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真・最終章 七魔将編
最終決戦の前に
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『難にせよ七魔将と炎龍との戦闘前にやるべき事はまだあります。全ての準備を果たすまでは戦闘は避けた方がいいでしょう』
『分かったよ。けど、ハルナとダインが聖剣を使いこなせるかな』
『聖剣を使わなくても能力の強化に利用すればいいだけですよ。ブラクだってクリムゾンの力を吸収していたでしょう?要はあれと同じです』
『なんかイメージ悪いな……』
ハルナもダインも生粋の剣士ではないため、聖剣を扱って戦うよりも聖剣の力を利用して元々の能力を強化する方法が適しているかもしれない。ダインの場合は影魔法の強化、ハルナの場合は電撃の強化に専念させる。
ラストと炎龍の戦闘力はどの程度なのかはレナにも想像はつかないが、夢の世界でならばアイリスが作り出す二人の幻を相手に戦う事ができる。そこで戦って実戦経験を積めば本番でも役立つとは思われたが、彼女の見立てではまだまだレナ達だけでは勝ち目は薄いらしい。
『難にせよラストとの戦闘が最終決戦です。レナさんの人生で恐らくはこれ以上の強敵と相まみえる事はないでしょう』
『実は王妃に姉妹とかがいて第二や第三の黒幕が現れたりして……』
『ないない』
七魔将の最後にして最強の将のラストと、最強の竜種である白竜種(白銀龍)や古代種とも渡り合う力を持つ炎龍、レナの人生でこれ以上の存在が今後現れるとは思われず、正に人生の大敵と言える。ラストと炎龍を倒すためには彼だけの力ではどうしようもなく、仲間と力を合わせて戦う必要があった――
――同時刻、カノンが七魔将のラストと戦っている最中に拘束から抜け出したホムラは薙刀を手にして歩いていた。彼女が向かう先は冒険都市であり、その途中で思いもよらぬ存在と出くわす。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよあんた……こっちは死にかけたのよ」
「やかましい女だ……さっさと来い」
「あ、あんたね……誰のお陰で元気を取り戻したと思ってるのよ!?」
ホムラの後ろには全身から汗を流しながらも付いてくるカノンの姿があった。彼女はラストからどうにか逃れると、偶然にも再会したホムラと共に冒険都市へ向かう。転移魔法で逃げ出した後にカノンは手持ちの道具で救援を呼んだ。その結果、偶然にも逃げ出したホムラが気づいて彼女と同行する事になった。
カノンを発見した当初のホムラは長期に渡ってラストに魔力を奪われ続けていたために魔力が枯渇し、聖痕の力でどうにか意識を保っていたが限界は近かった。そこでカノンは自分を連れて行く事を条件に魔銃用に用意していた火属性の魔石を全て譲る。火属性の魔石から魔力を摂取した事でホムラは力を取り戻し、十分な栄養を得て復活を果たす。
「あんたが元気になるまで誰が獲物を狩って料理してやったと思ってるのよ!!少しは感謝しなさいよ!!」
「いちいち口うるさい女だ。まあ、飯は美味かったがな」
「なっ……い、いきなり褒めても嬉しくないわよ」
意外な事にカノンの料理はホムラが認める程に美味く、長年の間狩猟を続けてきたせいでカノンの料理の腕前は高い。ちなみにホムラは料理をする場合は大抵は獲物を丸焼きにするだけで他に調理は一切しない。
「とにかく黙って付いてこい。あと少しで辿り着けるはずだ」
「ううっ……もしもあの王子様が私を殺そうとしてきたら守りなさいよ!?」
「黙って付いてこいと言ったはずだ」
カノンは冒険都市に戻れば彼女は罪人として捕まる可能性が高く、実際にこれまでの悪行を考えればレナ達が彼女を許す理由がない。カノンはラストから逃走する際に魔銃が全て破壊されてしまい、もう身を守る事もできない。そんな彼女に残された手段はレナ達に許しを請う事だけだった。
(あの人の良い女王なら私の力を必要とするはずだわ。それにこの女も連れて行けばあいつらの評価も上がるはず……ここは賭けに出るしかないわね)
元大将軍であるカノンはバルトロス王国にとっては有能な人材である事は間違いなく、闘技祭の時は彼女の力を借りるために女王は恩赦でカノンを解放した。カノンは女王を説得すれば自分は助かると信じ、その前にまずはレナ達と会って弁明する必要があった。
(私はアルドラに操られて襲ったと言い張ればいいだけ、悪いのは全部七魔将のせいよ)
冒険都市での悪行は七魔将アルドラの指示に従っていたと言い張れば問題ないとカノンは確信し、実際に冒険都市を支配していた女性陣の殆どはアルドラの洗脳によって意識改変が行われていた。アルドラに操られていた事を証明する事はできないが、逆に言えばアルドラに操られていない証拠も残っていない。
どうにか口八丁でカノンはこれまでの悪事を七魔将に擦り付け、レナ達に許しを請う。ここまできたらプライドも何もかも全て捨て去り、生き残るために彼女は全力を尽くす。そのために残された貴重な魔石をホムラに与えて彼女に恩を売り、冒険都市にまで連れて行ってもらう必要があった。
※アイリス『私がいるのにそんな嘘が通じるとでも?』
『分かったよ。けど、ハルナとダインが聖剣を使いこなせるかな』
『聖剣を使わなくても能力の強化に利用すればいいだけですよ。ブラクだってクリムゾンの力を吸収していたでしょう?要はあれと同じです』
『なんかイメージ悪いな……』
ハルナもダインも生粋の剣士ではないため、聖剣を扱って戦うよりも聖剣の力を利用して元々の能力を強化する方法が適しているかもしれない。ダインの場合は影魔法の強化、ハルナの場合は電撃の強化に専念させる。
ラストと炎龍の戦闘力はどの程度なのかはレナにも想像はつかないが、夢の世界でならばアイリスが作り出す二人の幻を相手に戦う事ができる。そこで戦って実戦経験を積めば本番でも役立つとは思われたが、彼女の見立てではまだまだレナ達だけでは勝ち目は薄いらしい。
『難にせよラストとの戦闘が最終決戦です。レナさんの人生で恐らくはこれ以上の強敵と相まみえる事はないでしょう』
『実は王妃に姉妹とかがいて第二や第三の黒幕が現れたりして……』
『ないない』
七魔将の最後にして最強の将のラストと、最強の竜種である白竜種(白銀龍)や古代種とも渡り合う力を持つ炎龍、レナの人生でこれ以上の存在が今後現れるとは思われず、正に人生の大敵と言える。ラストと炎龍を倒すためには彼だけの力ではどうしようもなく、仲間と力を合わせて戦う必要があった――
――同時刻、カノンが七魔将のラストと戦っている最中に拘束から抜け出したホムラは薙刀を手にして歩いていた。彼女が向かう先は冒険都市であり、その途中で思いもよらぬ存在と出くわす。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよあんた……こっちは死にかけたのよ」
「やかましい女だ……さっさと来い」
「あ、あんたね……誰のお陰で元気を取り戻したと思ってるのよ!?」
ホムラの後ろには全身から汗を流しながらも付いてくるカノンの姿があった。彼女はラストからどうにか逃れると、偶然にも再会したホムラと共に冒険都市へ向かう。転移魔法で逃げ出した後にカノンは手持ちの道具で救援を呼んだ。その結果、偶然にも逃げ出したホムラが気づいて彼女と同行する事になった。
カノンを発見した当初のホムラは長期に渡ってラストに魔力を奪われ続けていたために魔力が枯渇し、聖痕の力でどうにか意識を保っていたが限界は近かった。そこでカノンは自分を連れて行く事を条件に魔銃用に用意していた火属性の魔石を全て譲る。火属性の魔石から魔力を摂取した事でホムラは力を取り戻し、十分な栄養を得て復活を果たす。
「あんたが元気になるまで誰が獲物を狩って料理してやったと思ってるのよ!!少しは感謝しなさいよ!!」
「いちいち口うるさい女だ。まあ、飯は美味かったがな」
「なっ……い、いきなり褒めても嬉しくないわよ」
意外な事にカノンの料理はホムラが認める程に美味く、長年の間狩猟を続けてきたせいでカノンの料理の腕前は高い。ちなみにホムラは料理をする場合は大抵は獲物を丸焼きにするだけで他に調理は一切しない。
「とにかく黙って付いてこい。あと少しで辿り着けるはずだ」
「ううっ……もしもあの王子様が私を殺そうとしてきたら守りなさいよ!?」
「黙って付いてこいと言ったはずだ」
カノンは冒険都市に戻れば彼女は罪人として捕まる可能性が高く、実際にこれまでの悪行を考えればレナ達が彼女を許す理由がない。カノンはラストから逃走する際に魔銃が全て破壊されてしまい、もう身を守る事もできない。そんな彼女に残された手段はレナ達に許しを請う事だけだった。
(あの人の良い女王なら私の力を必要とするはずだわ。それにこの女も連れて行けばあいつらの評価も上がるはず……ここは賭けに出るしかないわね)
元大将軍であるカノンはバルトロス王国にとっては有能な人材である事は間違いなく、闘技祭の時は彼女の力を借りるために女王は恩赦でカノンを解放した。カノンは女王を説得すれば自分は助かると信じ、その前にまずはレナ達と会って弁明する必要があった。
(私はアルドラに操られて襲ったと言い張ればいいだけ、悪いのは全部七魔将のせいよ)
冒険都市での悪行は七魔将アルドラの指示に従っていたと言い張れば問題ないとカノンは確信し、実際に冒険都市を支配していた女性陣の殆どはアルドラの洗脳によって意識改変が行われていた。アルドラに操られていた事を証明する事はできないが、逆に言えばアルドラに操られていない証拠も残っていない。
どうにか口八丁でカノンはこれまでの悪事を七魔将に擦り付け、レナ達に許しを請う。ここまできたらプライドも何もかも全て捨て去り、生き残るために彼女は全力を尽くす。そのために残された貴重な魔石をホムラに与えて彼女に恩を売り、冒険都市にまで連れて行ってもらう必要があった。
※アイリス『私がいるのにそんな嘘が通じるとでも?』
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