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真・闘技祭 予選編
雷の拳
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「あんたも来いよ、相手にしてやる」
「……調子に乗ってんじゃねえぞ」
シュンは自分に顔を向けてきた少女に対して冷や汗を流し、言葉とは裏腹にシュンは得体のしれない能力を持つ少女に警戒心を抱く。雷属性の魔法の使い手は非常に少なく、しかも少女の場合は明らかに普通の魔術師ではない。
理由は不明だが、目の前の少女は膨大な雷属性の魔力を身に宿し、それを攻撃に利用している。しかも威力が桁違いで巨体のダイゴやムサシ程の猛者を一撃で吹き飛ばしている。自分も本気で挑まなければまずいと判断したシュンは腰に差している刀に手を伸ばした瞬間、少女の身体が消え去る。
「遅いんだよ!!」
「なっ!?」
一瞬にして少女はシュンの目の前にまで移動を行い、縮地以上の速度で近づいてきた少女に対し、咄嗟にシュンは刀を引き抜いて振り払う。咄嗟に師であるハヤテ直伝の「居合」を発動させたのは優れた反応速度だったが、彼の刃は当たる事はなく、少女はあろうことか迫りくる刃を状態を逸らして回避した。
(馬鹿なっ!?避けただとっ……何なんだこいつの反応速度は!?)
剣聖であるシュンですらも少女の初動を見逃し、更に全ての剣技の中でも「最速」を誇るはずの居合の戦技を難なく回避した少女にシュンは焦りを抱き、一方で少女の方は状態を逸らした状態で右足を繰り出す。
「おらぁっ!!」
「ぐはぁっ!?」
少女の突き出した足がシュンの腹部に的中し、空手の「前蹴り」の如く蹴りだした少女はシュンを吹き飛ばす。彼女は勝利を確信したが、予想に反してシュンは空中にて体勢を整えて着地を行う。
寸前に鞘を抜いて少女の足を防いだシュンではあったが、あまりの威力に世界樹製の鞘が破壊されてしまう。魔法耐性も衝撃にも強い素材の世界樹の木材で作り出された鞘が一撃で破壊された事にシュンは動揺し、少女に刀を向ける。
「何なんだてめえ……ぐふっ!?」
「へえ、今のに反応するなんて……結構強いじゃん、あんた」
「く、くそがっ……なんで毎回、俺の前にはこんな化物ばっかり現れるんだ」
年齢は明らかに自分よりも100才以上も年下と思われる少女に追い詰められ、最初にレナと戦った事をシュンは思い出す。だが、目の前の少女は最初に出会った頃のレナとは比べ物にならない戦力を誇り、最低でも「英雄」の領域に立つ人間だった。
(こいつはマジで行かないとやばいか……くそっ、こんな所で負けてられるかよ!!)
シュンは刀を構えると風属性の魔力を纏わせ、彼の「魔刀術」を発動させる。師匠でハヤテと同様にシュンは自分の彼方に纏った風属性の魔力を利用して斬撃を飛ばす事が出来る。
ハヤテが一撃必殺の「居合」と組み合わせた強烈な斬撃を繰り出せるのに対し、シュンの場合は連撃を重視して風の斬撃を放つ。相手が得体のしれない能力を持っているとしても、急所を切り刻めば無事では済まず、シュンは避けられないように広範囲に斬撃を放つ。
「喰らいやがれっ!!」
「何の真似……おおっ!?」
離れた場所から刀を振りかざしたシュンに少女は訝しむが、直後に彼女は危険を察知して身体を逸らす。その結果、地面に衝撃が走ってシュンの放った風の斬撃が横切り、少女は大きな胸を揺らしながらも興奮した様子でシュンに振り返る。
「ははっ、何だ今の!?面白いな!!」
「ちっ……見えてないのに避けんじゃねえよ!!」
風の斬撃を本能で回避した少女に対してシュンは苛立ちを隠さずに次々と攻撃を行う。それに対して少女は全ての風の斬撃を回避しながらシュンへと接近した。シュンが放つ斬撃は目視が難しく、並の人間ならば見抜く前に切り刻まれているだろう。
しかし、少女は本能か直感か、あるいは何らかの能力を用いているのか全ての風の斬撃の軌道を予測して回避を行う。着実に自分に近付いてくる少女に対してシュンは危機感を抱き、後ろに下がりながらも風の斬撃を放って距離を保とうとする。
「くそっ……何なんだ、お前はっ!?」
「そういえば、まだ、名乗ってなかったな!!私の、名前は……ハルナだ!!」
「知るかよ!!」
斬撃を回避しながら接近する「ハルナ」と名乗る少女にシュンは刀を振りかざし、一か八かの賭けになるが彼は地面に突き刺す。その結果、風の斬撃が大地に走り、大量の砂煙を巻き上げた。砂煙によって視界が塞がれたハルナは動きを止めた。
シュンは風の精霊を利用して砂煙の中のハルナの位置を掴み、その場所へ向けて駆け出す。敢えて自分から近づき、最高の一撃を繰り出そうとシュンは刀を握りしめながら接近すると、人影を発見して刃を振り払う。
「旋風!!」
横なぎに刀を振り払い、ハルナの影へ向けてシュンは現状で引き出せる最速の一撃を放つ。だが、それに対してハルナの方は砂煙から現れたシュンに向けて恐ろしいまでの反応速度で拳を繰り出し、電流を放つ。
「――うらぁっ!!」
「ぐはぁっ!?」
刃が触れる前にシュンの身体は電流を帯びた少女の一撃によって吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「……調子に乗ってんじゃねえぞ」
シュンは自分に顔を向けてきた少女に対して冷や汗を流し、言葉とは裏腹にシュンは得体のしれない能力を持つ少女に警戒心を抱く。雷属性の魔法の使い手は非常に少なく、しかも少女の場合は明らかに普通の魔術師ではない。
理由は不明だが、目の前の少女は膨大な雷属性の魔力を身に宿し、それを攻撃に利用している。しかも威力が桁違いで巨体のダイゴやムサシ程の猛者を一撃で吹き飛ばしている。自分も本気で挑まなければまずいと判断したシュンは腰に差している刀に手を伸ばした瞬間、少女の身体が消え去る。
「遅いんだよ!!」
「なっ!?」
一瞬にして少女はシュンの目の前にまで移動を行い、縮地以上の速度で近づいてきた少女に対し、咄嗟にシュンは刀を引き抜いて振り払う。咄嗟に師であるハヤテ直伝の「居合」を発動させたのは優れた反応速度だったが、彼の刃は当たる事はなく、少女はあろうことか迫りくる刃を状態を逸らして回避した。
(馬鹿なっ!?避けただとっ……何なんだこいつの反応速度は!?)
剣聖であるシュンですらも少女の初動を見逃し、更に全ての剣技の中でも「最速」を誇るはずの居合の戦技を難なく回避した少女にシュンは焦りを抱き、一方で少女の方は状態を逸らした状態で右足を繰り出す。
「おらぁっ!!」
「ぐはぁっ!?」
少女の突き出した足がシュンの腹部に的中し、空手の「前蹴り」の如く蹴りだした少女はシュンを吹き飛ばす。彼女は勝利を確信したが、予想に反してシュンは空中にて体勢を整えて着地を行う。
寸前に鞘を抜いて少女の足を防いだシュンではあったが、あまりの威力に世界樹製の鞘が破壊されてしまう。魔法耐性も衝撃にも強い素材の世界樹の木材で作り出された鞘が一撃で破壊された事にシュンは動揺し、少女に刀を向ける。
「何なんだてめえ……ぐふっ!?」
「へえ、今のに反応するなんて……結構強いじゃん、あんた」
「く、くそがっ……なんで毎回、俺の前にはこんな化物ばっかり現れるんだ」
年齢は明らかに自分よりも100才以上も年下と思われる少女に追い詰められ、最初にレナと戦った事をシュンは思い出す。だが、目の前の少女は最初に出会った頃のレナとは比べ物にならない戦力を誇り、最低でも「英雄」の領域に立つ人間だった。
(こいつはマジで行かないとやばいか……くそっ、こんな所で負けてられるかよ!!)
シュンは刀を構えると風属性の魔力を纏わせ、彼の「魔刀術」を発動させる。師匠でハヤテと同様にシュンは自分の彼方に纏った風属性の魔力を利用して斬撃を飛ばす事が出来る。
ハヤテが一撃必殺の「居合」と組み合わせた強烈な斬撃を繰り出せるのに対し、シュンの場合は連撃を重視して風の斬撃を放つ。相手が得体のしれない能力を持っているとしても、急所を切り刻めば無事では済まず、シュンは避けられないように広範囲に斬撃を放つ。
「喰らいやがれっ!!」
「何の真似……おおっ!?」
離れた場所から刀を振りかざしたシュンに少女は訝しむが、直後に彼女は危険を察知して身体を逸らす。その結果、地面に衝撃が走ってシュンの放った風の斬撃が横切り、少女は大きな胸を揺らしながらも興奮した様子でシュンに振り返る。
「ははっ、何だ今の!?面白いな!!」
「ちっ……見えてないのに避けんじゃねえよ!!」
風の斬撃を本能で回避した少女に対してシュンは苛立ちを隠さずに次々と攻撃を行う。それに対して少女は全ての風の斬撃を回避しながらシュンへと接近した。シュンが放つ斬撃は目視が難しく、並の人間ならば見抜く前に切り刻まれているだろう。
しかし、少女は本能か直感か、あるいは何らかの能力を用いているのか全ての風の斬撃の軌道を予測して回避を行う。着実に自分に近付いてくる少女に対してシュンは危機感を抱き、後ろに下がりながらも風の斬撃を放って距離を保とうとする。
「くそっ……何なんだ、お前はっ!?」
「そういえば、まだ、名乗ってなかったな!!私の、名前は……ハルナだ!!」
「知るかよ!!」
斬撃を回避しながら接近する「ハルナ」と名乗る少女にシュンは刀を振りかざし、一か八かの賭けになるが彼は地面に突き刺す。その結果、風の斬撃が大地に走り、大量の砂煙を巻き上げた。砂煙によって視界が塞がれたハルナは動きを止めた。
シュンは風の精霊を利用して砂煙の中のハルナの位置を掴み、その場所へ向けて駆け出す。敢えて自分から近づき、最高の一撃を繰り出そうとシュンは刀を握りしめながら接近すると、人影を発見して刃を振り払う。
「旋風!!」
横なぎに刀を振り払い、ハルナの影へ向けてシュンは現状で引き出せる最速の一撃を放つ。だが、それに対してハルナの方は砂煙から現れたシュンに向けて恐ろしいまでの反応速度で拳を繰り出し、電流を放つ。
「――うらぁっ!!」
「ぐはぁっ!?」
刃が触れる前にシュンの身体は電流を帯びた少女の一撃によって吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
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