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外伝 ~ヨツバ王国編~
蒼炎刀
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「はあああっ!!」
『ゴロロロッ!!』
大剣と大太刀が衝突した瞬間、金属音と同時に青色の火の粉が飛び散り、レナと守護者は数十合は打ち合う。単純な腕力はレナに分があり、技術もレナが勝る。実際に打ち合う際に何度も退魔刀は守護者に刃を叩きつけるが、それでも凹ませる程度で大きな損傷は与えられない。
世界最強の硬度と魔法耐性を誇るアダマンタイトで構成された守護者を破壊する事は難しく、あのホムラでさえも勝てない存在という話にレナは納得する。しかもスタミナも無尽蔵らしく、長期戦になればなるほどレナに不利となっていく。
(こいつ、強いというよりは厄介な相手だな……勝てない、というよりは敵わない)
武力では完全にレナが勝っているのは間違いないが、あまりにも硬すぎる肉体に刃が通じず、魔法を使用したとしても魔法耐性が高すぎて致命傷は与えられない。ならばどうするかと考えたレナは自分の剣に視線を向け、先ほどから幾度も守護者に刃を叩きつけた事で守護者の全身に熱気が帯びている事に気付く。
蒼炎刀と名付けたレナの魔刀術はホムラの魔刀術ほどではないが本物の炎の如く「熱気」を放ち、相手に触れれば炎で熱したような熱気を与える事が出来る。そして何度も蒼炎刀を受けた守護者は全身から熱を放出しており、いくら魔法耐性があるといっても金属である以上は熱を帯びるらしい。
(よし、やってみるか……)
レナは風の聖痕を発動させ、右腕に意識を集中させると、退魔刀の炎が消え去る。魔刀術の発動には高い集中力と体内の魔力を殆ど費やす必要があり、合成魔術を発動すると消えてしまうという弱点が存在した。しかし、それでもレナは合成魔術の発動を止めず、迫りくる守護者に向けて掌を伸ばす。
「ゴロロロッ……!!」
「……ここっ!!」
接近した守護者に向けてレナは掌を伸ばすと、右腕に蓄積させた風の精霊を利用し、初級魔法の「風圧」の魔法を強化させて竜巻を生み出す。その結果、強烈な突風が守護者に襲いかかり、そのまま巨体が飲み込む。
「ゴロロロッ……!?」
「大抵の金属は熱した後、急激に冷まされたら脆くなる……これでどうだ!?」
凄まじい風圧によって熱気を発していた守護者の肉体が急激に冷まされ、更にレナは退魔刀を地面に突き刺すと両手に意識を集中させて「氷装剣」を発動させて駆け出す。そして自らが竜巻の中に飛び込み、風の聖痕を利用して突風を掻き分けながら守護者に接近すると、作り上げた氷塊の大剣を叩きつけた。
「だああっ!!」
「ゴロォッ……!?」
背中側から大剣を叩きつけられた守護者の巨体が崩れ落ち、そのまま背中から大剣を叩きつけられる形で地面に倒される。更にレナは相手が体勢を整える前に氷塊の大剣を手放すと、支援魔法を続けて発動させる。
「付与強化!!」
「ゴロォオオッ……!?」
氷塊に魔力を送り込んだ瞬間、全体から凄まじい冷気が迸り、守護者の背中から全身にまで氷結化させる。といってもせいぜい表面しか凍らせる事が出来ず、守護者を完全に凍り付かせる事までは出来ない。しかし、急激に温度を奪われた守護者の身体は間違いなく大きな負荷が掛かっており、この隙を逃さずにレナは退魔刀の元へ戻った。
守護者の方は大太刀を背中に回して張り付いた氷塊の大剣を焼却させ、自身の身体の氷結化を大太刀の熱によって溶かそうとした。しかし、その行為が逆に仇となっている事に気付かず、熱して冷まして更にまた熱した金属の身体には間違いなく負荷が蓄積されていく。
「ゴロロロッ……!!」
「どうした?気分が悪そうだな」
「ゴロォッ!!」
軽口を叩くレナに対して守護者は大太刀を振り翳し、正面から特攻する。それに対してレナは退魔刀を構えると意識を集中させ、蒼炎刀に変化させて全力で振り切る。
「旋風撃!!」
「ゴロロッ!!」
横薙ぎに振り払われた蒼炎刀の刃と守護者の正面から振り下ろした大太刀が衝突した瞬間、金属音と共に軽い衝撃波が走り、結果として大太刀の刃が弾き返された。
「ゴロォッ!?」
「……終わりだ」
蒼炎刀を発動させた状態で瞼を閉じたレナは守護者の懐に潜り込むと、意識を集中させて眼を開き、横薙ぎに剣を振り払う。
「一刀両断」
次の瞬間、閃光の如く放たれた刃が守護者の首元に食い込み、瞬く間に頭部を完全に切り裂く。その結果、残された胴体は糸が切れた人形のように倒れ込み、頭部は地面に転がり込む。その様子を確認したレナは退魔刀を下ろすと、倒れた守護者の胴体と頭部に視線を向ける。
胴体の方は機能を完全に失ったらしく、大太刀を手放した状態で動く様子はない。一方で頭部の方はまだ意識があるのか、カタカタと小刻みに震えながら呻き声のような音を漏らしていた。
「ゴロロッ……!?」
「こんな状態でもまだ動けるのか……けど、ここまでだな」
蒼炎刀を解除したレナは守護者が所持していた大太刀を拾い上げると、戦利品として持ち帰る事を決め、最後に守護者の頭部の元へ近づくと止めを刺すために退魔刀を振り下ろす――
『ゴロロロッ!!』
大剣と大太刀が衝突した瞬間、金属音と同時に青色の火の粉が飛び散り、レナと守護者は数十合は打ち合う。単純な腕力はレナに分があり、技術もレナが勝る。実際に打ち合う際に何度も退魔刀は守護者に刃を叩きつけるが、それでも凹ませる程度で大きな損傷は与えられない。
世界最強の硬度と魔法耐性を誇るアダマンタイトで構成された守護者を破壊する事は難しく、あのホムラでさえも勝てない存在という話にレナは納得する。しかもスタミナも無尽蔵らしく、長期戦になればなるほどレナに不利となっていく。
(こいつ、強いというよりは厄介な相手だな……勝てない、というよりは敵わない)
武力では完全にレナが勝っているのは間違いないが、あまりにも硬すぎる肉体に刃が通じず、魔法を使用したとしても魔法耐性が高すぎて致命傷は与えられない。ならばどうするかと考えたレナは自分の剣に視線を向け、先ほどから幾度も守護者に刃を叩きつけた事で守護者の全身に熱気が帯びている事に気付く。
蒼炎刀と名付けたレナの魔刀術はホムラの魔刀術ほどではないが本物の炎の如く「熱気」を放ち、相手に触れれば炎で熱したような熱気を与える事が出来る。そして何度も蒼炎刀を受けた守護者は全身から熱を放出しており、いくら魔法耐性があるといっても金属である以上は熱を帯びるらしい。
(よし、やってみるか……)
レナは風の聖痕を発動させ、右腕に意識を集中させると、退魔刀の炎が消え去る。魔刀術の発動には高い集中力と体内の魔力を殆ど費やす必要があり、合成魔術を発動すると消えてしまうという弱点が存在した。しかし、それでもレナは合成魔術の発動を止めず、迫りくる守護者に向けて掌を伸ばす。
「ゴロロロッ……!!」
「……ここっ!!」
接近した守護者に向けてレナは掌を伸ばすと、右腕に蓄積させた風の精霊を利用し、初級魔法の「風圧」の魔法を強化させて竜巻を生み出す。その結果、強烈な突風が守護者に襲いかかり、そのまま巨体が飲み込む。
「ゴロロロッ……!?」
「大抵の金属は熱した後、急激に冷まされたら脆くなる……これでどうだ!?」
凄まじい風圧によって熱気を発していた守護者の肉体が急激に冷まされ、更にレナは退魔刀を地面に突き刺すと両手に意識を集中させて「氷装剣」を発動させて駆け出す。そして自らが竜巻の中に飛び込み、風の聖痕を利用して突風を掻き分けながら守護者に接近すると、作り上げた氷塊の大剣を叩きつけた。
「だああっ!!」
「ゴロォッ……!?」
背中側から大剣を叩きつけられた守護者の巨体が崩れ落ち、そのまま背中から大剣を叩きつけられる形で地面に倒される。更にレナは相手が体勢を整える前に氷塊の大剣を手放すと、支援魔法を続けて発動させる。
「付与強化!!」
「ゴロォオオッ……!?」
氷塊に魔力を送り込んだ瞬間、全体から凄まじい冷気が迸り、守護者の背中から全身にまで氷結化させる。といってもせいぜい表面しか凍らせる事が出来ず、守護者を完全に凍り付かせる事までは出来ない。しかし、急激に温度を奪われた守護者の身体は間違いなく大きな負荷が掛かっており、この隙を逃さずにレナは退魔刀の元へ戻った。
守護者の方は大太刀を背中に回して張り付いた氷塊の大剣を焼却させ、自身の身体の氷結化を大太刀の熱によって溶かそうとした。しかし、その行為が逆に仇となっている事に気付かず、熱して冷まして更にまた熱した金属の身体には間違いなく負荷が蓄積されていく。
「ゴロロロッ……!!」
「どうした?気分が悪そうだな」
「ゴロォッ!!」
軽口を叩くレナに対して守護者は大太刀を振り翳し、正面から特攻する。それに対してレナは退魔刀を構えると意識を集中させ、蒼炎刀に変化させて全力で振り切る。
「旋風撃!!」
「ゴロロッ!!」
横薙ぎに振り払われた蒼炎刀の刃と守護者の正面から振り下ろした大太刀が衝突した瞬間、金属音と共に軽い衝撃波が走り、結果として大太刀の刃が弾き返された。
「ゴロォッ!?」
「……終わりだ」
蒼炎刀を発動させた状態で瞼を閉じたレナは守護者の懐に潜り込むと、意識を集中させて眼を開き、横薙ぎに剣を振り払う。
「一刀両断」
次の瞬間、閃光の如く放たれた刃が守護者の首元に食い込み、瞬く間に頭部を完全に切り裂く。その結果、残された胴体は糸が切れた人形のように倒れ込み、頭部は地面に転がり込む。その様子を確認したレナは退魔刀を下ろすと、倒れた守護者の胴体と頭部に視線を向ける。
胴体の方は機能を完全に失ったらしく、大太刀を手放した状態で動く様子はない。一方で頭部の方はまだ意識があるのか、カタカタと小刻みに震えながら呻き声のような音を漏らしていた。
「ゴロロッ……!?」
「こんな状態でもまだ動けるのか……けど、ここまでだな」
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