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孤独の病
第4話 報告
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夜が来た。
皆は宿で寝たが、私は森の中で寝た。
4年間森で過ごしたから、こっちの方がなんて言うか・・・安心するって言うか・・・。
実は私、森で育ったから第六感が人並み以上に強くなった。
だから襲われそうになるとすぐ気づく。
それに・・・。
「・・・ということなの」
私はコモルたちを呼び出した。
そしてポトカフ村のことを話した。
『うむ、それは大変なことになったな』
メラは険しい顔をした。
『一体原因は何なのでしょう・・・』
フランは首を傾げた。
『病気・・・うまいのか?』
コモルは病気というものを知らなかったみたいだ。
『手がかりがない・・・。厄介だな』
皆しばらく黙った。
「あ、そろそろ寝ないと」
『分かった。ダイヤ、役に立てなくって、悪かった』
レンジャー
皆をしまって、私は眠りについた。
翌日
「おはよう」
私はみんなのところに行った。
でも、ルビーの姿が見当たらない。
「あれ、ルビーは?」
「あいつはナンパしている。
捜査は後でやるって」
パールが不機嫌そうに言った。
ルビーって、気分屋なんだ・・・。
「あんなリーダー置いておいて、私達で探そ。
ね、ダイヤちゃ・・・」
「カエル、病気について知っている?」
私はそこにいたカエルに話しかけた。
「ダイヤちゃん、人前であまり動物に話さないでくれる・・・?」
エメラルドが恥ずかしそうに言った。
「え?カエルは動物じゃないよ。両生類だよ」
私がそういうと、ムッとした表情で行ってしまった。
あれ?どうしたんだろう・・・?
みんなあきれた様子で手掛かりを探しに行った。
『すまんがぁ、俺はその病気について知らねぇ。
ただ、妙なことがあったんだ』
「妙なこと?」
私がそういうと、カエルは真剣な表情で話した。
『最近、この小川に入ると苦しくなるんだ』
カエルは目の前にある〔ポトカフ川〕を指した。
『あの川、この前までは変わりはなかったが、
どうも川に入ると苦しくなったり、水に触れたところがかぶれるんだぁ。
この前なんか小魚が大量に死んでいるところを、目撃した。
これが病気に関係あるか分からないがぁ・・・』
「ううん、教えてくれてありがとう」
私はそう言うと、森の奥へ消えていった。
ギャァー
鳥の声がした。
この声は・・・。
私は村を離れた。
鳥は私を追った。
ここまでくれば大丈夫だろう。
鳥は目の前の木に止まった。
鳥はエボニィだった。
「エボニィ、何か知ったの?」
『ええ、城下町まで飛んで行ったわ。
あたしみたいな上級の鳥は数秒で遠いところへ行けるんだから』
エボニィは「褒めて」って感じだったから、
苦笑いしながら拍手した。
実はエボニィにはとあるお願いをしたの。
それは王宮付近に行って、
女王(アンザン)達の情報を探して知らせてほしいということだ。
「アンザンお姉様達はその後どうなったの?」
私は真剣な表情でエボニィを見つめた。
『心の準備はできたかしら?』
私は緊張したけど頷いた。
どうしても王族のことが知りたい。
『アンザン女王達が暴れているわ。理不尽な政治を行っている。もうじきここまで知らせが来るわ』
皆は宿で寝たが、私は森の中で寝た。
4年間森で過ごしたから、こっちの方がなんて言うか・・・安心するって言うか・・・。
実は私、森で育ったから第六感が人並み以上に強くなった。
だから襲われそうになるとすぐ気づく。
それに・・・。
「・・・ということなの」
私はコモルたちを呼び出した。
そしてポトカフ村のことを話した。
『うむ、それは大変なことになったな』
メラは険しい顔をした。
『一体原因は何なのでしょう・・・』
フランは首を傾げた。
『病気・・・うまいのか?』
コモルは病気というものを知らなかったみたいだ。
『手がかりがない・・・。厄介だな』
皆しばらく黙った。
「あ、そろそろ寝ないと」
『分かった。ダイヤ、役に立てなくって、悪かった』
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「おはよう」
私はみんなのところに行った。
でも、ルビーの姿が見当たらない。
「あれ、ルビーは?」
「あいつはナンパしている。
捜査は後でやるって」
パールが不機嫌そうに言った。
ルビーって、気分屋なんだ・・・。
「あんなリーダー置いておいて、私達で探そ。
ね、ダイヤちゃ・・・」
「カエル、病気について知っている?」
私はそこにいたカエルに話しかけた。
「ダイヤちゃん、人前であまり動物に話さないでくれる・・・?」
エメラルドが恥ずかしそうに言った。
「え?カエルは動物じゃないよ。両生類だよ」
私がそういうと、ムッとした表情で行ってしまった。
あれ?どうしたんだろう・・・?
みんなあきれた様子で手掛かりを探しに行った。
『すまんがぁ、俺はその病気について知らねぇ。
ただ、妙なことがあったんだ』
「妙なこと?」
私がそういうと、カエルは真剣な表情で話した。
『最近、この小川に入ると苦しくなるんだ』
カエルは目の前にある〔ポトカフ川〕を指した。
『あの川、この前までは変わりはなかったが、
どうも川に入ると苦しくなったり、水に触れたところがかぶれるんだぁ。
この前なんか小魚が大量に死んでいるところを、目撃した。
これが病気に関係あるか分からないがぁ・・・』
「ううん、教えてくれてありがとう」
私はそう言うと、森の奥へ消えていった。
ギャァー
鳥の声がした。
この声は・・・。
私は村を離れた。
鳥は私を追った。
ここまでくれば大丈夫だろう。
鳥は目の前の木に止まった。
鳥はエボニィだった。
「エボニィ、何か知ったの?」
『ええ、城下町まで飛んで行ったわ。
あたしみたいな上級の鳥は数秒で遠いところへ行けるんだから』
エボニィは「褒めて」って感じだったから、
苦笑いしながら拍手した。
実はエボニィにはとあるお願いをしたの。
それは王宮付近に行って、
女王(アンザン)達の情報を探して知らせてほしいということだ。
「アンザンお姉様達はその後どうなったの?」
私は真剣な表情でエボニィを見つめた。
『心の準備はできたかしら?』
私は緊張したけど頷いた。
どうしても王族のことが知りたい。
『アンザン女王達が暴れているわ。理不尽な政治を行っている。もうじきここまで知らせが来るわ』
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