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剣鬼 闘技祭準備編
祖母の手紙
氷雨のギルドの建物の前に帰還したレナ達は、出入口に先に戻ったはずのシズネがいない事に気付き、既に建物内に入っているのかと思ったが、受付嬢に聞いても彼女は戻っていない事を告げられる。
「シズネ様……ですか?少し前に出て行ったあとに戻っていませんが……」
「あれ?まだ戻ってないの?」
「先に帰っているんじゃなかったのかよ?」
「道に迷ったのか?」
受付嬢の話ではシズネの姿を見た者はおらず、他の人間に聞き込みしたが彼女の姿を見た者はいなかった。どこかに寄り道でもしているのかとレナが考えた時、マリアが二階から姿を現した。
「レナ?戻ってきたのね」
「あ、叔母様……そうだ!!手紙を忘れる所だった」
「手紙……?」
レナは祖母のハヅキから受け取った手紙を取り出し、叔母であるマリアに渡す。彼女は不思議そうな表情を浮かべて受け取ると、手紙の差出人の名前を見て眉を顰める。
「これは……あの人が私に渡すように言ったの?」
「うん。それと……色々と話したいことがある」
「……分かったわ。私の部屋へ向かいましょう。貴方達はここにいなさい」
「は、はい!!」
「分かっ……いや、分かりました」
マリアはダインとゴンゾウに残るように告げると、レナだけを連れて自分の部屋に向かう。その途中、不意にレナはマリアの傍に常に控えていたシノビ・カゲマルの姿が無い事に気付く。
「あれ?カゲマルさんは?」
「カゲマルは今は急用でいないわ。別にギルド内なら護衛は必要ないから問題はないけど、外に出向くときはハンゾウを代わりに連れているの」
「拙者の名前を呼んだでござるか?」
「うわっ、何処から出てきた!?」
「私もいる」
「ぷるぷるっ」
会話の最中にハンゾウとヒトミンを抱えたコトミンが姿を現し、その姿を見た瞬間にレナの懐に隠れていたスラミンが飛び出す。
「ぷるるんっ♪」
「ぷるぷるっ♪」
「お帰りスラミン……あと、レナ」
「俺はおまけかっ」
「無事に戻ってきたのでござるな。あまりに遅かったので心配したでござるよ」
ハンゾウに話を聞いたところ、レナが戻ってこない事に仲間達は心配し、シズネ達は外に出向いたという。コトミンとハンゾウはすれ違いに合わないようにギルドで待機していたらしく、その間にギルドの方では特に大きな異変はなかったという。
「そういえばハンゾウはもうギルドに戻るの?」
「そういう事になるでござるな。拙者も闘技祭に参加するのでシノビ殿に鍛え直してもらう予定でござる!!」
「あら?カゲマルならしばらくは任務で戻らないわよ。だから私の護衛役は貴女に任せようと考えていたんだけど……」
「なんとっ!?」
予想外のマリアの言葉にハンゾウは驚愕するが、その間にレナはコトミンの服装が変わっている事に気付く。現在の彼女はスクール水着とドレスを組み合わせたような衣装を着込んでいた。
「あれ?コトミンその服どうしたの?そんなの持っていたっけ?」
「そこのお姉さんに貰った……こっちの方が似合うからって」
「昔、私の友人の人魚族が着込んでいた特別性の衣服よ。スライムを参考に作り出された素材だから人魚族でもこれを着れば陸の上でも生活できるようになるわ」
「へえっ……という事はスラミンに頼らなくても生活できるのか。良かったね」
「デザインも気に入った。だからこれからはこれで過ごす」
人魚族であるコトミンは陸上で生活するにはスライムのような存在に身体を纏わせなければならず、何の対策も無しで行動していれば数時間程度で干乾びてしまう。しかし、マリアが用意したのは人魚族専用の衣装であり、スライムのように身体に纏わりつき、水分の放出を抑える効果がある特別性の衣服らしい。
「レナ、そろそろ行くわよ」
「あ、はい。じゃあ、二人は下のダインたちと合流しててよ。それとシズネが戻ってきたら一緒に待っているように伝えてくれる?」
「分かった……今度は早く戻ってきて」
「了解したでござる。あ、そういえばさっきミナ殿が傷だらけのガロ殿が心配だから今日は彼に付いていると言っていたでござる」
「そっか、分かった。後で見舞いにでも行こうかな……」
「それは……止めておいた方が良いわね。流石にガロが可哀想だわ」
「えっ!?何で!?」
レナの発言にマリアが珍しく気まずそうな表情を浮かべ、ガロの事を子供の頃から面倒を見ている彼女はガロがミナに恋慕を抱いている事は気付いている。しかし、当のミナは既に別の誰かに好意を抱いており、その相手に見舞いに赴かれた時の彼の気持ちを考えると流石のマリアも同情し、レナの行動を止める。
二人と別れた後、レナはマリアの案内でギルド長室に入り込み、何度か入った事はあるが黒虎のギルド長室よりも何倍も広く、壁にはマリアの肖像画が飾られていた。
「遠慮はいらないわ。入りなさい」
「じゃあ、失礼します」
「そこに座りなさい。すぐにお茶と茶菓子を用意するわ」
マリアは机の上のベルを鳴らし、ギルドの人間を呼び寄せて高級品の茶葉で作られたお茶と茶菓子を用意する。
※今回の投稿の5秒前
カタナヅキ「ふうっ……やっと取り戻したぞ」(*´ω`)ノ公開ボタン
アイリス「甘い!!スター〇ィンガー!!( ゚Д゚)オラアッ!!」ポチッ!!
カタナヅキ「あああああっ!?」
「シズネ様……ですか?少し前に出て行ったあとに戻っていませんが……」
「あれ?まだ戻ってないの?」
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「道に迷ったのか?」
受付嬢の話ではシズネの姿を見た者はおらず、他の人間に聞き込みしたが彼女の姿を見た者はいなかった。どこかに寄り道でもしているのかとレナが考えた時、マリアが二階から姿を現した。
「レナ?戻ってきたのね」
「あ、叔母様……そうだ!!手紙を忘れる所だった」
「手紙……?」
レナは祖母のハヅキから受け取った手紙を取り出し、叔母であるマリアに渡す。彼女は不思議そうな表情を浮かべて受け取ると、手紙の差出人の名前を見て眉を顰める。
「これは……あの人が私に渡すように言ったの?」
「うん。それと……色々と話したいことがある」
「……分かったわ。私の部屋へ向かいましょう。貴方達はここにいなさい」
「は、はい!!」
「分かっ……いや、分かりました」
マリアはダインとゴンゾウに残るように告げると、レナだけを連れて自分の部屋に向かう。その途中、不意にレナはマリアの傍に常に控えていたシノビ・カゲマルの姿が無い事に気付く。
「あれ?カゲマルさんは?」
「カゲマルは今は急用でいないわ。別にギルド内なら護衛は必要ないから問題はないけど、外に出向くときはハンゾウを代わりに連れているの」
「拙者の名前を呼んだでござるか?」
「うわっ、何処から出てきた!?」
「私もいる」
「ぷるぷるっ」
会話の最中にハンゾウとヒトミンを抱えたコトミンが姿を現し、その姿を見た瞬間にレナの懐に隠れていたスラミンが飛び出す。
「ぷるるんっ♪」
「ぷるぷるっ♪」
「お帰りスラミン……あと、レナ」
「俺はおまけかっ」
「無事に戻ってきたのでござるな。あまりに遅かったので心配したでござるよ」
ハンゾウに話を聞いたところ、レナが戻ってこない事に仲間達は心配し、シズネ達は外に出向いたという。コトミンとハンゾウはすれ違いに合わないようにギルドで待機していたらしく、その間にギルドの方では特に大きな異変はなかったという。
「そういえばハンゾウはもうギルドに戻るの?」
「そういう事になるでござるな。拙者も闘技祭に参加するのでシノビ殿に鍛え直してもらう予定でござる!!」
「あら?カゲマルならしばらくは任務で戻らないわよ。だから私の護衛役は貴女に任せようと考えていたんだけど……」
「なんとっ!?」
予想外のマリアの言葉にハンゾウは驚愕するが、その間にレナはコトミンの服装が変わっている事に気付く。現在の彼女はスクール水着とドレスを組み合わせたような衣装を着込んでいた。
「あれ?コトミンその服どうしたの?そんなの持っていたっけ?」
「そこのお姉さんに貰った……こっちの方が似合うからって」
「昔、私の友人の人魚族が着込んでいた特別性の衣服よ。スライムを参考に作り出された素材だから人魚族でもこれを着れば陸の上でも生活できるようになるわ」
「へえっ……という事はスラミンに頼らなくても生活できるのか。良かったね」
「デザインも気に入った。だからこれからはこれで過ごす」
人魚族であるコトミンは陸上で生活するにはスライムのような存在に身体を纏わせなければならず、何の対策も無しで行動していれば数時間程度で干乾びてしまう。しかし、マリアが用意したのは人魚族専用の衣装であり、スライムのように身体に纏わりつき、水分の放出を抑える効果がある特別性の衣服らしい。
「レナ、そろそろ行くわよ」
「あ、はい。じゃあ、二人は下のダインたちと合流しててよ。それとシズネが戻ってきたら一緒に待っているように伝えてくれる?」
「分かった……今度は早く戻ってきて」
「了解したでござる。あ、そういえばさっきミナ殿が傷だらけのガロ殿が心配だから今日は彼に付いていると言っていたでござる」
「そっか、分かった。後で見舞いにでも行こうかな……」
「それは……止めておいた方が良いわね。流石にガロが可哀想だわ」
「えっ!?何で!?」
レナの発言にマリアが珍しく気まずそうな表情を浮かべ、ガロの事を子供の頃から面倒を見ている彼女はガロがミナに恋慕を抱いている事は気付いている。しかし、当のミナは既に別の誰かに好意を抱いており、その相手に見舞いに赴かれた時の彼の気持ちを考えると流石のマリアも同情し、レナの行動を止める。
二人と別れた後、レナはマリアの案内でギルド長室に入り込み、何度か入った事はあるが黒虎のギルド長室よりも何倍も広く、壁にはマリアの肖像画が飾られていた。
「遠慮はいらないわ。入りなさい」
「じゃあ、失礼します」
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マリアは机の上のベルを鳴らし、ギルドの人間を呼び寄せて高級品の茶葉で作られたお茶と茶菓子を用意する。
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カタナヅキ「あああああっ!?」
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