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剣鬼 闘技祭準備編
賭け
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「この状況で随分と余裕だな。何か奥の手でもあるの?」
「どうかしらね。だけど、私はここで死ぬような事はないと確信しているわ」
「……言っている意味が分からないわね。まさかこの子供達に私達が殺せると思っているの?」
「何だと……」
シズネは周囲に存在する王妃の護衛を任された少年騎士達に視線を向け、敢えて小馬鹿にしたように呟く。そんな彼女の態度に何人かが激怒したが、王妃は面倒そうに制止する。
「あまり私の騎士を馬鹿にしないで貰えるかしら?まだ年は若くても立派に勤めを果たしているのよ」
「その割にはあっさりと俺の侵入を許しているけど?」
「……生意気な子供ね」
言葉とは裏腹に王妃はレナの返答に面白そうに笑みを浮かべ、そんな彼女の態度に少年騎士達は戸惑うが、唯一の女性の騎士である「アマネ」が王妃に抗議した。
「サクラ様!!もうこれ以上は我慢なりません!!どうか私達にこの不届き達を殺す許可を!!」
「無理よ。今の貴女では敵わない。もう昼の失態を忘れたのかしら?」
「そ、それは……」
アマネは昼にレナに襲撃を仕掛けた際、大勢の森人族の刺客を従えながらレナ1人に返り討ちにされている。偶然にも居合わせたロウガを利用して逃げ切る事は出来たが、結果的には彼女は王妃の与えた任務を失敗している。
「王妃様、アマネの言う通りです。ここで奴らの首を取り、マリアに送り届けましょう」
「馬鹿ね貴方……そんな事をすればマリアは確実に私を殺すわ。あの女を挑発するような真似は出来ないわ」
騎士の中で最年長者のリクがアマネの代わりに王妃に進言するが、彼女が呆れた表情を浮かべる。シズネはともかくレナを殺してしまえばマリアが間違いなく動き、本気で怒らせた彼女に叶う存在など王妃の傍には存在しない。
「では我々はどうすればいいのです!!この愚か者たちを見逃すのですか!?」
「そうね……こうしましょう。レナ、貴方は賭け事が好きかしら?」
「……賭け事?」
予想外の言葉にレナは疑問を抱くと、王妃は指を鳴らして部屋の中に存在した兵士を呼び寄せる。
「奴を連れてきなさい。もう動ける程には回復したのでしょう?」
「えっ!?し、しかし……」
「私に口答えする気?」
「は、はい!!すぐに準備致します!!」
王妃の言葉に兵士は怯えた表情を浮かべ、彼は王妃が座り込む玉座の裏側に存在する壁に移動し、天井から吊るされている鎖を引き寄せた。
「い、行きます!!」
「ちょっと!!一体何を……」
「飛べ、シズネ!!」
兵士の行動にシズネが声を掛けようとしたが、レナは上空から異変を感じ取り、彼女の肩を掴んでその場を跳躍する。次の瞬間、二人が立っていた場所に巨大な檻がゆっくりと降りると、その中には二人も見知った人物が存在した。
「ううっ……がああああっ!!」
「あいつは……!?」
「あの時の!?」
檻の中に存在したのは猛獣のように首輪を施されたジンの姿が存在し、檻の中には食い散らしたと思われるオークの死体が横たわっていた。何の調理も行われておらず、生の状態で捕食していたのか強烈な獣集が漂う。厄介な事いあれほど痛めつけられたにも関わらずに傷が完全に塞がっており、既に意識も取り戻している事である。
「治療するだけで3人の治療魔導士を失ったのは痛かったわ。だけど、こういう余興を見るには必要な犠牲ね」
「余興……?」
「勝負をしましょう……貴方達がこの男を殺せば見逃してあげるわ」
王妃の言葉にレナとシズネは顔を見合わせ、この状況でジンと戦わせようとする王妃の提案に二人は呆れてしまうが、王妃は即座に命令を降す。
「貴方達は手を出しては駄目よ。この二人の力を見極めたいの」
「は、はい……」
「分かりました……」
「……随分と勝手なことを言ってくれるじゃない。私達がそんなバカげた提案に乗ると思っているの?」
王妃に対してシズネは馬鹿にしたように語り掛けるが、レナは檻の中に存在するジンに視線を向け、ある違和感を感じ取る。
「いいえ、ふざけてなどいないわ。レナ、貴方なら既に気付いているんじゃないの?」
「……どういう意味だよ」
「この男はこんな姿に成り果てようとうとも「剣鬼」よ。貴方と同じく……ね」
「剣鬼……!?」
シズネはレナとジンを見比べ、二人の瞳の色が赤色に染まっている事に気付く。何時の間にか先ほどまで呻き声を上げていたジンはレナに視線を向けたまま動かず、レナもそんな彼に目を離せなかった。
「剣士の間ではこんな逸話が存在するわ。剣士は星の数に匹敵し、剣聖はその万分の一しか存在せず、剣鬼は世に常に一人しか存在を許されない……つまり、どんな時代でも剣鬼と名乗れる人間は世界に1人しか許されないとね」
「結構いると思うけど?」
レナの知る中では剣鬼と呼ばれる人間は複数存在し、黒虎のギルドマスターのバルやレナの母親であるアイラも世間で剣鬼と呼ばれていた時期もある。しかし、王妃によると真の「剣鬼」とは特別な存在らしい。
「確かに剣鬼に至る人間が複数存在した時代もあったわ。だけどね、不思議な事に彼等は引き寄せあうように戦場で巡り合い、必ず片方だけが生き残っていた。これはあくまでも私の憶測に過ぎないけれど、剣鬼に至った人間は自分以外の剣鬼の存在を許さない運命を背負っているのではないかしら?」
「……笑えないな」
王妃の言葉にレナはジンに視線を向け、彼女の言葉を信じたわけではないが、確かにレナはジンに対して強い嫌悪感を抱いていた。そしてそれは相手も同じらしく、黙り込んでいたジンも叫び声を上げた。
「どうかしらね。だけど、私はここで死ぬような事はないと確信しているわ」
「……言っている意味が分からないわね。まさかこの子供達に私達が殺せると思っているの?」
「何だと……」
シズネは周囲に存在する王妃の護衛を任された少年騎士達に視線を向け、敢えて小馬鹿にしたように呟く。そんな彼女の態度に何人かが激怒したが、王妃は面倒そうに制止する。
「あまり私の騎士を馬鹿にしないで貰えるかしら?まだ年は若くても立派に勤めを果たしているのよ」
「その割にはあっさりと俺の侵入を許しているけど?」
「……生意気な子供ね」
言葉とは裏腹に王妃はレナの返答に面白そうに笑みを浮かべ、そんな彼女の態度に少年騎士達は戸惑うが、唯一の女性の騎士である「アマネ」が王妃に抗議した。
「サクラ様!!もうこれ以上は我慢なりません!!どうか私達にこの不届き達を殺す許可を!!」
「無理よ。今の貴女では敵わない。もう昼の失態を忘れたのかしら?」
「そ、それは……」
アマネは昼にレナに襲撃を仕掛けた際、大勢の森人族の刺客を従えながらレナ1人に返り討ちにされている。偶然にも居合わせたロウガを利用して逃げ切る事は出来たが、結果的には彼女は王妃の与えた任務を失敗している。
「王妃様、アマネの言う通りです。ここで奴らの首を取り、マリアに送り届けましょう」
「馬鹿ね貴方……そんな事をすればマリアは確実に私を殺すわ。あの女を挑発するような真似は出来ないわ」
騎士の中で最年長者のリクがアマネの代わりに王妃に進言するが、彼女が呆れた表情を浮かべる。シズネはともかくレナを殺してしまえばマリアが間違いなく動き、本気で怒らせた彼女に叶う存在など王妃の傍には存在しない。
「では我々はどうすればいいのです!!この愚か者たちを見逃すのですか!?」
「そうね……こうしましょう。レナ、貴方は賭け事が好きかしら?」
「……賭け事?」
予想外の言葉にレナは疑問を抱くと、王妃は指を鳴らして部屋の中に存在した兵士を呼び寄せる。
「奴を連れてきなさい。もう動ける程には回復したのでしょう?」
「えっ!?し、しかし……」
「私に口答えする気?」
「は、はい!!すぐに準備致します!!」
王妃の言葉に兵士は怯えた表情を浮かべ、彼は王妃が座り込む玉座の裏側に存在する壁に移動し、天井から吊るされている鎖を引き寄せた。
「い、行きます!!」
「ちょっと!!一体何を……」
「飛べ、シズネ!!」
兵士の行動にシズネが声を掛けようとしたが、レナは上空から異変を感じ取り、彼女の肩を掴んでその場を跳躍する。次の瞬間、二人が立っていた場所に巨大な檻がゆっくりと降りると、その中には二人も見知った人物が存在した。
「ううっ……がああああっ!!」
「あいつは……!?」
「あの時の!?」
檻の中に存在したのは猛獣のように首輪を施されたジンの姿が存在し、檻の中には食い散らしたと思われるオークの死体が横たわっていた。何の調理も行われておらず、生の状態で捕食していたのか強烈な獣集が漂う。厄介な事いあれほど痛めつけられたにも関わらずに傷が完全に塞がっており、既に意識も取り戻している事である。
「治療するだけで3人の治療魔導士を失ったのは痛かったわ。だけど、こういう余興を見るには必要な犠牲ね」
「余興……?」
「勝負をしましょう……貴方達がこの男を殺せば見逃してあげるわ」
王妃の言葉にレナとシズネは顔を見合わせ、この状況でジンと戦わせようとする王妃の提案に二人は呆れてしまうが、王妃は即座に命令を降す。
「貴方達は手を出しては駄目よ。この二人の力を見極めたいの」
「は、はい……」
「分かりました……」
「……随分と勝手なことを言ってくれるじゃない。私達がそんなバカげた提案に乗ると思っているの?」
王妃に対してシズネは馬鹿にしたように語り掛けるが、レナは檻の中に存在するジンに視線を向け、ある違和感を感じ取る。
「いいえ、ふざけてなどいないわ。レナ、貴方なら既に気付いているんじゃないの?」
「……どういう意味だよ」
「この男はこんな姿に成り果てようとうとも「剣鬼」よ。貴方と同じく……ね」
「剣鬼……!?」
シズネはレナとジンを見比べ、二人の瞳の色が赤色に染まっている事に気付く。何時の間にか先ほどまで呻き声を上げていたジンはレナに視線を向けたまま動かず、レナもそんな彼に目を離せなかった。
「剣士の間ではこんな逸話が存在するわ。剣士は星の数に匹敵し、剣聖はその万分の一しか存在せず、剣鬼は世に常に一人しか存在を許されない……つまり、どんな時代でも剣鬼と名乗れる人間は世界に1人しか許されないとね」
「結構いると思うけど?」
レナの知る中では剣鬼と呼ばれる人間は複数存在し、黒虎のギルドマスターのバルやレナの母親であるアイラも世間で剣鬼と呼ばれていた時期もある。しかし、王妃によると真の「剣鬼」とは特別な存在らしい。
「確かに剣鬼に至る人間が複数存在した時代もあったわ。だけどね、不思議な事に彼等は引き寄せあうように戦場で巡り合い、必ず片方だけが生き残っていた。これはあくまでも私の憶測に過ぎないけれど、剣鬼に至った人間は自分以外の剣鬼の存在を許さない運命を背負っているのではないかしら?」
「……笑えないな」
王妃の言葉にレナはジンに視線を向け、彼女の言葉を信じたわけではないが、確かにレナはジンに対して強い嫌悪感を抱いていた。そしてそれは相手も同じらしく、黙り込んでいたジンも叫び声を上げた。
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