これが私の生存戦略

はぐれメタボ

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公爵家編

公爵庶子リリアの遭遇

 孤児院にやって来た私に子供達が群がって来る。
 初めは突然やって来た貴族を警戒していた子供達だったが、何度か交流する事でその警戒を解く事に成功した。やはりお菓子の力は偉大だ。
 今日はソフィアお姉様から預かって来た焼き菓子が有るので、勉強終わりにご褒美として配るとしよう。

 ロデリックに運んでもらった黒板を壁に立て掛けて授業を始めた。
 今日はソフィアお姉様に持たされた絵本もあるので、この国で有名な童話を使って文字を教えることにした。
 早い子はもう一人で全部読める様になった子も居る。
 少し休憩を挟んだ後、算術の勉強だ。
 子供達のモチベーションは高く、将来の為にしっかりと勉強に励んでいる。
 勉強後に出した焼き菓子は、流石公爵家の料理人が作っただけの事はあり、子供達は大喜びだった。
 ソフィアお姉様の目的が分からないので少し怖いが、きっとただの気まぐれだろうと思う事にする。
 おやつの後は自由時間で、私は幼い子供達に本を読み聞かせ、サラは少女達に刺繍を、ロデリックは少年達剣術を教えている。
 これらは意外に人気が有るので、これからも続けようと思っている。

 孤児院での勉強を終えた私は、サラと共にロデリックが御する馬車に乗り込んだ。

「何時もより少し遅くなってしまったけど、門限にはまだ十分間に合うわね」

 今日は絵本とお菓子でテンションが上がった子供達に引き止められてしまった。
 少し空が若干赤く染まろうとしている時間、馬車の窓から何となく外を見ていると、下町の路地の端に少女が1人、薄汚れた布を広げていた。

「あれは……」
「うん? ああ、物乞い……いや、何かを売ろうとしているみたいね」

 サラはあまり下町に来た事が無いのか、年端も行かない少女がボロボロの格好で露天商の真似事をしようとしている事に驚いた様だった。
 私からすれば普通の光景なんだけどなぁ。

「……ロデリック、停めて」

 馬車から降りた私は、少女へと歩み寄った。
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