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外伝 ~ヨツバ王国編~
神殿の内部
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「……やっと身体が馴染んできたな、今まで一番調子が良い気がする」
自分の手元を見つめてレナは倒した守護者に視線を向け、回収した大太刀を確認する。大太刀を扱うのは初めてではあるが、試しに近くに立っている建物の石柱に向けて横薙ぎに振り払う。
「はあっ!!」
戦技を発動させる必要もなく、守護者の大太刀は磨き抜かれた業物の如き切れ味を誇り、簡単に石柱を切り裂いた。しかも切りつけた石柱は切断面があまりにも綺麗過ぎて崩れ落ちる事もなく、ぴったりと張り付いたまま動かない。その様子を見てレナは満足げに頷き、有難く貰う事にした。
神殿を守護する存在を倒した事は不味い事かと思ったが、この場所自体がそもそも魔物が近づかない仕掛けが施されており、訪れる人物も限られているのならば問題ないだろうと判断してレナは先に進む。そして遂に目的地である巨大な大樹が屋根に根付いた建物へ辿り着く。
「ここが神殿カンナギか……雰囲気はまるで古代ローマだな」
深淵の森の遺跡は雰囲気が似通っており、建物の中へ入り込むと大樹の根が至る場所に広がっていた。このままだといずれ建物が崩壊するのではないかと考えながらもレナは建物の奥へ進み、目的の物を探す。
「ホムラの話によると精霊薬が湧き出る部屋と、地下に精霊薬の保管庫があるとか言っていたけど……ここか?」
適当に建物の中を探索していると、地下に続く階段を発見したレナは注意深く警戒しながら降りていく。階段はかなり深く繋がっており、光球の魔法を発動させて周囲を照らしながらレナは階段を下りる。
やがて階段を降り切るとレナの前に大きな扉が立ちふさがり、鍵は掛けられていないのか扉を押してみるとかなりの重量を誇るが開く事が出来た。扉の内部は「光石」と呼ばれる魔石が証明代わりに天井に搭載されており、中の方は明るかった。
「ここが地下室……そしてあれが精霊薬か」
地下室は非常に涼しく、というよりもまるで冷凍庫のような温度であり、無数の棚が並べられていた。棚には硝子のような水晶が敷き詰められており、更に水晶の内部には木造製の大量の容器が保管されていた。それを確認したレナは棚の中から容器を取り出して中身の法を確認すると、ティナが所持していた「精霊薬」と同じく光り輝く緑色の液体が入っていた。
1つの棚に薬が100個近くも並べられ、更に棚は無数に存在した。部屋の中には温度を冷やすために水属性と風属性の魔石が搭載されているらしく、あまりに長居すると凍え死ぬと判断したレナは空間魔法を発動させてありったけの容器の回収を行う。
石化された人間の数は数千人を誇り、彼等を救い出すためには大量の精霊薬を必要とする。レナはとりあえずは地下室に存在した精霊薬を全て回収すると、身体が凍り付く前に急いで部屋から抜け出す。
「ううっ、さむさむ……コトミンかシズネでも連れてくればよかったな」
純粋な人魚族であるコトミンと、人魚族の血を継ぐシズネは寒さには強く、冷凍庫内に入っても彼女達ならば物ともしないだろうと考えながらもレナは目的を果たす。これで石像にされた人間達を救い出す手段は確保したが、この際に精霊薬が湧き出るという部屋の確認も行う事にした。
「それにしても大きな建物だな……道に迷いそうだ。アイリスと交信して……うわ、なんだこのでかい扉!?」
建物の中を徘徊する途中、レナは建物の中心部へ辿り着き、大きな扉の前へ辿り着く。巨人族用に設計したのかと思う程に巨大な漆黒の扉が存在し、試しにレナは中を覗こうと扉に手を伸ばす。
「せぇのっ……ふんっ!!」
扉を開くだけでもかなりの労力を必要としたが、レベル80にもなると素の状態でも腕力は強く、どうにか扉を押し開いたレナは広間へと辿り着く。そして広間の中央部には四角形の浴槽を想像させる建造物が存在し、その内部から緑色に光り輝く液体が見ていた。
浴槽に近付いたレナは中の方を覗き込むと、液体が光り輝いて見えにくいが、底の方が見えない程に深い。試しにレナは空間魔法を発動させて適当な容器を取り出し、液体をすくいあげる。中身を確認した後、念のためにアイリスと交信を行う。
『アイリス、聞こえる?』
『おおっ、ばっちり聞こえますよ。どうやら無事に目的地へ辿り着いたようですね』
『どうにかね……この神殿の事を詳しく教えて欲しい』
『こちらの神殿は世界樹から樹液を抽出し、それを利用して精霊薬を生み出す施設です。レナさんが存在する場所は出来上がった精霊薬を送り込まれる広間です。本来は神殿を管理している人間が精霊薬を回収して地下の冷凍室に保存していたんですが、現在は誰もいないので折角出来上がった精霊薬も放置されていますね』
『世界樹の樹液……という事は天井のバカでかい大樹が世界樹という事?』
『そうですよ。本来は精霊薬の開発を行う過程で栽培されていたんですが、誰も管理する人間がいなくなったことで世界樹から樹液を抽出するシステムも停止し、そのせいで急激に成長してここまで大きくなったんです』
アイリスによると建物を押し潰しかねない大樹は神殿を作り出した人間が用意した世界樹であり、彼等は世界樹の樹液を抽出し、それを基に精霊薬を作り上げる施設を作り出したという。
自分の手元を見つめてレナは倒した守護者に視線を向け、回収した大太刀を確認する。大太刀を扱うのは初めてではあるが、試しに近くに立っている建物の石柱に向けて横薙ぎに振り払う。
「はあっ!!」
戦技を発動させる必要もなく、守護者の大太刀は磨き抜かれた業物の如き切れ味を誇り、簡単に石柱を切り裂いた。しかも切りつけた石柱は切断面があまりにも綺麗過ぎて崩れ落ちる事もなく、ぴったりと張り付いたまま動かない。その様子を見てレナは満足げに頷き、有難く貰う事にした。
神殿を守護する存在を倒した事は不味い事かと思ったが、この場所自体がそもそも魔物が近づかない仕掛けが施されており、訪れる人物も限られているのならば問題ないだろうと判断してレナは先に進む。そして遂に目的地である巨大な大樹が屋根に根付いた建物へ辿り着く。
「ここが神殿カンナギか……雰囲気はまるで古代ローマだな」
深淵の森の遺跡は雰囲気が似通っており、建物の中へ入り込むと大樹の根が至る場所に広がっていた。このままだといずれ建物が崩壊するのではないかと考えながらもレナは建物の奥へ進み、目的の物を探す。
「ホムラの話によると精霊薬が湧き出る部屋と、地下に精霊薬の保管庫があるとか言っていたけど……ここか?」
適当に建物の中を探索していると、地下に続く階段を発見したレナは注意深く警戒しながら降りていく。階段はかなり深く繋がっており、光球の魔法を発動させて周囲を照らしながらレナは階段を下りる。
やがて階段を降り切るとレナの前に大きな扉が立ちふさがり、鍵は掛けられていないのか扉を押してみるとかなりの重量を誇るが開く事が出来た。扉の内部は「光石」と呼ばれる魔石が証明代わりに天井に搭載されており、中の方は明るかった。
「ここが地下室……そしてあれが精霊薬か」
地下室は非常に涼しく、というよりもまるで冷凍庫のような温度であり、無数の棚が並べられていた。棚には硝子のような水晶が敷き詰められており、更に水晶の内部には木造製の大量の容器が保管されていた。それを確認したレナは棚の中から容器を取り出して中身の法を確認すると、ティナが所持していた「精霊薬」と同じく光り輝く緑色の液体が入っていた。
1つの棚に薬が100個近くも並べられ、更に棚は無数に存在した。部屋の中には温度を冷やすために水属性と風属性の魔石が搭載されているらしく、あまりに長居すると凍え死ぬと判断したレナは空間魔法を発動させてありったけの容器の回収を行う。
石化された人間の数は数千人を誇り、彼等を救い出すためには大量の精霊薬を必要とする。レナはとりあえずは地下室に存在した精霊薬を全て回収すると、身体が凍り付く前に急いで部屋から抜け出す。
「ううっ、さむさむ……コトミンかシズネでも連れてくればよかったな」
純粋な人魚族であるコトミンと、人魚族の血を継ぐシズネは寒さには強く、冷凍庫内に入っても彼女達ならば物ともしないだろうと考えながらもレナは目的を果たす。これで石像にされた人間達を救い出す手段は確保したが、この際に精霊薬が湧き出るという部屋の確認も行う事にした。
「それにしても大きな建物だな……道に迷いそうだ。アイリスと交信して……うわ、なんだこのでかい扉!?」
建物の中を徘徊する途中、レナは建物の中心部へ辿り着き、大きな扉の前へ辿り着く。巨人族用に設計したのかと思う程に巨大な漆黒の扉が存在し、試しにレナは中を覗こうと扉に手を伸ばす。
「せぇのっ……ふんっ!!」
扉を開くだけでもかなりの労力を必要としたが、レベル80にもなると素の状態でも腕力は強く、どうにか扉を押し開いたレナは広間へと辿り着く。そして広間の中央部には四角形の浴槽を想像させる建造物が存在し、その内部から緑色に光り輝く液体が見ていた。
浴槽に近付いたレナは中の方を覗き込むと、液体が光り輝いて見えにくいが、底の方が見えない程に深い。試しにレナは空間魔法を発動させて適当な容器を取り出し、液体をすくいあげる。中身を確認した後、念のためにアイリスと交信を行う。
『アイリス、聞こえる?』
『おおっ、ばっちり聞こえますよ。どうやら無事に目的地へ辿り着いたようですね』
『どうにかね……この神殿の事を詳しく教えて欲しい』
『こちらの神殿は世界樹から樹液を抽出し、それを利用して精霊薬を生み出す施設です。レナさんが存在する場所は出来上がった精霊薬を送り込まれる広間です。本来は神殿を管理している人間が精霊薬を回収して地下の冷凍室に保存していたんですが、現在は誰もいないので折角出来上がった精霊薬も放置されていますね』
『世界樹の樹液……という事は天井のバカでかい大樹が世界樹という事?』
『そうですよ。本来は精霊薬の開発を行う過程で栽培されていたんですが、誰も管理する人間がいなくなったことで世界樹から樹液を抽出するシステムも停止し、そのせいで急激に成長してここまで大きくなったんです』
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