不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?

カタナヅキ

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都市崩壊編

閑話 〈その頃の闘技場では〉

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――時刻は少し遡り、レナの指示を受けて闘技場に偵察に向かったホネミンは何事もなく闘技場内に入り込む。予想していたよりも警備が手薄であり、それどころか一般人も数多く残っていた。闘技場内の敷地には数多くの屋台も出店しており、観客同士で大会の初日の感想を話し合っていた。


「いや、やっぱり最強の優勝候補はゴウライだろ!!あいつが負けるなんて考えられねえ!!」
「そうか?予選では結構苦戦していたように思えるけどな……まあ、俺は断然リンダ派だがな!!」
「俺はルナとかいう選手が気になるけどな」
「ルナか……まあ、確かに強いと言えば強いが、それでもゴウライと比べるとなっ」
「ところであのビキニアーマーの奴は誰だったんだ?」


屋台の前で騒ぎ出す観客の話声を耳にしながらもホネミンは闘技場の様子を伺い、どうやら彼等はまだ街の異変に気付いていない事を知る。


(普通なら街に魔物が現れたと知ったら警告しそうな物ですけどね。やっぱり、故意に情報が隠されていますね)


聖水入りの水筒を口に含みながらホネミンは今度は建物の中に移動しようとした時、通りすがりの兵士に呼び止められた。


「あ、申し訳ありません。現在は闘技場内への立ち入りは禁止されています。試合で破損した試合場の修理や清掃が行われていますので……」
『あ、そうなんですか。それはすいませんね』


流石に闘技場内に入り込む事は出来ず、ホネミンは怪しまれないようにその場を去る。しかし、建物の中にはまだ王妃や他の国の王族が残っているはずであり、どうにか中に入って様子を探れないのかをホネミンは考える。


(私の魔鎧術とプルミンの擬態能力なら兵士に化けて忍び込む事はわけないですが、問題なのは鑑定の能力を持った人間が居たら不味いですね)


外見を偽装出来ても正体を見破る「鑑定」のスキルを持ちの人間に遭遇した場合は都合が悪く、大会の運営のために「鑑定士」と呼ばれる職業の人間も雇われている。出場選手に変装して闘技場に入り込む輩が現れる事を想定し、不正を防ぐために呼び寄せていた。


(というか、レナさんの正体は相手側にも筒抜けだったようですね)


わざわざ「ルナ」と名前を変更して外見を偽装していて出場したレナではあるが、既に大会側にレナの正体は気付かれていたと考えなければ不自然であり、王妃も敢えてレナの存在に気付いておきながら大会に出場させた事になる。


(さて、どうやって潜り込みますかね……お、あそこからなら入り込めるかも知れませんね)


ホネミンは闘技場の裏口を発見し、当然だがこちらにも大勢の兵士が配備されていた。しかし、鑑定士らしき職業の人間の姿は見えず、彼女は先ほど遭遇した兵士の顔を思い出して「魔鎧術」を発動させた。


『プルミン、さっきの兵士の人に化けますよ』
『ぷるりんっ』


身体に張り付いているプルミンに合図すると、ホネミンは自分の生前の姿に変化させていた魔鎧を変形させ、先頬の男性兵士の形に変える。更に肉体の表面に張り付いているプルミンが皮膚や髪の毛、服装に至るまで再現すると、完璧に外見を兵士に変装していた。


『まあ、こんなもんですかね。後は怪しまれないように忍び込まないと……おっと、声も気を付けないといけませんね』


外見は完璧に変装しても声はホネミンのままのため、怪しまれないように出来る限り声を出さないように控えてホネミンは裏口へ向かう。


「おう、ご苦労さん」
「…………」


兵士とすれ違う際、声を掛けられるとホネミンは軽く会釈を行い、怪しまれないように扉の前へ移動する。見張りを行っている兵士達は特に気にも留めず、彼女は正面扉へとたどり着いた。


(鍵は……どうやら掛かっていないようですね)


扉の取っ手を押すと簡単に開き、ホネミンは中に入り込もうとした瞬間に兵士の一人が彼女の肩を掴む。


「おい待て!!貴様、相言葉はどうした!?」
『っ……!?』


合言葉という言葉に流石にホネミンも焦り、当然だがそんな物は知らない彼女は困惑した表情で兵士に振り返ると、肩を掴んだ兵士はしばらくは睨みつけていたが、やがて笑い声を上げる。


「ぶはははっ!!お前、引っかかったな!!安心しろ、そんな物はないぞ?」
「お、これで4人目か。安心しろ、ただの悪戯だよ」
「それにしてもお前、凄い顔をしてたぞ。ぶはははっ!!」
『…………』


兵士の悪ふざけだと気づいたホネミンは内心で安堵する一方、軽く殺意を覚えるが、今は一刻も争うので愛想笑いを浮かべながら建物の中に入り込んだ。


『さて、馬鹿な兵士共を上手く騙せて潜り込めたわけですけどここからどうしましょうか……とりあえず、観客席の様子を調べますかね』
『ぷるりんっ』


兵士に変装して闘技場内に忍び込んだホネミンはまずは観客席に向かい、試合場の様子を調べる事にした。途中で遭遇した兵士の話が本当ならば現在の闘技場内では清掃と試合場の修理が行われているはずであり、彼女は階段を移動して観客席に向かう。


『……予想通りと言うべきか、誰も居ませんね』


観客席に辿り着いたホネミンは試合場を確認しても兵士の姿は確認できず、清掃員の一人も存在しなかった。この事からホネミンが遭遇した兵士は嘘を吐いていた事になり、大会を裏で運営する王妃はこの闘技場でもう試合が行われないと判断しているのか、闘技場は放置された状態のままだった。


(王妃にとって闘技祭はあくまでも冒険都市の人間を呼び集めるだけの催しに過ぎなかったんですかね。それにしても妙に闘技場に兵士の数が少ないのが気になりますが……)


闘技祭の開催前にバルトロス王国は1万を超える兵隊を王都から派遣しており、この闘技場の周辺に配置していた。しかし、闘技場の建物の内部には意外な程に兵士の数が少なく、警備も手薄になっている事がホネミンは気にかかる。


(あんなに大勢の兵士が何処に消えたのか気にかかりますね。既に冒険都市に送り込んでいるのか、それとも……いえ、今は王妃の居所を探す方が先決ですね)


ホネミンは闘技場内に存在するはずの王妃の行方を探すため、観客席から離れようとした途端、彼女の足元に矢が突き刺さった。


『はわっ!?』
「……お前、そこで何をしている?」


素っ頓狂な悲鳴を上げて驚くホネミンに対し、矢を射抜いてきたのは王妃の側近の一人である付与魔術師の「フヨ」と呼ばれる少年だった。フヨは観客席の階段の前で弓矢を構え、兵士に変装しているホネミンに問い質す。


「ここは現在立ち入り禁止のはずだ。命令を聞いていないのか?」
『えっと……』
「……怪しいな、お前が所属している部隊と兵士の番号名を言え!!」
『あちゃ~……』


まさか早々に敵に見つかるとは思わず、ホネミンは迂闊に動いた自分の行動を後悔する。そんな彼女の反応を見てフヨは相手を敵だと判断し、弓矢を構える。


「もう一度だけ聞く、お前は何者だ!?」
『何者と言われましたか?そうですね、強いて言うなら私は貴女の主人……イレアビトの関係者ですよ』
「何だと……!?」


ホネミンがレナから事前に聞いていた王妃の「本名」を口にした瞬間、フヨは明らかに動揺する。彼女の本名を知る人物は非常に限られており、事前にレナと色糸情報を共通化していたホネミンはどうにか誤魔化そうとした。


『王妃サクラ……本名はイレアビト、そして旧帝国の現トップであり、この王国の支配を企んでいる。他にも色々と知っていますよ』
「貴様、何者だ!?」
『その質問に答える前に私も聞きたいことがあるんですが……貴方の後ろに立っている槍を持った人は誰ですか?』
「何っ……!?」


フヨはホネミンの言葉を聞いて咄嗟に振り返るが、そこには誰も存在せず、すぐに自分が騙された事に気付いた彼は慌ててホネミンに視線を向けようとすると既に彼女の姿は存在しなかった。


「なっ……馬鹿な!?」


一瞬にして姿を消したホネミンに付与は動揺を隠せず、即座に彼女が立っていた場所へ向かう。だが、いくら探しても彼女の姿は見当たらず、影も形も残さずにフヨの前から消えてしまう。


「どういう事だ……何処に消えた?」


弓矢を構えながらフヨは警戒心を解かずに観客席のベンチを調べると、驚くべき光景が広がっていた。


『ぷるりんっ』
「うわぁっ!?」


ベンチの下に隠れるように黄色のスライムが存在し、スライムの傍には人間の頭蓋後が並んでいた。流石に予想外過ぎる光景にフヨも驚きを隠せず、尻餅をついてしまう。


『ぷるぷるっ……』
「す、スライム?どうしてこんな所に……それになんで頭蓋骨まであるんだ!?」
「カタカタカタッ……!!」
「うわぁあああっ!?」


頭蓋骨と並ぶように鎮座していたプルミンにフヨは動揺を隠せず、更に頭蓋骨の顎が動いて目元の部分が光り輝いた瞬間、フヨは年齢相応の子供らしい悲鳴を上げて武器を手ばしてしまう。その隙を逃がさず、ベンチの下で自身の骨を散らばらせて隠れていたホネミンが動き出し、魔鎧術を発動させて元の姿に戻る。


『隙有り!!ホネミンハンマー!!』
「はぐっ!?」


魔鎧術の応用で右腕の魔力を「ハンマー」に変形させてホネミンはフヨの頭部に容赦なく叩きこみ、意識を失ったのかフヨは白目を剥いて倒れてしまう。


『ふうっ……途轍もない強敵でした。私以外の人間だったら殺されていたでしょうね』
『ぷるりんっ……』
『あ、何ですかその表情は!?本当に強かったんですからね!!』
「ううっ……」


王妃の側近の一人であるフヨを奇策で打ち倒したホネミンは自分の骨を拾い集めて元の姿に戻ると、気絶している内にフヨの装備を物色する。


『ほうほう、結構色々と隠し持っていますね。装備の類から確認しても付与魔術師のようですけど、この時代にも付与魔術師は残っていたんですね』


フヨの身に付けていた装備は特殊加工が施された魔石が多く、弓矢の鏃の形状をした魔石や手裏剣のような形状の物も存在した。さらに喜ばしい事に魔力回復薬もいくつか所持しており、ホネミンは遠慮なく魔鎧術を維持するための魔力を回復させるために魔力回復薬を頂く。


『さて、これで少しは回復できましたし、後はこの人をどうするかですね……殺りますか?』
『ぷるぷるっ……』


魔鎧術の応用で右手を刃物に変形させたホネミンはフヨを見つめ、レナの敵対する勢力の一人を仕留める絶好の機会ではあるが、肩に乗せたプルミンの分身が可哀想とばかりに身体を震わせる。


『まあ、死体を処理する方法もありませんし、他の人間に見つかったら面倒ですしね。拘束した状態でベンチの下にでも隠しておきますか』


ホネミンとしても人殺しは出来れば避けたいので折角倒したフヨをホネミンは縄で縛り付け、誰かに助けを求められないように口元もハンカチで塞いでベンチの下に放り込む。ちなみに縄とハンカチはフヨが所持していた物を使用した。


『さてと……都合が良い事に敵の幹部クラスの人間の顔を知る事が出来ましたね。これでもっと自由に動けるはずです』
『ぷるりんちょっ』


フヨの背格好がホネミンと大差が存在しない事が幸いし、彼女は魔鎧術で形成した自分の肉体を変形させ、上手くフヨに成りすます。これで兵士の格好をしている時よりも動きやすくなり、ついでに付与から奪った装備を身に付ける。


(流石に声までは再現できませんけど、外見は完璧に化けているはず……この状態ならもしかしたら王妃とやらにもバレないかも知れませんね)


王妃の側近を演じる事で他の兵士から邪魔をされる事はなく、それどころか王妃の傍に接近する好機を得る。最も「鑑定」のスキルを持つ人間には気を配る必要があり、彼女は観客席を後にした――


『さて、今度は何処へ向かいますかね。無駄に広い建物ですから捜索も一苦労ですよ』
『ぷるっくりんっ』


フヨに変装したホネミンは観客席を後にすると、今度はレナ達が最初に訪れた地下の選手の控室に向かう。控室と言っても宿泊できる程に環境が整っており、実際に試合に出場した選手の中には闘技場で寝泊まりを行う者も居る。闘技祭の期間中は参加選手全員が闘技場内の施設を全て無料のため、試合に敗退した選手の中にも大会が終わるまでは闘技場内の建物に残る人間も多い。


『それにしても食事も無料なんて随分とサービスがいいですね。食べ物に何が盛らている可能性は高いですけど……』


地下に続く階段を発見すると、ホネミンは闘技場に参加した選手達の様子を伺う。最も部屋の中に入れば怪しまれるため、まずは部屋の様子を調べるためにプルミンに調査させる。


『プルミン、君に決めた!!』
『ぷるりんっ』


適当な部屋の取っ手にホネミンは掌を押し付けると、彼女の身体の表面に張り付いているプルミンが鍵穴から内部に侵入し、中の様子を伺う。そして中に人間が居る場合はホネミンに合図を行う。


『ぷるりんちょっ』
『ほうほう、中に人が居るんですね?様子はどうでした?』
『ぷるっくりん』
『え?眠っている?まだ夕方を迎えたばかりなのに?』


プルミンのジェスチャーから部屋の中の人間の様子を伺ったホネミンは疑問を抱き、試に扉を開いて中の様子を伺う。ちなみに施錠をどうやって解除したかにに関しては魔鎧術の応用で指先に鍵の形をした魔力を実体化させ、鍵を開いた。


「ふがぁあああっ……ふごぉっ……!!」
『この人は……確か試合にも出場していた人ですね。名前は忘れましたけど……』


ベッドに横たわる男性の姿を確認したホネミンは部屋の様子を伺うと、机の上に置かれている酒に視線を向ける。この闘技場で売り出されている品物で間違いなく、ラベルの部分にはバルトロス王国の紋章が刻まれていた。酒の中身を確認するために彼女はプルミンに臭いを嗅がせる。


『どうですか?何かは入ってます?』
『ぷるるんっ……ぷるるるっ!!』
「うわ、そんな電話音みたいに鳴き声も上げられるんですね」


酒の臭いを嗅いだプルミンは嫌がる素振りを見せ、どうやら酒瓶に眠り薬でも仕掛けられていたらしく、選手が眠らされている事が判明した。しかし、どうして無関係の選手を眠らせた事にホネミンは疑問を抱く。


『こんな私も顔をよく覚えていない無名の選手にまで眠り薬を盛るとは……王妃の考えが読めませんね』
『ぷるりんっ』
『そうですね、あまりに長居していると不味いですし、ここは離れましょうか』


ホネミンは眠っている男性を放置して部屋を後にすると、今度は別の部屋の様子を伺う。その結果、闘技場に残った他の選手も最初に見つけた者と同じように何らかの方法で眠り薬を盛られて意識を失っている事が判明した。


(これはどういう事ですかね?選手全員を眠らせるなんて……王妃は一体何を企んでるんでしょうか?)


通路に戻ったホネミンは選手達を眠らせた理由が思いつかず、選手達を利用して王妃が何かを企んでいるとも考えらえられるが、現時点では手掛かりが少なすぎるので推測の域を出ない。


(仕方ありません、危険ですが今度は上の階層を捜索しますか)


地下の控室の探索は終了させ、ホネミンは再び1階の階層から調査を行う事にした――





『さて、一階に戻ったのはいいんですが……ここ何処ですかね。完全に迷子になりましたよ』
『ぷるりんっ(知らんがな)』


日本の建物で例えると東京ドーム程は存在する闘技場内でホネミンは完全に迷子になってしまい、自分が何処に向かっているのも分からない状況だった。一般人が立ち寄れる通路は比較的に大人数が移動出来るように設計されているようだが、兵士だけが立ち入りを許可されている通路に関しては構造が複雑になっており、まるで迷路のように通路が別れていた。


(参りましたね、兵士に道を尋ねるわけにもいきませんし、もたもたしているとレナさん達の方も心配ですし……)


外見を偽装出来ても声までは真似られず、そもそも兵士に関しても先ほどから殆どすれ違わない。完全に自分が何処に存在するのか分からなくなったホネミンは困り果てるが、下に続く階段を発見した。


(ん?この階段の先から妙な反応を感じますね……調べてみますか)


階段の先からホネミンの魔力感知の能力が発動し、人間の反応ではないと判断したホネミンは階段を下りる。階段の先には厳重な鍵が取り付けられた扉が存在し、先ほどのように魔鎧術の応用でホネミンは鍵を開こうとしたが、扉に触れる寸前に違和感を覚えた。


『なるほど……この扉はフェイクですね。隠し通路ですか』


扉ではなく、壁に視線を向けたホネミンは感心した声を上げ、煉瓦製の壁の中に少々目立つ窪みを発見した。よく観察しなければ気付かなかったが、十字架の形をした窪みが存在し、その中心部には小さな穴が存在した。穴の奥には何も見えないが、試しにホネミンは指先に意識を集中させて針のような魔力を実体化させて窪みの中に入れる。


『つまようじよりも小さな穴ですけど……私には関係ありません』


魔力を自由自在に操作できるホネミンは指先の針を伸ばして窪みの中に差し込むと、十数センチほど入れた所で何かに突き刺さり、そのまま押し込むとホネミンの足元に振動が生じた。


『お、正解でしたか……うわぁっ!?』

何か仕掛けが発動したのかとホネミンは喜ぶが、その直後に彼女の立っていた床が抜け、落とし穴と化す。慌ててホネミンは咄嗟に手を伸ばすが、間に合わずに穴の中に落ちてしまう。


『にょわぁあああっ!?』


奇怪な悲鳴を上げながらホネミンの身体は落とし穴の中に消えてしまい、やがて左右に別れた床が元に戻ると、何事もなかったように当たりは静寂に包まれた――



※カタナヅキ「ほ、ホネミ~ン!!」(;´・ω・)
 レナ「惜しい骨を亡くした……」
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