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蛇足編
閑話 《ゴウライが甲冑を身に付ける理由》
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「ゴウライ、お前はどうしてそんな物を纏うようになった?」
『ん?なんだ藪から棒に……吾輩を呼んだのは戦うためじゃなかったのか?』
「いいから答えろ」
七魔将の討伐を果たした後、ホムラはゴウライを呼び出して彼女が鎧を着こむ理由を尋ねる。昔のゴウライは今と違って全身に甲冑を身に付けてはおらず、若い頃のアイラのようにビキニアーマーのような鎧を身に付けていた。だが、ダークエルフの里から出て行ったゴウライは甲冑を装着していた。
ホムラが知る限りでは昔のゴウライは重たい鎧など着こまず、むしろ動きやすい恰好を好んでいた。それはホムラも同じであり、流石に昔のゴウライのような露出が大きい装備は身に付けていないが彼女は鎧は身に付けない。
『う~ん、いつからこの鎧を着始めたのかは……吾輩もよく覚えておらん』
「……ふざけているのか?」
『吾輩は常に真面目だぞ!?』
「なら思い出すまで頭を殴りつけてやろうか?」
ゴウライの返答にホムラは苛立った様子で身長した薙刀を取り出す。彼女は七魔将ラストとの戦いで功績を上げたので新しい武器を受け取った。彼女が手に入れた薙刀はレナの退魔刀に改良を加えた王国一の鍛冶師であるガジンが作り出した武器であり、名前は「焔魔刀」と名付けられた。
『ほほう、それがお前の新しい武器か!!中々に格好いいではないか!!』
「……そんな事よりも思い出したのか?」
『おっと、そうだったな。ふむ、吾輩がこの甲冑を着始めた理由……ああ、思い出したぞ!!』
どうして自分が甲冑を装着したまま生活する様になったのかをゴウライは思い出し、彼女は自分の兜を取り外す。そして兜を見つめながら過去の出来事を語り始めた。
「そうだった。吾輩がこの甲冑を身に付けた理由……それは身体を鍛えるためだ!!」
「……は?」
「この甲冑は偶々見つけた物だが、何でも大昔に作られた物でとても頑丈で誰も着こなせる人間がいなかったらしい。巨人族ならともかく、人間の中でこんな物を身に付ける物好きはいないと店主はぼやいていたな!!」
ゴウライの甲冑は元々はとある店で売られていた物だったが、サイズが人間用なのに巨人族並の怪力を持つ人間にしか装着できない程の重さを誇り、それを知ったゴウライはこれを身に付ければ身体を鍛えられるのではないかと思ったという。
「吾輩がこれを買ったのは身体を鍛えるのに役立つと思ったからだ!!この重い甲冑を身に付けて普段から行動すれば筋肉が鍛えられると思ったからな!!実際、森で過ごしていた時よりも吾輩は力が強くなったぞ!!」
「……それならどうして今でもそれを身に付けている?甲冑を脱いだほうが動きやすいだろう。もうそんな物を身に付けて戦う必要はないだろうが」
「そうはいうが、何年もこれを身に付けて生活してきたせいで慣れてしまった!!甲冑を脱いで戦うと身体が軽すぎて上手く身体が動かせなくなったからな!!だから吾輩はこれからもこれを着て戦うぞ!!」
「お前と言う奴は……」
流石のホムラもゴウライの説明を聞いて何とも言えない表情を浮かべ、まさか身体を鍛えるためだけに甲冑を買った事も驚きだが、今では甲冑を身に付けて戦い続けたせいで甲冑がないとまともに戦えない事に呆れてしまう。
しかし、ゴウライの規格外の強さの秘密は彼女の身に付けている甲冑の恩恵でもあり、甲冑を身に付けて身体を鍛え続けていくうちにゴウライはダークエルフの中でも筋力が鍛えられ、巨人族を上回る怪力を手に入れた。そういう意味では彼女は甲冑のお陰で強くなれたと言っても過言ではない。
「全く、お前と話していると疲れる……私はもう行くぞ」
「何だ?本当に行ってしまうのか?久々に戦おうではないか!!どちらが最強のダークエルフの戦士か決着をつけるぞ!!」
「お前との決着はいずれ着けてやる……だが、お前の前に倒すべき相手が二人いる」
「……それはレナとシズネの事か?」
ホムラはゴウライの言葉に言い返さず、彼女にとってレナとシズネは自分を負かした相手でもあり、このまま彼女はダークエルフの里に戻るつもりはない。西聖将として彼女は本来は古代龍の監視の役目があるが、戦士としての誇りを傷つけられたホムラは武者修行の旅に出る事を決意する。
「ゴウライ、お前が私の代わりに里へ戻れ。久々にお前も故郷へ帰りたいだろう」
「むうっ……確かに他の奴等も元気にしているか気になるが、吾輩が戻っても大丈夫なのか?」
「里の連中には私が許可を出したと伝えろ。二、三か月は戻る事はない」
「まあ、お前とは古い付き合いだからな。いいだろう、だが吾輩一人だと里に戻れる自信はないが……」
「……お前の主人に頼んで転移魔法で送って貰え」
ゴウライに自分の代わりに西聖将の役目を任せると、ホムラは今以上に強さを手に入れるために旅に出る事にした。彼女は必ずや聖痕の力を使いこなし、今よりも強くなってレナとシズネを打ち倒す事を決意する。
『ん?なんだ藪から棒に……吾輩を呼んだのは戦うためじゃなかったのか?』
「いいから答えろ」
七魔将の討伐を果たした後、ホムラはゴウライを呼び出して彼女が鎧を着こむ理由を尋ねる。昔のゴウライは今と違って全身に甲冑を身に付けてはおらず、若い頃のアイラのようにビキニアーマーのような鎧を身に付けていた。だが、ダークエルフの里から出て行ったゴウライは甲冑を装着していた。
ホムラが知る限りでは昔のゴウライは重たい鎧など着こまず、むしろ動きやすい恰好を好んでいた。それはホムラも同じであり、流石に昔のゴウライのような露出が大きい装備は身に付けていないが彼女は鎧は身に付けない。
『う~ん、いつからこの鎧を着始めたのかは……吾輩もよく覚えておらん』
「……ふざけているのか?」
『吾輩は常に真面目だぞ!?』
「なら思い出すまで頭を殴りつけてやろうか?」
ゴウライの返答にホムラは苛立った様子で身長した薙刀を取り出す。彼女は七魔将ラストとの戦いで功績を上げたので新しい武器を受け取った。彼女が手に入れた薙刀はレナの退魔刀に改良を加えた王国一の鍛冶師であるガジンが作り出した武器であり、名前は「焔魔刀」と名付けられた。
『ほほう、それがお前の新しい武器か!!中々に格好いいではないか!!』
「……そんな事よりも思い出したのか?」
『おっと、そうだったな。ふむ、吾輩がこの甲冑を着始めた理由……ああ、思い出したぞ!!』
どうして自分が甲冑を装着したまま生活する様になったのかをゴウライは思い出し、彼女は自分の兜を取り外す。そして兜を見つめながら過去の出来事を語り始めた。
「そうだった。吾輩がこの甲冑を身に付けた理由……それは身体を鍛えるためだ!!」
「……は?」
「この甲冑は偶々見つけた物だが、何でも大昔に作られた物でとても頑丈で誰も着こなせる人間がいなかったらしい。巨人族ならともかく、人間の中でこんな物を身に付ける物好きはいないと店主はぼやいていたな!!」
ゴウライの甲冑は元々はとある店で売られていた物だったが、サイズが人間用なのに巨人族並の怪力を持つ人間にしか装着できない程の重さを誇り、それを知ったゴウライはこれを身に付ければ身体を鍛えられるのではないかと思ったという。
「吾輩がこれを買ったのは身体を鍛えるのに役立つと思ったからだ!!この重い甲冑を身に付けて普段から行動すれば筋肉が鍛えられると思ったからな!!実際、森で過ごしていた時よりも吾輩は力が強くなったぞ!!」
「……それならどうして今でもそれを身に付けている?甲冑を脱いだほうが動きやすいだろう。もうそんな物を身に付けて戦う必要はないだろうが」
「そうはいうが、何年もこれを身に付けて生活してきたせいで慣れてしまった!!甲冑を脱いで戦うと身体が軽すぎて上手く身体が動かせなくなったからな!!だから吾輩はこれからもこれを着て戦うぞ!!」
「お前と言う奴は……」
流石のホムラもゴウライの説明を聞いて何とも言えない表情を浮かべ、まさか身体を鍛えるためだけに甲冑を買った事も驚きだが、今では甲冑を身に付けて戦い続けたせいで甲冑がないとまともに戦えない事に呆れてしまう。
しかし、ゴウライの規格外の強さの秘密は彼女の身に付けている甲冑の恩恵でもあり、甲冑を身に付けて身体を鍛え続けていくうちにゴウライはダークエルフの中でも筋力が鍛えられ、巨人族を上回る怪力を手に入れた。そういう意味では彼女は甲冑のお陰で強くなれたと言っても過言ではない。
「全く、お前と話していると疲れる……私はもう行くぞ」
「何だ?本当に行ってしまうのか?久々に戦おうではないか!!どちらが最強のダークエルフの戦士か決着をつけるぞ!!」
「お前との決着はいずれ着けてやる……だが、お前の前に倒すべき相手が二人いる」
「……それはレナとシズネの事か?」
ホムラはゴウライの言葉に言い返さず、彼女にとってレナとシズネは自分を負かした相手でもあり、このまま彼女はダークエルフの里に戻るつもりはない。西聖将として彼女は本来は古代龍の監視の役目があるが、戦士としての誇りを傷つけられたホムラは武者修行の旅に出る事を決意する。
「ゴウライ、お前が私の代わりに里へ戻れ。久々にお前も故郷へ帰りたいだろう」
「むうっ……確かに他の奴等も元気にしているか気になるが、吾輩が戻っても大丈夫なのか?」
「里の連中には私が許可を出したと伝えろ。二、三か月は戻る事はない」
「まあ、お前とは古い付き合いだからな。いいだろう、だが吾輩一人だと里に戻れる自信はないが……」
「……お前の主人に頼んで転移魔法で送って貰え」
ゴウライに自分の代わりに西聖将の役目を任せると、ホムラは今以上に強さを手に入れるために旅に出る事にした。彼女は必ずや聖痕の力を使いこなし、今よりも強くなってレナとシズネを打ち倒す事を決意する。
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