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作者は誰?
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「どうぞ」
ヨハンが三人分のお茶を机の上に置いてくれる。どうやらここは相談室のような感じの部屋らしい。他の人の目がないところに、というとここに案内されたのだ。
「ありがとうございます」
お茶に手を伸ばすと、ヨハンはどこか緊張した面持ちで私を見た。何、そんなに見られたら飲みにくいんだけど。そう思いながらもカップに口を付ける。……うん。
「ごめんね、お茶の入れ方はあまり詳しくないんだ」
ああ、そういうこと。理解ができた私はにっこりと笑って言った。
「いいえ、美味しいですわ。やはりこういうのは気持ちがこもっていると美味しいのでしょうか」
なんて、別に思ってないけどとりあえずそう言っておく。だって他にフォローが思いつかないんだもん。それに伯爵家の跡取り息子が自分でお茶を入れようと思う、それだけで十分だ。
しかし私の横でお茶を飲んだクリスはきゅっと顔のパーツを真ん中に寄せて変な顔をした。せっかく私が気を遣ってフォローしたというのに……。ヨハンはクリスのその表情を見て苦笑いを浮かべた。
「ありがとう、エレナちゃん」
どうやら私の気遣いは無駄になってしまったようだ。私はそれ以上何も言えず、話題を変える。
「ヨハン様、結論から言いますと、わたくしあの本を読むことができましたの」
「うん、そうだと思ったよ」
あれ、驚かないんだ。
「内容はたいしたことではありませんわ。読み方についても詳しいお話はまた後日に致しましょう。わたくし、とりあえずあの本を書いた人のことが知りたいのです」
果たして闇の魔法を大したことないと言ってしまってもいいものなのか分からなかったけど、でもとりあえず今はどっちでもいい内容だと思われる。多分。……後でヘンドリックお兄様に怒られたりしないよね? 大丈夫よね?
「……中にはそれぞれの属性についてと、闇属性について書かれてありました」
なんか黙っていたら怒られるような気がして、やっぱり話しておく。ヨハンだけだったら大丈夫なような気がするけどヘンドリックお兄様は駄目だ。情報を隠していると絶対に怒られる。それはそれは冷たい目で睨まれる。想像するだけでぞっとした。
闇属性について書かれていたことを一通り述べると、ヨハンは少し考えるような素振りを見せ、「うん」と頷いた。
「今の時点でそれについて判断できる材料がないね。闇属性なんて聞いたこともない。本当にあるのかも疑わしい」
「でも光属性があるなら闇属性だってあっても不思議じゃないよね?」
クリスの言葉に私も頷く。根拠は何もない。
「ええ、闇属性は存在します」
きっぱりと断言した私にヨハンはすっと冷静な視線を向けた。「どうして?」と言うその問いに私は満面の笑みを浮かべて答えた。
「女の勘ですわ」
ヨハンとクリスがぽかんとした顔で私を見る。次いで、二人そろって笑い出した。何よ、そんな笑うことないじゃん。だってほんとなんだもん。根拠なんてないよ。ゲームにだって出てこなかったし。でもあれは嘘じゃない。断言できる。なぜかは自分でも分からないけど。
「ははっ、幼くても女の子だ。女の勘は馬鹿にはできないね」
うん、馬鹿にされている感じはない。だけど笑われるのは面白くない。
「それよりも書いた人が知りたいのです。ヨハン様はどう思われますの?」
ちょっとだけぶすっとしてそう言うと、横からクリスがほっぺをつついてきた。ヨハンがそれを嗜めるように「クリス」と名前を呼ぶ。だがクリスは手を引っ込めない。……ふんっ!
パシッと勢いよく手で払いのけると、クリスは可笑しそうに笑い、また手を伸ばしてくる。私はその手を払う。するとクリスがまた手を伸ばしてきて私が払って……。ちょっと楽しくなってきたころ、ごほんと咳払いが聞こえた。ハッとしてガシッとクリスの手首をつかんで止めると、クリスは不満そうに唇を尖らせた。
「クリス、いい加減にしなさい」
ヨハンの鋭い口調にクリスはしぶしぶ手を引っ込める。しまった、つい楽しんでしまった。改めて背筋を伸ばしてヨハンを見ると、ヨハンは静かな声で言った。
「作者は身分が高く、魔法に長けている人だ」
「ええ、そうですわね。ベルメール先生が『あの方』と呼ぶくらいですもの。となると公爵家の方でしょうか?」
「そうだね、ベルメール先生は侯爵夫人だから、それより上の身分だろうね」
といっても違和感が拭えない。てっきり作者はここの生徒だったんじゃないかと思っていた。だけどいくら自分よりも身分が高くても生徒を『あの方』なんて呼び方をするのだろうか。っていうことは生徒ではないってことだけど、それはそれでなんか違うような気がする。
でも生徒でもなくて生徒以外でもないって他にいるわけがない。思わずため息をついてしまった。
「エレナちゃんは、この作者を探してどうしようと思っているの?」
作者を探してどうするのか? そんな深いことは考えていない。ただこの作者がどういう意図でこの本を書いて、図書室に置いたのか、どうして読める人を探すのかが気になるだけだ。
「あれを読める人を探している理由が知りたいだけですの。それによって名乗りを上げるかを判断しようと思いまして」
「名乗りを上げるということはエレナちゃんが全属性を持っていることが誰かに知られるということだよ。それでも?」
ああ、そうか。全属性持っていないと読めないんだから言い訳のしようもないもんね。だけど、
「その人が本当に困っていて全属性持ちを探しているというのなら力になりたいのです。本当に困っている人はこんな回りくどいことはしないかもしれませんが……」
私がそう言うと、クリスは「おおー」と感心したような声を出し、ヨハンは仕方がなさそうな、呆れたような表情を浮かべた。
「この件は私が少し調べてみるよ。だからエレナちゃんとクリスは学校生活を楽しんで。また何か分かったら教えるから」
「ええ、ありがとうございます。ところで、週末ヘンドリックお兄様に会いに行きたいのですが、魔法省へ行ったら会えるのでしょうか? 今回のお話もしておきたいですし」
「うん、魔法省で不健康な生活を送っているそうだから少し怒ってやってくれる? 大まかな話は先に私からしておくよ」
まじか! 不健康な生活はよくない。私は魔法省で働く人たちの顔と、目の下の隈を思い出してぞっとした。ヘンドリックお兄様がすっごいかっこ悪くなってたらどうしよう。ガリガリになって、頬もこけて、すっごい濃い隈ができていたらどうしよう……。
そうだ、お弁当を作って行ってあげよう!!
ヨハンが三人分のお茶を机の上に置いてくれる。どうやらここは相談室のような感じの部屋らしい。他の人の目がないところに、というとここに案内されたのだ。
「ありがとうございます」
お茶に手を伸ばすと、ヨハンはどこか緊張した面持ちで私を見た。何、そんなに見られたら飲みにくいんだけど。そう思いながらもカップに口を付ける。……うん。
「ごめんね、お茶の入れ方はあまり詳しくないんだ」
ああ、そういうこと。理解ができた私はにっこりと笑って言った。
「いいえ、美味しいですわ。やはりこういうのは気持ちがこもっていると美味しいのでしょうか」
なんて、別に思ってないけどとりあえずそう言っておく。だって他にフォローが思いつかないんだもん。それに伯爵家の跡取り息子が自分でお茶を入れようと思う、それだけで十分だ。
しかし私の横でお茶を飲んだクリスはきゅっと顔のパーツを真ん中に寄せて変な顔をした。せっかく私が気を遣ってフォローしたというのに……。ヨハンはクリスのその表情を見て苦笑いを浮かべた。
「ありがとう、エレナちゃん」
どうやら私の気遣いは無駄になってしまったようだ。私はそれ以上何も言えず、話題を変える。
「ヨハン様、結論から言いますと、わたくしあの本を読むことができましたの」
「うん、そうだと思ったよ」
あれ、驚かないんだ。
「内容はたいしたことではありませんわ。読み方についても詳しいお話はまた後日に致しましょう。わたくし、とりあえずあの本を書いた人のことが知りたいのです」
果たして闇の魔法を大したことないと言ってしまってもいいものなのか分からなかったけど、でもとりあえず今はどっちでもいい内容だと思われる。多分。……後でヘンドリックお兄様に怒られたりしないよね? 大丈夫よね?
「……中にはそれぞれの属性についてと、闇属性について書かれてありました」
なんか黙っていたら怒られるような気がして、やっぱり話しておく。ヨハンだけだったら大丈夫なような気がするけどヘンドリックお兄様は駄目だ。情報を隠していると絶対に怒られる。それはそれは冷たい目で睨まれる。想像するだけでぞっとした。
闇属性について書かれていたことを一通り述べると、ヨハンは少し考えるような素振りを見せ、「うん」と頷いた。
「今の時点でそれについて判断できる材料がないね。闇属性なんて聞いたこともない。本当にあるのかも疑わしい」
「でも光属性があるなら闇属性だってあっても不思議じゃないよね?」
クリスの言葉に私も頷く。根拠は何もない。
「ええ、闇属性は存在します」
きっぱりと断言した私にヨハンはすっと冷静な視線を向けた。「どうして?」と言うその問いに私は満面の笑みを浮かべて答えた。
「女の勘ですわ」
ヨハンとクリスがぽかんとした顔で私を見る。次いで、二人そろって笑い出した。何よ、そんな笑うことないじゃん。だってほんとなんだもん。根拠なんてないよ。ゲームにだって出てこなかったし。でもあれは嘘じゃない。断言できる。なぜかは自分でも分からないけど。
「ははっ、幼くても女の子だ。女の勘は馬鹿にはできないね」
うん、馬鹿にされている感じはない。だけど笑われるのは面白くない。
「それよりも書いた人が知りたいのです。ヨハン様はどう思われますの?」
ちょっとだけぶすっとしてそう言うと、横からクリスがほっぺをつついてきた。ヨハンがそれを嗜めるように「クリス」と名前を呼ぶ。だがクリスは手を引っ込めない。……ふんっ!
パシッと勢いよく手で払いのけると、クリスは可笑しそうに笑い、また手を伸ばしてくる。私はその手を払う。するとクリスがまた手を伸ばしてきて私が払って……。ちょっと楽しくなってきたころ、ごほんと咳払いが聞こえた。ハッとしてガシッとクリスの手首をつかんで止めると、クリスは不満そうに唇を尖らせた。
「クリス、いい加減にしなさい」
ヨハンの鋭い口調にクリスはしぶしぶ手を引っ込める。しまった、つい楽しんでしまった。改めて背筋を伸ばしてヨハンを見ると、ヨハンは静かな声で言った。
「作者は身分が高く、魔法に長けている人だ」
「ええ、そうですわね。ベルメール先生が『あの方』と呼ぶくらいですもの。となると公爵家の方でしょうか?」
「そうだね、ベルメール先生は侯爵夫人だから、それより上の身分だろうね」
といっても違和感が拭えない。てっきり作者はここの生徒だったんじゃないかと思っていた。だけどいくら自分よりも身分が高くても生徒を『あの方』なんて呼び方をするのだろうか。っていうことは生徒ではないってことだけど、それはそれでなんか違うような気がする。
でも生徒でもなくて生徒以外でもないって他にいるわけがない。思わずため息をついてしまった。
「エレナちゃんは、この作者を探してどうしようと思っているの?」
作者を探してどうするのか? そんな深いことは考えていない。ただこの作者がどういう意図でこの本を書いて、図書室に置いたのか、どうして読める人を探すのかが気になるだけだ。
「あれを読める人を探している理由が知りたいだけですの。それによって名乗りを上げるかを判断しようと思いまして」
「名乗りを上げるということはエレナちゃんが全属性を持っていることが誰かに知られるということだよ。それでも?」
ああ、そうか。全属性持っていないと読めないんだから言い訳のしようもないもんね。だけど、
「その人が本当に困っていて全属性持ちを探しているというのなら力になりたいのです。本当に困っている人はこんな回りくどいことはしないかもしれませんが……」
私がそう言うと、クリスは「おおー」と感心したような声を出し、ヨハンは仕方がなさそうな、呆れたような表情を浮かべた。
「この件は私が少し調べてみるよ。だからエレナちゃんとクリスは学校生活を楽しんで。また何か分かったら教えるから」
「ええ、ありがとうございます。ところで、週末ヘンドリックお兄様に会いに行きたいのですが、魔法省へ行ったら会えるのでしょうか? 今回のお話もしておきたいですし」
「うん、魔法省で不健康な生活を送っているそうだから少し怒ってやってくれる? 大まかな話は先に私からしておくよ」
まじか! 不健康な生活はよくない。私は魔法省で働く人たちの顔と、目の下の隈を思い出してぞっとした。ヘンドリックお兄様がすっごいかっこ悪くなってたらどうしよう。ガリガリになって、頬もこけて、すっごい濃い隈ができていたらどうしよう……。
そうだ、お弁当を作って行ってあげよう!!
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