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外伝 ~ヨツバ王国編~
王都の異変
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――ホムラの案内の元、遂にレイナ達は西聖将の領地を抜け出す。彼女の付き添いは結界の内部までであり、バイコーンに関しては用事が終えるまで貸し出してくれることを約束した。バイコーンの戦闘力は侮れず、ユニコーンと同様に非常に心強い味方となる。
「この土地で生まれたバイコーンは並の魔物に遅れを取る事は無い。だが、あくまでもそいつらは貸しただけだ。1匹残さず必ず返しに来い」
「うむ、世話になったなホムラよ……お主には迷惑を掛けた」
「国のいざこざは自分達で何とかしろ……武運を祈る」
国王に対してというよりもレナに対してホムラは最後の言葉を告げると、彼女に頭を下げてデブリ国王は結界の前に移動すると、彼は懐からペンダントを取り出す。ペンダントはレナが所有する「聖光石」のような形をした緑色の魔石であり、その魔石を翳した瞬間に西聖将の領地を取り囲む結界の一部が解除され、外界へ通じる出入口が出来上がった。
デブリが使用したのはこの結界を潜り抜けるための特別製の魔石であり、西聖将の領地を取り囲む結界は特殊な結界石で構成されている。その結界を解く事が出来るのは同じ性質を持つ魔石だけであり、この魔石の所持を許されているのは王族だけである。
ティナ達が結界を潜り抜けられたのは彼女がお守りとして常日頃から身に着けていたペンダントのお陰であり、このペンダントがなければ本来は他の人間は西聖将の領地に入る事も出来ない。レナの場合はティナ達の臭いを辿って結界の位置を探り出す事が出来たが、普通の人間ならば結界の存在にさえ気付かずに通り抜けるという。
「よし……では皆の者、行くぞ!!」
『はいっ!!』
デブリの号令に全員が後に続き、最後尾を移動していたレナはホムラに振り返ると、彼女は既に顔を逸らしていた。そんなホムラの態度にレナは苦笑いを浮かべながら結界を潜り抜けると、やがて結界の出入口が閉ざされて彼女の姿が完全に消えてしまう。
外界に出た瞬間にレナは西聖将の領地と風景が一変した事に気付き、っもう一度振り返るとそこには見知らぬ風景が広がり、気配感知や魔力感知を発動させてもホムラの位置さえ掴めない。結界を潜り抜けるためにはデブリやティナが所有するペンダントが必要不可欠である事を知り、もしかしたらホムラでさえも結界を潜り抜ける事は出来ないかもしれない。
「クゥンッ?」
「レナ、皆に置いて行かれる」
「ああ、うん……行こうか」
先に歩こうとしないレナにウルとコトミンが不思議そうに振り返ると、レナは最後にもう一度だけ結界の方に振り返って頭を下げると先へ進む――
――それから数時間後、レナ達は何事もなく森の中を進み、そして遂に王都周辺に広がる草原へと辿り着く。ここまでの道中で何故かレナ達はヨツバ王国の見張りの兵士達と遭遇せず、何事もなく順調に進むことが出来た。しかし、それが逆に不気味で不安を感じられ、どうして見張りの兵士が一人も遭遇しない事にデブリは疑問を抱く。
「何故だ……何故、誰も気付かない。いったいどうなっておる?」
「父上、不安に感じられるのは分かりますが、今は王都へ戻る事に集中しましょう」
「そうですわね。こうしている間にもカレハお姉様が何を仕出かすか分かりませんわ」
「アインちゃん、ミノ君、もう少し頑張ってね」
「キュロロッ……」
「ブモォッ……」
先行するのはティナの契約獣であるアインとミノであり、現在の2体は武装した状態で歩いていた。これから激しい戦闘を繰り広げられる場合を想定し、村を抜け出す際にアインとミノは武器として大樹の枝から削り取った棍棒とレナが錬金術師の能力で作り出した大きなヘルメットを被っていた。
この2体を先行させているのはデブリ国王たちの護衛のためであり、人間や森人族よりも頑丈な肉体を誇る彼等が適任なので先方を任せる事にする。ティナは2体を危険な目に遭わせる事に反対したが、どうせ共に行動するのならばどちらも危険な状況に巻き込まれる事に変わりはなく、本人たちの希望もあって先方を任せる。
「兄貴、先に向かったあの人たちは大丈夫だと思いますか?」
「多分、平気でしょ。あの二人がそう簡単にやられるとは思えないし、うまくやってると思うよ」
「斥候は本来ならば忍者である拙者の役目なのでござるが……土地勘がない以上、拙者では足手まといになるのが残念でござる」
レナ達はデブリ国王達よりも先に復活させた「二人」の事を心配し、どちらも実力者なので簡単に敵に後れを取る事はないと思うが、未だに連絡がない事に心配する。だが、ここまで来た以上は引き返す事は出来ず、遂にレナ達は王都の姿を視界に捉えた。
前回の時は秘密の抜け道を使って王都へ忍び込んだが、今回はヨツバ王国の王族が揃い踏みであり、堂々と城門から入る事が出来る。そして遂にレナ達は決着を付けるため、王都の南門の前に辿り着く。
「この土地で生まれたバイコーンは並の魔物に遅れを取る事は無い。だが、あくまでもそいつらは貸しただけだ。1匹残さず必ず返しに来い」
「うむ、世話になったなホムラよ……お主には迷惑を掛けた」
「国のいざこざは自分達で何とかしろ……武運を祈る」
国王に対してというよりもレナに対してホムラは最後の言葉を告げると、彼女に頭を下げてデブリ国王は結界の前に移動すると、彼は懐からペンダントを取り出す。ペンダントはレナが所有する「聖光石」のような形をした緑色の魔石であり、その魔石を翳した瞬間に西聖将の領地を取り囲む結界の一部が解除され、外界へ通じる出入口が出来上がった。
デブリが使用したのはこの結界を潜り抜けるための特別製の魔石であり、西聖将の領地を取り囲む結界は特殊な結界石で構成されている。その結界を解く事が出来るのは同じ性質を持つ魔石だけであり、この魔石の所持を許されているのは王族だけである。
ティナ達が結界を潜り抜けられたのは彼女がお守りとして常日頃から身に着けていたペンダントのお陰であり、このペンダントがなければ本来は他の人間は西聖将の領地に入る事も出来ない。レナの場合はティナ達の臭いを辿って結界の位置を探り出す事が出来たが、普通の人間ならば結界の存在にさえ気付かずに通り抜けるという。
「よし……では皆の者、行くぞ!!」
『はいっ!!』
デブリの号令に全員が後に続き、最後尾を移動していたレナはホムラに振り返ると、彼女は既に顔を逸らしていた。そんなホムラの態度にレナは苦笑いを浮かべながら結界を潜り抜けると、やがて結界の出入口が閉ざされて彼女の姿が完全に消えてしまう。
外界に出た瞬間にレナは西聖将の領地と風景が一変した事に気付き、っもう一度振り返るとそこには見知らぬ風景が広がり、気配感知や魔力感知を発動させてもホムラの位置さえ掴めない。結界を潜り抜けるためにはデブリやティナが所有するペンダントが必要不可欠である事を知り、もしかしたらホムラでさえも結界を潜り抜ける事は出来ないかもしれない。
「クゥンッ?」
「レナ、皆に置いて行かれる」
「ああ、うん……行こうか」
先に歩こうとしないレナにウルとコトミンが不思議そうに振り返ると、レナは最後にもう一度だけ結界の方に振り返って頭を下げると先へ進む――
――それから数時間後、レナ達は何事もなく森の中を進み、そして遂に王都周辺に広がる草原へと辿り着く。ここまでの道中で何故かレナ達はヨツバ王国の見張りの兵士達と遭遇せず、何事もなく順調に進むことが出来た。しかし、それが逆に不気味で不安を感じられ、どうして見張りの兵士が一人も遭遇しない事にデブリは疑問を抱く。
「何故だ……何故、誰も気付かない。いったいどうなっておる?」
「父上、不安に感じられるのは分かりますが、今は王都へ戻る事に集中しましょう」
「そうですわね。こうしている間にもカレハお姉様が何を仕出かすか分かりませんわ」
「アインちゃん、ミノ君、もう少し頑張ってね」
「キュロロッ……」
「ブモォッ……」
先行するのはティナの契約獣であるアインとミノであり、現在の2体は武装した状態で歩いていた。これから激しい戦闘を繰り広げられる場合を想定し、村を抜け出す際にアインとミノは武器として大樹の枝から削り取った棍棒とレナが錬金術師の能力で作り出した大きなヘルメットを被っていた。
この2体を先行させているのはデブリ国王たちの護衛のためであり、人間や森人族よりも頑丈な肉体を誇る彼等が適任なので先方を任せる事にする。ティナは2体を危険な目に遭わせる事に反対したが、どうせ共に行動するのならばどちらも危険な状況に巻き込まれる事に変わりはなく、本人たちの希望もあって先方を任せる。
「兄貴、先に向かったあの人たちは大丈夫だと思いますか?」
「多分、平気でしょ。あの二人がそう簡単にやられるとは思えないし、うまくやってると思うよ」
「斥候は本来ならば忍者である拙者の役目なのでござるが……土地勘がない以上、拙者では足手まといになるのが残念でござる」
レナ達はデブリ国王達よりも先に復活させた「二人」の事を心配し、どちらも実力者なので簡単に敵に後れを取る事はないと思うが、未だに連絡がない事に心配する。だが、ここまで来た以上は引き返す事は出来ず、遂にレナ達は王都の姿を視界に捉えた。
前回の時は秘密の抜け道を使って王都へ忍び込んだが、今回はヨツバ王国の王族が揃い踏みであり、堂々と城門から入る事が出来る。そして遂にレナ達は決着を付けるため、王都の南門の前に辿り着く。
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