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弱肉強食の島編
奪われた装備
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(そういえば身に付けた武器も防具もなくなってるな……後で回収しないとな)
レナはどうにか檻の隙間から手を伸ばして牙を受け取ると、牙の様子を観察する。牙には血の跡が残っており、どうやら最近に引き抜かれた物らしい。どうして檻の中に魔獣の牙があるのか不思議に思いながらも、牙の先端を利用して鍵穴の解除を試みる。
(開錠の技能、覚えておいて良かったな……)
錬金術師であるレナならば本来であればどんな鍵であろうと形状高速変化の技能を利用して解除できるが、以前に魔法の類が封じられたときの事を想定し、念のために開錠の技能を覚えて置いた事が功を奏した。牙の先端を利用して上手く開錠を行うと、ナイは扉を開く事に成功した。
「よし、開いた」
「おおっ!!すげぇっ、お前本当に何でも出来るんだな!!」
「まあね……よし、そっちの鍵も開くから大人しくしてろよ」
「うんっ!!」
意外にも素直な返事をしてくるハルナの元に向かい、彼女の檻の扉もレナは開いてやる。二人は外を抜け出すと、改めて周囲の様子を伺う。檻の中に閉じ込められていたが、ここは地下牢というわけでもないらしく、二人が閉じ込められていた檻は魔獣などを閉じ込めるための檻だと考えられた。
レナは檻の中から抜け出すと、辺りが暗いので暗視の技能を発動させて様子を調べる。ミノタウロスのハルナは普通の人間よりも夜目が効くらしく、彼女はある方向を指差す。
「なあ、あそこから出られるんじゃないのか?」
「扉か……他に出入口も見当たらないし、行こうか」
「よし、行こう!!」
ハルナの示した方向には扉が存在し、他に出入口も見当たらないので二人は扉がある方向へと向かう。レナはこの時に気配感知と魔力感知も発動させ、常に周囲に気を配りながら進む。
「扉は開いてる?」
「鍵は掛かってないみたいだ。人をこんな場所に閉じ込めておいて不用心だな……」
扉の方は鍵はかけられておらず、そもそも鍵の類が存在しない。二人は扉を抜け出すと階段が存在し、それを上がろうとすると、ハルナが急に立ち止まってレナの身体を抱き寄せる。
「うわっ!?」
「しっ……上から声が聞こえる」
ハルナは身を隠すためにレナに抱きつき、壁際に身を寄せる。その際に彼女の柔らかな胸元にレナは顔を埋める事になり、こんな状況でもなければ感触を楽しみたい所だが、ハルナの言葉を聞いて耳を澄ませる。
確かに上の方から声が聞こえるが、内容は聞き取れない。しかし、ミノタウロス族であるハルナは人間よりも聴覚が優れているらしく、彼女は耳を澄ませて内容を語った。
「若い女の声が二人分聞こえる。喋っている内容は……あたし達をどうするか言っているな」
「若い女……盗賊かな?」
「それは分からないけど、結構物騒な事を言ってるぞ……魔物の囮にするとか、奴隷にしてこき使うとか」
「完全に盗賊だな……」
階段の上から聞こえてくる若い女二人の声の内容から察するに二人を捕まえた相手らしく、慎重に二人は階段を上がる。この際にレナは音と気配を絶つために「無音歩行」「隠密」「気配遮断」の技能を発動させた。ちなみに隠密は存在感を消す技能に対し、気配遮断は気配感知などの技能を無効化する技能である。
二人は階段を登ると、階段の出口には二人の女性の姿が見えた。どちらも見張りを行っているらしく、しかもかなり若く、年齢の方はまだ16~17才程度だった。
(子供?それにあの姿……どういう事だ?)
見張りを行っている二人組の外見を見てレナは驚き、彼女達はどちらも褐色肌に森人族のように尖った耳元をしていた。この時にレナは「鑑定眼」の固有スキルを発動させ、相手の正体を確かめた。
(これは……凄いな)
鑑定眼を発動させた事でレナは二人のステータスを確認し、その内容を見て驚く。どちらも只者ではなく、冷や汗を流す。
―――――――
【名前】アンジュ・ルナ
【種族】ダークエルフ
【主職】剣士
【復職】格闘家
【状態】普通
―――――――
―――――――
【名前】サーシャ・ルナ
【種族】ダークエルフ
【主職】騎士
【復職】格闘家
【状態】普通
―――――――
二人のステータスを確認したレナは名前と職業を見抜き、この際に「ルナ」という名前に親しみを感じる。かつてレナはルナという偽名で闘技場に出場した事もあり、何処となくだが女装した時の自分と外見がちょっと似ているような気もした。
鑑定眼でステータスを確認したレナは二人の種族が「ダークエルフ」である事に驚き、大陸の方ではダークエルフはヨツバ王国の西聖将の領地にしか存在しないはずである。それに西聖将の領地ではレナはダークエルフと会ったが、この二人には見覚えがない。
(どうなってるんだ……?)
アンジュとサーシャという名前のダークエルフの少女は顔立ちが良く似ており、違いがあるとすればサーシャの方がスレンダーな印象だが、アンジュの方は肉付きが良い体型をしていた。どちらも露出度が高い服装をしており、目のやり場に困る。
※今回のキャラクターは読者様のご要望で出しました!!
レナはどうにか檻の隙間から手を伸ばして牙を受け取ると、牙の様子を観察する。牙には血の跡が残っており、どうやら最近に引き抜かれた物らしい。どうして檻の中に魔獣の牙があるのか不思議に思いながらも、牙の先端を利用して鍵穴の解除を試みる。
(開錠の技能、覚えておいて良かったな……)
錬金術師であるレナならば本来であればどんな鍵であろうと形状高速変化の技能を利用して解除できるが、以前に魔法の類が封じられたときの事を想定し、念のために開錠の技能を覚えて置いた事が功を奏した。牙の先端を利用して上手く開錠を行うと、ナイは扉を開く事に成功した。
「よし、開いた」
「おおっ!!すげぇっ、お前本当に何でも出来るんだな!!」
「まあね……よし、そっちの鍵も開くから大人しくしてろよ」
「うんっ!!」
意外にも素直な返事をしてくるハルナの元に向かい、彼女の檻の扉もレナは開いてやる。二人は外を抜け出すと、改めて周囲の様子を伺う。檻の中に閉じ込められていたが、ここは地下牢というわけでもないらしく、二人が閉じ込められていた檻は魔獣などを閉じ込めるための檻だと考えられた。
レナは檻の中から抜け出すと、辺りが暗いので暗視の技能を発動させて様子を調べる。ミノタウロスのハルナは普通の人間よりも夜目が効くらしく、彼女はある方向を指差す。
「なあ、あそこから出られるんじゃないのか?」
「扉か……他に出入口も見当たらないし、行こうか」
「よし、行こう!!」
ハルナの示した方向には扉が存在し、他に出入口も見当たらないので二人は扉がある方向へと向かう。レナはこの時に気配感知と魔力感知も発動させ、常に周囲に気を配りながら進む。
「扉は開いてる?」
「鍵は掛かってないみたいだ。人をこんな場所に閉じ込めておいて不用心だな……」
扉の方は鍵はかけられておらず、そもそも鍵の類が存在しない。二人は扉を抜け出すと階段が存在し、それを上がろうとすると、ハルナが急に立ち止まってレナの身体を抱き寄せる。
「うわっ!?」
「しっ……上から声が聞こえる」
ハルナは身を隠すためにレナに抱きつき、壁際に身を寄せる。その際に彼女の柔らかな胸元にレナは顔を埋める事になり、こんな状況でもなければ感触を楽しみたい所だが、ハルナの言葉を聞いて耳を澄ませる。
確かに上の方から声が聞こえるが、内容は聞き取れない。しかし、ミノタウロス族であるハルナは人間よりも聴覚が優れているらしく、彼女は耳を澄ませて内容を語った。
「若い女の声が二人分聞こえる。喋っている内容は……あたし達をどうするか言っているな」
「若い女……盗賊かな?」
「それは分からないけど、結構物騒な事を言ってるぞ……魔物の囮にするとか、奴隷にしてこき使うとか」
「完全に盗賊だな……」
階段の上から聞こえてくる若い女二人の声の内容から察するに二人を捕まえた相手らしく、慎重に二人は階段を上がる。この際にレナは音と気配を絶つために「無音歩行」「隠密」「気配遮断」の技能を発動させた。ちなみに隠密は存在感を消す技能に対し、気配遮断は気配感知などの技能を無効化する技能である。
二人は階段を登ると、階段の出口には二人の女性の姿が見えた。どちらも見張りを行っているらしく、しかもかなり若く、年齢の方はまだ16~17才程度だった。
(子供?それにあの姿……どういう事だ?)
見張りを行っている二人組の外見を見てレナは驚き、彼女達はどちらも褐色肌に森人族のように尖った耳元をしていた。この時にレナは「鑑定眼」の固有スキルを発動させ、相手の正体を確かめた。
(これは……凄いな)
鑑定眼を発動させた事でレナは二人のステータスを確認し、その内容を見て驚く。どちらも只者ではなく、冷や汗を流す。
―――――――
【名前】アンジュ・ルナ
【種族】ダークエルフ
【主職】剣士
【復職】格闘家
【状態】普通
―――――――
―――――――
【名前】サーシャ・ルナ
【種族】ダークエルフ
【主職】騎士
【復職】格闘家
【状態】普通
―――――――
二人のステータスを確認したレナは名前と職業を見抜き、この際に「ルナ」という名前に親しみを感じる。かつてレナはルナという偽名で闘技場に出場した事もあり、何処となくだが女装した時の自分と外見がちょっと似ているような気もした。
鑑定眼でステータスを確認したレナは二人の種族が「ダークエルフ」である事に驚き、大陸の方ではダークエルフはヨツバ王国の西聖将の領地にしか存在しないはずである。それに西聖将の領地ではレナはダークエルフと会ったが、この二人には見覚えがない。
(どうなってるんだ……?)
アンジュとサーシャという名前のダークエルフの少女は顔立ちが良く似ており、違いがあるとすればサーシャの方がスレンダーな印象だが、アンジュの方は肉付きが良い体型をしていた。どちらも露出度が高い服装をしており、目のやり場に困る。
※今回のキャラクターは読者様のご要望で出しました!!
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