32 / 66
マーリンさんの学業奮闘記
シンシアさん、取引する
しおりを挟む
遠征が終わり、学院に戻って数ヶ月が経ちました。
あの後、平原に戻ったわたくし達はランスロット様の非道な行いを先生に報告致しました。
非常時の行為だった為、ランスロット様は罰則を受ける事は有りませんでしたが信用は最低まで落ちた様です。
それにマーリンさんに殴られていました。
「やっぱり、パーティじゃない?
シアの誕生日の時みたいに」
「ふむ、寮の部屋を借りられるか確認しておこう」
わたくし達はユウ先生の送別会の相談をしております。
短い間ではありましたがユウ先生には多くの事を教わりました。
その感謝を込め送別会を開く事になったのです。
それにわたくしにはユウ先生とお話ししたい理由があるのですわ。
「料理に関してはわたくしにお任せ下さい」
「何か考えがあるのか?」
「はい、早速準備致しますわ」
ユウ先生に予定を確認したところ、次の休みは1日あいているとのお返事を頂きました。
あと3日で準備しなければなりません。
わたくしは準備の為、談話室をでて、自室に戻って来ました。
いつも身につけている大容量のマジックバックをベッドに置くと椅子に座り、一息着きます。
そして、アイテムボックスからマジックアイテム《星々の地図》をとりだしました。
このマジックアイテムはわたくしがこの世界に生まれる……いえ、生まれ変わる時に、神様から頂いたものです。
わたくしには、前世の記憶が有ります。
前世でのわたくしは、ごく普通のOLとして暮らしていました。
しかし、ある日の午後、横断歩道を渡っていたわたくしは、信号を無視したトラックに轢かれ命を落としてしまったのです。
そして、どこまでも広がる白い部屋で神様から異世界に転生させて貰い、この世界に生まれたのです。
その際に数々のチートを頂きました。
そして、転生者に与えられる共通のチートとは別に、農民スキル、契約魔法、星々の地図の3つを貰いました。
わたくしはもともと持っていた商人スキルと頂いた農民スキルを使い、領地の発展に貢献し、自分の商会を作り、大きくして行きました。
戦闘には役に立ちませんでしたが契約魔法は商売では大きな力となりました。
ある日わたくしは教会で神様とお話しし、この世界に来た日本人が、わたくしを含めて3人いる事を知りました。
わたくしはその3人を見つける事が出来ました。
1人はわたくし。
もう1人はあの怪人108面相と名乗る義賊。
そしてもう1人、あの人は、恐らくわたくしが転生者であると、気づいているでしょうし、わたくしが『気づいている』事にも気づいているでしょう。
しかし、あの人は何も言わないので、わたくしから何かを言うつもりはありません。
ここで問題なのは、ユウ先生ですわ。
彼女の風貌はまさに日本人のそれです。
しかし、日本人の顔立ちのまま、この世界に生きていると言う事は彼女はわたくしやあの人と違い、転移して来たと言う事です。
しかし、神様の話では今の時代に生きている日本人は3人だと伺いました。
この矛盾を考えた時、わたくしが出した回答はユウ先生はこの世界の人間だと言う事です。
今の神様がこの世界を管理し始める前に別の神様により、多くの異世界転移が行われていたそうです。
しかし、この大陸にはそれ程、日本人の痕跡が残っていなかった。
それは恐らく、この大陸の外にある別の大陸に多くの日本人が転移、転生したのではないかと考えたのです。
つまり、ユウ先生はかつて、この世界にやって来た日本人の子孫だと言うことです。
そして、魔法遺跡の事故でこの大陸にやって来たのでしょう。
わたくしは星々の地図を起動致しました。
この地図は、わたくしの魔力を込めたアミュレットの位置を表示する事ができるのです。
地図が表示されるのは、わたくしが訪れた事のある場所だけですが、定期的にアミュレットに魔力を込めることで、わたくしの商会に所属するアミュレットを渡した商人の現在位置が分かる便利なアイテムですわ。
地図で位置を確認した、商人に手紙を書きます。
わたくしは送別会でユウ先生に刺身をお出しするつもりなのです。
日本人の文化が濃い国の出身なら喜んで頂けるのでは無いかと思いますわ。
念のため他の料理も用意しなければいけませんわね。
こうした努力により、わたくしは送別会の後、ユウ先生との商談により、とうとう醤油と味噌の製法を手に入れる事が出来たのです。
あの後、平原に戻ったわたくし達はランスロット様の非道な行いを先生に報告致しました。
非常時の行為だった為、ランスロット様は罰則を受ける事は有りませんでしたが信用は最低まで落ちた様です。
それにマーリンさんに殴られていました。
「やっぱり、パーティじゃない?
シアの誕生日の時みたいに」
「ふむ、寮の部屋を借りられるか確認しておこう」
わたくし達はユウ先生の送別会の相談をしております。
短い間ではありましたがユウ先生には多くの事を教わりました。
その感謝を込め送別会を開く事になったのです。
それにわたくしにはユウ先生とお話ししたい理由があるのですわ。
「料理に関してはわたくしにお任せ下さい」
「何か考えがあるのか?」
「はい、早速準備致しますわ」
ユウ先生に予定を確認したところ、次の休みは1日あいているとのお返事を頂きました。
あと3日で準備しなければなりません。
わたくしは準備の為、談話室をでて、自室に戻って来ました。
いつも身につけている大容量のマジックバックをベッドに置くと椅子に座り、一息着きます。
そして、アイテムボックスからマジックアイテム《星々の地図》をとりだしました。
このマジックアイテムはわたくしがこの世界に生まれる……いえ、生まれ変わる時に、神様から頂いたものです。
わたくしには、前世の記憶が有ります。
前世でのわたくしは、ごく普通のOLとして暮らしていました。
しかし、ある日の午後、横断歩道を渡っていたわたくしは、信号を無視したトラックに轢かれ命を落としてしまったのです。
そして、どこまでも広がる白い部屋で神様から異世界に転生させて貰い、この世界に生まれたのです。
その際に数々のチートを頂きました。
そして、転生者に与えられる共通のチートとは別に、農民スキル、契約魔法、星々の地図の3つを貰いました。
わたくしはもともと持っていた商人スキルと頂いた農民スキルを使い、領地の発展に貢献し、自分の商会を作り、大きくして行きました。
戦闘には役に立ちませんでしたが契約魔法は商売では大きな力となりました。
ある日わたくしは教会で神様とお話しし、この世界に来た日本人が、わたくしを含めて3人いる事を知りました。
わたくしはその3人を見つける事が出来ました。
1人はわたくし。
もう1人はあの怪人108面相と名乗る義賊。
そしてもう1人、あの人は、恐らくわたくしが転生者であると、気づいているでしょうし、わたくしが『気づいている』事にも気づいているでしょう。
しかし、あの人は何も言わないので、わたくしから何かを言うつもりはありません。
ここで問題なのは、ユウ先生ですわ。
彼女の風貌はまさに日本人のそれです。
しかし、日本人の顔立ちのまま、この世界に生きていると言う事は彼女はわたくしやあの人と違い、転移して来たと言う事です。
しかし、神様の話では今の時代に生きている日本人は3人だと伺いました。
この矛盾を考えた時、わたくしが出した回答はユウ先生はこの世界の人間だと言う事です。
今の神様がこの世界を管理し始める前に別の神様により、多くの異世界転移が行われていたそうです。
しかし、この大陸にはそれ程、日本人の痕跡が残っていなかった。
それは恐らく、この大陸の外にある別の大陸に多くの日本人が転移、転生したのではないかと考えたのです。
つまり、ユウ先生はかつて、この世界にやって来た日本人の子孫だと言うことです。
そして、魔法遺跡の事故でこの大陸にやって来たのでしょう。
わたくしは星々の地図を起動致しました。
この地図は、わたくしの魔力を込めたアミュレットの位置を表示する事ができるのです。
地図が表示されるのは、わたくしが訪れた事のある場所だけですが、定期的にアミュレットに魔力を込めることで、わたくしの商会に所属するアミュレットを渡した商人の現在位置が分かる便利なアイテムですわ。
地図で位置を確認した、商人に手紙を書きます。
わたくしは送別会でユウ先生に刺身をお出しするつもりなのです。
日本人の文化が濃い国の出身なら喜んで頂けるのでは無いかと思いますわ。
念のため他の料理も用意しなければいけませんわね。
こうした努力により、わたくしは送別会の後、ユウ先生との商談により、とうとう醤油と味噌の製法を手に入れる事が出来たのです。
0
あなたにおすすめの小説
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
腹に彼の子が宿っている? そうですか、ではお幸せに。
四季
恋愛
「わたくしの腹には彼の子が宿っていますの! 貴女はさっさと消えてくださる?」
突然やって来た金髪ロングヘアの女性は私にそんなことを告げた。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】たぶん私本物の聖女じゃないと思うので王子もこの座もお任せしますね聖女様!
貝瀬汀
恋愛
ここ最近。教会に毎日のようにやってくる公爵令嬢に、いちゃもんをつけられて参っている聖女、フレイ・シャハレル。ついに彼女の我慢は限界に達し、それならばと一計を案じる……。ショートショート。※題名を少し変更いたしました。
スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~
榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。
彼はその日から探索者――シーカーを目指した。
そして遂に訪れた覚醒の日。
「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」
スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。
「幸運の強化って……」
幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。
そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。
そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。
だが彼は知らない。
ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。
しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。
これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる