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魔物の襲撃
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「な、何だ!」
事後の直後だったが、闖入者の乱入に洋介は慌てて体を起こし上げ、部屋に入った物体を見た。
「ひっ」
入ってきた物を見て思わず洋介は悲鳴を上げてしまった。
一見人型のようだが、四肢が異様に盛り上がっている。何より肌の色は紫がかったどす黒い色だし目は赤く輝いている。
「魔物」
昼間、教室で話していた噂の代物。
実在していたことに驚いた。
いや、夢の中に現れた事に幻滅した。
「せっかく良い夢を見ていたんだぞ」
だから、洋介は調子に乗った。
「貴様のような気持ち悪い者が出てくんな! 噛ませ犬として消えろ!」
そのままベッドの上から起き上がってズボンを引き上げると跳び蹴りをかます。
夢の中なら、簡単に倒せるはずだった。
「うがっ」
だが、魔物は腕を一振りして洋介をはじき返した。
「ぐはっ」
ベッドに叩き戻された洋介は背中に強い痛みが入る。
「いててて」
痛みで目を閉じる。
酷い寝返りをして壁にぶつかったと思って洋介は目を開く。
そして先ほどの魔物が視界に入ってきた。
「シャアアアッッ」
口を開き、声を上げて威嚇していた。
「夢じゃない……」
夢の中なら痛みはない。
夢の中で高いところから落とされても叩かれても痛くない。
痛いなら現実である。
しかも、夢と寸分違わぬ姿で魔物が目の前にいる。
「ぐはああああっっっ」
「ひっ」
魔物が咆哮したことに洋介は怯える。
得体の知れないものが威嚇してきただけで十分な恐怖だった。
誰か助けて欲しい、と洋介が思ったとき、魔物との間に立ち塞がる人影があった。
「桜」
一糸まとわぬ姿で、洋介を守るように雄々しく立ち塞がったのは桜だった。
「な、何を」
驚いて止めようとしたが、顔の表情は真剣そのものだった。
普段洋介に向ける不機嫌な顔を十倍増しにして憎悪を足した表情で魔物を睨み付けていた。
「変身!」
桜が叫んだ瞬間、桜の身体が光り出した。
光は輝きを増し周囲に光があふれていく。あふれ出た光は粒子となり桜の周りを渦巻く。やがて粒子は桜の身体に集まりはじめ、身体の各所に凝集していく。
優美な曲線を描くボディにショルダーを大胆にカットされた白色のハイレグインナーとなり、体に沿って装着される。いや、装着した瞬間、締め上げられ魅惑的な体を更に絞り上げ、ボディラインを妖艶に曲げていく。
四肢にも白のロングのグローブとブーツになり、体にフィットする。
その上に堅そうなアーマーが装着され、体を守る。背中には天使のような巨大な翼、頭部には翼をイメージするヘッドギア。そこから降りたバイザーの下には凜々しい桜の瞳が光っていた。
「変身完了! 兵装天使アームズガールホワイト参上」
光の粒が全て収束すると桜は叫んだ。
「アームズガール」
これも昼間、教室で聞いた話だった。
まさか自分の妹が当人だったとは思わなかった。
「バスターソード召喚!」
桜、いやアームズガールホワイトが手を前にかざすと、手から光が生まれ棒状になる。
ホワイトが握ると実体化して鋭利な刀身を持つ剣となった。
「はあああっっっ」
かけ声と共に魔物に向かって刀身を突き出す。
「ぎゃあああっっ」
堅い肌を突き破って、肉体を貫かれた魔物は悲鳴を上げた。
「ぐあああうっっっ」
傷つけられた怒りが爆発したのか魔物はホワイトにパンチを繰り出す。
「くっ」
正面からパンチを受けた桜、いやホワイトは吹き飛ばされた。
「桜!」
その姿をみて洋介は反射的に叫んでいた。
魔物のパンチを受けてホワイトいや桜の顔が苦痛に歪む。
その瞬間、桜の目と合った。
痛みに耐えていた目が、力を取り戻し強い意志を宿した目に変わる。
すぐにホワイトはきわどいカットのインナーから伸びる足を広げ、アーマーとインナーに包まれたつま先で踏ん張り、体勢を立て直す。
そこへ再び魔物が近づきパンチで追い打ちしようとする。
「危ないっ」
洋介が叫んだ瞬間、ホワイトに再びパンチを受けた。
しかし、それは残像だった。
ホワイトは、少し後退し紙一重のところで、躱していた。
当たらなかった魔物は更にパンチを繰り出すが、これも外れ、意地になって執拗に繰り出す。
そのため体勢が大きく崩れた。
その瞬間、ホワイトは腕のアーマーで魔物のパンチを受け止めた。
大きく体勢の崩れたパンチは威力が無く、簡単に止まる。
「ふんっ」
それどころか、アーマーの上を滑らせ、横に逸らしつつ、腕を掴み魔物を引っ張り込んだ。
「はああっっ」
前につんのめった魔物の体にホワイトはかけ声と共に剣を突き刺した。
「ぎええええっっっっっ」
身体の中心を剣で突かれた魔物は断末魔の悲鳴を部屋の中に満たした後、床に崩れ去った。
部屋には洋介と、ホワイト――変身したままの桜が残った。
事後の直後だったが、闖入者の乱入に洋介は慌てて体を起こし上げ、部屋に入った物体を見た。
「ひっ」
入ってきた物を見て思わず洋介は悲鳴を上げてしまった。
一見人型のようだが、四肢が異様に盛り上がっている。何より肌の色は紫がかったどす黒い色だし目は赤く輝いている。
「魔物」
昼間、教室で話していた噂の代物。
実在していたことに驚いた。
いや、夢の中に現れた事に幻滅した。
「せっかく良い夢を見ていたんだぞ」
だから、洋介は調子に乗った。
「貴様のような気持ち悪い者が出てくんな! 噛ませ犬として消えろ!」
そのままベッドの上から起き上がってズボンを引き上げると跳び蹴りをかます。
夢の中なら、簡単に倒せるはずだった。
「うがっ」
だが、魔物は腕を一振りして洋介をはじき返した。
「ぐはっ」
ベッドに叩き戻された洋介は背中に強い痛みが入る。
「いててて」
痛みで目を閉じる。
酷い寝返りをして壁にぶつかったと思って洋介は目を開く。
そして先ほどの魔物が視界に入ってきた。
「シャアアアッッ」
口を開き、声を上げて威嚇していた。
「夢じゃない……」
夢の中なら痛みはない。
夢の中で高いところから落とされても叩かれても痛くない。
痛いなら現実である。
しかも、夢と寸分違わぬ姿で魔物が目の前にいる。
「ぐはああああっっっ」
「ひっ」
魔物が咆哮したことに洋介は怯える。
得体の知れないものが威嚇してきただけで十分な恐怖だった。
誰か助けて欲しい、と洋介が思ったとき、魔物との間に立ち塞がる人影があった。
「桜」
一糸まとわぬ姿で、洋介を守るように雄々しく立ち塞がったのは桜だった。
「な、何を」
驚いて止めようとしたが、顔の表情は真剣そのものだった。
普段洋介に向ける不機嫌な顔を十倍増しにして憎悪を足した表情で魔物を睨み付けていた。
「変身!」
桜が叫んだ瞬間、桜の身体が光り出した。
光は輝きを増し周囲に光があふれていく。あふれ出た光は粒子となり桜の周りを渦巻く。やがて粒子は桜の身体に集まりはじめ、身体の各所に凝集していく。
優美な曲線を描くボディにショルダーを大胆にカットされた白色のハイレグインナーとなり、体に沿って装着される。いや、装着した瞬間、締め上げられ魅惑的な体を更に絞り上げ、ボディラインを妖艶に曲げていく。
四肢にも白のロングのグローブとブーツになり、体にフィットする。
その上に堅そうなアーマーが装着され、体を守る。背中には天使のような巨大な翼、頭部には翼をイメージするヘッドギア。そこから降りたバイザーの下には凜々しい桜の瞳が光っていた。
「変身完了! 兵装天使アームズガールホワイト参上」
光の粒が全て収束すると桜は叫んだ。
「アームズガール」
これも昼間、教室で聞いた話だった。
まさか自分の妹が当人だったとは思わなかった。
「バスターソード召喚!」
桜、いやアームズガールホワイトが手を前にかざすと、手から光が生まれ棒状になる。
ホワイトが握ると実体化して鋭利な刀身を持つ剣となった。
「はあああっっっ」
かけ声と共に魔物に向かって刀身を突き出す。
「ぎゃあああっっ」
堅い肌を突き破って、肉体を貫かれた魔物は悲鳴を上げた。
「ぐあああうっっっ」
傷つけられた怒りが爆発したのか魔物はホワイトにパンチを繰り出す。
「くっ」
正面からパンチを受けた桜、いやホワイトは吹き飛ばされた。
「桜!」
その姿をみて洋介は反射的に叫んでいた。
魔物のパンチを受けてホワイトいや桜の顔が苦痛に歪む。
その瞬間、桜の目と合った。
痛みに耐えていた目が、力を取り戻し強い意志を宿した目に変わる。
すぐにホワイトはきわどいカットのインナーから伸びる足を広げ、アーマーとインナーに包まれたつま先で踏ん張り、体勢を立て直す。
そこへ再び魔物が近づきパンチで追い打ちしようとする。
「危ないっ」
洋介が叫んだ瞬間、ホワイトに再びパンチを受けた。
しかし、それは残像だった。
ホワイトは、少し後退し紙一重のところで、躱していた。
当たらなかった魔物は更にパンチを繰り出すが、これも外れ、意地になって執拗に繰り出す。
そのため体勢が大きく崩れた。
その瞬間、ホワイトは腕のアーマーで魔物のパンチを受け止めた。
大きく体勢の崩れたパンチは威力が無く、簡単に止まる。
「ふんっ」
それどころか、アーマーの上を滑らせ、横に逸らしつつ、腕を掴み魔物を引っ張り込んだ。
「はああっっ」
前につんのめった魔物の体にホワイトはかけ声と共に剣を突き刺した。
「ぎええええっっっっっ」
身体の中心を剣で突かれた魔物は断末魔の悲鳴を部屋の中に満たした後、床に崩れ去った。
部屋には洋介と、ホワイト――変身したままの桜が残った。
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