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第一話 変身ヒーロー好きだった俺、マッドサイエンティストにされる
プロローグ
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「はあ」
男子高校生、山田大輝は溜息を吐いた。
幼い頃は変身ヒーローになりたいと思っていた。
周りが警官やパイロットになりたいという夢を抱いていても大輝は変身ヒーローになりたいと声を大にして言っていた。
成長してそれが叶わぬ夢である事を思い知らされても、ヒーローになりたいという夢はくすぶり続け高校生になってしまった。
「おはよーっ」
前を通り過ぎた赤い短髪の小柄な同級生、小川優子も女子ながらヒーローに憧れた一人だった。
入学時は変身ヒーローが好きだと公言しており大輝とも一時期仲が良かった。
ただ彼女は身体能力が高く各部の助っ人をしているほどだが、運動音痴の大輝とは時間が合わないことが多かった。
しかも最近は何故か、ヒーローの事を言うこともなくなったため余計に疎遠だ。
運動部が忙しいのかともおもったが、運動部の助っ人も少なくなった。
何故かと聞きたかったが、聞けない事態が発生した。
「がはははっっっ」
町に高笑いが広がる。
振り向くと、バイザーを装着した初老の男性と共に全身タイツの怪人、各所をプロテクターを装着した女戦闘員、そして狼の怪人が来ていた。
「アセンデッドのために材料を確保しろ!」
秘密結社アセンデッド。
人を改造して進化させ選ばれた人間で世界を支配し新たな未来へ行くという目的を持った結社だ。
こうして時折出現しては人々を拉致し、戦闘員に改造する。
この時も町の人を捕まえていた。
「あら、良さそうな子ね」
「うわ」
山田も逃げようとしたが背後から抱き寄せられ女戦闘員に捕まってしまう。
「は、はなせ」
「あら、良いの?」
女戦闘員は自分の胸を押しつけて尋ねる。
流石に思春期男子の山田は、その感触に黙り込んでしまう。
「人質を放せ!」
だから警官の言葉にももっと後にしてくれと思ってしまった程だ。
「あら、できるかしら」
だが、幸か不幸か警官は無力だった。
警官が助けに入ろうとするが、女戦闘員は軽々と警官を放り投げた。
銃を構えて発砲するも避けられたり、弾を手で弾いて躱す。
「邪魔よ」
そのまま蹴飛ばされて遠くへ。
「さあ、改造してあげるわ」
大輝は動けなかった。
プロテクター越しにも分かる胸の弾力に思考が停止した。
周りを見て小川優子がいないことをみて逃げられたと安心したこともあり、大人しくしていた。
ただ、怪人にされるのは嫌で恐怖が徐々に、今になってこみ上げてきた。
「待てっ!」
しかし、その時、上から声が響いた。
何者かと思って見上げると、全身赤いタイツに包み、頭全体を覆うマスクと身体の各所に赤いアーマーを装着した小柄な人影がビルの上に現れた。
「機甲戦隊ギアレンジャー! レッド! 只今参上!」
男子高校生、山田大輝は溜息を吐いた。
幼い頃は変身ヒーローになりたいと思っていた。
周りが警官やパイロットになりたいという夢を抱いていても大輝は変身ヒーローになりたいと声を大にして言っていた。
成長してそれが叶わぬ夢である事を思い知らされても、ヒーローになりたいという夢はくすぶり続け高校生になってしまった。
「おはよーっ」
前を通り過ぎた赤い短髪の小柄な同級生、小川優子も女子ながらヒーローに憧れた一人だった。
入学時は変身ヒーローが好きだと公言しており大輝とも一時期仲が良かった。
ただ彼女は身体能力が高く各部の助っ人をしているほどだが、運動音痴の大輝とは時間が合わないことが多かった。
しかも最近は何故か、ヒーローの事を言うこともなくなったため余計に疎遠だ。
運動部が忙しいのかともおもったが、運動部の助っ人も少なくなった。
何故かと聞きたかったが、聞けない事態が発生した。
「がはははっっっ」
町に高笑いが広がる。
振り向くと、バイザーを装着した初老の男性と共に全身タイツの怪人、各所をプロテクターを装着した女戦闘員、そして狼の怪人が来ていた。
「アセンデッドのために材料を確保しろ!」
秘密結社アセンデッド。
人を改造して進化させ選ばれた人間で世界を支配し新たな未来へ行くという目的を持った結社だ。
こうして時折出現しては人々を拉致し、戦闘員に改造する。
この時も町の人を捕まえていた。
「あら、良さそうな子ね」
「うわ」
山田も逃げようとしたが背後から抱き寄せられ女戦闘員に捕まってしまう。
「は、はなせ」
「あら、良いの?」
女戦闘員は自分の胸を押しつけて尋ねる。
流石に思春期男子の山田は、その感触に黙り込んでしまう。
「人質を放せ!」
だから警官の言葉にももっと後にしてくれと思ってしまった程だ。
「あら、できるかしら」
だが、幸か不幸か警官は無力だった。
警官が助けに入ろうとするが、女戦闘員は軽々と警官を放り投げた。
銃を構えて発砲するも避けられたり、弾を手で弾いて躱す。
「邪魔よ」
そのまま蹴飛ばされて遠くへ。
「さあ、改造してあげるわ」
大輝は動けなかった。
プロテクター越しにも分かる胸の弾力に思考が停止した。
周りを見て小川優子がいないことをみて逃げられたと安心したこともあり、大人しくしていた。
ただ、怪人にされるのは嫌で恐怖が徐々に、今になってこみ上げてきた。
「待てっ!」
しかし、その時、上から声が響いた。
何者かと思って見上げると、全身赤いタイツに包み、頭全体を覆うマスクと身体の各所に赤いアーマーを装着した小柄な人影がビルの上に現れた。
「機甲戦隊ギアレンジャー! レッド! 只今参上!」
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