606 / 2,090
外伝 ~ヨツバ王国編~
ティナとカレハ
しおりを挟む
「それは……さっきも言っただろう。我々は家族を人質に取られている……あの方に逆らえば一族全員が追放者の烙印を刻まれてしまう!!追放された森人族の末路を知っているか?奴隷として売り出されるか、人里から離れた場所で暮らさなければならない……それが我々にとってどれほどの苦痛なのかお前には分かるまい!!」
「いや、そういう重い話をしたいんじゃなくてさ、要するにあんた達は王族に逆らえないわけじゃなくて、逆らおうとしていないだけでしょ?」
「な、何だと?」
「要するに貴様等は頭の足りない腰抜けだと言っているのだ」
レナの言葉にカゲマルが意図を察して話に割り込み、彼の言葉を聞いた女騎士は睨みつけてくるが、カゲマルは冷たく言い放つ。
「王族に忠誠を誓っているといいながら貴様等はその王族を手に掛けようとした……この時点でお前達に忠誠心のなんたるかを口にする権利はない」
「ぐうっ……」
「お前達は愚か者だ。仕える主人を見誤り、間違った行為だと知りながらそれを実践しようとした。もう少し頭を使え、でなければ大切な者は守れない」
「ならば……我々にどうしろというのだ!?」
カゲマルの言葉に女騎士は涙を浮かべながら怒鳴り散らし、ヨツバ王国の実権を握ったカレハに逆らえる事も出来ず、彼女の命令を実行出来なかった時点で女騎士には他に選択肢は残されていないと思い込んでいた。だが、そんな彼女に対してレナは答える。
「これは提案なんだけどさ、あんた等全員がカレハに不満を持っているのならここでティナに協力する事を誓えばいいんじゃない?」
「え?」
「なっ……何だと!?」
「何を言い出すんだレナ!?」
レナの言葉に女騎士は絶句し、先ほど自分が殺そうとした相手に仕えろというレナに対して信じられない表情を浮かべ、話を聞いていたゴンゾウも驚きの声を上げるがハンゾウは納得したように頷く。
「おお、なるほど!!そういう事でござるか……レナ殿は面白い事を考えるでござるな!!」
「ど、どういう意味だ!?どうして我々がティナ王女に仕えなければ……!?」
「まだ理解出来ないのか?では尋ねるが、お前達の国がカレハに乗っ取られた理由は何だ?」
「それはお前達の国に王族の方々が誘拐されたから、残された王族のカレハ様が国王代理を務めたせいで……」
「だから、その王族の人が国から居なくなったからカレハは好き勝手してるんだろ?なら、ここにいるティナが国へ戻って自分が国王の代理を務めると言い出したらどうなると思う?」
「え?えっと……えええええっ!?」
「ティナ様が、国王の様の代理!?」
まさか自分の話題になると思わなかったティナは驚愕の声を上げ、エリナは唖然とした表情を浮かべるが、シズネは説明を聞いて納得した表情を浮かべた。
「なるほど……カレハは元々は王位継承権を剥奪された王族、それに対してティナは正式に王位継承者として認められた国の後継ぎ、必然的にティナが国に戻りさえすれば国王の代理を務めるのはティナの方が相応しいわね」
「む、無理だよっ!?お父さんの代わりなんて、私に出来っこないよ!?」
「い、いくらなんでもそれは無茶があるんじゃ……」
「この場合はティナの意思に関係なく、立場が重要なのよ。もしもティナがヨツバ王国に戻る事を伝えれば当然カレハのやり方に不満を持つ家臣はティナに従うわ。それに正統な王位継承者と、暗殺を試みて王位継承権を剥奪された王族なら誰だってどちらの味方に付いた方が良いのか理解できるでしょう?」
「まあ、理屈はそうかもしれないけどさ……そんなに上手く行くか?」
「……ティナが王様、なら髭を生やす必要がある」
「何でだよ、その理論だとナオも髭を生やさないといけないだろ」
ティナは全力で首を横に振るが、他の人間達はレナの提案を聞いて納得し、確かに立場的に考えればカレハよりもティナの方が国王の代理を務めるのに相応しい。カレハもそれを予測して先手を打ち、刺客を送り込んで只一人だけ無事だったティナを殺害しようとしたのだろうが、隠密に優れた緑影の隊員ではなく追放処分を受けた森人族を利用している辺り、まだカレハも国の実権を握ったといっても全ての将兵を従えさせているわけではないらしい。
カレハが恐れる存在は自分以外の王族、つまりは石化を逃れたティナだけであり、彼女を害せばもうカレハを止める存在はいない。だからこそ彼女は何としてもティナが国へ戻る前に始末しようとしているのならばそれを逆手に取ってティナと共にヨツバ王国に向かう事をレナは告げる。
「ティナが戻ればカレハに不当な理由で追放された森人族の罪も許す事が出来るし、それにカレハに捕まっている叔母様も救い出せるかもしれない。後はキラウを見つけ出して石像にされた皆を元に戻せば問題は解決する」
「なるほど……一石三鳥というわけか」
「む、無理だよ~……私、お父さんの代わりなんて……」
「ティナ様、大丈夫ですよ。兄貴がキラウを捕まえて石像にされた国王様たちを元に戻せば全て解決しますから」
「え?本当に?ならいいけど……」
「……この娘、本当に王位継承者なのか?王族としての自覚が薄いように思えるが……」
「その点は同意するわね……」
どうにかエリナがティナを説得する間、レナは女騎士の方に振り返り、彼女の手足を縛り付けた縄を解きながら自分の提案に乗るのかを尋ねる。
「それで?あんたはどうする?ティナに味方するか、カレハに従うか……どっちだ?」
「……本当に、お前達の言う事を信じれば我々の家族は救われるのか?」
「それは約束できない。だけど、このままティナの命を奪ってカレハの元へ戻ったとしても、カレハが約束を律儀に守る保証はあるのか?」
「ない、な……」
レナの言葉に女騎士は解放されても逆らう素振りは見せず、意を決したようにティナの前に跪き、謝罪を行う。
「ティナ王女……いえ、ティナ様、どうか我々の愚行をお許しください!!これからは貴女様にだけに仕える事を誓います!!ですから、どうか我々の家族をお救い下さい……!!」
「え、えっと……う、うん、分かったよ!!絶対に救ってあげるからね!!」
「話は決まったな……ならば他の者も起こすぞ。説得はお前がやれ」
女騎士の嘆願をティナが受け入れると、即座にカゲマルは他の気絶している者達を起こし、最初に解放された女騎士に事情を説明するように促す。その間、レナ達は集まるとこれからの事を話し合う。
「方針は決まったわね。私達はこれからティナをヨツバ王国へ連れて行き、カレハから王権を奪う。そして拘束されているマリアを救い出し、ヨツバ王国に潜伏しているはずのキラウを見つけ出して石化された人々を元に戻す、これで合っているかしら?」
「うん、付け加えるとしたらヨツバ王国が戦争を仕掛ける前に終わらせたいから……猶予は二か月か。いや、移動や準備の事を考えるとそんなに余裕はないか。エリナの案内でヨツバ王国に向かう場合はどれくらいかかる?」
「そうですね……移動だけで半月は掛かりますね、それにカレハ様もきっとあたし達が戻ってこれないように警戒しているはずですから、もっと掛かるかもしれません」
「ならば念のために移動だけで20日掛かると判断した場合、他の準備も含めればヨツバ王国に辿り着くのは約一か月はかかるだろう。つまり、猶予は残り一か月、その間にマリア様を救出し、カレハから国の実権を奪い返し、キラウを拘束する」
「無茶苦茶大変そうだな……」
言葉にしてみれば自分達がどれほど大変な作戦を考えてしまったのか理解してしまうが、今更後は退けず、レナ達は早速行動に移る。
「いや、そういう重い話をしたいんじゃなくてさ、要するにあんた達は王族に逆らえないわけじゃなくて、逆らおうとしていないだけでしょ?」
「な、何だと?」
「要するに貴様等は頭の足りない腰抜けだと言っているのだ」
レナの言葉にカゲマルが意図を察して話に割り込み、彼の言葉を聞いた女騎士は睨みつけてくるが、カゲマルは冷たく言い放つ。
「王族に忠誠を誓っているといいながら貴様等はその王族を手に掛けようとした……この時点でお前達に忠誠心のなんたるかを口にする権利はない」
「ぐうっ……」
「お前達は愚か者だ。仕える主人を見誤り、間違った行為だと知りながらそれを実践しようとした。もう少し頭を使え、でなければ大切な者は守れない」
「ならば……我々にどうしろというのだ!?」
カゲマルの言葉に女騎士は涙を浮かべながら怒鳴り散らし、ヨツバ王国の実権を握ったカレハに逆らえる事も出来ず、彼女の命令を実行出来なかった時点で女騎士には他に選択肢は残されていないと思い込んでいた。だが、そんな彼女に対してレナは答える。
「これは提案なんだけどさ、あんた等全員がカレハに不満を持っているのならここでティナに協力する事を誓えばいいんじゃない?」
「え?」
「なっ……何だと!?」
「何を言い出すんだレナ!?」
レナの言葉に女騎士は絶句し、先ほど自分が殺そうとした相手に仕えろというレナに対して信じられない表情を浮かべ、話を聞いていたゴンゾウも驚きの声を上げるがハンゾウは納得したように頷く。
「おお、なるほど!!そういう事でござるか……レナ殿は面白い事を考えるでござるな!!」
「ど、どういう意味だ!?どうして我々がティナ王女に仕えなければ……!?」
「まだ理解出来ないのか?では尋ねるが、お前達の国がカレハに乗っ取られた理由は何だ?」
「それはお前達の国に王族の方々が誘拐されたから、残された王族のカレハ様が国王代理を務めたせいで……」
「だから、その王族の人が国から居なくなったからカレハは好き勝手してるんだろ?なら、ここにいるティナが国へ戻って自分が国王の代理を務めると言い出したらどうなると思う?」
「え?えっと……えええええっ!?」
「ティナ様が、国王の様の代理!?」
まさか自分の話題になると思わなかったティナは驚愕の声を上げ、エリナは唖然とした表情を浮かべるが、シズネは説明を聞いて納得した表情を浮かべた。
「なるほど……カレハは元々は王位継承権を剥奪された王族、それに対してティナは正式に王位継承者として認められた国の後継ぎ、必然的にティナが国に戻りさえすれば国王の代理を務めるのはティナの方が相応しいわね」
「む、無理だよっ!?お父さんの代わりなんて、私に出来っこないよ!?」
「い、いくらなんでもそれは無茶があるんじゃ……」
「この場合はティナの意思に関係なく、立場が重要なのよ。もしもティナがヨツバ王国に戻る事を伝えれば当然カレハのやり方に不満を持つ家臣はティナに従うわ。それに正統な王位継承者と、暗殺を試みて王位継承権を剥奪された王族なら誰だってどちらの味方に付いた方が良いのか理解できるでしょう?」
「まあ、理屈はそうかもしれないけどさ……そんなに上手く行くか?」
「……ティナが王様、なら髭を生やす必要がある」
「何でだよ、その理論だとナオも髭を生やさないといけないだろ」
ティナは全力で首を横に振るが、他の人間達はレナの提案を聞いて納得し、確かに立場的に考えればカレハよりもティナの方が国王の代理を務めるのに相応しい。カレハもそれを予測して先手を打ち、刺客を送り込んで只一人だけ無事だったティナを殺害しようとしたのだろうが、隠密に優れた緑影の隊員ではなく追放処分を受けた森人族を利用している辺り、まだカレハも国の実権を握ったといっても全ての将兵を従えさせているわけではないらしい。
カレハが恐れる存在は自分以外の王族、つまりは石化を逃れたティナだけであり、彼女を害せばもうカレハを止める存在はいない。だからこそ彼女は何としてもティナが国へ戻る前に始末しようとしているのならばそれを逆手に取ってティナと共にヨツバ王国に向かう事をレナは告げる。
「ティナが戻ればカレハに不当な理由で追放された森人族の罪も許す事が出来るし、それにカレハに捕まっている叔母様も救い出せるかもしれない。後はキラウを見つけ出して石像にされた皆を元に戻せば問題は解決する」
「なるほど……一石三鳥というわけか」
「む、無理だよ~……私、お父さんの代わりなんて……」
「ティナ様、大丈夫ですよ。兄貴がキラウを捕まえて石像にされた国王様たちを元に戻せば全て解決しますから」
「え?本当に?ならいいけど……」
「……この娘、本当に王位継承者なのか?王族としての自覚が薄いように思えるが……」
「その点は同意するわね……」
どうにかエリナがティナを説得する間、レナは女騎士の方に振り返り、彼女の手足を縛り付けた縄を解きながら自分の提案に乗るのかを尋ねる。
「それで?あんたはどうする?ティナに味方するか、カレハに従うか……どっちだ?」
「……本当に、お前達の言う事を信じれば我々の家族は救われるのか?」
「それは約束できない。だけど、このままティナの命を奪ってカレハの元へ戻ったとしても、カレハが約束を律儀に守る保証はあるのか?」
「ない、な……」
レナの言葉に女騎士は解放されても逆らう素振りは見せず、意を決したようにティナの前に跪き、謝罪を行う。
「ティナ王女……いえ、ティナ様、どうか我々の愚行をお許しください!!これからは貴女様にだけに仕える事を誓います!!ですから、どうか我々の家族をお救い下さい……!!」
「え、えっと……う、うん、分かったよ!!絶対に救ってあげるからね!!」
「話は決まったな……ならば他の者も起こすぞ。説得はお前がやれ」
女騎士の嘆願をティナが受け入れると、即座にカゲマルは他の気絶している者達を起こし、最初に解放された女騎士に事情を説明するように促す。その間、レナ達は集まるとこれからの事を話し合う。
「方針は決まったわね。私達はこれからティナをヨツバ王国へ連れて行き、カレハから王権を奪う。そして拘束されているマリアを救い出し、ヨツバ王国に潜伏しているはずのキラウを見つけ出して石化された人々を元に戻す、これで合っているかしら?」
「うん、付け加えるとしたらヨツバ王国が戦争を仕掛ける前に終わらせたいから……猶予は二か月か。いや、移動や準備の事を考えるとそんなに余裕はないか。エリナの案内でヨツバ王国に向かう場合はどれくらいかかる?」
「そうですね……移動だけで半月は掛かりますね、それにカレハ様もきっとあたし達が戻ってこれないように警戒しているはずですから、もっと掛かるかもしれません」
「ならば念のために移動だけで20日掛かると判断した場合、他の準備も含めればヨツバ王国に辿り着くのは約一か月はかかるだろう。つまり、猶予は残り一か月、その間にマリア様を救出し、カレハから国の実権を奪い返し、キラウを拘束する」
「無茶苦茶大変そうだな……」
言葉にしてみれば自分達がどれほど大変な作戦を考えてしまったのか理解してしまうが、今更後は退けず、レナ達は早速行動に移る。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。