1,110 / 2,090
真・闘技祭 本選編
激戦
しおりを挟む
「行きます!!シュンさん!!」
「ジャンヌか!!お前と戦うのも久しぶりだな!!」
シュンは迫りくるジャンヌに対して剣を構えると、風の斬撃を連発する。その攻撃に対してジャンヌは魔刀術を発動させた旋斧を振りかざし、繰り出された斬撃を吹き飛ばす。当然ではあるがシュンの作り出す風の斬撃にも風の精霊の力が含まれているにも関わらず、その攻撃を全てジャンヌは打ち消す。
(おいおい、マジかこいつ!!この短期間でここまで魔刀術を……!!)
風の斬撃を繰り出しながらもシュンは驚きを隠せず、自分の攻撃を打ち消しながら接近するジャンヌに対して距離を保とうとするが、徐々に追い詰められていく。彼が扱う「風の斬撃」はハヤテから教わった魔刀術の応用であり、ハヤテの場合は敵を一撃で打ち倒すために斬撃の威力を最大限に強化させて放つが、弟子のシュンの場合は一撃必殺ではなく、連撃で敵を仕留める剣技である。
ハヤテとシュンが扱う魔刀術は同系統であっても、扱い方によって大きく能力は変化する。仮にハヤテの風の斬撃ならばジャンヌでも簡単には打ち消す事は出来ないと思われるが、シュンの場合は連撃に意識しすぎて肝心の威力はハヤテと比べて大きく劣る。しかし、だからと言って一概にもハヤテの剣技にシュンの剣技が劣るわけではない。
「中々やるな……だが、これならどうだ!?」
「なっ!?」
正面から風の斬撃を繰り出すだけではジャンヌは倒せないと判断したシュンは剣を振りかざすと、今度は風の斬撃の軌道を変更させて正面からだけではなく、頭上、側面、背後からも風の斬撃を放つ。それに対してジャンヌは両手の旋斧を構えて迎え撃つが、一方向だけならばともかく、多方面からの同時攻撃に対処するのは不可能だった。
「終わりだ!!」
「あぐぅっ!?」
『おおっと、ジャンヌ選手の身体が吹き飛んだ!!これは決まったか!?』
風の斬撃を全て掻き消す事は出来なかったジャンヌの身体が吹き飛び、石畳の上に倒れ込む。その様子を見てシュンは勝利を確信したが、この時に彼は背後から威圧を感じて振り返ると、そこにはゴンゾウの姿が存在した。
「金剛撃!!」
「うおおっ!?」
両手の闘拳を重ね合わせてを繰り出してきたゴンゾウに対してシュンは咄嗟に回避に成功するが、背後まで迫られていた事に驚きを隠せず、ジャンヌに集中してばかりで他の事に注意が向いていなかったのかと焦りを抱く。ゴンゾウの巨体を飛び越えたシュンは着地すると、改めてゴンゾウを向かい合う。
「はっ!!やるな、巨人族の坊主!!いいぜ、今度はお前の相手を……?」
シュンはゴンゾウと向かい合って剣を構えようとしたが、ここで違和感を抱く。試合場には自分とゴンゾウ、そして先ほど吹き飛ばしたジャンヌが倒れているのをシュンは確認するが、最も自分が警戒していた相手が消えている事に気付く。
(あいつ、何処に消えた……まさか!?)
咄嗟にシュンは自分の背後を振り返ると、そこには存在感を完全に消していたレナの姿が存在し、既に退魔刀を振りかざしていた。シュンは自分が背後をいつの間にか取られていた事に気付き、咄嗟に剣を構えるがレナは全力の一撃を繰り出す。
「旋風撃!!」
「うおおおおっ!?」
レナが全身の筋力を利用して繰り出した大剣の一撃をシュンは受け止めようとしたが、あまりの威力に彼の身体は吹き飛び、場外の方向へと飛ぶ。このままでは場外負けになってしまい、咄嗟にシュンは体勢を立て直そうとするが、この時に余計な思考を浮かべる。
(信じられねえ……この状況であれだけ存在感を消すなんてあり得ねえぞ!?)
――シュンがジャンヌに集中している間、この時にレナは「隠密」「気配遮断」「無音歩行」の技能を使用して存在感を消し去り、場所の移動を行う。その後はゴンゾウの攻撃を寸前で回避したシュンに接近すると、背後から攻撃を仕掛けた。
レナが使用した技能は本来は暗殺者が覚える能力であるため、普通の剣士ならば決して扱う事はない。だからこそシュンは油断してしまい、場外に向けて吹き飛ばされながらも自分の過ちを認める。彼はレナの事を「剣士」として戦っていたが、そもそもレナの職業は「剣士」ではない事を思い出す。
「ちくしょおぉおおおっ!!」
悔し気な声を上げながらもシュンは場外の水堀の中へと墜落し、派手な水飛沫が舞い上げながら肉体が水中に沈む。その様子を確認したホネミンは即座にシュンの場外負けを宣言した。
『シュン選手、場外負けです!!これで残る選手は3名です!!』
『あれ、ジャンヌ選手は戦闘不能じゃないんですか!?』
『いいえ、見てください。ジャンヌ選手は起き上がろうとしています、まだ意識が残っている場合は戦闘不能とは認められません!!試合続行です!!』
ホネミンの言葉を聞いて観客と試合場のレナとゴンゾウもジャンヌに視線を向けると、彼女は旋斧を石畳に突き立てて起き上がろうとしていた。
「ジャンヌか!!お前と戦うのも久しぶりだな!!」
シュンは迫りくるジャンヌに対して剣を構えると、風の斬撃を連発する。その攻撃に対してジャンヌは魔刀術を発動させた旋斧を振りかざし、繰り出された斬撃を吹き飛ばす。当然ではあるがシュンの作り出す風の斬撃にも風の精霊の力が含まれているにも関わらず、その攻撃を全てジャンヌは打ち消す。
(おいおい、マジかこいつ!!この短期間でここまで魔刀術を……!!)
風の斬撃を繰り出しながらもシュンは驚きを隠せず、自分の攻撃を打ち消しながら接近するジャンヌに対して距離を保とうとするが、徐々に追い詰められていく。彼が扱う「風の斬撃」はハヤテから教わった魔刀術の応用であり、ハヤテの場合は敵を一撃で打ち倒すために斬撃の威力を最大限に強化させて放つが、弟子のシュンの場合は一撃必殺ではなく、連撃で敵を仕留める剣技である。
ハヤテとシュンが扱う魔刀術は同系統であっても、扱い方によって大きく能力は変化する。仮にハヤテの風の斬撃ならばジャンヌでも簡単には打ち消す事は出来ないと思われるが、シュンの場合は連撃に意識しすぎて肝心の威力はハヤテと比べて大きく劣る。しかし、だからと言って一概にもハヤテの剣技にシュンの剣技が劣るわけではない。
「中々やるな……だが、これならどうだ!?」
「なっ!?」
正面から風の斬撃を繰り出すだけではジャンヌは倒せないと判断したシュンは剣を振りかざすと、今度は風の斬撃の軌道を変更させて正面からだけではなく、頭上、側面、背後からも風の斬撃を放つ。それに対してジャンヌは両手の旋斧を構えて迎え撃つが、一方向だけならばともかく、多方面からの同時攻撃に対処するのは不可能だった。
「終わりだ!!」
「あぐぅっ!?」
『おおっと、ジャンヌ選手の身体が吹き飛んだ!!これは決まったか!?』
風の斬撃を全て掻き消す事は出来なかったジャンヌの身体が吹き飛び、石畳の上に倒れ込む。その様子を見てシュンは勝利を確信したが、この時に彼は背後から威圧を感じて振り返ると、そこにはゴンゾウの姿が存在した。
「金剛撃!!」
「うおおっ!?」
両手の闘拳を重ね合わせてを繰り出してきたゴンゾウに対してシュンは咄嗟に回避に成功するが、背後まで迫られていた事に驚きを隠せず、ジャンヌに集中してばかりで他の事に注意が向いていなかったのかと焦りを抱く。ゴンゾウの巨体を飛び越えたシュンは着地すると、改めてゴンゾウを向かい合う。
「はっ!!やるな、巨人族の坊主!!いいぜ、今度はお前の相手を……?」
シュンはゴンゾウと向かい合って剣を構えようとしたが、ここで違和感を抱く。試合場には自分とゴンゾウ、そして先ほど吹き飛ばしたジャンヌが倒れているのをシュンは確認するが、最も自分が警戒していた相手が消えている事に気付く。
(あいつ、何処に消えた……まさか!?)
咄嗟にシュンは自分の背後を振り返ると、そこには存在感を完全に消していたレナの姿が存在し、既に退魔刀を振りかざしていた。シュンは自分が背後をいつの間にか取られていた事に気付き、咄嗟に剣を構えるがレナは全力の一撃を繰り出す。
「旋風撃!!」
「うおおおおっ!?」
レナが全身の筋力を利用して繰り出した大剣の一撃をシュンは受け止めようとしたが、あまりの威力に彼の身体は吹き飛び、場外の方向へと飛ぶ。このままでは場外負けになってしまい、咄嗟にシュンは体勢を立て直そうとするが、この時に余計な思考を浮かべる。
(信じられねえ……この状況であれだけ存在感を消すなんてあり得ねえぞ!?)
――シュンがジャンヌに集中している間、この時にレナは「隠密」「気配遮断」「無音歩行」の技能を使用して存在感を消し去り、場所の移動を行う。その後はゴンゾウの攻撃を寸前で回避したシュンに接近すると、背後から攻撃を仕掛けた。
レナが使用した技能は本来は暗殺者が覚える能力であるため、普通の剣士ならば決して扱う事はない。だからこそシュンは油断してしまい、場外に向けて吹き飛ばされながらも自分の過ちを認める。彼はレナの事を「剣士」として戦っていたが、そもそもレナの職業は「剣士」ではない事を思い出す。
「ちくしょおぉおおおっ!!」
悔し気な声を上げながらもシュンは場外の水堀の中へと墜落し、派手な水飛沫が舞い上げながら肉体が水中に沈む。その様子を確認したホネミンは即座にシュンの場外負けを宣言した。
『シュン選手、場外負けです!!これで残る選手は3名です!!』
『あれ、ジャンヌ選手は戦闘不能じゃないんですか!?』
『いいえ、見てください。ジャンヌ選手は起き上がろうとしています、まだ意識が残っている場合は戦闘不能とは認められません!!試合続行です!!』
ホネミンの言葉を聞いて観客と試合場のレナとゴンゾウもジャンヌに視線を向けると、彼女は旋斧を石畳に突き立てて起き上がろうとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。