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真・闘技祭 予選編
思わぬ天敵
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「こいつは……サンドワームか!?」
「な、何だこいつ……ミミズ!?いや、虫か!?」
「ギュロロロッ……!!」
突如出現したサンドワームはレナとハルナを見下ろすと、相当に興奮しているのか身体をくねらせ、二人を押し潰そうと身体を叩きつけてくる。その行動を見てレナとハルナは咄嗟に空中に跳躍して回避に成功するが、サンドワームは大きな口を開くと黄色の液体を吐き出す。
「ギュラァッ!?」
「うわっ!?ゲロ!?」
「違う、消化液だっ!!」
サンドワームは体内から消化液を吐き出した瞬間、危険を感じたレナは反射的に足の裏に風圧の魔法を発動させ、移動を行う。ハンゾウの「飛脚」の見様見真似だが、風の聖痕を習得しているレナの場合は彼女以上に風属性の魔法が扱えるため、回避する事に成功する。
ハルナの方はサンドワームの狙いがレナだったので消化液から免れたが、消化液は地面に衝突した瞬間に煙を巻き上げ、土砂を溶かす。触れれば金属であろうと溶かす程の酸の強さを思い知らされ、地上に着陸したレナは生身で触れていたら危なかった事を悟る。
(あんなの浴びたら俺の回復魔法でもどうしようもない!!可哀想だけど、こいつはここで倒すしかない!!)
サンドワームは本来は大人しい生物で餌を与えれば人間とも共生は出来る魔物である。彼等を上手く買えば大地を耕して栄養を与えてくれる存在なので農民からは大切に扱われているが、レナの前に現れたサンドワームは怒る狂ったかのよおうに所かまわず消化液を吐き出す。
「ギュラァッ!!」
「うわっ!?こ、こいつ……ひゃあっ!?」
「くそ、仕方ないか……大人しくしろ!!」
見境なく消化液を吐き出すサンドワームに対してハルナは逃げ惑い、レナはどうにか殺さずに気絶させるために退魔刀を掲げると、サンドワームに接近して頭部に攻撃を放つ。
「兜割り!!」
「ギュロォッ!?」
頭部にレナの振り下した退魔刀が衝突し、切り裂かないように念のために大剣の中腹部分を叩き込む。並大抵の魔物ならばこの一撃で脳震盪を引き起こし、戦闘不能に陥るのだろうが、サンドワームの肉体はまるでゴムの様に弾力性があり、逆にレナが弾かれてしまう。
「ギュロンッ!!」
「うわぁっ!?」
「ちょ、何してんだよ!?」
派手に吹っ飛ばされるレナを見てハルナは驚き、一方で地上へとどうにか着地したレナも驚く。手加減したとはいえ、自分の攻撃をまともに受けて全く平気そうなサンドワームを見て驚きを隠せない。
サンドワームの方はレナの攻撃を受けても特に怪我を負った様子はなく、それどころか自分の邪魔をするレナを見て標的と定めたかのように身体をくねらせて接近する。その様子を見てハルナは表情を青ざめ、彼女は電流を肉体に怯る。
「ひいいっ!?ち、近づくなよ……俺は蛇やミミズは大嫌いなんだ!!」
「あ、おい!?」
「さっさとくたばれぇっ!!」
電流の力で肉体の限界まで身体能力を引き出したハルナは加速すると、サンドワームへ目掛けて拳を叩き込む。彼女の拳はサンドワームの胴体に衝突し、そのまま腕をめり込ませるほどの強烈な一撃と、サンドワームの全身に電流を流し込む。しかし、サンドワームはハルナの攻撃を受けても物ともせず、それどころか彼女の身体を吹き飛ばす。
「ギュロロロッ!!」
「うわぁっ!?」
「うわっと!?」
吹き飛ばされたハルナを咄嗟にレナは抱きとめると、彼女は信じられない表情を浮かべてサンドワームに視線を向ける。渾身の一撃と電流を浴びせたつもりだったが、サンドワームの肉体には傷一つつかず、それどころか電流は弾き返す。
その光景を確認したレナも信じられず、ハルナの拳は飛躍無しでゴンゾウの拳以上に重く、しかも電流を浴びても全く平気どころかものともしないサンドワームに動揺を隠せない。ここでレナは先ほど自分の攻撃を跳ね返した時のサンドワームの肉体の「弾力性」を思い出してある結論に至った。
(こいつ、まさか全身がゴムみたいな皮膚に覆われているのか!?だから打撃も電流も無効化できるのか!?いや、まさか……有り得ないだろ、そんなの!?)
サンドワームは全身が巨大なゴムのような皮膚に覆われているせいなのか、打撃に対して強い耐性を誇り、しかも電流さえも通じない。そんな生物が存在するのかとレナは驚く一方、ハルナの方は自分の攻撃が全く通用しない相手の登場に呆然とする。
「う、嘘だろ……俺の攻撃が効かないなんて、しかもこんな奴に……」
「ギュロロロロッ!!」
「ひいっ!?ち、近寄んな!!」
「ちょ、落ち着け……大丈夫、大丈夫だから」
困惑と恐怖が入り混じった表情を浮かべたハルナは涙目でレナに抱き着き、レナは彼女の身体を支えながらも落ち着かせ、サンドワームの様子を調べる。どうやらただの攻撃ではサンドワームには通じないらしく、電撃にも耐性があるため、ハルナにとっては最悪の相性の持ち主だろう。
※アイリスさんの説明補足コーナー
『一応補足させてもらいますと……サンドワームの皮膚は実際の所は本物のゴムではなく、ゴムと似たような性質の皮膚です。そして雷属性の魔力を無効化できるのはサンドワームが常日頃から大地を餌にしているため、サンドワームの体内には土属性の魔力を宿しているのが原因です。土属性の魔力は雷属性の魔力を無効化する効果があるため、電撃にも強いのです。だから安易にゴムみたいな肉体だから電撃に強いというわけじゃないんですよ!!』
アイリス「はあっ!!」( ゚Д゚)ノ公開ボタン
カタナヅキ「こ、こら!!勝手に押すな!!」(;´・ω・)
「な、何だこいつ……ミミズ!?いや、虫か!?」
「ギュロロロッ……!!」
突如出現したサンドワームはレナとハルナを見下ろすと、相当に興奮しているのか身体をくねらせ、二人を押し潰そうと身体を叩きつけてくる。その行動を見てレナとハルナは咄嗟に空中に跳躍して回避に成功するが、サンドワームは大きな口を開くと黄色の液体を吐き出す。
「ギュラァッ!?」
「うわっ!?ゲロ!?」
「違う、消化液だっ!!」
サンドワームは体内から消化液を吐き出した瞬間、危険を感じたレナは反射的に足の裏に風圧の魔法を発動させ、移動を行う。ハンゾウの「飛脚」の見様見真似だが、風の聖痕を習得しているレナの場合は彼女以上に風属性の魔法が扱えるため、回避する事に成功する。
ハルナの方はサンドワームの狙いがレナだったので消化液から免れたが、消化液は地面に衝突した瞬間に煙を巻き上げ、土砂を溶かす。触れれば金属であろうと溶かす程の酸の強さを思い知らされ、地上に着陸したレナは生身で触れていたら危なかった事を悟る。
(あんなの浴びたら俺の回復魔法でもどうしようもない!!可哀想だけど、こいつはここで倒すしかない!!)
サンドワームは本来は大人しい生物で餌を与えれば人間とも共生は出来る魔物である。彼等を上手く買えば大地を耕して栄養を与えてくれる存在なので農民からは大切に扱われているが、レナの前に現れたサンドワームは怒る狂ったかのよおうに所かまわず消化液を吐き出す。
「ギュラァッ!!」
「うわっ!?こ、こいつ……ひゃあっ!?」
「くそ、仕方ないか……大人しくしろ!!」
見境なく消化液を吐き出すサンドワームに対してハルナは逃げ惑い、レナはどうにか殺さずに気絶させるために退魔刀を掲げると、サンドワームに接近して頭部に攻撃を放つ。
「兜割り!!」
「ギュロォッ!?」
頭部にレナの振り下した退魔刀が衝突し、切り裂かないように念のために大剣の中腹部分を叩き込む。並大抵の魔物ならばこの一撃で脳震盪を引き起こし、戦闘不能に陥るのだろうが、サンドワームの肉体はまるでゴムの様に弾力性があり、逆にレナが弾かれてしまう。
「ギュロンッ!!」
「うわぁっ!?」
「ちょ、何してんだよ!?」
派手に吹っ飛ばされるレナを見てハルナは驚き、一方で地上へとどうにか着地したレナも驚く。手加減したとはいえ、自分の攻撃をまともに受けて全く平気そうなサンドワームを見て驚きを隠せない。
サンドワームの方はレナの攻撃を受けても特に怪我を負った様子はなく、それどころか自分の邪魔をするレナを見て標的と定めたかのように身体をくねらせて接近する。その様子を見てハルナは表情を青ざめ、彼女は電流を肉体に怯る。
「ひいいっ!?ち、近づくなよ……俺は蛇やミミズは大嫌いなんだ!!」
「あ、おい!?」
「さっさとくたばれぇっ!!」
電流の力で肉体の限界まで身体能力を引き出したハルナは加速すると、サンドワームへ目掛けて拳を叩き込む。彼女の拳はサンドワームの胴体に衝突し、そのまま腕をめり込ませるほどの強烈な一撃と、サンドワームの全身に電流を流し込む。しかし、サンドワームはハルナの攻撃を受けても物ともせず、それどころか彼女の身体を吹き飛ばす。
「ギュロロロッ!!」
「うわぁっ!?」
「うわっと!?」
吹き飛ばされたハルナを咄嗟にレナは抱きとめると、彼女は信じられない表情を浮かべてサンドワームに視線を向ける。渾身の一撃と電流を浴びせたつもりだったが、サンドワームの肉体には傷一つつかず、それどころか電流は弾き返す。
その光景を確認したレナも信じられず、ハルナの拳は飛躍無しでゴンゾウの拳以上に重く、しかも電流を浴びても全く平気どころかものともしないサンドワームに動揺を隠せない。ここでレナは先ほど自分の攻撃を跳ね返した時のサンドワームの肉体の「弾力性」を思い出してある結論に至った。
(こいつ、まさか全身がゴムみたいな皮膚に覆われているのか!?だから打撃も電流も無効化できるのか!?いや、まさか……有り得ないだろ、そんなの!?)
サンドワームは全身が巨大なゴムのような皮膚に覆われているせいなのか、打撃に対して強い耐性を誇り、しかも電流さえも通じない。そんな生物が存在するのかとレナは驚く一方、ハルナの方は自分の攻撃が全く通用しない相手の登場に呆然とする。
「う、嘘だろ……俺の攻撃が効かないなんて、しかもこんな奴に……」
「ギュロロロロッ!!」
「ひいっ!?ち、近寄んな!!」
「ちょ、落ち着け……大丈夫、大丈夫だから」
困惑と恐怖が入り混じった表情を浮かべたハルナは涙目でレナに抱き着き、レナは彼女の身体を支えながらも落ち着かせ、サンドワームの様子を調べる。どうやらただの攻撃ではサンドワームには通じないらしく、電撃にも耐性があるため、ハルナにとっては最悪の相性の持ち主だろう。
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『一応補足させてもらいますと……サンドワームの皮膚は実際の所は本物のゴムではなく、ゴムと似たような性質の皮膚です。そして雷属性の魔力を無効化できるのはサンドワームが常日頃から大地を餌にしているため、サンドワームの体内には土属性の魔力を宿しているのが原因です。土属性の魔力は雷属性の魔力を無効化する効果があるため、電撃にも強いのです。だから安易にゴムみたいな肉体だから電撃に強いというわけじゃないんですよ!!』
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カタナヅキ「こ、こら!!勝手に押すな!!」(;´・ω・)
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本当に、ありがとうございます。
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といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
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