれないか?」
これならwin-winの関係だ。
「魔境の魔物か……因みにどれくらいあるのだ?」
「レベル100超えが数百体。千越えが五百体以上ある。とは言っても俺が使う分の素材や売れない奴もある」
「そ、そんなに……」
フィリップさんだけではなく、他の面々も驚きで固まっている。
レベル千なんてこの辺りに出ることなんてまず無い。レベル100でも滅多に現れない。
「売るならレベル100の方にはなるな。千になるとフェンリルとかになっちゃうしな」
「ふぇ、フェンリル……あの神狼と言われる……」
「せ、千越えの魔物が出たら国は……」
「滅亡、するわね……いや、それどころか周辺国家までもが……」
アスト、ルナ、レイナさんは驚きのあまり固まってしまっていた。
「それでフィリップさん、買い取ってくれるか?」
フィリップさんは気を取り戻し、口を開いた。
「勿論だとも! 是非売って欲しい!」
「分かった。査定額の十分の八をくれれば構わないよ。後は貧しい人達の為に使ってくれ」
自分だけ良い生活は出来ないからな。
ちょっとした支援だ。
「わかった。アキト殿がそれで良いと言うのならそうしよう」
みんなも頷き納得してくれたようだ。
「魔物は騎士の訓練場でいいかな?」
「ああ。そこで構わない」
そんなこんなでフィリップさんとアスト、クレアと共に騎士の訓練場に移動すると、グリファスや他の騎士達も集まってきた。
「陛下に殿下、クレア王女殿下まで、この様な所にどうなされました?」
「グリファス。アキト殿から魔境の魔物を買い取ることになった」
「なんと!」
俺は買い取って貰うことの内容を説明すると、グリファスは喜んだ。
いや、グリファスだけではなく、他の騎士達も同様に喜んだ。
それから出した魔物の量と見ただけでもわかるほどの魔物強さに、一同は驚愕する。
査定には数日の時間がかかるらしい。なのでそれまでの間、ゼノアとフィアと共に家の家具やら寝具やらの様々な買い出しに行くのだった。
数日後。査定額の結果は黒金貨が数十枚という結果になった。日本円で数千百億という大金になった。
どうやら、どれもが一級品の素材らしい。
金は多過ぎるので、ギルドの口座に振り込んでもらった。
「どうやって使おうか……」
俺はそんな莫大な金の使い道が浮かばないのだった。
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