これが私の生存戦略

はぐれメタボ

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公爵家編

公爵庶子リリアの疑問

 ソフィアお姉様の手配した家庭教師による淑女教育が始まった。
 教養を収めた講師を自室に呼びつけて勉強を教えさせるなんて、物凄く贅沢だ。
 それに講師はなかなか教えるのが上手い。
 ソフィアお姉様と私を比較しては私の闘争心を煽るなど、流石はプロだと思った。
 多少、嫌味を言ったり叱責されたりもするが、酒場の下品な男やガサツな女将に比べればお上品な物である。
 自分が知識や教養を身に付けていると実感してくると、更に楽しくなって来た。
 まだまだソフィアお姉様には程遠いらしいが、それも時間の問題だろう。

 その日も機嫌よく夕食の席に着く。
 テーブルにはお父様と母、じゃなかった。お母様の2人が座っている。お姉様は滅多に一緒に食事はしない。
 お父様にハブられているのだろう。ウケる。

「リリア。ソフィアに家庭教師をつけられているそうだね」
「はい、お父様」
「まったくあの娘は。可愛いリリアを虐めるなど許せん。
 安心しなさい、家庭教師はすぐにクビにする。リリアは好きな事をしていていいんだぞ」
「え?」

 いやいや、何を言っているのかしら?
 家庭教師なんて凄い贅沢なのに、何故私がソフィアお姉様に虐められている事になるの?
 むしろソフィアお姉様は私に媚を売っているのに?

「それには及びませんわ、お父様。せっかくのお姉様の心遣いなのですから」
「そうか? リリアは優しいな。でも辛くなったいつでも辞めて良いんだからな」
「そうよ、リリア。貴女はこの公爵家の後継なんだから。好きな事をして良いんだからね」
「はい、お父様、お母様」

 その場では笑顔でそう返したが、私は心の中では首を傾げた。
 公爵家を継ぐならむしろ勉強するべきなのでは?
 いや、そう言えばお父様はどんな仕事をしているのだろうか?
 確か今日はご友人と狩りに行っていた。
 昨日はお母様とショッピング。
 その前は観劇でその前は釣り。
 あれ? 公爵って暇なの?
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