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外伝 ~ヨツバ王国編~
望まぬ再会
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「逃げ場がない……」
「レナ、これ絶対にやばいのが来るぞ……」
「ああ、分かってる。一応、すぐに逃げる準備はしておいて」
「ぷるぷるっ……」
「キュロロロッ……」
「ブモォッ……」
全員で一か所に固まり、周囲を取り巻く砂嵐の様子を確認してレナ達は警戒を高めると、やがて砂嵐の上空から人影が差す。最初に気付いたのはカゲマルであり、彼女は上空から下りてくる人物を見て悲鳴にも近い声を上げる。
「あれは……ま、マリア殿!?」
「来たか……叔母様!!」
カゲマルの言葉にレナは大声で呼びかけるが、空からゆっくりと降りてくるマリアはレナの姿を見ても何も反応は示さず、黙って彼女は右腕に握り締めた漆黒の杖を持ち上げる。それだけの動作でレナ達を取り囲む砂嵐が消散し、やがて巻き上げた大量の砂煙が地上に降り注ぐ。
周囲の視界を砂煙によって塞がれたレナ達はマリアの姿を見失い、お互いが離れないように気を付ける。すると、砂煙が徐々に晴れていき、レナ達の前に巨大な人影が出現した。
――オォオオオオオッ……!!
草原にて全長が10メートルを軽く超える巨大な「アースゴーレム」が誕生し、その肩の上にはマリアの姿が存在した。彼女は草原に存在する土砂で作り上げた巨大ゴーレムを操作すると、王都の侵入者を排除するために攻撃を命じる。
「敵を排除しなさい」
「オァアアアッ……!!
まるで本物のゴーレムの如く鳴き声を上げながらアースゴーレムは右腕を振り翳し、レナ達に向けて振り下ろす。咄嗟にレナは退魔刀で迎撃を行おうとしたが、直感で剣ではアースゴーレムの攻撃を防げないと判断し、ダインに声をかけた。
「ダイン!!どうにかできる!?」
「ええっ!?くそ、こんなぎりぎりで言うなよ!!」
「来るでござる!?」
「キュロロッ!?」
声を掛けらたダインは迫りくるアースゴーレムの右拳に対して杖を構え、自分の影を巨大化させると「シャドーマン」を作り出す。体長が3メートルほど存在する影人形を前方に作り出して迫りくるアースゴーレムの右拳に構え、全員を守るように仁王立ちさせる。
「このぉっ!!」
「オオオッ!!」
影人形がアースゴーレムの右拳を受けた瞬間、アースゴーレムの右拳は崩れ去り、大量の砂煙と化してレナ達を取り囲む。攻撃を防ぐ事に成功したのかと全員が思ったが、アースゴーレムの崩れた拳から生み出された大量の砂がレナ達に纏わりつき、強制的に引き込む。
「うわっ!?」
「な、何だよこれ!?」
「あわわっ……」
「不味い、砂を振り払えっ!!」
「それなら拙者が……うわっ !?」
カゲマルが懐から札のような物を取り出すが、砂は彼女の全体に纏わりつき、反撃する暇もなく全員をアースゴーレムの腕の中に引き込む。そして全員が右腕に取り込まれるのを確認すると、マリアはアースゴーレムを操作して王都へ帰還しようとした。
「捕獲完了……帰還します」
「オオッ……オアッ!?」
マリアの意思に従ってアースゴーレムは王都へ向かおうととしたが、唐突に右腕が膨れ上がり、内側から強烈な衝撃波が発生して右腕が崩れ落ちてしまう。そして退魔刀を抱えたレナが抜け出し、身体中の砂を振り払いながら外へ脱出を果たす。
「ぺっ、ぺっ……くそ、砂があちこちに入った」
「うわぁっ!?」
「はわわっ!?」
「きゃうっ!?」
「キュロロッ!!」
「ブモォッ!!」
「ぷるんっ!!」
遅れて他の仲間達もアースゴーレムの切り落とされた右腕から解放され、地面へと降り立つ。ちなみにコトミンとハンゾウだけは先に着地したスラミンが膨れ上がってトランポリンの役割を果たし、大怪我を負わずに済む。一方でダインの方は先に降りたアインとミノに受け止められ、どうにか致命傷は避けた。
砂で形成されたアースゴーレムの右腕に吸収されて危うく捕まりそうになったレナ達だが、咄嗟にレナが体内の中で「一刀両断」を繰り出してアースゴーレムの右腕を破壊して脱出する事に成功した。しかし、自分達に対して本気で攻撃を仕掛けてきたマリアに対し、彼女が本当に敵に回ったことをレナは理解すると、剣を構えて皆に退却の準備をするように伝える。
「流石に相手が悪い……そろそろ逃げるよ皆!!」
「わ、分かった……けど、その前にこいつをどうにかしないと!?」
「オオオオッ……!!」
アースゴーレムが今度は左腕を繰り出して自分達を捕まえようとする光景を見てダインは悲鳴をあげ、このままではまた捕まってしまう。だが、迫りくる拳に対してレナは退魔刀を構え、風の聖痕の力を利用して迎撃の準備を行う。
(俺のただの合成魔術じゃ聖痕を利用して強化しても叔母様には敵わない……なら、この剣に頼るしかない!!)
風の聖痕の力を利用してレナは周囲に存在する風の精霊を呼び集める。幸いにもマリアが砂嵐を形成した時に周囲一帯から強烈な風圧によって引き寄せられた精霊が大量に集まっており、それらの精霊を退魔刀の刀身に宿してレナは迎え撃つ。
「レナ、これ絶対にやばいのが来るぞ……」
「ああ、分かってる。一応、すぐに逃げる準備はしておいて」
「ぷるぷるっ……」
「キュロロロッ……」
「ブモォッ……」
全員で一か所に固まり、周囲を取り巻く砂嵐の様子を確認してレナ達は警戒を高めると、やがて砂嵐の上空から人影が差す。最初に気付いたのはカゲマルであり、彼女は上空から下りてくる人物を見て悲鳴にも近い声を上げる。
「あれは……ま、マリア殿!?」
「来たか……叔母様!!」
カゲマルの言葉にレナは大声で呼びかけるが、空からゆっくりと降りてくるマリアはレナの姿を見ても何も反応は示さず、黙って彼女は右腕に握り締めた漆黒の杖を持ち上げる。それだけの動作でレナ達を取り囲む砂嵐が消散し、やがて巻き上げた大量の砂煙が地上に降り注ぐ。
周囲の視界を砂煙によって塞がれたレナ達はマリアの姿を見失い、お互いが離れないように気を付ける。すると、砂煙が徐々に晴れていき、レナ達の前に巨大な人影が出現した。
――オォオオオオオッ……!!
草原にて全長が10メートルを軽く超える巨大な「アースゴーレム」が誕生し、その肩の上にはマリアの姿が存在した。彼女は草原に存在する土砂で作り上げた巨大ゴーレムを操作すると、王都の侵入者を排除するために攻撃を命じる。
「敵を排除しなさい」
「オァアアアッ……!!
まるで本物のゴーレムの如く鳴き声を上げながらアースゴーレムは右腕を振り翳し、レナ達に向けて振り下ろす。咄嗟にレナは退魔刀で迎撃を行おうとしたが、直感で剣ではアースゴーレムの攻撃を防げないと判断し、ダインに声をかけた。
「ダイン!!どうにかできる!?」
「ええっ!?くそ、こんなぎりぎりで言うなよ!!」
「来るでござる!?」
「キュロロッ!?」
声を掛けらたダインは迫りくるアースゴーレムの右拳に対して杖を構え、自分の影を巨大化させると「シャドーマン」を作り出す。体長が3メートルほど存在する影人形を前方に作り出して迫りくるアースゴーレムの右拳に構え、全員を守るように仁王立ちさせる。
「このぉっ!!」
「オオオッ!!」
影人形がアースゴーレムの右拳を受けた瞬間、アースゴーレムの右拳は崩れ去り、大量の砂煙と化してレナ達を取り囲む。攻撃を防ぐ事に成功したのかと全員が思ったが、アースゴーレムの崩れた拳から生み出された大量の砂がレナ達に纏わりつき、強制的に引き込む。
「うわっ!?」
「な、何だよこれ!?」
「あわわっ……」
「不味い、砂を振り払えっ!!」
「それなら拙者が……うわっ !?」
カゲマルが懐から札のような物を取り出すが、砂は彼女の全体に纏わりつき、反撃する暇もなく全員をアースゴーレムの腕の中に引き込む。そして全員が右腕に取り込まれるのを確認すると、マリアはアースゴーレムを操作して王都へ帰還しようとした。
「捕獲完了……帰還します」
「オオッ……オアッ!?」
マリアの意思に従ってアースゴーレムは王都へ向かおうととしたが、唐突に右腕が膨れ上がり、内側から強烈な衝撃波が発生して右腕が崩れ落ちてしまう。そして退魔刀を抱えたレナが抜け出し、身体中の砂を振り払いながら外へ脱出を果たす。
「ぺっ、ぺっ……くそ、砂があちこちに入った」
「うわぁっ!?」
「はわわっ!?」
「きゃうっ!?」
「キュロロッ!!」
「ブモォッ!!」
「ぷるんっ!!」
遅れて他の仲間達もアースゴーレムの切り落とされた右腕から解放され、地面へと降り立つ。ちなみにコトミンとハンゾウだけは先に着地したスラミンが膨れ上がってトランポリンの役割を果たし、大怪我を負わずに済む。一方でダインの方は先に降りたアインとミノに受け止められ、どうにか致命傷は避けた。
砂で形成されたアースゴーレムの右腕に吸収されて危うく捕まりそうになったレナ達だが、咄嗟にレナが体内の中で「一刀両断」を繰り出してアースゴーレムの右腕を破壊して脱出する事に成功した。しかし、自分達に対して本気で攻撃を仕掛けてきたマリアに対し、彼女が本当に敵に回ったことをレナは理解すると、剣を構えて皆に退却の準備をするように伝える。
「流石に相手が悪い……そろそろ逃げるよ皆!!」
「わ、分かった……けど、その前にこいつをどうにかしないと!?」
「オオオオッ……!!」
アースゴーレムが今度は左腕を繰り出して自分達を捕まえようとする光景を見てダインは悲鳴をあげ、このままではまた捕まってしまう。だが、迫りくる拳に対してレナは退魔刀を構え、風の聖痕の力を利用して迎撃の準備を行う。
(俺のただの合成魔術じゃ聖痕を利用して強化しても叔母様には敵わない……なら、この剣に頼るしかない!!)
風の聖痕の力を利用してレナは周囲に存在する風の精霊を呼び集める。幸いにもマリアが砂嵐を形成した時に周囲一帯から強烈な風圧によって引き寄せられた精霊が大量に集まっており、それらの精霊を退魔刀の刀身に宿してレナは迎え撃つ。
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