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蛇足編
第四階層の捜索
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「いるとすれば第四階層かな」
「あの迷宮にまた足を踏み入れる事になるとは……」
「でも、兄貴がいるからどんな敵が現れても安心っすね」
「レナがいれば大丈夫」
「ぷるぷるっ♪」
塔の大迷宮の第四階層は第五階層に次いで危険度が高い魔物が生息しているが、今更レナが苦戦するような魔物は存在しない。ブロックゴーレムも昆虫種も今のレナにとっては雑魚同然であり、昔ならばともかく剣聖や大将軍に勝利した今のレナならば攻略は簡単に思われた。
「まあ、敵は俺が何とかするよ。だけど問題なのはシルバースライムだな……」
「捜索ならば拙者に任せて欲しいでござる。剣の腕はともかく、捜索能力ならばレナ殿よりも上でござる」
「お、物探しならあたしも得意っすよ!!」
「回復なら任せて」
「ぷるぷるっ……」
魔物を倒す役目はレナが担い、他の物はシルバースライムの捜索に専念する。しかし、一番の問題はシルバースライムが本当に存在するのかどうかであり、もしもシルバースライムが現れた情報自体がガセネタならば面倒な事になる。
「シルバースライムが捕まえられなかったらどうなるかな?」
「依頼人に捕獲失敗の報告を行わないといけないでござる。その場合、レナ殿の経歴に傷がつく事になるでござるが……」
「別に俺は気にしないけど……」
「そういうわけにはいかないでござる。黒虎に所属するS級冒険者のレナ殿は言ってみれば黒虎の冒険者代表みたいな存在でござる。もしも失敗すれば黒虎の名前にも傷がつく事に……」
「それは……困るな。バルに殴り飛ばされそうだ」
依頼が失敗したとしても自分の経歴が傷つくだけならともかく、黒虎に所属する他の冒険者にも迷惑をかけるわけにはいかない。しかし、シルバースライムの存在自体がデマだった場合はどうしようもできない。
「シルバースライムが本当にいなかったらどうするの?」
「その場合も依頼者に報告する決まりでござる。但し、捕獲対象の魔物がいないという事ならば前金を返却すれば問題解決するでござる」
「なるほどね」
「もしも他の人が先にシルバースライムを捕まえたらどうするんですか?」
「その場合は……シルバースライムを捕獲した人間と交渉して引き渡して貰うしかないでござる」
「そんな簡単に引き渡してくれるんですかね?」
エリナの言葉にハンゾウは言い返さず、彼女の答えを聞かずとも全員が理解していた。倒せば竜種と同程度の経験値を得られる魔物を簡単に引き渡すはずがなく、大金を要求される可能性は高い。
尤もシルバースライムの存在が噂されるようになってから何日も経過しているが、一向にシルバースライムを捕獲されたという話は聞いていない。今ならば他の者よりも先にシルバースライムを捕まえられる可能性があり、レナ達は大迷宮に入る事にした。
「ここで考えていても仕方ないし、とりあえずは中に入ろうか」
「そうでござるな」
「ぷるぷるっ」
「スラミンがあらぶっている……ここまで気合の入ったスラミンは珍しい」
「いや、あたしにはぷるぷる震えているようにしか見えないんですけど……」
レナ達は準備を整えると大迷宮の第四階層に転移する――
――第四階層の迷宮は以前と特に変わりはなく、出現する魔物も変化はなかった。レナは迷宮の壁に擬態していたブロックゴーレムを発見し、退魔刀の一撃で打ち倒す。
「おらぁっ!!」
「ゴアッ……!?」
通路を立ち塞がるブロックゴーレムに対してレナは退魔刀を振り下ろすと、その一撃でブロックゴーレムの肉体は崩壊して地面に散らばる。かつては戦技を使用しなければ倒せなかった相手だが、今のレナは戦技無しでも十分に倒せる程に成長していた。
「ふうっ……こんなもんか」
「あ、兄貴……また強くなってませんか?」
「あのブロックゴーレムを一撃で倒すとは……」
「流石はレナ」
「ぷるぷるっ(さすレナ)」
呆気なく第四階層の一番の強敵であるブロックゴーレムを倒したレナにハンゾウとエリナは冷や汗を流し、コトミンは頭にスラミンを乗せた状態で拍手する。レナはそんな四人に振り返り、そろそろ休憩を取る事を伝えた。
「ちょっと疲れたから、ここで休憩しようか」
「そうですね……入ってから大分経ちましたね」
「それなら見張りは拙者がするでござる」
「お腹空いた……レナ、弁当を出して」
「はいはい」
空間魔法を発動させてレナは異空間から絨毯と弁当を取り出し、通路に絨毯を敷いてその上に全員が身体を休める。弁当を一人ずつ渡した後、レナは膝の上にスラミンを乗せて水筒の水を飲ませる。
「ほら、ゆっくり飲むんだぞ」
「ぷるぷるっ♪」
「レナ、私も飲みたい」
「はいはい」
コトミンはレナの肩に頭を乗せると、彼は水筒をコトミンの口に運んで飲ませる。人魚族とスライムは定期的に水分を摂取しなければ地上では長時間の行動をできす、そのためにレナは大量の水筒を異空間の中に常に保管していた。
「あの迷宮にまた足を踏み入れる事になるとは……」
「でも、兄貴がいるからどんな敵が現れても安心っすね」
「レナがいれば大丈夫」
「ぷるぷるっ♪」
塔の大迷宮の第四階層は第五階層に次いで危険度が高い魔物が生息しているが、今更レナが苦戦するような魔物は存在しない。ブロックゴーレムも昆虫種も今のレナにとっては雑魚同然であり、昔ならばともかく剣聖や大将軍に勝利した今のレナならば攻略は簡単に思われた。
「まあ、敵は俺が何とかするよ。だけど問題なのはシルバースライムだな……」
「捜索ならば拙者に任せて欲しいでござる。剣の腕はともかく、捜索能力ならばレナ殿よりも上でござる」
「お、物探しならあたしも得意っすよ!!」
「回復なら任せて」
「ぷるぷるっ……」
魔物を倒す役目はレナが担い、他の物はシルバースライムの捜索に専念する。しかし、一番の問題はシルバースライムが本当に存在するのかどうかであり、もしもシルバースライムが現れた情報自体がガセネタならば面倒な事になる。
「シルバースライムが捕まえられなかったらどうなるかな?」
「依頼人に捕獲失敗の報告を行わないといけないでござる。その場合、レナ殿の経歴に傷がつく事になるでござるが……」
「別に俺は気にしないけど……」
「そういうわけにはいかないでござる。黒虎に所属するS級冒険者のレナ殿は言ってみれば黒虎の冒険者代表みたいな存在でござる。もしも失敗すれば黒虎の名前にも傷がつく事に……」
「それは……困るな。バルに殴り飛ばされそうだ」
依頼が失敗したとしても自分の経歴が傷つくだけならともかく、黒虎に所属する他の冒険者にも迷惑をかけるわけにはいかない。しかし、シルバースライムの存在自体がデマだった場合はどうしようもできない。
「シルバースライムが本当にいなかったらどうするの?」
「その場合も依頼者に報告する決まりでござる。但し、捕獲対象の魔物がいないという事ならば前金を返却すれば問題解決するでござる」
「なるほどね」
「もしも他の人が先にシルバースライムを捕まえたらどうするんですか?」
「その場合は……シルバースライムを捕獲した人間と交渉して引き渡して貰うしかないでござる」
「そんな簡単に引き渡してくれるんですかね?」
エリナの言葉にハンゾウは言い返さず、彼女の答えを聞かずとも全員が理解していた。倒せば竜種と同程度の経験値を得られる魔物を簡単に引き渡すはずがなく、大金を要求される可能性は高い。
尤もシルバースライムの存在が噂されるようになってから何日も経過しているが、一向にシルバースライムを捕獲されたという話は聞いていない。今ならば他の者よりも先にシルバースライムを捕まえられる可能性があり、レナ達は大迷宮に入る事にした。
「ここで考えていても仕方ないし、とりあえずは中に入ろうか」
「そうでござるな」
「ぷるぷるっ」
「スラミンがあらぶっている……ここまで気合の入ったスラミンは珍しい」
「いや、あたしにはぷるぷる震えているようにしか見えないんですけど……」
レナ達は準備を整えると大迷宮の第四階層に転移する――
――第四階層の迷宮は以前と特に変わりはなく、出現する魔物も変化はなかった。レナは迷宮の壁に擬態していたブロックゴーレムを発見し、退魔刀の一撃で打ち倒す。
「おらぁっ!!」
「ゴアッ……!?」
通路を立ち塞がるブロックゴーレムに対してレナは退魔刀を振り下ろすと、その一撃でブロックゴーレムの肉体は崩壊して地面に散らばる。かつては戦技を使用しなければ倒せなかった相手だが、今のレナは戦技無しでも十分に倒せる程に成長していた。
「ふうっ……こんなもんか」
「あ、兄貴……また強くなってませんか?」
「あのブロックゴーレムを一撃で倒すとは……」
「流石はレナ」
「ぷるぷるっ(さすレナ)」
呆気なく第四階層の一番の強敵であるブロックゴーレムを倒したレナにハンゾウとエリナは冷や汗を流し、コトミンは頭にスラミンを乗せた状態で拍手する。レナはそんな四人に振り返り、そろそろ休憩を取る事を伝えた。
「ちょっと疲れたから、ここで休憩しようか」
「そうですね……入ってから大分経ちましたね」
「それなら見張りは拙者がするでござる」
「お腹空いた……レナ、弁当を出して」
「はいはい」
空間魔法を発動させてレナは異空間から絨毯と弁当を取り出し、通路に絨毯を敷いてその上に全員が身体を休める。弁当を一人ずつ渡した後、レナは膝の上にスラミンを乗せて水筒の水を飲ませる。
「ほら、ゆっくり飲むんだぞ」
「ぷるぷるっ♪」
「レナ、私も飲みたい」
「はいはい」
コトミンはレナの肩に頭を乗せると、彼は水筒をコトミンの口に運んで飲ませる。人魚族とスライムは定期的に水分を摂取しなければ地上では長時間の行動をできす、そのためにレナは大量の水筒を異空間の中に常に保管していた。
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