1,934 / 2,091
蛇足編
究極のゴーレム
しおりを挟む
「はあっ……流石に疲れたな。けど、これで終わりだ」
アイスゴーレムを切断したレナは凍り付いた湖の上に降り立ち、真っ二つに切り裂かれたアイスゴーレムを見上げる。二つに切り裂かれてもアイスゴーレムは立ち尽くしており、どうやら足元が凍り付いた湖に嵌まっているので倒れる事は免れたらしい。
核を破壊した感触はあったので現在のアイスゴーレムはただの氷像と化し、溶けるのに時間は掛かると思われるがいずれは湖も元に戻ると思われた。そしてアイスゴーレムを作り出した魔術師の確保へ向かう。
「何処に行ったのかな……そこだ!!」
「ひいっ!?」
レナは魔術師の居場所を気配感知で探り当て、彼女は大きな氷の裏に隠れていた。魔術師の元にレナは赴くと、彼女は慌てて逃げ出そうとしたが氷の上なので上手く走れない。
「だ、誰か助けて……あいたっ!?」
「往生際が悪いぞ。こんな大惨事を引き起こしておいて逃げられると思うな」
「わ、私だってここまでするつもりはなかったのよ!!」
「そんな言い訳が通じるか!!」
アイスゴーレムを生み出した魔術師はここまでの被害が出るとは思わなかったが、そもそも原因は彼女である事に変わりはない。レナは魔術師を捕まえようとすると、彼女はアイスゴーレムの元へ向かう。
「な、何をしてるのよ!!早く助けなさい!!」
「無駄だ。核は破壊したからもう動けないよ」
「そ、そんな物……新しい核を用意すればいいだけよ!!」
魔術師は新しい魔石を取り出すとアイスゴーレムに触れさせようとした。それを見たレナはため息を吐いて掌を構え、魔術師が何かを仕出かす前に魔法で仕留めようとした。
「氷刃弾!!」
「きゃああっ!?」
氷の刃を生み出して魔術師が手にしていた魔石を弾き飛ばすと、彼女が持っていた魔石は床に落ちてしまう。すぐにレナは回収しに向かおうとしたが、魔術師は慌てて魔石を拾おうとした。
「だ、駄目!!」
「いい加減に諦めて……!?」
レナよりも先に魔石を拾い上げようとした魔術師だったが、氷の上に落ちた魔石を手にしようとした瞬間に誤って転んでしまう。その結果、魔石に魔術師は頭をぶつけてしまう。
「ぎゃうっ!?」
「うわっ!?大丈夫か!?」
顔面から魔石に顔を突っ込んだ魔術師を見てレナは心配するが、彼女は倒れたまま動かない。それを見てレナは心配して近付いたが、血の臭いを感じ取った。恐る恐る倒れた彼女を確認すると、あろう事か彼女の右目に魔石が深く食い込んでいた。
まさか転んだ表紙に魔石が片目を貫くなど思わず、慌ててレナは彼女を助けようとしたが既に魔術師は脳まで魔石が突き刺さって事切れていた。まさかこんな形で魔術師が命を落とすなど思わず、レナは動揺してしまう。
「そ、そんな……何て事を」
「あ、がぁっ……」
「えっ!?」
完全に死んだと思われた魔術師だったが、彼女は呻き声を上げて胸元に手を置く。まだ生きていると知ったレナは彼女を救おうとしたが、魔術師は胸の前で印を結ぶと顔面に突き刺さった魔石が光り輝く。
「何を!?」
「いぎぃいいいいっ!!」
完全に死んでいたはずの魔術師が起き上がり、魔石が光り輝くと周囲に異変が生じた。凍り付いた湖から発せられる冷気が彼女の元へ集まり、徐々に彼女の身体が凍り付いていく。やがて全身が凍り付いた彼女は全く別の存在へと変貌した。
レナの前に現れたのは全長が2メートルを超える女性の姿をしたアイスゴーレムであり、その姿は魔術師の女とそっくりだった。違いがあるとすれば体格と衣服を着ていないという点だけであり、自分自身がアイスゴーレムと化した女はレナに襲い掛かった。
『シネェエエエッ!!』
「うわっ!?」
アイスゴーレムと化しても魔術師の意識は保っているのか彼女は明確にレナに目掛けて襲い掛かり、その攻撃に対してレナは退魔刀で受け止めようとした。しかし、滑りやすい氷の上では上手く踏ん張れずに押し倒されてしまい、凄まじい力で抑え付けられた。
(なんだこの力!?)
これまでに数々の力自慢と戦ってきたレナだったが、アイスゴーレムと化した魔術師は並の巨人族など足元にも及ばない怪力で抑え付ける。レナを抑え込みながら魔術師は反対の腕を振りかざし、彼に止めを刺そうと振り下ろす。
『ガアアッ!!』
「くっ……火炎弾!!」
『ギャアッ!?』
腕が振り下ろされる前にレナは魔術師の顔面に火炎の塊を放ち、どうにか相手の気を反らして脱出に成功する。何が起きているのか分からないがひとまずは距離を置く。
『アイリス!!こいつどうなったんだ!?』
『まさかこんな事が起きるとは……レナさん、それはもう人ではありません。その女は自分の命と引き換えに新たなアイスゴーレムを生み出したんです』
『どういう事だ!?』
アイリスの言葉を聞いてレナは困惑すると、彼女はゴーレムを生み出す魔術師の能力を説明してくれた。
アイスゴーレムを切断したレナは凍り付いた湖の上に降り立ち、真っ二つに切り裂かれたアイスゴーレムを見上げる。二つに切り裂かれてもアイスゴーレムは立ち尽くしており、どうやら足元が凍り付いた湖に嵌まっているので倒れる事は免れたらしい。
核を破壊した感触はあったので現在のアイスゴーレムはただの氷像と化し、溶けるのに時間は掛かると思われるがいずれは湖も元に戻ると思われた。そしてアイスゴーレムを作り出した魔術師の確保へ向かう。
「何処に行ったのかな……そこだ!!」
「ひいっ!?」
レナは魔術師の居場所を気配感知で探り当て、彼女は大きな氷の裏に隠れていた。魔術師の元にレナは赴くと、彼女は慌てて逃げ出そうとしたが氷の上なので上手く走れない。
「だ、誰か助けて……あいたっ!?」
「往生際が悪いぞ。こんな大惨事を引き起こしておいて逃げられると思うな」
「わ、私だってここまでするつもりはなかったのよ!!」
「そんな言い訳が通じるか!!」
アイスゴーレムを生み出した魔術師はここまでの被害が出るとは思わなかったが、そもそも原因は彼女である事に変わりはない。レナは魔術師を捕まえようとすると、彼女はアイスゴーレムの元へ向かう。
「な、何をしてるのよ!!早く助けなさい!!」
「無駄だ。核は破壊したからもう動けないよ」
「そ、そんな物……新しい核を用意すればいいだけよ!!」
魔術師は新しい魔石を取り出すとアイスゴーレムに触れさせようとした。それを見たレナはため息を吐いて掌を構え、魔術師が何かを仕出かす前に魔法で仕留めようとした。
「氷刃弾!!」
「きゃああっ!?」
氷の刃を生み出して魔術師が手にしていた魔石を弾き飛ばすと、彼女が持っていた魔石は床に落ちてしまう。すぐにレナは回収しに向かおうとしたが、魔術師は慌てて魔石を拾おうとした。
「だ、駄目!!」
「いい加減に諦めて……!?」
レナよりも先に魔石を拾い上げようとした魔術師だったが、氷の上に落ちた魔石を手にしようとした瞬間に誤って転んでしまう。その結果、魔石に魔術師は頭をぶつけてしまう。
「ぎゃうっ!?」
「うわっ!?大丈夫か!?」
顔面から魔石に顔を突っ込んだ魔術師を見てレナは心配するが、彼女は倒れたまま動かない。それを見てレナは心配して近付いたが、血の臭いを感じ取った。恐る恐る倒れた彼女を確認すると、あろう事か彼女の右目に魔石が深く食い込んでいた。
まさか転んだ表紙に魔石が片目を貫くなど思わず、慌ててレナは彼女を助けようとしたが既に魔術師は脳まで魔石が突き刺さって事切れていた。まさかこんな形で魔術師が命を落とすなど思わず、レナは動揺してしまう。
「そ、そんな……何て事を」
「あ、がぁっ……」
「えっ!?」
完全に死んだと思われた魔術師だったが、彼女は呻き声を上げて胸元に手を置く。まだ生きていると知ったレナは彼女を救おうとしたが、魔術師は胸の前で印を結ぶと顔面に突き刺さった魔石が光り輝く。
「何を!?」
「いぎぃいいいいっ!!」
完全に死んでいたはずの魔術師が起き上がり、魔石が光り輝くと周囲に異変が生じた。凍り付いた湖から発せられる冷気が彼女の元へ集まり、徐々に彼女の身体が凍り付いていく。やがて全身が凍り付いた彼女は全く別の存在へと変貌した。
レナの前に現れたのは全長が2メートルを超える女性の姿をしたアイスゴーレムであり、その姿は魔術師の女とそっくりだった。違いがあるとすれば体格と衣服を着ていないという点だけであり、自分自身がアイスゴーレムと化した女はレナに襲い掛かった。
『シネェエエエッ!!』
「うわっ!?」
アイスゴーレムと化しても魔術師の意識は保っているのか彼女は明確にレナに目掛けて襲い掛かり、その攻撃に対してレナは退魔刀で受け止めようとした。しかし、滑りやすい氷の上では上手く踏ん張れずに押し倒されてしまい、凄まじい力で抑え付けられた。
(なんだこの力!?)
これまでに数々の力自慢と戦ってきたレナだったが、アイスゴーレムと化した魔術師は並の巨人族など足元にも及ばない怪力で抑え付ける。レナを抑え込みながら魔術師は反対の腕を振りかざし、彼に止めを刺そうと振り下ろす。
『ガアアッ!!』
「くっ……火炎弾!!」
『ギャアッ!?』
腕が振り下ろされる前にレナは魔術師の顔面に火炎の塊を放ち、どうにか相手の気を反らして脱出に成功する。何が起きているのか分からないがひとまずは距離を置く。
『アイリス!!こいつどうなったんだ!?』
『まさかこんな事が起きるとは……レナさん、それはもう人ではありません。その女は自分の命と引き換えに新たなアイスゴーレムを生み出したんです』
『どういう事だ!?』
アイリスの言葉を聞いてレナは困惑すると、彼女はゴーレムを生み出す魔術師の能力を説明してくれた。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。