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放浪編
領主の息子
「よし、捕まえればこっちのもんだ!!すぐにそいつを屋敷へ運び出せ!!」
「縄で縛れ!!もう逃がさないからな!!」
「おい、ちょっと乱暴じゃないのか?」
「というか、勝手にうちの獲物に触らないでほしいんですけど」
「だからこいつは領主様の息子のペットだって言ってんだろ!?」
勝手に魚人を連れ出そうとする傭兵達にレナとゴンゾウが近寄ると、盗賊の頭が腰に差していたカトラスを引き抜いて構える。
「へへっ……悪いがこいつは俺達が連れて行く。見つけてくれたのは感謝するが、報酬は俺達の物だ!!」
「むうっ……私の昼ご飯なのに」
「本当に食べる気だったのか!?人魚族と魚人族は親戚みたいなもんだろうが!?」
不満そうに頬を膨らませて抗議を行うコトミンに傭兵の頭は戸惑うが、そんな彼に対してレナはため息を吐きながら近寄り、刀を持っていない右手を伸ばす。その行為を見て傭兵の頭は驚いた表情を浮かべ、慌てて刃を振り払う。
「ち、近づくんじゃねえ!!本当に切っちまうぞ!?ガキだからって容赦しないぞ!!」
「うるさいな……よっと」
「うおおっ!?」
カトラスの刃を人差し指と親指で挟んだレナは「形状高速変化」の能力を利用して刃の形を変形させ、刀身をくの字のように折り曲げる。傍目から見たらレナが恐ろしい怪力で刃を曲げたようにしか見えず、刃が完全に曲がってしまった傭兵の頭は慌ててカトラスを手放してしまう。
その光景を見た他の傭兵達も目を見開き、魚人を拘束する事を中断してレナに視線を向ける。全員に見られている事に気付きながらもレナは落ちたカトラスを拾い上げ、今度は刃を元の形に戻すように引き延ばすと、腰を抜かした傭兵の頭に差し出す。
「ほら、落としましたよ」
「あ、ああっ……!?」
「な、何だこのガキ……化物か!?」
「おい、こいつら本当は腕利きの冒険者なんじゃ……」
先ほどまでの威勢はどうしたのか、レナの行動を目の当たりにした傭兵達は怖気ついたように顔色を青くさせ、その光景を確認したゴンゾウは自分が出る必要はないと判断して待機する。
「ところでさ……あんたら、さっき報酬を貰えるとか言ってたけど、もしかしてこの鮫を領主の元へ送り返したら大金が貰えるの?」
「えっ……あっ、はい?」
「それ……いくらぐらい?」
報酬という言葉に反応したレナは傭兵達に笑みを浮かべ、都合よく金欠の状態だったので彼等の話す内容によっては鮫を引き渡しても構わない事を伝えた――
――十数分後、縄で縛りつけた魚人を荷車に乗せてレナ達は傭兵の案内の元で街の領主の元へ訪れ、傭兵を通して事情を話して自分達が川で泳いでいた魚人を捕まえた事を伝える。そして傭兵が受け取るはずだった報酬の半額を受け取る事を条件に魚人を引き渡す事を領主に申し込むと、相手は快く承諾してレナ達を屋敷の中に招く。
「改めまして私がこの街の領主を行っているガブと申します。此度の件、我が家が雇っている傭兵が皆さまに迷惑を掛けてしまい、誠に申し訳ない……」
「いえ、頭を上げてください。こちらは気にしていないので……」
「ゴンゾ、ここお菓子美味しい」
「うむ。お茶も美味いな……」
この街を領主を務めるのは「ガブ」という名前の獣人国の男爵らしく、傭兵が連れて来たレナ達の話を聞くために客室にまで案内を行い、高価なお菓子とお茶を用意して今回の件の謝罪を行う。傭兵達が無理やりにレナ達が捕まえた魚人を奪い取ろうとした件を聞いてガブ男爵は申し訳なさそうに頭を下げる。
「彼等は最近雇ったばかりの傭兵なのですが、どうも粗忽物が多くて我等も困っています……腕に自信があると言って雇ったのですが、やはり傭兵など当てになりませんな」
「そうなんですか……あの、どうして傭兵を雇っているんですか?」
「我が領地は土地が少なく、私兵を雇用する事も出来ません。なので用事が出来たときに傭兵ギルドに掛け合い、腕の立つ傭兵を雇うのですが……今回はどうも外れをひいたようです」
冒険者や巨人族が混じっているとはいえ、3人の子供を相手に情けなく魚人を譲り受けた傭兵達にガブ男爵は落胆を隠せないようであり、溜息を吐きながら紅茶をすする。その様子を見ながらレナは私兵が雇えない程に不味しいと言い張るにしては部屋の内装も用意されたお菓子も紅茶も高級品である事に疑問を抱く。
(私兵を雇う事も出来ない割には随分と羽振りが良さそうだけどな……何か兵士を雇えない理由でもあるのか?)
金銭面で困っているようには見えず、そもそも魚人を探し出すために傭兵を雇うという話自体がおかしく、不思議に思いながらもレナは本題に入る。
「それで報酬の件なんですが……」
「その事に関してなのですが、実は皆さまにお願いしたい事があります。報酬の件はその後という事でよろしいでしょうか?」
「……まあ、構いませんが」
嫌な予感を覚えながらも今後の旅費を稼ぐために報酬を受け取りたいレナはガブの話を聞く事にすると、ガブはベルを鳴らして使用人を呼ぶ。
※今回の投降の……面倒くさい!!
アイリス「はい、上記に書いてある通りにもう私が公開ボタンを押すまでの茶番は省略させてもらいます。これからは不定期に連続投稿します」(´ω`)ノ公開ボタン
レナ「もしも10時以外に投稿されていたら俺達の活躍で公開ボタンが押されたと考えてください」(・ω・)ノ
カタナヅキ「や、休ませてくれない……」(;´・ω・)
「縄で縛れ!!もう逃がさないからな!!」
「おい、ちょっと乱暴じゃないのか?」
「というか、勝手にうちの獲物に触らないでほしいんですけど」
「だからこいつは領主様の息子のペットだって言ってんだろ!?」
勝手に魚人を連れ出そうとする傭兵達にレナとゴンゾウが近寄ると、盗賊の頭が腰に差していたカトラスを引き抜いて構える。
「へへっ……悪いがこいつは俺達が連れて行く。見つけてくれたのは感謝するが、報酬は俺達の物だ!!」
「むうっ……私の昼ご飯なのに」
「本当に食べる気だったのか!?人魚族と魚人族は親戚みたいなもんだろうが!?」
不満そうに頬を膨らませて抗議を行うコトミンに傭兵の頭は戸惑うが、そんな彼に対してレナはため息を吐きながら近寄り、刀を持っていない右手を伸ばす。その行為を見て傭兵の頭は驚いた表情を浮かべ、慌てて刃を振り払う。
「ち、近づくんじゃねえ!!本当に切っちまうぞ!?ガキだからって容赦しないぞ!!」
「うるさいな……よっと」
「うおおっ!?」
カトラスの刃を人差し指と親指で挟んだレナは「形状高速変化」の能力を利用して刃の形を変形させ、刀身をくの字のように折り曲げる。傍目から見たらレナが恐ろしい怪力で刃を曲げたようにしか見えず、刃が完全に曲がってしまった傭兵の頭は慌ててカトラスを手放してしまう。
その光景を見た他の傭兵達も目を見開き、魚人を拘束する事を中断してレナに視線を向ける。全員に見られている事に気付きながらもレナは落ちたカトラスを拾い上げ、今度は刃を元の形に戻すように引き延ばすと、腰を抜かした傭兵の頭に差し出す。
「ほら、落としましたよ」
「あ、ああっ……!?」
「な、何だこのガキ……化物か!?」
「おい、こいつら本当は腕利きの冒険者なんじゃ……」
先ほどまでの威勢はどうしたのか、レナの行動を目の当たりにした傭兵達は怖気ついたように顔色を青くさせ、その光景を確認したゴンゾウは自分が出る必要はないと判断して待機する。
「ところでさ……あんたら、さっき報酬を貰えるとか言ってたけど、もしかしてこの鮫を領主の元へ送り返したら大金が貰えるの?」
「えっ……あっ、はい?」
「それ……いくらぐらい?」
報酬という言葉に反応したレナは傭兵達に笑みを浮かべ、都合よく金欠の状態だったので彼等の話す内容によっては鮫を引き渡しても構わない事を伝えた――
――十数分後、縄で縛りつけた魚人を荷車に乗せてレナ達は傭兵の案内の元で街の領主の元へ訪れ、傭兵を通して事情を話して自分達が川で泳いでいた魚人を捕まえた事を伝える。そして傭兵が受け取るはずだった報酬の半額を受け取る事を条件に魚人を引き渡す事を領主に申し込むと、相手は快く承諾してレナ達を屋敷の中に招く。
「改めまして私がこの街の領主を行っているガブと申します。此度の件、我が家が雇っている傭兵が皆さまに迷惑を掛けてしまい、誠に申し訳ない……」
「いえ、頭を上げてください。こちらは気にしていないので……」
「ゴンゾ、ここお菓子美味しい」
「うむ。お茶も美味いな……」
この街を領主を務めるのは「ガブ」という名前の獣人国の男爵らしく、傭兵が連れて来たレナ達の話を聞くために客室にまで案内を行い、高価なお菓子とお茶を用意して今回の件の謝罪を行う。傭兵達が無理やりにレナ達が捕まえた魚人を奪い取ろうとした件を聞いてガブ男爵は申し訳なさそうに頭を下げる。
「彼等は最近雇ったばかりの傭兵なのですが、どうも粗忽物が多くて我等も困っています……腕に自信があると言って雇ったのですが、やはり傭兵など当てになりませんな」
「そうなんですか……あの、どうして傭兵を雇っているんですか?」
「我が領地は土地が少なく、私兵を雇用する事も出来ません。なので用事が出来たときに傭兵ギルドに掛け合い、腕の立つ傭兵を雇うのですが……今回はどうも外れをひいたようです」
冒険者や巨人族が混じっているとはいえ、3人の子供を相手に情けなく魚人を譲り受けた傭兵達にガブ男爵は落胆を隠せないようであり、溜息を吐きながら紅茶をすする。その様子を見ながらレナは私兵が雇えない程に不味しいと言い張るにしては部屋の内装も用意されたお菓子も紅茶も高級品である事に疑問を抱く。
(私兵を雇う事も出来ない割には随分と羽振りが良さそうだけどな……何か兵士を雇えない理由でもあるのか?)
金銭面で困っているようには見えず、そもそも魚人を探し出すために傭兵を雇うという話自体がおかしく、不思議に思いながらもレナは本題に入る。
「それで報酬の件なんですが……」
「その事に関してなのですが、実は皆さまにお願いしたい事があります。報酬の件はその後という事でよろしいでしょうか?」
「……まあ、構いませんが」
嫌な予感を覚えながらも今後の旅費を稼ぐために報酬を受け取りたいレナはガブの話を聞く事にすると、ガブはベルを鳴らして使用人を呼ぶ。
※今回の投降の……面倒くさい!!
アイリス「はい、上記に書いてある通りにもう私が公開ボタンを押すまでの茶番は省略させてもらいます。これからは不定期に連続投稿します」(´ω`)ノ公開ボタン
レナ「もしも10時以外に投稿されていたら俺達の活躍で公開ボタンが押されたと考えてください」(・ω・)ノ
カタナヅキ「や、休ませてくれない……」(;´・ω・)
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