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真・最終章 七魔将編
海の底へ
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――転移する寸前、レナは魔鎧術を発動させた。全身を魔力の鎧で覆わなければ次の行先で水圧で押し潰されるかもしれず、全身を守りながら転移を終えるのを待つ。やがて光が消えるとレナの視界は青く染まり、そこは魚人族と対決した海の底だった。
水晶札を利用してレナが転移した先は魚人族が住処にしていた海底に存在する古代遺跡であり、彼と共に炎龍も海の底に転移した。突如として海底に転移させられた炎龍はもがき苦しみ、水圧によって全身が圧迫される。並の生物だとしたら耐え切れずに死んでいた。
ッ――――!?
声にならない叫びをあげながら炎龍はもがき苦しみ、その炎龍の傍に居たラストも同様に苦悶の表情を浮かべて口元を抑え込む。炎龍よりもラストの方が深刻な状態へと陥り、一方でレナだけは魔鎧術で身を守る事に成功した。
(よし、上手くいった!!)
水晶札を利用して炎龍を転移させる作戦は彼が考え、実際に上手くいくかどうかは賭けだったがアイリスの言葉通りに成功した。水晶札は生物ならばどれほど巨大であろうと転移が可能であるため、密着した状態ならば一緒に転移する事は可能だった。
転移する際にレナはウルとホネミン達は別れてしまったが、この場所に炎龍を転移させられた事で地上への被害は免れる。後は炎龍が海底の水圧で死亡する事を祈るが、流石に世界を滅ぼすと恐れられた魔物なだけはあって炎龍は苦しももがきながらも口元を開く。
(まさか!?)
水の温度が急激に上昇し、その原因は炎龍の身体から発せられる火属性の魔力が原因だった。炎龍は海中に存在しながらも熱線を吐き出そうとしており、岩盤ごと破壊して古代遺跡からの脱出を計る。
――アガァアアアアッ!!
天井の岩盤に目掛けて熱線が放射され、海の中であろうと威力は全く落ちておらず、むしろ死にかけた状態に追い込まれたが故に本来以上の力を発揮して炎龍は岩盤を破壊した。その威力はマリアの最上級魔法をも上回り、聖剣が繰り出す攻撃をも遥かに越えていた。
(化物め!!このまま海上へ行くつもりだな!!)
咄嗟にレナは炎龍の尻尾にしがみつき、炎龍はそれに気づかずに急いで海上へ向けて移動を行う。このままでは炎龍は海中から脱してしまうが、海の中ではレナも本来の力は発揮できない。
(くそっ……早く来てくれ!!)
レナは事前に転移する前に協力を申し込んだ援軍が駆けつける――ではなく、泳いでくる事を祈る。炎龍が古代遺跡を抜け出して海上へ向かう途中、ウミヘビと似た姿の魔物の群れが一斉に炎龍に向かう。
『シャアアアッ!!』
『ッ……!?』
炎龍に襲い掛かったのは古代遺跡の周辺に生息するリバイアサンの子供の群れだった。成体と比べると遥かに小さいが気性は獰猛で自分達の住処を荒した炎龍に対して敵意を露わにして噛みつく。
無数のリバイアサンの幼体に噛みつかれた炎龍は必死にもがこうとするが、如何に炎龍と言えども海中では本来の力は発揮できない。その隙にレナは炎龍から離れると一足先に海上へ向かう。
(海中だと魔法も碌に扱えないけど……こいつならいける!!)
退魔刀を取り出したレナは刃の部分に蒼炎を纏い、それをロケット噴射の要領で魔力を放出させて上昇する。一気に海上まで浮上しようとしたが、ここで彼の耳にリバイアサンの群れの悲鳴が聞こえる。
『ギャアアアアッ!?』
『っ……!?』
声のした方を振り返ると、そこにはリバイアサンの幼体を捕食する炎龍の姿があった。自分に噛みついて来たリバイアサンの幼体を引き剥がすために次々と噛み潰し、しかも全身を発熱させて噛みついているリバイアサンの幼体はあまりの熱に黒焦げと化す。
仲間達が次々とやられる姿を見て生き残ったリバイアサンの幼体は炎龍を恐れて離れようとしたが、それを見て炎龍は逃がさずに喰らいつく。数十匹は存在したリバイアサンの幼体は1匹も残さずに殺され、リバイアサンの死骸から放たれる血が海中を赤く染める。
(化物め!!)
これまでに何度も思った言葉を心の中で口にしながらレナは急いで海上へ浮上しようとするが、やがて炎龍はレナの存在に気付いたのか怒りの表情を露わにして後を追う。
――オアアアアアッ!!
自分をこんな場所に追い込んだレナに対して炎龍は怒り心頭で彼に噛みつこうとするが、それに対してレナは必死に海上へ逃げようとする。しかし、ここへ来てレナの退魔刀から放出されていた蒼炎の威力が弱まる。
(なっ!?こんな時に魔力切れか!?)
戦闘時間はそれほど長くはなかったはずだが、炎龍との戦いでは常にレナは全力で魔力を使い続けた影響で彼の魔力は切れかかっていた。新しく打ち直した退魔刀はレナの能力を最大限に引き出す代わりに負担も前よりも大きく、一気に減速したレナのと元に炎龍の巨大な口が近付く。
※リバイアサン……恐らくは絶滅危惧種になりました(´;ω;`)
水晶札を利用してレナが転移した先は魚人族が住処にしていた海底に存在する古代遺跡であり、彼と共に炎龍も海の底に転移した。突如として海底に転移させられた炎龍はもがき苦しみ、水圧によって全身が圧迫される。並の生物だとしたら耐え切れずに死んでいた。
ッ――――!?
声にならない叫びをあげながら炎龍はもがき苦しみ、その炎龍の傍に居たラストも同様に苦悶の表情を浮かべて口元を抑え込む。炎龍よりもラストの方が深刻な状態へと陥り、一方でレナだけは魔鎧術で身を守る事に成功した。
(よし、上手くいった!!)
水晶札を利用して炎龍を転移させる作戦は彼が考え、実際に上手くいくかどうかは賭けだったがアイリスの言葉通りに成功した。水晶札は生物ならばどれほど巨大であろうと転移が可能であるため、密着した状態ならば一緒に転移する事は可能だった。
転移する際にレナはウルとホネミン達は別れてしまったが、この場所に炎龍を転移させられた事で地上への被害は免れる。後は炎龍が海底の水圧で死亡する事を祈るが、流石に世界を滅ぼすと恐れられた魔物なだけはあって炎龍は苦しももがきながらも口元を開く。
(まさか!?)
水の温度が急激に上昇し、その原因は炎龍の身体から発せられる火属性の魔力が原因だった。炎龍は海中に存在しながらも熱線を吐き出そうとしており、岩盤ごと破壊して古代遺跡からの脱出を計る。
――アガァアアアアッ!!
天井の岩盤に目掛けて熱線が放射され、海の中であろうと威力は全く落ちておらず、むしろ死にかけた状態に追い込まれたが故に本来以上の力を発揮して炎龍は岩盤を破壊した。その威力はマリアの最上級魔法をも上回り、聖剣が繰り出す攻撃をも遥かに越えていた。
(化物め!!このまま海上へ行くつもりだな!!)
咄嗟にレナは炎龍の尻尾にしがみつき、炎龍はそれに気づかずに急いで海上へ向けて移動を行う。このままでは炎龍は海中から脱してしまうが、海の中ではレナも本来の力は発揮できない。
(くそっ……早く来てくれ!!)
レナは事前に転移する前に協力を申し込んだ援軍が駆けつける――ではなく、泳いでくる事を祈る。炎龍が古代遺跡を抜け出して海上へ向かう途中、ウミヘビと似た姿の魔物の群れが一斉に炎龍に向かう。
『シャアアアッ!!』
『ッ……!?』
炎龍に襲い掛かったのは古代遺跡の周辺に生息するリバイアサンの子供の群れだった。成体と比べると遥かに小さいが気性は獰猛で自分達の住処を荒した炎龍に対して敵意を露わにして噛みつく。
無数のリバイアサンの幼体に噛みつかれた炎龍は必死にもがこうとするが、如何に炎龍と言えども海中では本来の力は発揮できない。その隙にレナは炎龍から離れると一足先に海上へ向かう。
(海中だと魔法も碌に扱えないけど……こいつならいける!!)
退魔刀を取り出したレナは刃の部分に蒼炎を纏い、それをロケット噴射の要領で魔力を放出させて上昇する。一気に海上まで浮上しようとしたが、ここで彼の耳にリバイアサンの群れの悲鳴が聞こえる。
『ギャアアアアッ!?』
『っ……!?』
声のした方を振り返ると、そこにはリバイアサンの幼体を捕食する炎龍の姿があった。自分に噛みついて来たリバイアサンの幼体を引き剥がすために次々と噛み潰し、しかも全身を発熱させて噛みついているリバイアサンの幼体はあまりの熱に黒焦げと化す。
仲間達が次々とやられる姿を見て生き残ったリバイアサンの幼体は炎龍を恐れて離れようとしたが、それを見て炎龍は逃がさずに喰らいつく。数十匹は存在したリバイアサンの幼体は1匹も残さずに殺され、リバイアサンの死骸から放たれる血が海中を赤く染める。
(化物め!!)
これまでに何度も思った言葉を心の中で口にしながらレナは急いで海上へ浮上しようとするが、やがて炎龍はレナの存在に気付いたのか怒りの表情を露わにして後を追う。
――オアアアアアッ!!
自分をこんな場所に追い込んだレナに対して炎龍は怒り心頭で彼に噛みつこうとするが、それに対してレナは必死に海上へ逃げようとする。しかし、ここへ来てレナの退魔刀から放出されていた蒼炎の威力が弱まる。
(なっ!?こんな時に魔力切れか!?)
戦闘時間はそれほど長くはなかったはずだが、炎龍との戦いでは常にレナは全力で魔力を使い続けた影響で彼の魔力は切れかかっていた。新しく打ち直した退魔刀はレナの能力を最大限に引き出す代わりに負担も前よりも大きく、一気に減速したレナのと元に炎龍の巨大な口が近付く。
※リバイアサン……恐らくは絶滅危惧種になりました(´;ω;`)
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