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真・最終章 七魔将編
レナVS竜人将ガイア
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「アガァアアアアッ!!」
「危ない!?」
「くっ!?」
「下がってろ!!」
ガイアが顎が外れんばかりに口を開いた瞬間、口内から火炎の塊が吐き出される。それを見たナオはアイラを庇い、レミアは魔鎧術で盾を作り出して全員を守ろうとしたが、その前にレナが行動に出た。
迫りくる炎の塊に対してレナは鏡刀を構え、正面から剣を振り下ろす。鏡刀は魔法を跳ね返す素材で構成されており、ガイアの放った炎塊も真っ二つに切り裂く。この時に切り裂かれた炎塊は左右に割れると、炎が消えた際に魔石の破片が地面に散らばる。
(……なるほど、こいつは火属性の魔石を吐き出していたのか)
ガイアの吐き出す炎塊は魔石を暴発させた状態で吐き出していたらしく、通常の火炎の吐息よりも威力が大きい理由が判明した。しかし、原理さえ理解できれば怖がる必要はなく、改めてレナはガイアと向き合う。
「お前はここで殺す」
「ぐぅっ……おのれ、人間がぁっ!!」
剣鬼としての能力を完全に発揮させたレナはここでガイアを倒す事を決めると、ガイアは更に身体を膨らませる。怒りのあまりに肉体の方も呼応して暴走状態に陥っているらしく、今にも髑髏の首輪を壊しかねない勢いだった。
だが、ガイアの力が高まり切る前にレナは勝負を終わらせるために退魔刀を取り出す。確実にガイアを仕留めるためにレナは両手に退魔刀と鏡刀を構えると、神経を集中させるように目を閉じる。
「ガアアアッ!!」
「…………」
ガイアは無我夢中にレナに対して両腕の鉤爪を振り下ろし、彼の肉体を切り裂こうとするがレナは両手の剣で対応する。激しい金属音が響き渡り、二人のあまりにも激しい攻防に誰もが目を引かれる。
(す、凄い……なんて戦いだ!!)
(は、速い!!私と戦った時よりもずっと……これがレナ様の本気!?)
目にも止まらぬ素早さで猛攻を仕掛けるガイアに対して全ての攻撃を弾き返し、それどころか逆にレナの方が押していた。遂にはガイアの両腕の爪の方が限界を迎え、レナが力強く剣を振り払うとガイアの爪が全て砕け散る。
「ふんっ!!」
「ウガァッ!?」
「や、やった!!」
「今です、止めをっ!!」
爪を破壊されたガイアは衝撃の表情尾を浮かべ、その瞬間にレナは二つの剣を振りかざして自身の最強の必殺技を放とうとした。しかし、ガイアは最後の悪あがきとばかりに口元を開いて地面に炎塊を吐き出す。
「アガァッ!!」
「っ!?」
「なっ!?」
「危ないっ!!」
「レ、レナちゃん!?」
ガイアが炎塊を吐き出した瞬間、地面に衝突して爆発を引き起こす。レナとガイアの身体が爆炎に包まれた光景を見てナオ達は悲鳴を上げる。人間よりも強靭な肉体を持つガイアならばともかく、肉体を鍛えているといってもただの人間であるレナでは爆炎には耐え切れない。
爆炎が燃え盛る中、ガイアは自分の勝利を確信した。どんな生物であろうと至近距離で自分の吐息を喰らえば無事では済まず、遂にガイアはかつて自分を苦しめたルノの子孫を殺す事ができたと確信する。やがて爆炎が消え去ると、残されたのは黒煙だけだった。
「はあっ、はあっ……や、やっと死んだか!!」
「き、貴様!!よくもレナを……!!」
「駄目です、女王陛下!!」
「レナちゃん……」
煙が晴れてくるとガイアが姿を現し、その姿を見たナオは怒りのあまりに飛び掛かろうとするがジャンヌが抑える。アイラは黒煙を見てレナが本当に死んでしまったのかと顔色を青ざめるが、この時にガイアの背後から人影が現れた。
「おい、何処を見ている」
「なっ!?」
背後から声が聞こえてきたガイアは衝撃の表情を浮かべて振り返ると、そこには死んだはずのレナが立っていた。しかも爆発を受けたにも関わらずに彼の身体がは無傷であり、隙だらけのガイアの顔面に拳を振りかざす。
「弾撃!!」
「ぐほぉおおおっ!?」
レナが最も得意とする打撃系の戦技が放たれ、ガイアの顔面に強烈な衝撃が広がった。あまりの威力にガイアの牙が何本か折れてしまい、人間離れした怪力と拳の硬さにガイアは吹き飛ぶ。
その光景を見た者達は絶句してしまい、目の前で何が起きたのか理解するのに時間が掛かった。その一方でレナの方は右手に纏わせた「魔鎧術」を解除させ、改めて地面に落ちていた退魔刀と鏡刀を拾い上げる。
「さあ、これで本当に終わりだ」
「ば、馬鹿なっ……何故、生きている!?」
「……自分で考えろ」
ガイアは自分の火炎の吐息をまともにうけてレナが生きている事に動揺を隠せず、そんなガイアに対してレナは先ほどの出来事を思い返す――
――地面にガイアの放った炎塊が爆発する寸前、レナは咄嗟に全身を魔鎧術で覆い込む。その結果、魔鎧術が爆発を防いで彼の肉体は傷つかずに済んだ。闘技祭の時から魔鎧術の練習を毎日繰り返していた事で、レナは瞬時に全身に魔鎧術を纏う事ができた。
「危ない!?」
「くっ!?」
「下がってろ!!」
ガイアが顎が外れんばかりに口を開いた瞬間、口内から火炎の塊が吐き出される。それを見たナオはアイラを庇い、レミアは魔鎧術で盾を作り出して全員を守ろうとしたが、その前にレナが行動に出た。
迫りくる炎の塊に対してレナは鏡刀を構え、正面から剣を振り下ろす。鏡刀は魔法を跳ね返す素材で構成されており、ガイアの放った炎塊も真っ二つに切り裂く。この時に切り裂かれた炎塊は左右に割れると、炎が消えた際に魔石の破片が地面に散らばる。
(……なるほど、こいつは火属性の魔石を吐き出していたのか)
ガイアの吐き出す炎塊は魔石を暴発させた状態で吐き出していたらしく、通常の火炎の吐息よりも威力が大きい理由が判明した。しかし、原理さえ理解できれば怖がる必要はなく、改めてレナはガイアと向き合う。
「お前はここで殺す」
「ぐぅっ……おのれ、人間がぁっ!!」
剣鬼としての能力を完全に発揮させたレナはここでガイアを倒す事を決めると、ガイアは更に身体を膨らませる。怒りのあまりに肉体の方も呼応して暴走状態に陥っているらしく、今にも髑髏の首輪を壊しかねない勢いだった。
だが、ガイアの力が高まり切る前にレナは勝負を終わらせるために退魔刀を取り出す。確実にガイアを仕留めるためにレナは両手に退魔刀と鏡刀を構えると、神経を集中させるように目を閉じる。
「ガアアアッ!!」
「…………」
ガイアは無我夢中にレナに対して両腕の鉤爪を振り下ろし、彼の肉体を切り裂こうとするがレナは両手の剣で対応する。激しい金属音が響き渡り、二人のあまりにも激しい攻防に誰もが目を引かれる。
(す、凄い……なんて戦いだ!!)
(は、速い!!私と戦った時よりもずっと……これがレナ様の本気!?)
目にも止まらぬ素早さで猛攻を仕掛けるガイアに対して全ての攻撃を弾き返し、それどころか逆にレナの方が押していた。遂にはガイアの両腕の爪の方が限界を迎え、レナが力強く剣を振り払うとガイアの爪が全て砕け散る。
「ふんっ!!」
「ウガァッ!?」
「や、やった!!」
「今です、止めをっ!!」
爪を破壊されたガイアは衝撃の表情尾を浮かべ、その瞬間にレナは二つの剣を振りかざして自身の最強の必殺技を放とうとした。しかし、ガイアは最後の悪あがきとばかりに口元を開いて地面に炎塊を吐き出す。
「アガァッ!!」
「っ!?」
「なっ!?」
「危ないっ!!」
「レ、レナちゃん!?」
ガイアが炎塊を吐き出した瞬間、地面に衝突して爆発を引き起こす。レナとガイアの身体が爆炎に包まれた光景を見てナオ達は悲鳴を上げる。人間よりも強靭な肉体を持つガイアならばともかく、肉体を鍛えているといってもただの人間であるレナでは爆炎には耐え切れない。
爆炎が燃え盛る中、ガイアは自分の勝利を確信した。どんな生物であろうと至近距離で自分の吐息を喰らえば無事では済まず、遂にガイアはかつて自分を苦しめたルノの子孫を殺す事ができたと確信する。やがて爆炎が消え去ると、残されたのは黒煙だけだった。
「はあっ、はあっ……や、やっと死んだか!!」
「き、貴様!!よくもレナを……!!」
「駄目です、女王陛下!!」
「レナちゃん……」
煙が晴れてくるとガイアが姿を現し、その姿を見たナオは怒りのあまりに飛び掛かろうとするがジャンヌが抑える。アイラは黒煙を見てレナが本当に死んでしまったのかと顔色を青ざめるが、この時にガイアの背後から人影が現れた。
「おい、何処を見ている」
「なっ!?」
背後から声が聞こえてきたガイアは衝撃の表情を浮かべて振り返ると、そこには死んだはずのレナが立っていた。しかも爆発を受けたにも関わらずに彼の身体がは無傷であり、隙だらけのガイアの顔面に拳を振りかざす。
「弾撃!!」
「ぐほぉおおおっ!?」
レナが最も得意とする打撃系の戦技が放たれ、ガイアの顔面に強烈な衝撃が広がった。あまりの威力にガイアの牙が何本か折れてしまい、人間離れした怪力と拳の硬さにガイアは吹き飛ぶ。
その光景を見た者達は絶句してしまい、目の前で何が起きたのか理解するのに時間が掛かった。その一方でレナの方は右手に纏わせた「魔鎧術」を解除させ、改めて地面に落ちていた退魔刀と鏡刀を拾い上げる。
「さあ、これで本当に終わりだ」
「ば、馬鹿なっ……何故、生きている!?」
「……自分で考えろ」
ガイアは自分の火炎の吐息をまともにうけてレナが生きている事に動揺を隠せず、そんなガイアに対してレナは先ほどの出来事を思い返す――
――地面にガイアの放った炎塊が爆発する寸前、レナは咄嗟に全身を魔鎧術で覆い込む。その結果、魔鎧術が爆発を防いで彼の肉体は傷つかずに済んだ。闘技祭の時から魔鎧術の練習を毎日繰り返していた事で、レナは瞬時に全身に魔鎧術を纏う事ができた。
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