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剣鬼 闘技祭準備編
アスカロン
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「でも、この神器は元々はルトリア家の物なんでしょ?叔母様はそれを知ってて返そうとは考えなかったの?」
「そうね、確かにこのアスカロンはルトリア家の物よ。だけど、レミアは王妃側の人間である事は間違いないのだから敵に貴重な神器を渡す事になってしまうわ」
「あ、それもそうか」
「別に返さなくてもいいんじゃないのか?これを渡してもレミアがこっち側に付くとは限らないだろ?」
羨ましそうにシュンはアスカロンに視線を向け、ジャンヌも同様に伝説の神器に視線を向ける。剣聖である彼等は闘拳の知識に関しても豊富であり、一流の剣士ならば必ず名前を耳にするほどの代物である。
「確かにその通りね。だから説得には私が出向くわ」
「えっ!?マリアさんが直々に説得に向かう!?」
「それはいくら何でも危険すぎるのでは……」
「それでも私が出向く必要があるわ。レミアをこちら側に付けば何かと都合が良いのも事実、それなら多少の危険を犯してでも会いに行く必要があるの」
「……駄目だ。いくらなんでもそれは認めねえ」
「ど、どうしたのでござる?」
マリアの言葉にシュンが表情を変えて反対意見を示し、彼の隣に立っていたカゲマルも同意するように頷く。
「マリア様、私もシュンと同意見です。もしもマリア様に何か起きたら我々はどうすればいいのですか」
「……貴方達は私の実力を知った上で発言をしているのかしら?」
「無論です。マリア様の御力は我々も存じております。しかし……ハヤテが敵に回った以上、今まで以上に慎重に動くべきです」
「何とっ!?どういう事でござるか!?ハヤテ殿が敵に回った……!?」
「ハヤテ?」
レナは少し前に自分に襲い掛かってきた森人族の少女の事を思い出し、祖母のハヅキの話によればマリアの監視役として送り込まれた「守人家」と呼ばれる森人族である。外見は幼いが実年齢はレナよりも年上であり、彼が生まれる前からマリアの監視役として行動していると聞いている。
ハヤテは表向きはマリアに仕えているが、実際の所は彼女の行動をハヅキ家の当主であるハヅキと守人家に報告していた。しかし、シュンによると彼女は自分の役目を放棄し、王妃の元へ向かったという。
「どうしてハヤテ殿が敵に回ったというのでござるか!?」
「さあな……それは俺よりも嬢ちゃんの方が知っているんじゃないのか?」
「私も詳しい事は知らないわ。だけど、ハヤテが戻ってから王妃がレナの存在を知ったのは確かね」
「俺?」
唐突に自分の名前が出てきたことにレナは驚くが、マリアの話によるとハヤテが街に戻った時期からレナの存在が王妃に知られたらしい。
「ハヤテが王妃と繋がっていたのは間違いないわ。理由は分からないけど、少なくともレナの存在を報告していたのは彼女で間違いないわね」
「だけどよ、それだけの理由でどうして師匠が疑われるんだよ?別にこの坊主が嬢ちゃんの甥だって知っている人間は他にもいるだろ?」
「確かにその通りね。だけど、レナの件を抜きにしてもハヤテが怪しい行動をしていたのは間違いないわ。それでも今日までは確信を持てなかったのだけど、今回の手紙の騒動でハヤテが犯人である事は確定したわ」
「手紙……」
「この手紙を貴方の家に送り込んだのはハヅキ家ではなく、ハヤテとしか考えられないのよ。それにあの人からもらった手紙にも気になる文章があったわ」
マリアはレナの家に送り込まれた手紙とハヅキから受け取った手紙を取り出し、この二つの手紙によってハヤテが裏切者である事に気付いた。
「あの人の手紙には年に一度しか報告を行わない事を注意されたのだけど、実際の所は私は月に一度は手紙を出していたのよ。だけど、その手紙の殆どが届いていないわ」
「え?という事は……」
「報告の連絡役を任されていたのはハヤテよ。つまり、彼女が意図的に私が送った手紙を破棄していた事になるわ」
「何でそんな事を……」
「シュン……貴方は本当は知っているんじゃないの?ハヤテが王妃と繋がっている理由を」
「……さあな」
マリアの言葉にシュンは黙り込み、その反応を見て全員が彼が何かを隠している事を悟る。しかし、敵に回ったとはいえ自分の師匠の秘密を語りたくはないのか、シュンは答えようとしない。
「どんな理由があろうと、師匠は嬢ちゃんを裏切った。それだけの話だろ」
「ならば……弟子のお前もマリア様の元を去る気か?」
「一緒にすんな!!俺は嬢ちゃんを気に入ってるんでね……このまま残るぜ」
「そう、ならいいわ」
シュンの言葉にマリアは一応は納得したように視線をアスカロンに戻し、溜息を吐きながらもケースの中に戻す。
「そこまで言うのであれば私が出向くのは諦めるわ。だけど覚悟しておきなさい、大将軍は王国を支えるために人生を捧げた人間だけが許される重職よ。彼女の実力を甘く見ると痛い目に遭うわよ」
大将軍を担うレミアの実力は計り知れず、実際に負傷していたとはいえ、剣聖3人とレナ達を含めて戦ったジンを一撃で昏倒させている。恐らく実力はレナが闘技場で戦った白騎士レイナにも劣らず、闘技祭で交えた場合は簡単に勝てる敵ではない。
※あと数話で闘技祭決戦編に入ります。
「そうね、確かにこのアスカロンはルトリア家の物よ。だけど、レミアは王妃側の人間である事は間違いないのだから敵に貴重な神器を渡す事になってしまうわ」
「あ、それもそうか」
「別に返さなくてもいいんじゃないのか?これを渡してもレミアがこっち側に付くとは限らないだろ?」
羨ましそうにシュンはアスカロンに視線を向け、ジャンヌも同様に伝説の神器に視線を向ける。剣聖である彼等は闘拳の知識に関しても豊富であり、一流の剣士ならば必ず名前を耳にするほどの代物である。
「確かにその通りね。だから説得には私が出向くわ」
「えっ!?マリアさんが直々に説得に向かう!?」
「それはいくら何でも危険すぎるのでは……」
「それでも私が出向く必要があるわ。レミアをこちら側に付けば何かと都合が良いのも事実、それなら多少の危険を犯してでも会いに行く必要があるの」
「……駄目だ。いくらなんでもそれは認めねえ」
「ど、どうしたのでござる?」
マリアの言葉にシュンが表情を変えて反対意見を示し、彼の隣に立っていたカゲマルも同意するように頷く。
「マリア様、私もシュンと同意見です。もしもマリア様に何か起きたら我々はどうすればいいのですか」
「……貴方達は私の実力を知った上で発言をしているのかしら?」
「無論です。マリア様の御力は我々も存じております。しかし……ハヤテが敵に回った以上、今まで以上に慎重に動くべきです」
「何とっ!?どういう事でござるか!?ハヤテ殿が敵に回った……!?」
「ハヤテ?」
レナは少し前に自分に襲い掛かってきた森人族の少女の事を思い出し、祖母のハヅキの話によればマリアの監視役として送り込まれた「守人家」と呼ばれる森人族である。外見は幼いが実年齢はレナよりも年上であり、彼が生まれる前からマリアの監視役として行動していると聞いている。
ハヤテは表向きはマリアに仕えているが、実際の所は彼女の行動をハヅキ家の当主であるハヅキと守人家に報告していた。しかし、シュンによると彼女は自分の役目を放棄し、王妃の元へ向かったという。
「どうしてハヤテ殿が敵に回ったというのでござるか!?」
「さあな……それは俺よりも嬢ちゃんの方が知っているんじゃないのか?」
「私も詳しい事は知らないわ。だけど、ハヤテが戻ってから王妃がレナの存在を知ったのは確かね」
「俺?」
唐突に自分の名前が出てきたことにレナは驚くが、マリアの話によるとハヤテが街に戻った時期からレナの存在が王妃に知られたらしい。
「ハヤテが王妃と繋がっていたのは間違いないわ。理由は分からないけど、少なくともレナの存在を報告していたのは彼女で間違いないわね」
「だけどよ、それだけの理由でどうして師匠が疑われるんだよ?別にこの坊主が嬢ちゃんの甥だって知っている人間は他にもいるだろ?」
「確かにその通りね。だけど、レナの件を抜きにしてもハヤテが怪しい行動をしていたのは間違いないわ。それでも今日までは確信を持てなかったのだけど、今回の手紙の騒動でハヤテが犯人である事は確定したわ」
「手紙……」
「この手紙を貴方の家に送り込んだのはハヅキ家ではなく、ハヤテとしか考えられないのよ。それにあの人からもらった手紙にも気になる文章があったわ」
マリアはレナの家に送り込まれた手紙とハヅキから受け取った手紙を取り出し、この二つの手紙によってハヤテが裏切者である事に気付いた。
「あの人の手紙には年に一度しか報告を行わない事を注意されたのだけど、実際の所は私は月に一度は手紙を出していたのよ。だけど、その手紙の殆どが届いていないわ」
「え?という事は……」
「報告の連絡役を任されていたのはハヤテよ。つまり、彼女が意図的に私が送った手紙を破棄していた事になるわ」
「何でそんな事を……」
「シュン……貴方は本当は知っているんじゃないの?ハヤテが王妃と繋がっている理由を」
「……さあな」
マリアの言葉にシュンは黙り込み、その反応を見て全員が彼が何かを隠している事を悟る。しかし、敵に回ったとはいえ自分の師匠の秘密を語りたくはないのか、シュンは答えようとしない。
「どんな理由があろうと、師匠は嬢ちゃんを裏切った。それだけの話だろ」
「ならば……弟子のお前もマリア様の元を去る気か?」
「一緒にすんな!!俺は嬢ちゃんを気に入ってるんでね……このまま残るぜ」
「そう、ならいいわ」
シュンの言葉にマリアは一応は納得したように視線をアスカロンに戻し、溜息を吐きながらもケースの中に戻す。
「そこまで言うのであれば私が出向くのは諦めるわ。だけど覚悟しておきなさい、大将軍は王国を支えるために人生を捧げた人間だけが許される重職よ。彼女の実力を甘く見ると痛い目に遭うわよ」
大将軍を担うレミアの実力は計り知れず、実際に負傷していたとはいえ、剣聖3人とレナ達を含めて戦ったジンを一撃で昏倒させている。恐らく実力はレナが闘技場で戦った白騎士レイナにも劣らず、闘技祭で交えた場合は簡単に勝てる敵ではない。
※あと数話で闘技祭決戦編に入ります。
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