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真・最終章 七魔将編
人魚姫
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「それでお前等は何者だ?どうしていきなり襲い掛かってきた?」
「……レナ、こいつら急に私を攫おうとしてきた」
「何ですって!?」
「人攫い、か。ならもう手加減はしないぞ」
「ち、違う!!我々は人攫いなどではない!!」
コトミンの言葉にレナ達は怒気を滲ませると、慌てて鮫型の魚人は否定する。しかし、いきなり襲い掛かってきた時点で信用ならず、レナは退魔刀と鏡刀を抜いて鮫型の魚人に刃を構えた。
「いきなり人を殺そうとしておいて謝罪もしない奴の言葉なんか信じられるか」
「ぐっ……!!」
「バク様、どうか落ち着いて下さい!!」
「ここは我々が説明いたしますので……」
何時の間にかタコとイカの魚人も人間形態へと変身し、鮫型の魚人の前に移動を行う。どうやら鮫型の魚人は「バク」という名前らしく、改めてタコとイカの魚人は自分達の正体を話す。
「我々は魚人王ロドン様の僕、そしてここにおられるバク様はロドン様の弟であられる!!」
「弟?魚人王?」
「聞いた事もないわね、コトミンは知っているの?」
「……知らない」
魚人王と言われてもレナ達は心当たりはなく、攫われそうになったコトミンもロドンなる存在は知らなかった。タコとイカの魚人は魚人王の存在を自慢するかのように語り出す。
「魚人王様はこの大陸の外の海を統べる王であられる!!いずれは海を完全に支配し、古の時代に失われた海底王国を再建させるために勢力を集めておられる!!」
「海底王国?」
「伝説の国の事ね。人魚族が治めていたと言われている国の事よ」
「でも、何百年も前に滅びたとお母さんから聞いている」
海底王国とは数百年ほど前に存在した国らしく、その国を統治していたのは人魚族だった。だが、海の魔物が狂暴化した事で国は滅ぼされ、人魚族は世界中に散り散りになったと言われている。海底王国は滅びたはずだが、魚人王なる存在は新たな国を築こうとしているらしい。
魚人王の目的は勢力を集めて海を支配し、やがて国を築き上げる。そのために現在は勢力を集めるために魚人を集め、更には人魚族を探しているらしい。森人族と同じく人魚族は魔法に優れた種族であり、彼等を味方に付ければ大きな戦力となる。
「我々の目的は人魚姫を探し出し、そして魚人王様の嫁として迎え入れるために旅をしている!!」
「人魚姫?コトミンの事を言っているのか?」
「……人違い、私はただの人魚族」
「嘘を言うな、お前から感じる魔力は尋常ではない!!それに古の伝承によれば代々の人魚姫には聖痕なる紋様が宿ると聞いているぞ!!」
「聖痕……!?」
バクの言葉にレナ達は驚いた表情を浮かべてコトミンに視線を向ける。彼女は確かに元は水属性の聖痕の持ち主であり、バクによれば人魚族の中でも聖痕を宿す事ができるのは「人魚姫」なる存在だけだという。
「我等は失われた都、海底王国の首都アトランティスを発見した!!そして王城に存在した石碑には海底王国を治める王族の中には必ず水属性の聖痕を宿す者がいたと聞いている!!つまり、お前こそが人魚姫で間違いない!!それほどの魔力を持つ人魚族などこの世に他にいない」
「……そんな事を言われても知らないものは知らない」
「事情はどうあれ、うちのコトミンを連れていくのは許さないぞ」
魚人達の目的がコトミンだと判明し、彼等は彼女を「人魚姫」だと断定していた。その考え方は間違っているとは言えないが、生憎と聖痕の所有者はもう彼女ではない。シズネは自分の身体に宿した聖痕に手を触れ、レナに視線を向けて彼等に話すべきか相談する。
レナはシズネとコトミンに対して正体を伏せておくように指示し、この状況でシズネが聖痕を晒すと余計に面倒な事態になりそうだった。魚人王が何者だろうと関係なく、レナはコトミンを攫おうとした魚人達に言い放つ。
「魚人王だかなんだか知らないけど、コトミンは俺の嫁だ。そんな奴の嫁にされてたまるか」
「ぽっ……旦那様、格好いい」
「な、何だと!?」
「もう結婚していたのか!?」
「これでは計画が……」
「計画?」
これ見よがしにレナはコトミンを肩に抱き寄せて自分の物だと言い放つと、魚人達は驚いた表情を浮かべる。しかし、彼等はコトミンが既に結婚していようと構わずに連れ出そうとした。
「ふんっ!!人間如きに惑わされおって……いいだろう!!ならば貴様等を皆殺しにしてでも人魚姫を連れていくぞ!!」
「バ、バク様落ち着いて下さい!!」
「奴等はただの人間ではないようですぞ!?」
「臆するな、我々にはまだあの武器がある!!」
「武器?」
「シャウッ!?」
バクは自分の巨大な口元に手を伸ばすと、そのまま口内に手を突っ込む。その行為にレナ達は動揺するが、やがてバクは苦しそうな表情を浮かべながらも青色に光り輝く水晶玉を取り出す。
口内に隠していた水晶玉を取り出したバクは掌を差し出すと、それを見たコトミンは目を見開く。様子を伺っていたシークも慌てた様子で川の中に潜り込み、そしてシズネの聖痕が勝手に反応した。
「……レナ、こいつら急に私を攫おうとしてきた」
「何ですって!?」
「人攫い、か。ならもう手加減はしないぞ」
「ち、違う!!我々は人攫いなどではない!!」
コトミンの言葉にレナ達は怒気を滲ませると、慌てて鮫型の魚人は否定する。しかし、いきなり襲い掛かってきた時点で信用ならず、レナは退魔刀と鏡刀を抜いて鮫型の魚人に刃を構えた。
「いきなり人を殺そうとしておいて謝罪もしない奴の言葉なんか信じられるか」
「ぐっ……!!」
「バク様、どうか落ち着いて下さい!!」
「ここは我々が説明いたしますので……」
何時の間にかタコとイカの魚人も人間形態へと変身し、鮫型の魚人の前に移動を行う。どうやら鮫型の魚人は「バク」という名前らしく、改めてタコとイカの魚人は自分達の正体を話す。
「我々は魚人王ロドン様の僕、そしてここにおられるバク様はロドン様の弟であられる!!」
「弟?魚人王?」
「聞いた事もないわね、コトミンは知っているの?」
「……知らない」
魚人王と言われてもレナ達は心当たりはなく、攫われそうになったコトミンもロドンなる存在は知らなかった。タコとイカの魚人は魚人王の存在を自慢するかのように語り出す。
「魚人王様はこの大陸の外の海を統べる王であられる!!いずれは海を完全に支配し、古の時代に失われた海底王国を再建させるために勢力を集めておられる!!」
「海底王国?」
「伝説の国の事ね。人魚族が治めていたと言われている国の事よ」
「でも、何百年も前に滅びたとお母さんから聞いている」
海底王国とは数百年ほど前に存在した国らしく、その国を統治していたのは人魚族だった。だが、海の魔物が狂暴化した事で国は滅ぼされ、人魚族は世界中に散り散りになったと言われている。海底王国は滅びたはずだが、魚人王なる存在は新たな国を築こうとしているらしい。
魚人王の目的は勢力を集めて海を支配し、やがて国を築き上げる。そのために現在は勢力を集めるために魚人を集め、更には人魚族を探しているらしい。森人族と同じく人魚族は魔法に優れた種族であり、彼等を味方に付ければ大きな戦力となる。
「我々の目的は人魚姫を探し出し、そして魚人王様の嫁として迎え入れるために旅をしている!!」
「人魚姫?コトミンの事を言っているのか?」
「……人違い、私はただの人魚族」
「嘘を言うな、お前から感じる魔力は尋常ではない!!それに古の伝承によれば代々の人魚姫には聖痕なる紋様が宿ると聞いているぞ!!」
「聖痕……!?」
バクの言葉にレナ達は驚いた表情を浮かべてコトミンに視線を向ける。彼女は確かに元は水属性の聖痕の持ち主であり、バクによれば人魚族の中でも聖痕を宿す事ができるのは「人魚姫」なる存在だけだという。
「我等は失われた都、海底王国の首都アトランティスを発見した!!そして王城に存在した石碑には海底王国を治める王族の中には必ず水属性の聖痕を宿す者がいたと聞いている!!つまり、お前こそが人魚姫で間違いない!!それほどの魔力を持つ人魚族などこの世に他にいない」
「……そんな事を言われても知らないものは知らない」
「事情はどうあれ、うちのコトミンを連れていくのは許さないぞ」
魚人達の目的がコトミンだと判明し、彼等は彼女を「人魚姫」だと断定していた。その考え方は間違っているとは言えないが、生憎と聖痕の所有者はもう彼女ではない。シズネは自分の身体に宿した聖痕に手を触れ、レナに視線を向けて彼等に話すべきか相談する。
レナはシズネとコトミンに対して正体を伏せておくように指示し、この状況でシズネが聖痕を晒すと余計に面倒な事態になりそうだった。魚人王が何者だろうと関係なく、レナはコトミンを攫おうとした魚人達に言い放つ。
「魚人王だかなんだか知らないけど、コトミンは俺の嫁だ。そんな奴の嫁にされてたまるか」
「ぽっ……旦那様、格好いい」
「な、何だと!?」
「もう結婚していたのか!?」
「これでは計画が……」
「計画?」
これ見よがしにレナはコトミンを肩に抱き寄せて自分の物だと言い放つと、魚人達は驚いた表情を浮かべる。しかし、彼等はコトミンが既に結婚していようと構わずに連れ出そうとした。
「ふんっ!!人間如きに惑わされおって……いいだろう!!ならば貴様等を皆殺しにしてでも人魚姫を連れていくぞ!!」
「バ、バク様落ち着いて下さい!!」
「奴等はただの人間ではないようですぞ!?」
「臆するな、我々にはまだあの武器がある!!」
「武器?」
「シャウッ!?」
バクは自分の巨大な口元に手を伸ばすと、そのまま口内に手を突っ込む。その行為にレナ達は動揺するが、やがてバクは苦しそうな表情を浮かべながらも青色に光り輝く水晶玉を取り出す。
口内に隠していた水晶玉を取り出したバクは掌を差し出すと、それを見たコトミンは目を見開く。様子を伺っていたシークも慌てた様子で川の中に潜り込み、そしてシズネの聖痕が勝手に反応した。
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