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S級冒険者編
レナVSヨクヒ
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「んだよ!!勝負の邪魔をすんなっ!!」
「こ、こら!!ヨクヒ、お前誰に口を利いているのか分かっているのか!?」
「全く、相変わらずねこの子は……」
「あん?もしかして……あんた、マリアか?」
ヨクヒはマリアを前にしても態度は崩さず、槍を手元で振り回しながらも彼女と向き合う。レナは今まで氷雨に所属する冒険者の中でマリアに対してここまで不遜な態度を取った人間は見た事がなく、あのガロでさえもマリアを相手にするときは緊張して敬語で話す程である。
マリアに対して気軽に話が出来る相手は氷雨の創設時から存在するハヤテ、シュン、ゴウライぐらいだが、ヨクヒの場合は彼女に対して3人以上に失礼な態度で接してきた。
「ふん、誰かと思えばあんたかよ……今更、いったい何をしに来たんだ?」
「ヨクヒ!!それが主に対する言葉か!!」
「勘違いするな姉者、俺は氷雨に所属しているのはマリアに忠誠を誓ったからじゃない。姉者が氷雨に入りたいというから俺も入ったんだ!!」
「そうね、別に氷雨に所属したからといって私に対して忠誠を誓う必要はないわ。あくまでも私は雇用主に過ぎないのだから、別に王様になったつもりはないわ」
「そら見ろ、マリアだってこういってるじゃないか」
「ぐぬぬっ……」
ヨクヒの態度にカンエンが叱りつけるが、彼女は反省する素振りはなく、逆に堂々と開き直る。そんな彼女の態度にカンエンは頭を悩ませるが、マリアは気にせずにレナの紹介を行う。
「ヨクヒ、今日貴女の元に来たのはこのレナをS級冒険者として認めて貰うためよ。貴女の所持しているメダルを渡して欲しいの」
「はああっ!?こいつが例の噂のS級冒険者なのか!?ゴウライみたいな奴だと思ってたのに……全然弱そうじゃんか!!」
「やかましいわい」
レナが最近に入ったS級冒険者だと知ったヨクヒは落胆した声を上げるが、すぐに気を取り直したように槍を持ち直して彼と向き合う。
「まあ、でも……それなりに戦えるようだしな。いいぜ、俺に勝つ事が出来たらメダルを渡してやる。それで文句ないだろマリア?」
「ええ、問題ないわ」
「やっぱり、こうなる訳ね……たく、面倒だな」
あっさりとヨクヒの要求を承諾したマリアにレナは呆れるが、最初に襲いかかって来た時点でヨクヒが話し合いで納得するような相手ではない事は予測できた。レナはハンゾウに短刀を返却すると、空間魔法を発動させて退魔刀を取り出す。そのレナの行動にヨクヒは驚く。
「お、お前!!今、何処から武器を出した!?」
「え?ああ、異空間から取り出しただけだよ」
「イクウカン?何だそれ、どうやって覚えた!?」
「レナ殿は魔術師でござるよ」
「はああっ!?魔術師!?魔術師の癖に剣を使うのか!?」
ヨクヒはレナを生粋の剣士だと思いこんでいたが、魔法を使った彼を見て驚愕する。そんな騒がしい彼女に対してレナは退魔刀と大太刀を両手で握り締めると、支援魔法を発動させて身体強化を行う。
「身体強化、重撃剣」
「んっ……な、何だお前、何をした?」
魔法を発動させて戦闘体勢を整えたレナに対してヨクヒは警戒心を高め、彼女は裏庭の方へ移動すると槍を構える。一方でレナも両手に剣を握り締めて庭に降り立つと、二人は向かい合う。
先ほどの戦闘でヨクヒは相当な強者だと判断したレナだが、先のライオネルやムサシと比べると力量は劣り、バルトロス王国の大将軍だったミドルとは比べ物にならない。勝負をすぐに終わらせるためにレナは両手の剣を握り締めると、ヨクヒの出方を待つ。
「くっ……」
「…………」
レナの気迫にヨクヒは冷や汗を流し、一歩も踏み出す事が出来なかった。先ほどまでとは雰囲気が一変したレナに近付く事すら出来ない。彼女は向かい合うだけでレナの迫力に圧され、後退りしてしまう。自分の姉であるカンエンと戦った時でさえも感じられなかった「恐怖」に対してヨクヒは汗が止まらない。
警戒心を高めて動こうとしないヨクヒを見てハンゾウもカゲマルも彼女の行為を嘲笑う真似はしない。マリアとカンエンもヨクヒの行動は咎めず、誰もが今のレナを前にしたらヨクヒのような行動を取るだろう。それほどまでにレナの迫力はすさまじく、普通の人間ならば気絶していてだろう。
「どうした?来ないのか?」
「こ、この……舐めるなっ!!」
何時までも仕掛けてこないヨクヒにレナが不思議に思って声を掛けると、ヨクヒは恐怖を振り払うように咆哮を放ち、真正面からレナに向かう。その彼女の行動を見てカンエンは咄嗟に声を上げて止めようとしたが、レナは大太刀を構えると、ヨクヒの突き出した槍に放つ。
「「刺突!!」」
二人は同時に戦技を発動させると、お互いの刃の先端を交わらせる。その結果、金属音と共にヨクヒの身体が弾かれ、彼女は目を見開きながらも空中で体勢を整えて着地する。ヨクヒは自分の身にいったい何が起きたのか理解出来なかったが、刃を突き出した状態のレナを見て恐るべき事実に気付く。
「こ、こら!!ヨクヒ、お前誰に口を利いているのか分かっているのか!?」
「全く、相変わらずねこの子は……」
「あん?もしかして……あんた、マリアか?」
ヨクヒはマリアを前にしても態度は崩さず、槍を手元で振り回しながらも彼女と向き合う。レナは今まで氷雨に所属する冒険者の中でマリアに対してここまで不遜な態度を取った人間は見た事がなく、あのガロでさえもマリアを相手にするときは緊張して敬語で話す程である。
マリアに対して気軽に話が出来る相手は氷雨の創設時から存在するハヤテ、シュン、ゴウライぐらいだが、ヨクヒの場合は彼女に対して3人以上に失礼な態度で接してきた。
「ふん、誰かと思えばあんたかよ……今更、いったい何をしに来たんだ?」
「ヨクヒ!!それが主に対する言葉か!!」
「勘違いするな姉者、俺は氷雨に所属しているのはマリアに忠誠を誓ったからじゃない。姉者が氷雨に入りたいというから俺も入ったんだ!!」
「そうね、別に氷雨に所属したからといって私に対して忠誠を誓う必要はないわ。あくまでも私は雇用主に過ぎないのだから、別に王様になったつもりはないわ」
「そら見ろ、マリアだってこういってるじゃないか」
「ぐぬぬっ……」
ヨクヒの態度にカンエンが叱りつけるが、彼女は反省する素振りはなく、逆に堂々と開き直る。そんな彼女の態度にカンエンは頭を悩ませるが、マリアは気にせずにレナの紹介を行う。
「ヨクヒ、今日貴女の元に来たのはこのレナをS級冒険者として認めて貰うためよ。貴女の所持しているメダルを渡して欲しいの」
「はああっ!?こいつが例の噂のS級冒険者なのか!?ゴウライみたいな奴だと思ってたのに……全然弱そうじゃんか!!」
「やかましいわい」
レナが最近に入ったS級冒険者だと知ったヨクヒは落胆した声を上げるが、すぐに気を取り直したように槍を持ち直して彼と向き合う。
「まあ、でも……それなりに戦えるようだしな。いいぜ、俺に勝つ事が出来たらメダルを渡してやる。それで文句ないだろマリア?」
「ええ、問題ないわ」
「やっぱり、こうなる訳ね……たく、面倒だな」
あっさりとヨクヒの要求を承諾したマリアにレナは呆れるが、最初に襲いかかって来た時点でヨクヒが話し合いで納得するような相手ではない事は予測できた。レナはハンゾウに短刀を返却すると、空間魔法を発動させて退魔刀を取り出す。そのレナの行動にヨクヒは驚く。
「お、お前!!今、何処から武器を出した!?」
「え?ああ、異空間から取り出しただけだよ」
「イクウカン?何だそれ、どうやって覚えた!?」
「レナ殿は魔術師でござるよ」
「はああっ!?魔術師!?魔術師の癖に剣を使うのか!?」
ヨクヒはレナを生粋の剣士だと思いこんでいたが、魔法を使った彼を見て驚愕する。そんな騒がしい彼女に対してレナは退魔刀と大太刀を両手で握り締めると、支援魔法を発動させて身体強化を行う。
「身体強化、重撃剣」
「んっ……な、何だお前、何をした?」
魔法を発動させて戦闘体勢を整えたレナに対してヨクヒは警戒心を高め、彼女は裏庭の方へ移動すると槍を構える。一方でレナも両手に剣を握り締めて庭に降り立つと、二人は向かい合う。
先ほどの戦闘でヨクヒは相当な強者だと判断したレナだが、先のライオネルやムサシと比べると力量は劣り、バルトロス王国の大将軍だったミドルとは比べ物にならない。勝負をすぐに終わらせるためにレナは両手の剣を握り締めると、ヨクヒの出方を待つ。
「くっ……」
「…………」
レナの気迫にヨクヒは冷や汗を流し、一歩も踏み出す事が出来なかった。先ほどまでとは雰囲気が一変したレナに近付く事すら出来ない。彼女は向かい合うだけでレナの迫力に圧され、後退りしてしまう。自分の姉であるカンエンと戦った時でさえも感じられなかった「恐怖」に対してヨクヒは汗が止まらない。
警戒心を高めて動こうとしないヨクヒを見てハンゾウもカゲマルも彼女の行為を嘲笑う真似はしない。マリアとカンエンもヨクヒの行動は咎めず、誰もが今のレナを前にしたらヨクヒのような行動を取るだろう。それほどまでにレナの迫力はすさまじく、普通の人間ならば気絶していてだろう。
「どうした?来ないのか?」
「こ、この……舐めるなっ!!」
何時までも仕掛けてこないヨクヒにレナが不思議に思って声を掛けると、ヨクヒは恐怖を振り払うように咆哮を放ち、真正面からレナに向かう。その彼女の行動を見てカンエンは咄嗟に声を上げて止めようとしたが、レナは大太刀を構えると、ヨクヒの突き出した槍に放つ。
「「刺突!!」」
二人は同時に戦技を発動させると、お互いの刃の先端を交わらせる。その結果、金属音と共にヨクヒの身体が弾かれ、彼女は目を見開きながらも空中で体勢を整えて着地する。ヨクヒは自分の身にいったい何が起きたのか理解出来なかったが、刃を突き出した状態のレナを見て恐るべき事実に気付く。
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