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都市崩壊編
そして彼女はキラウとなった
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吸血鬼に拾われたキラウは彼等に育てられ、生き延びる術を学ぶ。彼女は自分が「死霊使い」という職業のせいで森人族と認められずに追い出された。しかし、キラウを受け入れてくれた吸血鬼達は彼女の職業など気にも留めず、むしろ自分達と同じ境遇の彼女を同情して暖かく迎え入れる。
キラウは自分の職業を気にしない存在に初めて出会い、すぐに彼等とは打ち解ける。吸血鬼達も元々は普通の人間だったのだが、吸血鬼へと変貌した事で家族や友人から忌み嫌われ、帰る場所を失った彼等だからこそキラウの苦痛を理解できた。彼等はお互いの境遇を共感できる立場だからこそ強い仲間意識が芽生えた。
その後、十数年ほどはキラウの人生の中で最も平和な生活を過ごす。盗賊団は拠点を転々として一か所には決して留まらず、冒険者や兵士に目を付けられない様に気を配りながら生活を続けていた。そもそも彼等は人間を襲う事自体が滅多になく、必要に駆られた状況でしか戦う事はしない。
『どうして貴方達はわざわざ隠れて暮らすような真似をするの?』
一度だけ我慢できずにキラウは旅の途中で吸血鬼達に尋ねた事がある。魔人族の中でも吸血鬼は特別な存在であり、最も人間に近い存在と言える。彼等がその気になれば人間社会に紛れて暮らす事も可能だが、キラウを出会った吸血鬼達は人里を避けた場所で暮らしていた。彼等がその気になれば人間を演じて普通の生活を送れるにも関わらずに生活を行わない理由を問う。
『僕達は人間に捨てられた。だから人間は信用できない』
『でも、僕達同士ならお互いの事を信じあえる。だから僕達は常に一緒さ』
『人間の演技をしながらずっと生活するなんて窮屈だろう?だから僕達は気兼ねなく自分が自由に過ごせる場所を探しているんだ』
『勿論、旅をする以上は辛い事や悲しい事もある。それでも僕等は自分を捨てた人間の世界には戻りたくはない。君は元の場所に戻りたいのかい?』
『……私に居場所なんてない』
『ここにいる皆がそうさ、だから僕達は共に行動するんだ。それが「家族」だろう?』
家族に捨てられたキラウを家族として迎え入れるという吸血鬼の言葉に彼女は感動し、同時に吸血鬼という存在に憧れる。その結果、キラウは彼等に頼んで自分を吸血鬼に変える様に願う。
『お願い、どうか私を吸血鬼にしてちょうだい!!』
『それは……止めておいた方が良いよ。そんな事をすれば君はもう普通の人間として過ごす事が出来ない』
『一生僕達のように隠れて過ごす生活を送る羽目になるんだよ?』
『私も貴方達の家族になりたいのよ!!どうして受け入れてくれないの!?』
『君が吸血鬼になる必要はないんだよ。種族なんて関係ない、君はもう僕達の家族さ』
『どうして……!?』
しかし、吸血鬼達はキラウが吸血鬼になる事を拒み、彼女がどれほど頼み込んでも吸血鬼になる事を認めようとはしなかった。自分の事を受け入れ、優しく接してくれた吸血鬼達にさえも拒まれたキラウは裏切られた気分を味わうが、吸血鬼達の本心は彼女には「選択肢」が残っている事を示す。
『いいかい?君が吸血鬼になるという事は普通の人生を過ごせるという選択肢を捨てる事になるんだよ。僕達は吸血鬼にならざるを得なかったけど、君はまだ間に合う』
『もう貴女は立派に育った。これからは私達無しでも一人で生きていける、人里に下りて普通の人生を送る事も出来るのよ』
『お前はもう弱くはない。今のお前ならもう馬鹿にされる事もないだろう。俺達のような人生を送らなくてもいいんだ。友人を作り、恋人を作り、平和で安全な場所で人生を過ごす事も出来る……巣立ちの時だ』
『そんなっ!!』
吸血鬼達がキラウに自分達の元を立ち去り、普通の人間として平穏な人生を過ごせる事を指摘してもキラウは納得できず、彼等と共に生きたい事を伝える。だが、結局は吸血鬼達はキラウの願いを聞き入れず、ある晩に彼女を置いて姿を消してしまう。
『どうして皆、私の前からいなくなるの……?』
木箱に詰められた大量の銀貨とキラウのサイズに合わせた衣服と食料品を置いて消え去った吸血鬼達に彼女は涙を流し、自分が見捨てられたと思い込む――
――その後、キラウは吸血鬼達の忠告通りに人里で暮らすようになる。身分を偽り、吸血鬼達から様々な事を学んだキラウは冒険者ギルドの清掃員として雇われる。職業を明かす必要はない仕事に就けた事が幸いし、彼女は表向きは平穏な生活を過ごす。
『……暖かい服、温かい部屋、ちゃんとした食事……これが普通の人間の人生なの?』
しばらくの間はキラウも人里で吸血鬼達と暮らしていた頃と比べると普通の人間として不自由のない生活を送るが、心が満たされなかった。
『あの頃に戻りたい……どうして置いて行ったの?』
例え辛い生活だったとしてもキラウは吸血鬼達と共に過ごした日々を思い返し、彼女はやはり彼等の事を諦められなかった。それでも吸血鬼達が望んだ「普通の人間の生活」を捨てきれず、虚しい日々を過ごした。
しかし、そんな彼女の元にある噂が流れ込む。清掃委の仕事のためにキラウが冒険者ギルドへ訪れると、掃除の最中に冒険者達の噂話を耳にしてしまう。
『おい、聞いたか?例の吸血鬼の集団の話……遂に軍が動いて全員を討ち取ったらしいぞ』
『ああ、やっと全員始末出来たんだってな。今まで逃げられてばかりだったが遂に討伐されちまったな』
『これで俺達も安心して眠れるな!!』
『っ……!?』
吸血鬼の集団が軍隊に殺されたという話を聞いてキラウは目を見開き、噂話をしていた冒険者達はそんな彼女に変化に気付かずに話を続けた。
『俺、知り合いに兵士がいるんだけど凄い有様だったらしいぜ!!あいつらが逃げ込んだ建物の中に火を放って焼き殺したんだってよ!!』
『ぶはははっ!!おいおい、そこは吸血鬼らしく胸に杭でも撃ち込んで殺す所だろ!!』
『それにあいつら碌に抵抗しないで逃げ回っていたらしいぜ?ああ、そういえば生き残った吸血鬼の女は捕まえて奴隷商人に売り払おうとしたらしいけど、自分で自分の胸を貫いて死んだらしいぜ。頭いかれてるよなっ!!』
自分にとっては何よりも大切だった吸血鬼達の死に様を笑い話のように語る冒険者達に対し、キラウは彼等の前に移動すると掃除用のモップの柄を握りしめて近寄る。唐突に自分達の元へ訪れたキラウに冒険者達は訝しむが、彼女は血走った目を開く。
『……まれっ』
『あっ?何だよてめえ……』
『黙れぇえええっ!!』
次の瞬間、キラウは自分が握りしめていた柄を吸血鬼達が死んだことを語った男の顔面に叩きつけていた――
――この数時間後、キラウは全身を痛めつけられた状態で建物の裏口へ放り出され、冒険者に手を出したという罪で解雇を言い渡される。しかし、今の彼女にとってはどうでもよい事であり、キラウは涙を流しながら空に浮かぶ月を見上げた。
『何が普通の人生を生きろよ……こんなの、何も笑えない……!!』
自分に人間として生きる様に伝えた吸血鬼達がよりにもよって同じ人間に殺された事にキラウは涙が止まらず、同時に怒りを抱く。
『何が家族よ……結局、あいつらも人間の情を捨てきれてなかっただけじゃない』
吸血鬼達は口では人間を信用できないと拒みながらも、キラウに人間として生きる様に指示していた時点で彼等は心の何処かで「人間」という存在を信じていたのだろう。しかし、今のキラウにとっては彼等の判断が誤りであったと認識する。
『私は……家族なんていらない!!もう、誰も信じない……!!』
自分を捨てた家族、優しくはしてくれたが結局は自分の事を受け入れようとはしなかった吸血鬼、この二つの存在から見放されたと感じたキラウは立ち上がり、自分一人の力で生き抜く事を決めた。そして彼女が最初にするべき事は今まで避けていた自分の「職業」の能力を見つめなおす事にした。
『覚えておきなさい……必ず、私は復讐をやり遂げる……!!』
自分を捨てた「森人族」そして吸血鬼達を殺した「人間」への復讐を果たすため、彼女は真の死霊使いとなった――
キラウは自分の職業を気にしない存在に初めて出会い、すぐに彼等とは打ち解ける。吸血鬼達も元々は普通の人間だったのだが、吸血鬼へと変貌した事で家族や友人から忌み嫌われ、帰る場所を失った彼等だからこそキラウの苦痛を理解できた。彼等はお互いの境遇を共感できる立場だからこそ強い仲間意識が芽生えた。
その後、十数年ほどはキラウの人生の中で最も平和な生活を過ごす。盗賊団は拠点を転々として一か所には決して留まらず、冒険者や兵士に目を付けられない様に気を配りながら生活を続けていた。そもそも彼等は人間を襲う事自体が滅多になく、必要に駆られた状況でしか戦う事はしない。
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『僕達は人間に捨てられた。だから人間は信用できない』
『でも、僕達同士ならお互いの事を信じあえる。だから僕達は常に一緒さ』
『人間の演技をしながらずっと生活するなんて窮屈だろう?だから僕達は気兼ねなく自分が自由に過ごせる場所を探しているんだ』
『勿論、旅をする以上は辛い事や悲しい事もある。それでも僕等は自分を捨てた人間の世界には戻りたくはない。君は元の場所に戻りたいのかい?』
『……私に居場所なんてない』
『ここにいる皆がそうさ、だから僕達は共に行動するんだ。それが「家族」だろう?』
家族に捨てられたキラウを家族として迎え入れるという吸血鬼の言葉に彼女は感動し、同時に吸血鬼という存在に憧れる。その結果、キラウは彼等に頼んで自分を吸血鬼に変える様に願う。
『お願い、どうか私を吸血鬼にしてちょうだい!!』
『それは……止めておいた方が良いよ。そんな事をすれば君はもう普通の人間として過ごす事が出来ない』
『一生僕達のように隠れて過ごす生活を送る羽目になるんだよ?』
『私も貴方達の家族になりたいのよ!!どうして受け入れてくれないの!?』
『君が吸血鬼になる必要はないんだよ。種族なんて関係ない、君はもう僕達の家族さ』
『どうして……!?』
しかし、吸血鬼達はキラウが吸血鬼になる事を拒み、彼女がどれほど頼み込んでも吸血鬼になる事を認めようとはしなかった。自分の事を受け入れ、優しく接してくれた吸血鬼達にさえも拒まれたキラウは裏切られた気分を味わうが、吸血鬼達の本心は彼女には「選択肢」が残っている事を示す。
『いいかい?君が吸血鬼になるという事は普通の人生を過ごせるという選択肢を捨てる事になるんだよ。僕達は吸血鬼にならざるを得なかったけど、君はまだ間に合う』
『もう貴女は立派に育った。これからは私達無しでも一人で生きていける、人里に下りて普通の人生を送る事も出来るのよ』
『お前はもう弱くはない。今のお前ならもう馬鹿にされる事もないだろう。俺達のような人生を送らなくてもいいんだ。友人を作り、恋人を作り、平和で安全な場所で人生を過ごす事も出来る……巣立ちの時だ』
『そんなっ!!』
吸血鬼達がキラウに自分達の元を立ち去り、普通の人間として平穏な人生を過ごせる事を指摘してもキラウは納得できず、彼等と共に生きたい事を伝える。だが、結局は吸血鬼達はキラウの願いを聞き入れず、ある晩に彼女を置いて姿を消してしまう。
『どうして皆、私の前からいなくなるの……?』
木箱に詰められた大量の銀貨とキラウのサイズに合わせた衣服と食料品を置いて消え去った吸血鬼達に彼女は涙を流し、自分が見捨てられたと思い込む――
――その後、キラウは吸血鬼達の忠告通りに人里で暮らすようになる。身分を偽り、吸血鬼達から様々な事を学んだキラウは冒険者ギルドの清掃員として雇われる。職業を明かす必要はない仕事に就けた事が幸いし、彼女は表向きは平穏な生活を過ごす。
『……暖かい服、温かい部屋、ちゃんとした食事……これが普通の人間の人生なの?』
しばらくの間はキラウも人里で吸血鬼達と暮らしていた頃と比べると普通の人間として不自由のない生活を送るが、心が満たされなかった。
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しかし、そんな彼女の元にある噂が流れ込む。清掃委の仕事のためにキラウが冒険者ギルドへ訪れると、掃除の最中に冒険者達の噂話を耳にしてしまう。
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吸血鬼達は口では人間を信用できないと拒みながらも、キラウに人間として生きる様に指示していた時点で彼等は心の何処かで「人間」という存在を信じていたのだろう。しかし、今のキラウにとっては彼等の判断が誤りであったと認識する。
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