240 / 300
抜け道
しおりを挟む
部屋の中に降りる沈黙。
ヘンドリックお兄様は聞こえているはずなのに返事をしてくれない。隣に座るクリスはそわそわと落ち着かない様子だ。
私はお弁当を食べ続けるお兄様をじっと見つめる。
どうだ、食べづらいだろう。答えてくれるまで見続けてあげるんだから。
そう思うが、ヘンドリックお兄様は全く気にしていない様子だ。私の方など一向に見ず、パクパクと上品に食べ続けている。
私はこの人の神経の図太さを少し舐めていたのかもしれない。これはクリス以上だ。
「……お兄様、教えてくださいませ」
先に耐えられなくなったのは私だった。人が食べるのを見ているだけなんてとても退屈だ。嫌がらせでできることではなかった。
「なぜ知りたい」
お兄様はお弁当を持ったままそう聞いて来る。
なぜなんてそんなの助けたいからしかないだろう。そう言おうとするが、先にお兄様が言った。
「なぜ助けたい」
「ベアトリクス様は裁かれる程の罪を犯したとは思えないからですわ」
確かに性格は悪かったし、色々あったけど人の命を狙うようなことはしていないらしいし、もちろん公爵の悪事にも加担していないだろう。それなのに一緒に罰を受けるなんて黙っていられない。
再び沈黙が降りる。ヘンドリックお兄様の手の中のお弁当はもう残りちょっとだ。
早く話を進めたいところだけど、それくらいなら待ってあげよう。お兄様と話をするうえで大切なのは寛大な心だ。じゃないとイライラしてキレてしまいそうになる。
お兄様の言うことは正しいんだけど、言い方はとにかくムカつくんだよね。
空になったお弁当箱を閉めて、お茶を飲むお兄様。そして私を見た。
「クラッセン公爵家には裁かれる程の罪を犯していない者も、全く罪を犯していない者もいる。その全てを救う気か?」
「そ、それは……」
言われてみれば確かにそうだ。クラッセン公爵に巻き込まれるのは何もベアトリクスだけではない。まだ何も分からない子供だっているだろうし、悪いことなんて縁のない人だっているだろう。
「そうできればそれが一番いいですが……」
そう言いながら自分の声がどんどん小さくなっていくのが分かった。そんなことできっこない。なんとなく分かっていた。
「無理だ」
お兄様はきっぱりとそう言った。
「公爵家の処刑は長い歴史を見ても珍しいことだ。他の貴族への見せしめにもなる。何人も見逃すことなどできない」
処刑。その言葉を聞いてズーンと胸が重くなる。既にクリスに聞いていたことではあるけど、それでも何とも言えない気持ちだ。
「……分かっておりますわ」
あっちの世界では犯罪を犯しても償うのは本人だけ。だけどこの世界では違う。この国にはこの国のルールがあるのだ。そう簡単に曲げることはできないだろう。
だけどベアトリクスは助けたい。例えそれが私のエゴだとしても。
「もう一度聞く。なぜあの娘を助けたい」
なぜベアトリクスを助けたいか。
お兄様は分かっていて聞いているような気がした。私の心の内など全て見透かして。
初めはただ面倒な悪役令嬢がいなくなってくれたらいいと思っただけだった。話も通じず直接的な敵意を向けてくるのはラルフだけで十分だと。性格を矯正できたらヒロインもいじめられることなく楽かなって。
だけど今こうしてベアトリクスの性格が丸くなって、話が通じるようになった。なんだかんだ言って面倒なところはあるけど、悪い子ではないのだ。つまり、私はベアトリクスのことが嫌いではない。
……いや、違うな。
「わたくしがベアトリクス様のことを好きだからです。この先も生きて欲しいと思っているからです。全てわたくしの感情によるものです」
父親の巻き添えなんて理不尽だ、なんて表向きな理由はお兄様には通じない。これが私の本心だ。私はベアトリクスのことを面倒だとは思っていたけど、嫌いだと思ったことは今まで一度もない。まだ子供なのだ。これから先どんな風にもなれる。
今のベアトリクスは決して馬鹿ではない。
何か文句がありますか、という意味を込めてにっこりと笑うと、お兄様は無言で私を見た。そして立ち上がると言った。
「クラッセン公爵家に属している限り、処罰は免れない。例外はなしだ」
その表情は笑ってはいなかったけど、少し機嫌がいいように見えた。
「うまかった。また作って来い」
何の話だ、と思うと同時にお兄様は部屋を出て行った。
ああ、お弁当の話か、と気が付く。お兄様は私のお弁当が好きらしいのは知っていたけど、こうして面と向かって美味しいと言われたことはなかった。
よっぽど機嫌がいいんだな。
「結局教えてくれないんじゃん」
隣でクリスが口をとがらせる。
「どうする? 兄様にもあたってみる?」
「……教えてくれなかったのかしら?」
あの機嫌の良さなら教えてくれても不思議じゃない。
「クラッセン公爵家に属している限り処罰は免れない……」
お兄様の言葉を繰り返す。
「つまり、クラッセン公爵家に属していなかったらいいのじゃない?」
考えられるのはそれしかない。私の言葉にクリスは目を丸くした。
「確かにそうだとは思うけど、そんなことできるのかな?」
……まあそこだよね。
ヘンドリックお兄様は聞こえているはずなのに返事をしてくれない。隣に座るクリスはそわそわと落ち着かない様子だ。
私はお弁当を食べ続けるお兄様をじっと見つめる。
どうだ、食べづらいだろう。答えてくれるまで見続けてあげるんだから。
そう思うが、ヘンドリックお兄様は全く気にしていない様子だ。私の方など一向に見ず、パクパクと上品に食べ続けている。
私はこの人の神経の図太さを少し舐めていたのかもしれない。これはクリス以上だ。
「……お兄様、教えてくださいませ」
先に耐えられなくなったのは私だった。人が食べるのを見ているだけなんてとても退屈だ。嫌がらせでできることではなかった。
「なぜ知りたい」
お兄様はお弁当を持ったままそう聞いて来る。
なぜなんてそんなの助けたいからしかないだろう。そう言おうとするが、先にお兄様が言った。
「なぜ助けたい」
「ベアトリクス様は裁かれる程の罪を犯したとは思えないからですわ」
確かに性格は悪かったし、色々あったけど人の命を狙うようなことはしていないらしいし、もちろん公爵の悪事にも加担していないだろう。それなのに一緒に罰を受けるなんて黙っていられない。
再び沈黙が降りる。ヘンドリックお兄様の手の中のお弁当はもう残りちょっとだ。
早く話を進めたいところだけど、それくらいなら待ってあげよう。お兄様と話をするうえで大切なのは寛大な心だ。じゃないとイライラしてキレてしまいそうになる。
お兄様の言うことは正しいんだけど、言い方はとにかくムカつくんだよね。
空になったお弁当箱を閉めて、お茶を飲むお兄様。そして私を見た。
「クラッセン公爵家には裁かれる程の罪を犯していない者も、全く罪を犯していない者もいる。その全てを救う気か?」
「そ、それは……」
言われてみれば確かにそうだ。クラッセン公爵に巻き込まれるのは何もベアトリクスだけではない。まだ何も分からない子供だっているだろうし、悪いことなんて縁のない人だっているだろう。
「そうできればそれが一番いいですが……」
そう言いながら自分の声がどんどん小さくなっていくのが分かった。そんなことできっこない。なんとなく分かっていた。
「無理だ」
お兄様はきっぱりとそう言った。
「公爵家の処刑は長い歴史を見ても珍しいことだ。他の貴族への見せしめにもなる。何人も見逃すことなどできない」
処刑。その言葉を聞いてズーンと胸が重くなる。既にクリスに聞いていたことではあるけど、それでも何とも言えない気持ちだ。
「……分かっておりますわ」
あっちの世界では犯罪を犯しても償うのは本人だけ。だけどこの世界では違う。この国にはこの国のルールがあるのだ。そう簡単に曲げることはできないだろう。
だけどベアトリクスは助けたい。例えそれが私のエゴだとしても。
「もう一度聞く。なぜあの娘を助けたい」
なぜベアトリクスを助けたいか。
お兄様は分かっていて聞いているような気がした。私の心の内など全て見透かして。
初めはただ面倒な悪役令嬢がいなくなってくれたらいいと思っただけだった。話も通じず直接的な敵意を向けてくるのはラルフだけで十分だと。性格を矯正できたらヒロインもいじめられることなく楽かなって。
だけど今こうしてベアトリクスの性格が丸くなって、話が通じるようになった。なんだかんだ言って面倒なところはあるけど、悪い子ではないのだ。つまり、私はベアトリクスのことが嫌いではない。
……いや、違うな。
「わたくしがベアトリクス様のことを好きだからです。この先も生きて欲しいと思っているからです。全てわたくしの感情によるものです」
父親の巻き添えなんて理不尽だ、なんて表向きな理由はお兄様には通じない。これが私の本心だ。私はベアトリクスのことを面倒だとは思っていたけど、嫌いだと思ったことは今まで一度もない。まだ子供なのだ。これから先どんな風にもなれる。
今のベアトリクスは決して馬鹿ではない。
何か文句がありますか、という意味を込めてにっこりと笑うと、お兄様は無言で私を見た。そして立ち上がると言った。
「クラッセン公爵家に属している限り、処罰は免れない。例外はなしだ」
その表情は笑ってはいなかったけど、少し機嫌がいいように見えた。
「うまかった。また作って来い」
何の話だ、と思うと同時にお兄様は部屋を出て行った。
ああ、お弁当の話か、と気が付く。お兄様は私のお弁当が好きらしいのは知っていたけど、こうして面と向かって美味しいと言われたことはなかった。
よっぽど機嫌がいいんだな。
「結局教えてくれないんじゃん」
隣でクリスが口をとがらせる。
「どうする? 兄様にもあたってみる?」
「……教えてくれなかったのかしら?」
あの機嫌の良さなら教えてくれても不思議じゃない。
「クラッセン公爵家に属している限り処罰は免れない……」
お兄様の言葉を繰り返す。
「つまり、クラッセン公爵家に属していなかったらいいのじゃない?」
考えられるのはそれしかない。私の言葉にクリスは目を丸くした。
「確かにそうだとは思うけど、そんなことできるのかな?」
……まあそこだよね。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
『二流』と言われて婚約破棄されたので、ざまぁしてやります!
志熊みゅう
恋愛
「どうして君は何をやらせても『二流』なんだ!」
皇太子レイモン殿下に、公衆の面前で婚約破棄された侯爵令嬢ソフィ。皇妃の命で地味な装いに徹し、妃教育にすべてを捧げた五年間は、あっさり否定された。それでも、ソフィはくじけない。婚約破棄をきっかけに、学生生活を楽しむと決めた彼女は、一気にイメチェン、大好きだったヴァイオリンを再開し、成績も急上昇!気づけばファンクラブまでできて、学生たちの注目の的に。
そして、音楽を通して親しくなった隣国の留学生・ジョルジュの正体は、なんと……?
『二流』と蔑まれた令嬢が、“恋”と“努力”で見返す爽快逆転ストーリー!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる