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番外編
桜の追憶(終) ※微エロあり
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(side 切藤蓮)
この匂いは…
発生源を特定すべくスマホを操作して照明を付ける。
明るくなったリビングは、晴のリュック以外に特に変わった所はない。
争った形跡が無い事に少し胸を撫で下ろして、ダイニングに視線を移す。
「…は?」
思わず二度見したのは、ダイニングテーブルの上。
そこに置かれた物自体は、違和感を抱くものじゃない。
ただ…問題はその量だ。
二人で使うには広いテーブルの上に盛りに盛られてるのはーー
「パン…」
そこで漸く、部屋に充満するのがバターの匂いだと思い至る。
少し考えれば分かる事なのに、どうして晴が絡むとこうも冷静になれないのか。
「いや待て、どういう状況…?」
唖然とする背後で何かの気配を感じる。
突進してくるそれに俺が振り返るより早く、背中にボスっと軽い衝撃。
「んふふ、ビックリした?お帰り、蓮!」
明るい声と自分の腹に回された白い腕に、心底安堵した。
どうやら俺の考えすぎだったらしい。
晴は正面に回ると俺の手を引いてテーブルの前に連れて行く。
「じゃーん!晴のパン祭りでーす!!」
その全開の笑顔に、強張っていた身体から力が抜けた。
愚かな一族の末路、大量の焼死体をもみ消す政府、そして相対した神威。
病院を出てから足下に絡みついていた仄暗いものが、一気に霧散する。
引き寄せて腕の中に収めた体温が、知らずに負っていた傷を癒すように巡って。
「ただいま、晴。」
漸く本来の自分に…ただの「切藤蓮」に戻れた気がした。
「…蓮、何かあった?」
その問いに上手く返せなくて腕の力を強くすると、同じだけの力で抱き締め返される。
「俺はここにいるよ。絶対に蓮から離れない。」
少しの沈黙の後の、何かを察したかのような言葉。
その柔らかい声音の中には、確かな決意が滲んでいて。
嘗ては、守る為に手放そうとした。
だけど、二度とそんな事はできない。
「離す気なんて無い…一生。」
この体温がなければ、俺はもう生きてはいけない。
そして、思い知った。
晴もまた、俺がいなくなれば同じくらい苦しむんだとーー。
「もしもの時は閉じ込めるけどいいか?」
俺の言葉に、顔をあげた晴が笑って頷く。
こんなに重い感情を向けても微笑んでくれるなんて。
俺はこの最愛に酷く甘やかされてると思う。
だってほら、今だって俺の首に腕を回して言うんだ。
「蓮…俺がここにいるって、ちゃんと確かめて?」
ゆっくり近付いてくる唇を味わって、角度を変えて何度も重ねる。
「んっ…もっと…」
そろりと伸ばされた舌を絡めて、熱い口内に引き込んで。
柔らかく喰むと、華奢な身体がピクリと震えた。
…ここが限界だな。
俺の欲望は際限がなくていつだって晴を求めてる。
だけど、今は晴の話しも聞いてやりたい。
名残り惜しいがゆっくり身体を離して、最高に手触りのいい髪に指を滑らせる。
「…で?このパンが何だって?」
どうもお気に入りらしいフレーズを敢えて口にせずに問う。
それを言ってる可愛い晴を見たいから。
きっと「だから~、晴のパン祭りだってば!」なんて唇を尖らせるだろう。
「……。」
だけど、思い描いた反応は返って来ない。
「晴…?」
俯いた顔を覗き込もうとすると、その前に晴が顔を上げた。
上気した頬と潤んだ瞳が俺の目を奪う。
そしてーー
「…ナカまで、確かめてもいい、よ?」
小さな…だけど濡れた声に息を呑んだ。
酩酊感にも似た感覚に頭がクラクラする。
移動する間も惜しくて、晴を抱えるとソファに押し倒した。
「あっ…待って、ベッドで…」
「無理、待てねぇ」
貴重な晴からの誘いを前にして、待てなんてできる筈もない。
晴が手に入るなら、俺は駄犬でも何でもいい。
性急に服を剥がして、余裕なく肌を弄る。
全身を舐め回して噛んで、跡を残したいーー
そうしろと訴える本能をなんとか捩じ伏せようとした時、指が晴の後ろに触れた。
…これはーー
まじまじと晴を見ると、その顔が耳まで赤くなった。
「その…今日したかったから…」
グチャグチャに掻き混ぜられた脳内が沸騰して、言葉を発する事ができない。
「…すぐ、挿入るよ…?」
開かれた脚の間からタラリと溢れたローションに、頭の中の何かがブツッと音を立てた。
「晴…大丈夫か?」
3度ナカに放った所で漸く落ち着いた。
俺の倍は達してるであろう晴は、クタリとして息を整えている。
ヤベ!またやり過ぎた…
「悪い、水持って来るから」
そう言って離れようとすると、キュッと弱い力で腕を掴まれた。
「蓮…ちゃんと、分かった?」
何をとは言わない。
だけど、俺はもう胸が一杯になって。
「ちゃんと分かったよ。」
そう応えると、満足そうにブルーグレーが細められる。
今日感じた不安も、怒りも、やるせなさもーー。
俺の心の奥底にあるそれを、晴は跡形もなく消し去ってしまった。
全部が大丈夫だと思えた。
晴さえいれば、俺は何でもできる。
「幸せすぎて溢れそうだわ…」
「んふふ、そしたら俺が貰ってあげる。俺のが溢れたら蓮がもらってね。」
ポツリと零した本音に、眠たそうな笑顔でそんな事を言うから。
俺は一生お前に敵わないんだ。
「蓮…大好き…」
微睡む身体と愛の言葉を抱きとめて、同じ夢へと沈んでいく。
幸福の証が頬を伝い落ちたのは、最愛には内緒にしようと思う。
「それでさ、どうしても選びきれなくてね!」
少し眠って回復した晴が、俺の膝の上で瞳をキラキラさせる。
クソ可愛いけど、声が掠れて不憫でもあるな…。
そうしてしまった自分を戒めながらも、頬が緩むのを止められない。
晴の話しでは、今日は表参道のパン屋に行って来たらしい。
晴はしょっちゅうインスタ映えする行列店に連れて行かれてる。
…相川と木村に。
晴が欲しいなら大抵の物は俺がーーあらゆるツテを使ってーー入手できるのだが、曰く「そーゆー事じゃないんだよなぁ」らしい。
それなら俺が一緒に並ぶのに「蓮は映えとか興味ないじゃん。姫とピィちゃんの方が感動を分かち合える」とのこと。
解せぬ。
とまぁ、アイツらは気に食わないが晴が楽しそうだから目を瞑っている現状。
「オシャレな店内いっぱいにパンがあってさぁ、しかもソーセージとかその場で焼いてて…あ、蓮の好きなドライフルーツ入りカチカチパンも買って来たからね!」
カンパーニュ・フリュイの事だろうな、多分。
「ん、サンキュ。」
顎を撫でながら礼を言うと、晴は猫みたいに目を細めた。
因みに床に放られたリュックの真相はと言うと。
「ん?あぁ、シュークリームも買ったから焦ってて、リュック放り投げちゃったんだよね。ほら、早く冷蔵庫入れなきゃと思って」
…との事。
「本当は蓮が帰るまでに綺麗に並べたかったんだけど、時間なくてさぁ。取り敢えず積み上げておいた!」
ビックリしたかを繰り返して聞かれて、曖昧に頷いておいた。
違う意味で心臓が止まりそうになった事は墓場まで持って行こう。
「話してたらお腹空いて来た!蓮、早く食べよ!」
ウキウキと立ち上がった晴だったが、その身体がフラリと傾ぐ。
難なく受け止めると、ジトッとした目で見つめられた。
「脚がカクカクで立てないんですけどぉ」
やり過ぎた自覚がある俺はそっと目を逸らす。
代わりに膝裏に手を入れて抱き上げると、晴は当然みたいに俺の首に腕を回した。
「動けないなぁ~?このまま蓮が食べさせてくれてもいいんだよ?」
寄せてくる滑らかな頬も、甘えたな言動も全てが愛おしい。
この世界の、何よりもーー。
「晴」
「ん?」
少し傾げた首を撫でて、柔らかい耳朶に唇を寄せて。
「ーーーー。」
みるみる耳も顔も、首まで赤く染まっていく様子に口角が上がる。
「なっ…」
プルプル震える様子に気を良くして、何度も囁いた。
晴がくれた愛の言葉の返事をーー。
結局、俺達がパンにありつけたのは翌日の昼過ぎだった。
桜の追憶 END
●●●
お久しぶりになってしまい申し訳ありません!
これにて番外編「桜の追憶」は完結となります。
いかがでしたでしょうか?
霊泉家が出てくるので不穏なターンが多かったと思いますが、作者的には最後にイチャイチャが書けて満足でした笑
これにて番外編1つ目が終わりましたので、次回からは別の話(温泉か黒崎か)をお送りする予定です。
が、実は今、新しい作品を更新しておりまして。
そちらが落ち着いてからまた取り掛かりたいと思いますので暫しお待ちくださいませ。
よろしければ新作「青の向こうへ君と2人で」を読みつつ…なんて宣伝してみたり笑
桜の記憶とは全く別のお話ですが、同じ地域にある高校が舞台になっております。
ご近所なので、お馴染みのメンバーもどこかで登場するかもしれません笑
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました🌸
この匂いは…
発生源を特定すべくスマホを操作して照明を付ける。
明るくなったリビングは、晴のリュック以外に特に変わった所はない。
争った形跡が無い事に少し胸を撫で下ろして、ダイニングに視線を移す。
「…は?」
思わず二度見したのは、ダイニングテーブルの上。
そこに置かれた物自体は、違和感を抱くものじゃない。
ただ…問題はその量だ。
二人で使うには広いテーブルの上に盛りに盛られてるのはーー
「パン…」
そこで漸く、部屋に充満するのがバターの匂いだと思い至る。
少し考えれば分かる事なのに、どうして晴が絡むとこうも冷静になれないのか。
「いや待て、どういう状況…?」
唖然とする背後で何かの気配を感じる。
突進してくるそれに俺が振り返るより早く、背中にボスっと軽い衝撃。
「んふふ、ビックリした?お帰り、蓮!」
明るい声と自分の腹に回された白い腕に、心底安堵した。
どうやら俺の考えすぎだったらしい。
晴は正面に回ると俺の手を引いてテーブルの前に連れて行く。
「じゃーん!晴のパン祭りでーす!!」
その全開の笑顔に、強張っていた身体から力が抜けた。
愚かな一族の末路、大量の焼死体をもみ消す政府、そして相対した神威。
病院を出てから足下に絡みついていた仄暗いものが、一気に霧散する。
引き寄せて腕の中に収めた体温が、知らずに負っていた傷を癒すように巡って。
「ただいま、晴。」
漸く本来の自分に…ただの「切藤蓮」に戻れた気がした。
「…蓮、何かあった?」
その問いに上手く返せなくて腕の力を強くすると、同じだけの力で抱き締め返される。
「俺はここにいるよ。絶対に蓮から離れない。」
少しの沈黙の後の、何かを察したかのような言葉。
その柔らかい声音の中には、確かな決意が滲んでいて。
嘗ては、守る為に手放そうとした。
だけど、二度とそんな事はできない。
「離す気なんて無い…一生。」
この体温がなければ、俺はもう生きてはいけない。
そして、思い知った。
晴もまた、俺がいなくなれば同じくらい苦しむんだとーー。
「もしもの時は閉じ込めるけどいいか?」
俺の言葉に、顔をあげた晴が笑って頷く。
こんなに重い感情を向けても微笑んでくれるなんて。
俺はこの最愛に酷く甘やかされてると思う。
だってほら、今だって俺の首に腕を回して言うんだ。
「蓮…俺がここにいるって、ちゃんと確かめて?」
ゆっくり近付いてくる唇を味わって、角度を変えて何度も重ねる。
「んっ…もっと…」
そろりと伸ばされた舌を絡めて、熱い口内に引き込んで。
柔らかく喰むと、華奢な身体がピクリと震えた。
…ここが限界だな。
俺の欲望は際限がなくていつだって晴を求めてる。
だけど、今は晴の話しも聞いてやりたい。
名残り惜しいがゆっくり身体を離して、最高に手触りのいい髪に指を滑らせる。
「…で?このパンが何だって?」
どうもお気に入りらしいフレーズを敢えて口にせずに問う。
それを言ってる可愛い晴を見たいから。
きっと「だから~、晴のパン祭りだってば!」なんて唇を尖らせるだろう。
「……。」
だけど、思い描いた反応は返って来ない。
「晴…?」
俯いた顔を覗き込もうとすると、その前に晴が顔を上げた。
上気した頬と潤んだ瞳が俺の目を奪う。
そしてーー
「…ナカまで、確かめてもいい、よ?」
小さな…だけど濡れた声に息を呑んだ。
酩酊感にも似た感覚に頭がクラクラする。
移動する間も惜しくて、晴を抱えるとソファに押し倒した。
「あっ…待って、ベッドで…」
「無理、待てねぇ」
貴重な晴からの誘いを前にして、待てなんてできる筈もない。
晴が手に入るなら、俺は駄犬でも何でもいい。
性急に服を剥がして、余裕なく肌を弄る。
全身を舐め回して噛んで、跡を残したいーー
そうしろと訴える本能をなんとか捩じ伏せようとした時、指が晴の後ろに触れた。
…これはーー
まじまじと晴を見ると、その顔が耳まで赤くなった。
「その…今日したかったから…」
グチャグチャに掻き混ぜられた脳内が沸騰して、言葉を発する事ができない。
「…すぐ、挿入るよ…?」
開かれた脚の間からタラリと溢れたローションに、頭の中の何かがブツッと音を立てた。
「晴…大丈夫か?」
3度ナカに放った所で漸く落ち着いた。
俺の倍は達してるであろう晴は、クタリとして息を整えている。
ヤベ!またやり過ぎた…
「悪い、水持って来るから」
そう言って離れようとすると、キュッと弱い力で腕を掴まれた。
「蓮…ちゃんと、分かった?」
何をとは言わない。
だけど、俺はもう胸が一杯になって。
「ちゃんと分かったよ。」
そう応えると、満足そうにブルーグレーが細められる。
今日感じた不安も、怒りも、やるせなさもーー。
俺の心の奥底にあるそれを、晴は跡形もなく消し去ってしまった。
全部が大丈夫だと思えた。
晴さえいれば、俺は何でもできる。
「幸せすぎて溢れそうだわ…」
「んふふ、そしたら俺が貰ってあげる。俺のが溢れたら蓮がもらってね。」
ポツリと零した本音に、眠たそうな笑顔でそんな事を言うから。
俺は一生お前に敵わないんだ。
「蓮…大好き…」
微睡む身体と愛の言葉を抱きとめて、同じ夢へと沈んでいく。
幸福の証が頬を伝い落ちたのは、最愛には内緒にしようと思う。
「それでさ、どうしても選びきれなくてね!」
少し眠って回復した晴が、俺の膝の上で瞳をキラキラさせる。
クソ可愛いけど、声が掠れて不憫でもあるな…。
そうしてしまった自分を戒めながらも、頬が緩むのを止められない。
晴の話しでは、今日は表参道のパン屋に行って来たらしい。
晴はしょっちゅうインスタ映えする行列店に連れて行かれてる。
…相川と木村に。
晴が欲しいなら大抵の物は俺がーーあらゆるツテを使ってーー入手できるのだが、曰く「そーゆー事じゃないんだよなぁ」らしい。
それなら俺が一緒に並ぶのに「蓮は映えとか興味ないじゃん。姫とピィちゃんの方が感動を分かち合える」とのこと。
解せぬ。
とまぁ、アイツらは気に食わないが晴が楽しそうだから目を瞑っている現状。
「オシャレな店内いっぱいにパンがあってさぁ、しかもソーセージとかその場で焼いてて…あ、蓮の好きなドライフルーツ入りカチカチパンも買って来たからね!」
カンパーニュ・フリュイの事だろうな、多分。
「ん、サンキュ。」
顎を撫でながら礼を言うと、晴は猫みたいに目を細めた。
因みに床に放られたリュックの真相はと言うと。
「ん?あぁ、シュークリームも買ったから焦ってて、リュック放り投げちゃったんだよね。ほら、早く冷蔵庫入れなきゃと思って」
…との事。
「本当は蓮が帰るまでに綺麗に並べたかったんだけど、時間なくてさぁ。取り敢えず積み上げておいた!」
ビックリしたかを繰り返して聞かれて、曖昧に頷いておいた。
違う意味で心臓が止まりそうになった事は墓場まで持って行こう。
「話してたらお腹空いて来た!蓮、早く食べよ!」
ウキウキと立ち上がった晴だったが、その身体がフラリと傾ぐ。
難なく受け止めると、ジトッとした目で見つめられた。
「脚がカクカクで立てないんですけどぉ」
やり過ぎた自覚がある俺はそっと目を逸らす。
代わりに膝裏に手を入れて抱き上げると、晴は当然みたいに俺の首に腕を回した。
「動けないなぁ~?このまま蓮が食べさせてくれてもいいんだよ?」
寄せてくる滑らかな頬も、甘えたな言動も全てが愛おしい。
この世界の、何よりもーー。
「晴」
「ん?」
少し傾げた首を撫でて、柔らかい耳朶に唇を寄せて。
「ーーーー。」
みるみる耳も顔も、首まで赤く染まっていく様子に口角が上がる。
「なっ…」
プルプル震える様子に気を良くして、何度も囁いた。
晴がくれた愛の言葉の返事をーー。
結局、俺達がパンにありつけたのは翌日の昼過ぎだった。
桜の追憶 END
●●●
お久しぶりになってしまい申し訳ありません!
これにて番外編「桜の追憶」は完結となります。
いかがでしたでしょうか?
霊泉家が出てくるので不穏なターンが多かったと思いますが、作者的には最後にイチャイチャが書けて満足でした笑
これにて番外編1つ目が終わりましたので、次回からは別の話(温泉か黒崎か)をお送りする予定です。
が、実は今、新しい作品を更新しておりまして。
そちらが落ち着いてからまた取り掛かりたいと思いますので暫しお待ちくださいませ。
よろしければ新作「青の向こうへ君と2人で」を読みつつ…なんて宣伝してみたり笑
桜の記憶とは全く別のお話ですが、同じ地域にある高校が舞台になっております。
ご近所なので、お馴染みのメンバーもどこかで登場するかもしれません笑
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