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ダイン 監獄都市編
これがバル仕込みの喧嘩殺法だ!!(やけくそ)
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「おらぁっ!!」
「うひぃっ!?」
「ちっ!!意外とすばしっこいぞ!!」
「杖なんか持ちやがって……魔術師気取りか!?」
ダインは殴りかかってきたケマイヌの拳を躱すと、埒が明かないと考えたのか囚人達は彼を取り囲む。それに対してダインは杖を構えるが、囚人達もトンカチやノミを取り出す。
「へへへ、そんな木の枝みたいな杖で俺達に勝てると思ってるのか!?」
「ど、何処から出したんだよ!?そんな物騒な物……」
「その人たちは工作の仕事を行っているんですよ。だからこっそり、工作用の道具を盗み出して持ち歩いてるんでしょうね」
「お前、さっきから何なんだよ!?本当に僕一人に任せるつもりか!?」
安全な場所で声をかけてくるミイネにダインは怒鳴りつけるが、その間にも囚人の一人がトンカチを振りかざし、後ろから襲い掛かろうとした。事前に接近に気付いたダインは咄嗟に杖を構える。
「死ね、ガキがっ!!」
「くっ……このぉっ!?」
「ぐふぅっ!?」
「何っ!?」
「そんな馬鹿なっ!?」
杖先でダインは接近してきた男の腹部を撃ち抜くと、男は苦悶の表情を浮かべて膝を着く。人体の急所の「水月」に杖先が叩き込まれ、男は苦しそうに悶える。基本的に魔術師の職業の人間は非力だと思われているが、ダインはバルに鍛えられていた時期もあり、彼女の元を去っても肉体の鍛錬は行っていない。
六聖将のギンタロウの元で毎日のように魔獣達を相手に戦い続けていた事もあり、修行前と比べてもダインは体力も筋力も身に付けていた。それにダインは昔は毎日のようにバルを相手に実戦方式で鍛え上げられていた時期もあるため、ただのチンピラに負けるはずがなかった。
「おらぁっ!!」
「ぐはぁっ!?」
「こ、こいつ!!調子に乗りやがって……うわっ!?」
「舐めんなっ!!」
「……へえっ、意外と強いじゃないですか」
「ギギィッ(その調子だ!!)」
正面に立っていた囚人の顎にダインは的確に杖を下から叩きつけると、横から襲い掛かろうとした相手に対して杖の先端で膝を突き、体勢を崩す。その様子を見てミイネは素直に感心したような声を上げ、ゴブも拍手を行う。
「な、舐めるなよ……魔獣と比べたら、お前等なんて赤ちゃん同然だ!!」
「このガキ……退け、俺が始末してやる!!」
「あ、兄貴……」
「まさか、本当に殺っちまうんですか!?」
ケマイヌは他の囚人を下がらせると、手元でトンカチを振り回しながらダインの前に立ち、笑みを浮かべた。その様子を見てダインは嫌な予感を感じると、ケマイヌは両手でトンカチを持ち上げて上段に構える。
「ここまでだ、ガキが……俺の必殺の戦技を食らいやがれっ!!」
「戦技だって!?」
「うおらぁっ!!兜割りぃっ!!」
トンカチを武器代わりにしてケマイヌは剣士が扱う「兜割り」の戦技を発動させ、ダインに目掛けて正面から突っ込む。どうやら剣士の職業の人間だったらしく、並の魔術師ならば反応できずに頭を文字通りに勝ち割られていたかもしれない。
――だが、ケマイヌにとって運が悪かったのは彼が相手にしているのは只の魔術師ではなく、これまでに様々な魔物や武人と相対した経験を持つ「闇魔導士」であった。ダインは正面から接近するケマイヌに対して杖を構えると、冷静に杖先を床に置く。その瞬間、杖の影がケマイヌの身体に纏わりつく。
ダインの影魔法によってケマイヌは全身に影の触手によって覆い込まれ、身動きが取れなくなった。振り下ろそうとした腕にも影が纏わりつき、彼は身体が硬直したかの様に動けなくなった。
「なぁっ……!?」
「……お前、馬鹿だろ。そんな予備動作がバレバレの攻撃、喰らうわけないだろ」
「あ、兄貴!?」
「何だ、この魔法は!?」
「気持ち悪い!!」
「おい、誰だ!!今、僕の魔法を気持ち悪いと言った奴は!?」
「……なるほど、あれが噂に聞く影魔法ですか」
「ギギィッ(ちょっと不気味……)」
ケマイヌを止めた影魔法を見て囚人達は騒ぎ出し、ミイネは興味深そうに視線を向けた。一方で全身を拘束されたケマイヌは動く事が出来ず、それに対してダインは影魔法を解く前に彼を倒すため、左手に力を込める。
(まだ本調子じゃないから影魔法もすぐに解ける……その前にこれで仕留めてやる!!)
闇の聖痕の不調のせいでダインの影魔法も本来の力を発揮できず、せいぜい相手を抑えつけるのが限界だった。だが、相手が動けないうちにダインは反撃の体勢を整えると、彼は左腕に自分の影を纏う。
死合場の時はロックゴーレムを倒すため、止む無く自分自身に影魔法を施してレナの動きを再現して敵を倒した。だが、今回の相手はロックゴーレムの強敵でもなく、わざわざレナの動きを合わせて攻撃する必要はない。そこでバルに直々に教わった喧嘩技を放つ。
「掌底突き!!」
「がはぁっ!?」
『あ、兄貴ぃっ!?』
ダインはケマイヌにかけた影魔法を解除すると、唐突に身体が解放されて前のめりに倒れ込んだ相手の顎に目掛けて強烈な掌底を叩き込み、ケマイヌは脳震盪を起こして床に倒れ込む。その光景を見ていた他の囚人達は呆気にとられるが、ダインは左腕を痛そうに抑えながらも睨みつけた。
「うひぃっ!?」
「ちっ!!意外とすばしっこいぞ!!」
「杖なんか持ちやがって……魔術師気取りか!?」
ダインは殴りかかってきたケマイヌの拳を躱すと、埒が明かないと考えたのか囚人達は彼を取り囲む。それに対してダインは杖を構えるが、囚人達もトンカチやノミを取り出す。
「へへへ、そんな木の枝みたいな杖で俺達に勝てると思ってるのか!?」
「ど、何処から出したんだよ!?そんな物騒な物……」
「その人たちは工作の仕事を行っているんですよ。だからこっそり、工作用の道具を盗み出して持ち歩いてるんでしょうね」
「お前、さっきから何なんだよ!?本当に僕一人に任せるつもりか!?」
安全な場所で声をかけてくるミイネにダインは怒鳴りつけるが、その間にも囚人の一人がトンカチを振りかざし、後ろから襲い掛かろうとした。事前に接近に気付いたダインは咄嗟に杖を構える。
「死ね、ガキがっ!!」
「くっ……このぉっ!?」
「ぐふぅっ!?」
「何っ!?」
「そんな馬鹿なっ!?」
杖先でダインは接近してきた男の腹部を撃ち抜くと、男は苦悶の表情を浮かべて膝を着く。人体の急所の「水月」に杖先が叩き込まれ、男は苦しそうに悶える。基本的に魔術師の職業の人間は非力だと思われているが、ダインはバルに鍛えられていた時期もあり、彼女の元を去っても肉体の鍛錬は行っていない。
六聖将のギンタロウの元で毎日のように魔獣達を相手に戦い続けていた事もあり、修行前と比べてもダインは体力も筋力も身に付けていた。それにダインは昔は毎日のようにバルを相手に実戦方式で鍛え上げられていた時期もあるため、ただのチンピラに負けるはずがなかった。
「おらぁっ!!」
「ぐはぁっ!?」
「こ、こいつ!!調子に乗りやがって……うわっ!?」
「舐めんなっ!!」
「……へえっ、意外と強いじゃないですか」
「ギギィッ(その調子だ!!)」
正面に立っていた囚人の顎にダインは的確に杖を下から叩きつけると、横から襲い掛かろうとした相手に対して杖の先端で膝を突き、体勢を崩す。その様子を見てミイネは素直に感心したような声を上げ、ゴブも拍手を行う。
「な、舐めるなよ……魔獣と比べたら、お前等なんて赤ちゃん同然だ!!」
「このガキ……退け、俺が始末してやる!!」
「あ、兄貴……」
「まさか、本当に殺っちまうんですか!?」
ケマイヌは他の囚人を下がらせると、手元でトンカチを振り回しながらダインの前に立ち、笑みを浮かべた。その様子を見てダインは嫌な予感を感じると、ケマイヌは両手でトンカチを持ち上げて上段に構える。
「ここまでだ、ガキが……俺の必殺の戦技を食らいやがれっ!!」
「戦技だって!?」
「うおらぁっ!!兜割りぃっ!!」
トンカチを武器代わりにしてケマイヌは剣士が扱う「兜割り」の戦技を発動させ、ダインに目掛けて正面から突っ込む。どうやら剣士の職業の人間だったらしく、並の魔術師ならば反応できずに頭を文字通りに勝ち割られていたかもしれない。
――だが、ケマイヌにとって運が悪かったのは彼が相手にしているのは只の魔術師ではなく、これまでに様々な魔物や武人と相対した経験を持つ「闇魔導士」であった。ダインは正面から接近するケマイヌに対して杖を構えると、冷静に杖先を床に置く。その瞬間、杖の影がケマイヌの身体に纏わりつく。
ダインの影魔法によってケマイヌは全身に影の触手によって覆い込まれ、身動きが取れなくなった。振り下ろそうとした腕にも影が纏わりつき、彼は身体が硬直したかの様に動けなくなった。
「なぁっ……!?」
「……お前、馬鹿だろ。そんな予備動作がバレバレの攻撃、喰らうわけないだろ」
「あ、兄貴!?」
「何だ、この魔法は!?」
「気持ち悪い!!」
「おい、誰だ!!今、僕の魔法を気持ち悪いと言った奴は!?」
「……なるほど、あれが噂に聞く影魔法ですか」
「ギギィッ(ちょっと不気味……)」
ケマイヌを止めた影魔法を見て囚人達は騒ぎ出し、ミイネは興味深そうに視線を向けた。一方で全身を拘束されたケマイヌは動く事が出来ず、それに対してダインは影魔法を解く前に彼を倒すため、左手に力を込める。
(まだ本調子じゃないから影魔法もすぐに解ける……その前にこれで仕留めてやる!!)
闇の聖痕の不調のせいでダインの影魔法も本来の力を発揮できず、せいぜい相手を抑えつけるのが限界だった。だが、相手が動けないうちにダインは反撃の体勢を整えると、彼は左腕に自分の影を纏う。
死合場の時はロックゴーレムを倒すため、止む無く自分自身に影魔法を施してレナの動きを再現して敵を倒した。だが、今回の相手はロックゴーレムの強敵でもなく、わざわざレナの動きを合わせて攻撃する必要はない。そこでバルに直々に教わった喧嘩技を放つ。
「掌底突き!!」
「がはぁっ!?」
『あ、兄貴ぃっ!?』
ダインはケマイヌにかけた影魔法を解除すると、唐突に身体が解放されて前のめりに倒れ込んだ相手の顎に目掛けて強烈な掌底を叩き込み、ケマイヌは脳震盪を起こして床に倒れ込む。その光景を見ていた他の囚人達は呆気にとられるが、ダインは左腕を痛そうに抑えながらも睨みつけた。
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