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真・最終章 七魔将編
生かしては帰さない
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――同時刻、王都に到着したレナ達は王城へ向けて駆け出していた。最初は煙が上がっている場所を調べようとしたのだが、レナが唐突に王城へ進路を変更して駆け出す。
「お、おい!!急にどうしたんだ坊主!?」
「ちょ、待ってください……私、肉が付いてからは走るのはそんなに早く走れないんですよ」
「たくっ、しっかり掴まってろよ!!」
「くっ……な、何という速さだ!?」
「ごめん、先に行ってる!!」
急に走り出したレナを当てて他の者たちは追いかけるが、あまりの移動速度にシュンもホネミンもロウガでさえも追いつけず、先に一人で王城へと向かう。ウルは王都に到着してからは門番に預けており、ハルナもスラミンを頭に乗せて途中でへばったホネミンを担いだせいで上手く走れない。
「し、信じられん……この儂が追いつけんだと!?」
「これが坊主の本気の速さか……それにしても本当にどうしたんだ?」
「分かりませんけど、只事ではなさそうですね」
「おいこら!!人に担がれて置きながら水筒飲むな!!」
限界強化を発動させて身体能力を極限まで上昇させ、更には縮地などの技も駆使してレナは街道を駆け抜ける。あまりの速さに剣聖であるシュンや獣人族のロウガも追いつけず、あのハルナでさえもコトミンとスラミンを抱えている状態では全く追いつけない移動速度だった。
急に走り出したレナに他の者は戸惑うが、走っている本人もどうして自分がこんなに焦っているのか訳が分からなかった。しかし、今すぐに王城に向かわないと取り返しのつかない事態に陥ると本能が告げ、アイリスと交信して状況を把握する事も惜しんで全速力で駆け抜ける。
(走れ、走れ、走れ!!)
街道の人々を避けながらレナは走り続け、遂に視界に王城の城門が映し出された。そこでは大勢の女騎士とガイアが向かい合う姿があり、そしてナオとジャンヌに抱えられる血塗れの母親の姿が映し出された。
(母上!?どうして怪我を……まさかっ!!)
怪我をしたアイラの姿を捉えた瞬間、レナは女騎士達と向かい合うガイアに気付く。一目でレナはガイアが諸悪の根源だと見抜き、自分の大切な母親に手を出したガイアを彼は許せなかった。
――叩っ斬る!!
怒りのあまりに理性を失ったレナは瞳の色を紅色に変色させ、退魔刀を引き抜いてガイアの背後へと迫る。ガイアは後方から異様な殺気を感じ取って振り返ると、そこには鬼の如き剣幕のレナが迫っていた。
「ガイアぁあああっ!!」
「お前はっ……がはぁっ!?」
「レナ!?」
「レナ様!?」
レナの渾身の一撃がガイアの背中に叩き付けられ、あまりの威力にガイアの身体は派手に吹き飛ぶ。巨人族をも上回る腕力を発揮したレナの一撃を受けてガイアは天高く浮上し、その光景を見たナオとレミアは驚愕の声を上げる。
空中に浮かんだガイアに対してレナは容赦なく退魔刀を振りかざすと、今度は身体を一回転させて更なる加速と重さを加えた一撃を放つ。ガイアが地上に墜落する寸前、今度は腹部に目掛けて退魔刀の刃が衝突した。
「回転撃!!」
「ぐはぁあああっ!?」
あまりの威力にガイアの身体は今度は前方に吹き飛び、王城の城門に叩き付けられる。凄まじい勢いで突っ込んだ事で鋼鉄製の城門にガイアはめり込み、虫の標本のように動かなくなった。
「はあっ、はあっ……母上!!」
「うっ……その声は、レナちゃん?」
「レ、レナ……どうしてここに!?」
「いや、それよりもお力を貸してください!!このままではアイラ様がっ……!!」
レナの声を聞いてアイラは目を開き、意識を取り戻したが顔の色は悪かった。一応は傷口はレミアの回復魔法で塞がっているが、あくまでも表面の怪我を直しただけで内部はまだ完全には治っていない。
状況を把握したレナはアイラの元に駆けつけ、自分も一緒に回復魔法を施す。この時にレナはレミアの腕を掴み、彼女に支援魔法の「付与強化」を利用して魔力を分け与え、自分も「回復超強化」でアイラの怪我を治そうとした。
「母上!!しっかりして下さい、これぐらいの傷なんてすぐに治しますから!!」
「レナちゃん……」
「す、凄い……魔力が溢れています!!これなら治せます!!」
「が、頑張ってくれ二人とも!!」
二人分の回復魔法を受けた事でアイラの顔色は元通りとなり、痛みも引いてきたのか彼女は安らかな表情へと変わっていく。しかし、ここで女騎士達の声が響き渡り、城門の方から何かが落ちてくる音が聞こえた。
「女王陛下!!奴がまた目覚めました!!」
「何だと!?」
「ぐううっ……おのれ、人間如きがぁああっ!!」
城門から身体を引き剥がしたガイアは口元から吐血しながらもレナ達を睨みつけ、この時に胸元を膨らませて口内から火炎を迸らせる。それを見たレナは面倒そうな表情を浮かべ、アイラをレミアに任せて腰に差している鏡刀に手を伸ばす。
「お、おい!!急にどうしたんだ坊主!?」
「ちょ、待ってください……私、肉が付いてからは走るのはそんなに早く走れないんですよ」
「たくっ、しっかり掴まってろよ!!」
「くっ……な、何という速さだ!?」
「ごめん、先に行ってる!!」
急に走り出したレナを当てて他の者たちは追いかけるが、あまりの移動速度にシュンもホネミンもロウガでさえも追いつけず、先に一人で王城へと向かう。ウルは王都に到着してからは門番に預けており、ハルナもスラミンを頭に乗せて途中でへばったホネミンを担いだせいで上手く走れない。
「し、信じられん……この儂が追いつけんだと!?」
「これが坊主の本気の速さか……それにしても本当にどうしたんだ?」
「分かりませんけど、只事ではなさそうですね」
「おいこら!!人に担がれて置きながら水筒飲むな!!」
限界強化を発動させて身体能力を極限まで上昇させ、更には縮地などの技も駆使してレナは街道を駆け抜ける。あまりの速さに剣聖であるシュンや獣人族のロウガも追いつけず、あのハルナでさえもコトミンとスラミンを抱えている状態では全く追いつけない移動速度だった。
急に走り出したレナに他の者は戸惑うが、走っている本人もどうして自分がこんなに焦っているのか訳が分からなかった。しかし、今すぐに王城に向かわないと取り返しのつかない事態に陥ると本能が告げ、アイリスと交信して状況を把握する事も惜しんで全速力で駆け抜ける。
(走れ、走れ、走れ!!)
街道の人々を避けながらレナは走り続け、遂に視界に王城の城門が映し出された。そこでは大勢の女騎士とガイアが向かい合う姿があり、そしてナオとジャンヌに抱えられる血塗れの母親の姿が映し出された。
(母上!?どうして怪我を……まさかっ!!)
怪我をしたアイラの姿を捉えた瞬間、レナは女騎士達と向かい合うガイアに気付く。一目でレナはガイアが諸悪の根源だと見抜き、自分の大切な母親に手を出したガイアを彼は許せなかった。
――叩っ斬る!!
怒りのあまりに理性を失ったレナは瞳の色を紅色に変色させ、退魔刀を引き抜いてガイアの背後へと迫る。ガイアは後方から異様な殺気を感じ取って振り返ると、そこには鬼の如き剣幕のレナが迫っていた。
「ガイアぁあああっ!!」
「お前はっ……がはぁっ!?」
「レナ!?」
「レナ様!?」
レナの渾身の一撃がガイアの背中に叩き付けられ、あまりの威力にガイアの身体は派手に吹き飛ぶ。巨人族をも上回る腕力を発揮したレナの一撃を受けてガイアは天高く浮上し、その光景を見たナオとレミアは驚愕の声を上げる。
空中に浮かんだガイアに対してレナは容赦なく退魔刀を振りかざすと、今度は身体を一回転させて更なる加速と重さを加えた一撃を放つ。ガイアが地上に墜落する寸前、今度は腹部に目掛けて退魔刀の刃が衝突した。
「回転撃!!」
「ぐはぁあああっ!?」
あまりの威力にガイアの身体は今度は前方に吹き飛び、王城の城門に叩き付けられる。凄まじい勢いで突っ込んだ事で鋼鉄製の城門にガイアはめり込み、虫の標本のように動かなくなった。
「はあっ、はあっ……母上!!」
「うっ……その声は、レナちゃん?」
「レ、レナ……どうしてここに!?」
「いや、それよりもお力を貸してください!!このままではアイラ様がっ……!!」
レナの声を聞いてアイラは目を開き、意識を取り戻したが顔の色は悪かった。一応は傷口はレミアの回復魔法で塞がっているが、あくまでも表面の怪我を直しただけで内部はまだ完全には治っていない。
状況を把握したレナはアイラの元に駆けつけ、自分も一緒に回復魔法を施す。この時にレナはレミアの腕を掴み、彼女に支援魔法の「付与強化」を利用して魔力を分け与え、自分も「回復超強化」でアイラの怪我を治そうとした。
「母上!!しっかりして下さい、これぐらいの傷なんてすぐに治しますから!!」
「レナちゃん……」
「す、凄い……魔力が溢れています!!これなら治せます!!」
「が、頑張ってくれ二人とも!!」
二人分の回復魔法を受けた事でアイラの顔色は元通りとなり、痛みも引いてきたのか彼女は安らかな表情へと変わっていく。しかし、ここで女騎士達の声が響き渡り、城門の方から何かが落ちてくる音が聞こえた。
「女王陛下!!奴がまた目覚めました!!」
「何だと!?」
「ぐううっ……おのれ、人間如きがぁああっ!!」
城門から身体を引き剥がしたガイアは口元から吐血しながらもレナ達を睨みつけ、この時に胸元を膨らませて口内から火炎を迸らせる。それを見たレナは面倒そうな表情を浮かべ、アイラをレミアに任せて腰に差している鏡刀に手を伸ばす。
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