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蛇足編
ミレトの苦労
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――冒険都市を離れたミレトはカノンとアマネと共に旅立ち、王妃が残した遺産を探していた。そして三人はとある山の中の洞窟に辿り着いたが、そこには恐るべき魔物が潜んでいた。
「いやぁあああっ!!死ぬぅううっ!!」
「この馬鹿女!!あんなあからさまな罠に引っかかる奴があるか!?」
「いいから走って!!押し潰されますよ!?」
「ゴルァアアアッ!!」
全身が灰色のゴーレムにミレト達は追い掛け回され、三人は必死に外へ抜け出す。ゴーレムは外に出ると手に持っていた戦斧を振りかざし、真っ先にカノンに目掛けて振り下ろす。
「ゴラァッ!!」
「馬鹿女、頭を下げろ!!」
「ひいいっ!?」
アマネの言葉に従ってカノンは頭を下げると、彼女の頭上に戦斧の刃が通り過ぎた。未来視の能力でアマネは敵の攻撃の軌道を予測し、もしも彼女が声をかけていなかったらカノンの首は今頃は切り落とされていた。
「こ、この……調子に乗るんじゃないわよ!!洞窟の外に出ればあんたなんて怖くないのよ!!」
「ゴアッ!?」
洞窟内で魔銃を使用すれば岩壁や天井が崩壊する恐れがあったためにカノンは戦えなかったが、洞窟の外に出れば躊躇なく魔銃を扱える。彼女はカノンとレイザーを構えて同時に発砲し、火属性の魔弾と光弾が同時にゴーレムに的中した。
ゴーレムには火属性の攻撃は相性は悪いが、改良を重ねたカノンの魔銃ならば並のゴーレムならば一発で打ち砕く事ができる。しかし、ゴーレムは迫りくる弾丸に対して左手を構えると腕の部分が変形して内側から盾が飛び出す。
「ゴラァッ!!」
「えっ!?」
「あ、危ない!!」
ミレトは直感で危険を察してカノンに飛びつき、ゴーレムの左腕に出現した盾に魔弾と光弾が衝突した瞬間、鏡に跳ね返されるように二つの弾丸は反射した。それを見たアマネは驚愕の表情を浮かべ、ゴーレムの左腕に内蔵されている盾の正体に気付く。
「まさか……反鏡盾か!?」
「は、はあっ!?嘘でしょう!?」
「反鏡……盾?」
「ゴオオッ……!!」
ゴーレムの左腕に内蔵されていたのはレナが昔に愛用していた「反鏡剣」と同じ性質を持つ盾であり、名前は「反鏡盾」と呼ばれている。反鏡盾は特別な水晶で構成された鏡のように美しく光り輝く盾であり、ありとあらゆる魔法を跳ね返す性質を誇る。
反鏡剣の場合は相手の魔法を切る事に特化しているが、反鏡盾の場合は魔法攻撃を跳ね返す性能を誇る。そのためにカノンのような魔法攻撃でしか攻撃手段がない人間にとっては最悪の相性の防具だった。
「な、何てものを身に着けているのよ!?こいつただのゴーレムじゃないの!?」
「……もしかしたら王妃様の遺産はこの盾だったのか?」
「気を付けて!!来ますよ!!」
ゴーレムは反鏡盾を構えた状態で突っ込み、それを見たミレトはロンギヌスを構えた。しかし、ゴーレムは唐突に跳躍して上空高く跳び上がる。
「ゴルァアアアッ!!」
「うわっ!?」
「嘘っ!?跳んだ!?」
「逃げろっ!!」
上空に浮き上がったゴーレムを見て全員が焦るが、アマネがいち早く危険を察して注意した。ゴーレムが地面に落ちる瞬間、ミレトとカノンは左右に分かれるとゴーレムが地面に降り立った瞬間に激しい振動と付い煙が舞い上がる。
――ゴァアアアッ!!
土煙の中からゴーレムの鳴き声が響き渡り、それを耳にしながらミレトはロンギヌスを構える。視界は土煙のせいで全く見えず、それでもミレトは冷静さを失わない。
(目に頼るな……心眼で捉えるんだ!!)
心眼の技能はミレトも習得しており、この技能は亡き父親から教わった。視覚ではなく、他の五感を研ぎ澄ませる事で周囲の状況を把握し、そして土煙の中から響く足音を耳にした。
ゴーレムは土煙の中からミレトに目掛けて突っ込み、左手に装着した反鏡盾を構えながら突進してきた。それに気づいたミレトはロンギヌスを地面に突き刺し、それを利用して身体を跳ね上げる。
「やああっ!!」
「ゴオッ!?」
槍を利用して飛び上がったミレトはゴーレムの頭上に飛び乗り、ロンギヌスを地面に引き抜く。ゴーレムの頭部に乗り込んだミレトはロンギヌスを額に突き刺す。
「喰らえっ!!」
「ゴォオオッ!?」
「きゃっ!?」
「こ、これは……!?」
ゴーレムの頑強な頭部にロンギヌスの刃が突き刺さり、ロンギヌスが真紅に光り輝く。ロンギヌスの能力は生命力を奪う力を持ち、かつてミレトの父親のミドルは地竜に止めを刺す際に地竜の生命力を吸い上げた。
ロンギヌスの隠された能力は強力な力を持つ敵の生命力を奪い、それを自分の物にする事ができる。強大な存在を倒した時こそ真価を発揮し、所有者は生命力を「経験値」という形で奪い取る。ミレトはロンギヌスの能力を利用し、短期間で驚異的な速度で成長していた。
「……終わりです」
「ゴアッ……!?」
ゴーレムの生命力を奪い切ると瞳の色の輝きが失われ、全身が罅割れて灰と化す。その様子を見ていたカノンとアマネは呆然とするが、ミレトは深々と溜息を吐き出す。
「いやぁあああっ!!死ぬぅううっ!!」
「この馬鹿女!!あんなあからさまな罠に引っかかる奴があるか!?」
「いいから走って!!押し潰されますよ!?」
「ゴルァアアアッ!!」
全身が灰色のゴーレムにミレト達は追い掛け回され、三人は必死に外へ抜け出す。ゴーレムは外に出ると手に持っていた戦斧を振りかざし、真っ先にカノンに目掛けて振り下ろす。
「ゴラァッ!!」
「馬鹿女、頭を下げろ!!」
「ひいいっ!?」
アマネの言葉に従ってカノンは頭を下げると、彼女の頭上に戦斧の刃が通り過ぎた。未来視の能力でアマネは敵の攻撃の軌道を予測し、もしも彼女が声をかけていなかったらカノンの首は今頃は切り落とされていた。
「こ、この……調子に乗るんじゃないわよ!!洞窟の外に出ればあんたなんて怖くないのよ!!」
「ゴアッ!?」
洞窟内で魔銃を使用すれば岩壁や天井が崩壊する恐れがあったためにカノンは戦えなかったが、洞窟の外に出れば躊躇なく魔銃を扱える。彼女はカノンとレイザーを構えて同時に発砲し、火属性の魔弾と光弾が同時にゴーレムに的中した。
ゴーレムには火属性の攻撃は相性は悪いが、改良を重ねたカノンの魔銃ならば並のゴーレムならば一発で打ち砕く事ができる。しかし、ゴーレムは迫りくる弾丸に対して左手を構えると腕の部分が変形して内側から盾が飛び出す。
「ゴラァッ!!」
「えっ!?」
「あ、危ない!!」
ミレトは直感で危険を察してカノンに飛びつき、ゴーレムの左腕に出現した盾に魔弾と光弾が衝突した瞬間、鏡に跳ね返されるように二つの弾丸は反射した。それを見たアマネは驚愕の表情を浮かべ、ゴーレムの左腕に内蔵されている盾の正体に気付く。
「まさか……反鏡盾か!?」
「は、はあっ!?嘘でしょう!?」
「反鏡……盾?」
「ゴオオッ……!!」
ゴーレムの左腕に内蔵されていたのはレナが昔に愛用していた「反鏡剣」と同じ性質を持つ盾であり、名前は「反鏡盾」と呼ばれている。反鏡盾は特別な水晶で構成された鏡のように美しく光り輝く盾であり、ありとあらゆる魔法を跳ね返す性質を誇る。
反鏡剣の場合は相手の魔法を切る事に特化しているが、反鏡盾の場合は魔法攻撃を跳ね返す性能を誇る。そのためにカノンのような魔法攻撃でしか攻撃手段がない人間にとっては最悪の相性の防具だった。
「な、何てものを身に着けているのよ!?こいつただのゴーレムじゃないの!?」
「……もしかしたら王妃様の遺産はこの盾だったのか?」
「気を付けて!!来ますよ!!」
ゴーレムは反鏡盾を構えた状態で突っ込み、それを見たミレトはロンギヌスを構えた。しかし、ゴーレムは唐突に跳躍して上空高く跳び上がる。
「ゴルァアアアッ!!」
「うわっ!?」
「嘘っ!?跳んだ!?」
「逃げろっ!!」
上空に浮き上がったゴーレムを見て全員が焦るが、アマネがいち早く危険を察して注意した。ゴーレムが地面に落ちる瞬間、ミレトとカノンは左右に分かれるとゴーレムが地面に降り立った瞬間に激しい振動と付い煙が舞い上がる。
――ゴァアアアッ!!
土煙の中からゴーレムの鳴き声が響き渡り、それを耳にしながらミレトはロンギヌスを構える。視界は土煙のせいで全く見えず、それでもミレトは冷静さを失わない。
(目に頼るな……心眼で捉えるんだ!!)
心眼の技能はミレトも習得しており、この技能は亡き父親から教わった。視覚ではなく、他の五感を研ぎ澄ませる事で周囲の状況を把握し、そして土煙の中から響く足音を耳にした。
ゴーレムは土煙の中からミレトに目掛けて突っ込み、左手に装着した反鏡盾を構えながら突進してきた。それに気づいたミレトはロンギヌスを地面に突き刺し、それを利用して身体を跳ね上げる。
「やああっ!!」
「ゴオッ!?」
槍を利用して飛び上がったミレトはゴーレムの頭上に飛び乗り、ロンギヌスを地面に引き抜く。ゴーレムの頭部に乗り込んだミレトはロンギヌスを額に突き刺す。
「喰らえっ!!」
「ゴォオオッ!?」
「きゃっ!?」
「こ、これは……!?」
ゴーレムの頑強な頭部にロンギヌスの刃が突き刺さり、ロンギヌスが真紅に光り輝く。ロンギヌスの能力は生命力を奪う力を持ち、かつてミレトの父親のミドルは地竜に止めを刺す際に地竜の生命力を吸い上げた。
ロンギヌスの隠された能力は強力な力を持つ敵の生命力を奪い、それを自分の物にする事ができる。強大な存在を倒した時こそ真価を発揮し、所有者は生命力を「経験値」という形で奪い取る。ミレトはロンギヌスの能力を利用し、短期間で驚異的な速度で成長していた。
「……終わりです」
「ゴアッ……!?」
ゴーレムの生命力を奪い切ると瞳の色の輝きが失われ、全身が罅割れて灰と化す。その様子を見ていたカノンとアマネは呆然とするが、ミレトは深々と溜息を吐き出す。
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