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ダイン 監獄都市編
こっちに来るなぁああっ!!
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「ダインさん、急いでここから離れましょう。この調子だと宿舎内の囚人達が貴方を狙って動き出しますよ。これだけの大金が関わると人が変わりますからね」
「ま、マジかよ……でも、逃げるって何処に!?」
「いいから僕に付いてきてください。まずはここから離れる事が……」
「おい、居たぞ!!こんな所に隠れてやがったか!!」
会話の際中に手配書を握りしめた囚人の集団が現れ、どうやら先ほどの囚人達が引き返してきたらしく、それを見たミイネは舌打ちする。一方でダインを発見した囚人達は笑みを浮かべ、懐に隠していたノミを取り出す。
「へへへ、こいつを捕まえれば俺達は晴れて幹部だ!!」
「絶対に逃がすなよ!!」
「殺してもいいんだよな!?」
「ひいいっ!?」
「情けない悲鳴を上げている場合じゃありませんよ!!ほら、早く逃げますよ!!」
ノミを手にした囚人達の言葉にダインは震え上がるが、そんな彼の腕をミイネは引っ張ると走り出す。ゴブも二人の後に続き、3人は食堂を離れて廊下を疾走する。その後に囚人の集団が続いた。
「待て!!逃がすと思ってるのか!!」
「死ねぇっ!!」
「おらぁあああっ!!」
「う、うわっ!?」
「気を付けてください!!奴等、作業区で働いている連中のようです!!」
追跡する囚人達はノミを振りかざし、逃げ回るダイン達に向けて投げ放つ。ガルルの配下と同様にどうやら刑務作業に利用する道具を盗んで常備しているらしく、彼等が投げ放つノミを躱しながらもダイン達は廊下を駆け抜けた。
しかし、逃走の際中に3人は廊下の壁にも手配書が張り出されている事を知り、それを目撃した他の囚人達がダインを発見すると、彼等は目の色を変えて襲い掛かる。
「おい、あいつこの手配書の男じゃないか!?」
「そうだ!!人間のガキだ、あいつを捕まえれば三角銀貨100枚を貰えるのか!?」
「捕まえろ!!」
「うわぁあああっ!?」
「ほら、しっかりして逃げて下さい!!捕まれば殺されますよ!!」
「ギギィッ!!」
ダインは次々と出会う囚人達に狙われ、必死にミイネの後に続いて逃げ出す。追跡する囚人の数は増えていき、やがて3人は前方の方角からも囚人の集団が現れて挟み撃ちにされた。
「見つけたぞ!!ここにいやがったか!!」
「おい、捕まえたら報酬は山分けだからな!!」
「報酬なんざどうでもいい、こいつを捕まえれば幹部になれるんだ!!」
「くっ……挟まれましたか」
「ど、どうするんだよ!?」
「ギギィッ(やるしかない!!)」
前後を囚人の集団で立ちふさがれたミイネとダインは背中を合わせ、ゴブは威嚇するように四つん這いになると鳴き声を放つ。その様子を見て大勢の囚人は笑みを浮かべ、この状況下では完全に囲まれてしまった。
杖を構えた状態でダインは囚人達の様子を伺い、もしも襲い掛かってきた場合は影魔法で対処するしかなかった。だが、あまりにも大人数のため、完全に力を取り戻していない自分に相手が出来るのかと不安を抱いた時、囚人達の中から一人の大男が大声を叫びながら飛び出してきた。
「おい、そこを退け!!」
「うわっ!?何だお前っ!?」
「何の真似だ!?」
「横取りするつもりか!?」
「うるせえっ!!いいから退きやがれっ!!」
姿を現したのはダイン達も知っている顔であり、この監獄都市に送り込まれる際、共に闘技場で試験を受けたマサルという名前の男性囚人である事に気付く。彼は何処から持ち出してきたのか、箒を振り回しながら囚人達を追い払う。
「坊主、嬢ちゃん、ゴブリン!!無事か!?」
「ま、マサルのおっさん!?」
「誰がおっさんだ!!俺はまだ若いんだ……いや、そんな事よりも早く来い!!」
「ダインさん、今の内です!!行きましょう!!」
「ギギィッ!!」
箒を振り回して突っ込んできたマサルのお陰により、前方の廊下を塞いでいた囚人の集団は統率が乱れ、その隙を逃さずにミイネとダインは駆け出す。ゴブもその後に続き、マサルも加わって4人は包囲網を突破した。
「うおおおっ!!そこを退きやがれっ!!」
「うわぁっ!?」
「な、何だこいつ!?」
「どうして邪魔をするんだよ!!そいつを捕まえれば三角銀貨100枚だぞ!?」
「うるせえ、いいから退けぇっ!!」
マサルの奮闘によって包囲網を突破したダイン達は駆け抜け、そのまま階段を登って上の階へと移動する。慌てて囚人達は後を追いかけようとするが、その途中でマサルは階段の上に立っている老人に声をかけた。
「爺さん、頼んだぞ!!」
「うむ、任せろ」
「貴方は……ドルトンさん!?」
「え、あの時の爺さん!?」
「ギィッ?」
階段の上にはドルトンの姿も存在し、彼はダイン達が階段を上り終えると、後から追いかけてきた囚人達に対して両手に持っていたバケツを浴びせる。
「ほれ、喰らえっ!!」
「うわっぷっ!?」
「うわわっ!?す、すべっ……ぎゃああっ!?」
「臭っ!?なんだ、この水は……!?」
どうやらバケツの中身は掃除の後に雑巾を洗うために用意された汚水であるらしく、階段を登ろうとした者達は足元を滑らせて転び、更には汚れた水の臭いのせいで嗅覚が麻痺してしまう。この監獄都市に収監されている囚人の殆どは獣人族のため、臭いには敏感だった。
囚人達が階段の下に転げ落ちていくのを確認すると、ドルトンは満足そうに頷き、その様子を見届けたダイン達と合流する。まさかこの状況で自分に味方してくれる存在と出会えるとは思わず、ダインは戸惑いながらも感謝の言葉を告げる。
「ま、マジかよ……でも、逃げるって何処に!?」
「いいから僕に付いてきてください。まずはここから離れる事が……」
「おい、居たぞ!!こんな所に隠れてやがったか!!」
会話の際中に手配書を握りしめた囚人の集団が現れ、どうやら先ほどの囚人達が引き返してきたらしく、それを見たミイネは舌打ちする。一方でダインを発見した囚人達は笑みを浮かべ、懐に隠していたノミを取り出す。
「へへへ、こいつを捕まえれば俺達は晴れて幹部だ!!」
「絶対に逃がすなよ!!」
「殺してもいいんだよな!?」
「ひいいっ!?」
「情けない悲鳴を上げている場合じゃありませんよ!!ほら、早く逃げますよ!!」
ノミを手にした囚人達の言葉にダインは震え上がるが、そんな彼の腕をミイネは引っ張ると走り出す。ゴブも二人の後に続き、3人は食堂を離れて廊下を疾走する。その後に囚人の集団が続いた。
「待て!!逃がすと思ってるのか!!」
「死ねぇっ!!」
「おらぁあああっ!!」
「う、うわっ!?」
「気を付けてください!!奴等、作業区で働いている連中のようです!!」
追跡する囚人達はノミを振りかざし、逃げ回るダイン達に向けて投げ放つ。ガルルの配下と同様にどうやら刑務作業に利用する道具を盗んで常備しているらしく、彼等が投げ放つノミを躱しながらもダイン達は廊下を駆け抜けた。
しかし、逃走の際中に3人は廊下の壁にも手配書が張り出されている事を知り、それを目撃した他の囚人達がダインを発見すると、彼等は目の色を変えて襲い掛かる。
「おい、あいつこの手配書の男じゃないか!?」
「そうだ!!人間のガキだ、あいつを捕まえれば三角銀貨100枚を貰えるのか!?」
「捕まえろ!!」
「うわぁあああっ!?」
「ほら、しっかりして逃げて下さい!!捕まれば殺されますよ!!」
「ギギィッ!!」
ダインは次々と出会う囚人達に狙われ、必死にミイネの後に続いて逃げ出す。追跡する囚人の数は増えていき、やがて3人は前方の方角からも囚人の集団が現れて挟み撃ちにされた。
「見つけたぞ!!ここにいやがったか!!」
「おい、捕まえたら報酬は山分けだからな!!」
「報酬なんざどうでもいい、こいつを捕まえれば幹部になれるんだ!!」
「くっ……挟まれましたか」
「ど、どうするんだよ!?」
「ギギィッ(やるしかない!!)」
前後を囚人の集団で立ちふさがれたミイネとダインは背中を合わせ、ゴブは威嚇するように四つん這いになると鳴き声を放つ。その様子を見て大勢の囚人は笑みを浮かべ、この状況下では完全に囲まれてしまった。
杖を構えた状態でダインは囚人達の様子を伺い、もしも襲い掛かってきた場合は影魔法で対処するしかなかった。だが、あまりにも大人数のため、完全に力を取り戻していない自分に相手が出来るのかと不安を抱いた時、囚人達の中から一人の大男が大声を叫びながら飛び出してきた。
「おい、そこを退け!!」
「うわっ!?何だお前っ!?」
「何の真似だ!?」
「横取りするつもりか!?」
「うるせえっ!!いいから退きやがれっ!!」
姿を現したのはダイン達も知っている顔であり、この監獄都市に送り込まれる際、共に闘技場で試験を受けたマサルという名前の男性囚人である事に気付く。彼は何処から持ち出してきたのか、箒を振り回しながら囚人達を追い払う。
「坊主、嬢ちゃん、ゴブリン!!無事か!?」
「ま、マサルのおっさん!?」
「誰がおっさんだ!!俺はまだ若いんだ……いや、そんな事よりも早く来い!!」
「ダインさん、今の内です!!行きましょう!!」
「ギギィッ!!」
箒を振り回して突っ込んできたマサルのお陰により、前方の廊下を塞いでいた囚人の集団は統率が乱れ、その隙を逃さずにミイネとダインは駆け出す。ゴブもその後に続き、マサルも加わって4人は包囲網を突破した。
「うおおおっ!!そこを退きやがれっ!!」
「うわぁっ!?」
「な、何だこいつ!?」
「どうして邪魔をするんだよ!!そいつを捕まえれば三角銀貨100枚だぞ!?」
「うるせえ、いいから退けぇっ!!」
マサルの奮闘によって包囲網を突破したダイン達は駆け抜け、そのまま階段を登って上の階へと移動する。慌てて囚人達は後を追いかけようとするが、その途中でマサルは階段の上に立っている老人に声をかけた。
「爺さん、頼んだぞ!!」
「うむ、任せろ」
「貴方は……ドルトンさん!?」
「え、あの時の爺さん!?」
「ギィッ?」
階段の上にはドルトンの姿も存在し、彼はダイン達が階段を上り終えると、後から追いかけてきた囚人達に対して両手に持っていたバケツを浴びせる。
「ほれ、喰らえっ!!」
「うわっぷっ!?」
「うわわっ!?す、すべっ……ぎゃああっ!?」
「臭っ!?なんだ、この水は……!?」
どうやらバケツの中身は掃除の後に雑巾を洗うために用意された汚水であるらしく、階段を登ろうとした者達は足元を滑らせて転び、更には汚れた水の臭いのせいで嗅覚が麻痺してしまう。この監獄都市に収監されている囚人の殆どは獣人族のため、臭いには敏感だった。
囚人達が階段の下に転げ落ちていくのを確認すると、ドルトンは満足そうに頷き、その様子を見届けたダイン達と合流する。まさかこの状況で自分に味方してくれる存在と出会えるとは思わず、ダインは戸惑いながらも感謝の言葉を告げる。
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