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高見沢東吾の場合
4、愛している
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美咲は庭に戻ってくると正幸に声を掛けられた。
「東吾はどうした?」
「酔いが回ったみたいで、リビングのソファで休んでいます」
「珍しいな」
「疲れているんでしょう、忙しいみたいだから」
そう美咲は言うと視線を転じて、人に囲まれているアシュリンを見る。
楽しそうに中渡や鷹人達と喋っている。
綺麗な人だと思う。人を自然と引きつける魅力にあふれた少女だった。
東吾は彼女に惚れてしまったのだろうか?
彼女に近づけさせたくなかった。
東吾は酷く苦悩に満ちた顔で彼女を見ていた。
彼女に近づけば、確実に東吾は傷つくのではないだろうか。
美咲が見ていることに気付いたアシュリンがニコリと微笑む。
「東吾様は大丈夫ですか?」
「ええ、今は休んでいます」
「そうですか……それは心配ですね」
こてりと首を傾げる仕草が妙に可愛らしい。
なんとなく嫉妬を覚えてややきつい口調になる。
「大丈夫ですよ、気にしないでください」
アシュリンは少し目を見張って、困ったように笑ったが何も言わなかった。
「彼女が道場に入門するのですか?」
「ふむ、ずっと向こうで剣道をやっていたらしい。居合いに興味があると言われたのでな」
祖父の将正は若い頃は剣道を教え、今は無外流の居合術を教えている。動き回る剣道と違って、居合道は女性や老人も多くいる。
祖父の道場はほとんど趣味のようなもので剣道経験者のみを受け入れている。
東吾も剣道は祖父の知り合いの道場で居合道は祖父に教わった。
「そう……ですか」
黙り込んだ東吾に苦笑する。
「気に入らぬか?」
「いえ、そんなことはありません」
つい、強い口調で反論する。
暫くしてアシュリンが入門した。
白い道着を身につけ、髪を後ろで一つに縛っただけの姿は凛とした美しさがあった。
その場にいた者たちは一様に感嘆の溜息をついた。
居合道は素人のはずだが、刀礼も堂に入っていて仕草は流麗そのものだった。
素振りを数十回していたが、腰が座り、風切音がする。
形稽古の飲み込みも異様に早い。
将正もさすがに驚いていた。
「本当に初めてなのか?」
「はい、そうですが?」
にこやかに笑うアシュリンにだろうなと東吾は苦笑いする。
この人が男性だったら、稀代の名人が生まれているだろう。
関わりたくないと思っているのに、彼女が来る日には必ずと言っていいほど東吾は道場に顔を出す。
気がつくと真剣に休みをもぎ取っている自分にもう笑うしかない。
「東吾、アシュリンと組太刀を行え」
「え?」
「この中でお前が一番できるからな」
祖父の言葉にどっと冷や汗が背中を流れる。顔が引き攣るのが分かる。
真剣でなくて良かった。
組太刀と分かっていてもあの人に真剣を向けられるのは恐ろしい。
木刀でゆっくりと形をなぞる。
表情を消し、翡翠色の瞳を煌めかせてこちらを真剣に見ている。油断すると見惚れてしまう。
「っ痛」
一瞬の油断でアシュリンの木刀が左腕を翳めた。
「東吾様!」
ハッとしたように離れたアシュリンが近寄ってくる。
ふわりと薔薇の香りがした。
今でも薔薇の香りが好きなのだなと懐かしさと同時に心の痛みも蘇ってきた。
「東吾」
じろりと将正に睨まれる。
「はい、すみません。油断しました」
将正に頭を下げると道場を出て行く。
「ああ、良かった。東吾様いらしたのですね」
柔らかな萌黄色の腰のあたりで切替しになったチュールワンピースを着たアシュリンが玄関に立っていた。
ほっそりとした足首に目が行く。
「今日は、道場は休みですが?」
「先生が東吾様がいれば使っても良いとおっしゃっていました」
東吾は額を抑えた。
祖父は練習熱心な門人に甘かったことを思い出した。
今日は家に誰もいない。
久しぶりに惰眠を貪ろうと思っていたが、これは運がいいのだろうか、それとも。
「誰もいないのですが」
どこか試すように皮肉な笑みを浮かべる。
ちょっと目を見張るとアシュリンは破顔する。
「ふふ、独り占めですね」
無邪気なような艶麗なようなどちらとも取れる流し目をこちらに送ってくる。
すっと東吾の横を通り過ぎて、道場に向かうアシュリンを追う。
「東吾様はお休みなのでしょう? 付き合って頂かなくても良いのですが」
「怪我をされても困りますので、付き合います」
一時間近く形稽古と組太刀をする。
まだそれほど暑い時期ではないが、汗が滴っている。
それはアシュリンも同様だ。
首筋を伝う汗にドキリとする。
慌てて目を逸らして、誤魔化すように咳払いをする。
「シャワーを使って下さい」
「ありがとうございます」
アシュリンはにこやかに礼を言う。
その笑顔につい見惚れてしまう。
東吾は自分の顔が赤くなるのが分かった。
自宅にある浴室に案内する。バスタオルを手渡しながら、簡単に説明していく。
出ようとした東吾に
「一緒に入りますか?」
くすくすと笑いながら、こちらを見上げてくる。
東吾は不愉快そうな顔でアシュリンを見降ろし、冷ややかに睨み付けた。
「そんなふうに男を揶揄っていると今に痛い目に遭いますよ」
「貴方の言う痛い目は可愛らしいわよね……バハディル?」
可憐な笑顔がゆっくりと凄味のある笑みに変わっていった。
呆然とその笑みを見ながら、息を呑む。
「何故、俺だと? 貴方はそのままの姿ですが、俺はまるで違うのに」
「なんで分からないと思うのだ?」
不思議そうに首を傾げて、見上げてくる。澄んだ眼差しに泣きそうになる。
「俺には恋人がいます。結婚も考えているんです。離れてもらえますか? もう、貴方に振り回されるのは御免だ! 俺がどんな気持ちでいたか、貴方は分からないでしょう!」
「愛の言葉も言ってくれないくせに……。お前がしたのは俺の体を貪っただけだ。単にこの顔が好きなだけだろう。この顔が醜くなれば、お前は一顧だにもしないのではないのか?」
冷ややかに嗤ったアシュリンに頭を殴られたような衝撃を受けた。
そんな風に思われていたのか。
乾いた笑いしか浮かばなかった。
「そうかもしれませんね。その顔でなければ俺も執着しなかったでしょう。これで満足ですか?」
東吾の言葉にアシュリンは酷く傷ついた顔になった。
その悲しげな表情にずきりと心臓が痛む。
「……お前とは結局うまくいかないんだな。美咲さんは聡そうな女性だ。お前に似合っているよ」
「ええ、今度こそは幸せになって見せますよ」
「そうか、おめでとう。幸せにな。……もう会うことはない」
悲しそうに笑うと踵を返すアシュリンの腕を思わずとってしまった。
「会うことはないとはいったいどういうことですか」
「お前に何の関係がある。美咲さんと結婚するのだろう、俺がどうなろうとどうでもいいだろう」
どうでも良さそうな言い方にひどく焦る。
「……実父の父親に縁談を持ちこまれている。祖父は資産家でいくつかの会社を経営している。跡継ぎだった父が亡くなり、私が後を継ぐことになる。それに相応しい相手と結婚するのさ。……縁談の相手は、少しだけレーネルに似ている」
ふとあの愛おしそうな笑顔になるアシュリンにどす黒い嫉妬が沸き上がった。
気がつくと浴室の床に彼女を押し倒して、道着を剥ぎ取って裸にしていた。
「放せ!」
睨み付けてくるアシュリンに形の良い胸を鷲掴みにして、足を割開く。
「どうして! なんであなたは俺のものになってくれないんだ!」
「だったら、愛してると言え!」
アシュリンは真っ赤な顔で睨みつけてきた。翡翠色の瞳には涙の膜が張っていた。
東吾はくしゃりと顔を歪めた。
「……愛しています。ずっと……エルギンで初めて貴方に会ったその日から」
ぼたぼたと涙が床に落ちて行く。
アシュリンは溜息をつくとそっと東吾の涙を拭う。
「……最初からそう言えばいいのに。私も…愛しているよ、東吾」
首に白い腕を絡め、柔らかく唇を重ねた。
「東吾はどうした?」
「酔いが回ったみたいで、リビングのソファで休んでいます」
「珍しいな」
「疲れているんでしょう、忙しいみたいだから」
そう美咲は言うと視線を転じて、人に囲まれているアシュリンを見る。
楽しそうに中渡や鷹人達と喋っている。
綺麗な人だと思う。人を自然と引きつける魅力にあふれた少女だった。
東吾は彼女に惚れてしまったのだろうか?
彼女に近づけさせたくなかった。
東吾は酷く苦悩に満ちた顔で彼女を見ていた。
彼女に近づけば、確実に東吾は傷つくのではないだろうか。
美咲が見ていることに気付いたアシュリンがニコリと微笑む。
「東吾様は大丈夫ですか?」
「ええ、今は休んでいます」
「そうですか……それは心配ですね」
こてりと首を傾げる仕草が妙に可愛らしい。
なんとなく嫉妬を覚えてややきつい口調になる。
「大丈夫ですよ、気にしないでください」
アシュリンは少し目を見張って、困ったように笑ったが何も言わなかった。
「彼女が道場に入門するのですか?」
「ふむ、ずっと向こうで剣道をやっていたらしい。居合いに興味があると言われたのでな」
祖父の将正は若い頃は剣道を教え、今は無外流の居合術を教えている。動き回る剣道と違って、居合道は女性や老人も多くいる。
祖父の道場はほとんど趣味のようなもので剣道経験者のみを受け入れている。
東吾も剣道は祖父の知り合いの道場で居合道は祖父に教わった。
「そう……ですか」
黙り込んだ東吾に苦笑する。
「気に入らぬか?」
「いえ、そんなことはありません」
つい、強い口調で反論する。
暫くしてアシュリンが入門した。
白い道着を身につけ、髪を後ろで一つに縛っただけの姿は凛とした美しさがあった。
その場にいた者たちは一様に感嘆の溜息をついた。
居合道は素人のはずだが、刀礼も堂に入っていて仕草は流麗そのものだった。
素振りを数十回していたが、腰が座り、風切音がする。
形稽古の飲み込みも異様に早い。
将正もさすがに驚いていた。
「本当に初めてなのか?」
「はい、そうですが?」
にこやかに笑うアシュリンにだろうなと東吾は苦笑いする。
この人が男性だったら、稀代の名人が生まれているだろう。
関わりたくないと思っているのに、彼女が来る日には必ずと言っていいほど東吾は道場に顔を出す。
気がつくと真剣に休みをもぎ取っている自分にもう笑うしかない。
「東吾、アシュリンと組太刀を行え」
「え?」
「この中でお前が一番できるからな」
祖父の言葉にどっと冷や汗が背中を流れる。顔が引き攣るのが分かる。
真剣でなくて良かった。
組太刀と分かっていてもあの人に真剣を向けられるのは恐ろしい。
木刀でゆっくりと形をなぞる。
表情を消し、翡翠色の瞳を煌めかせてこちらを真剣に見ている。油断すると見惚れてしまう。
「っ痛」
一瞬の油断でアシュリンの木刀が左腕を翳めた。
「東吾様!」
ハッとしたように離れたアシュリンが近寄ってくる。
ふわりと薔薇の香りがした。
今でも薔薇の香りが好きなのだなと懐かしさと同時に心の痛みも蘇ってきた。
「東吾」
じろりと将正に睨まれる。
「はい、すみません。油断しました」
将正に頭を下げると道場を出て行く。
「ああ、良かった。東吾様いらしたのですね」
柔らかな萌黄色の腰のあたりで切替しになったチュールワンピースを着たアシュリンが玄関に立っていた。
ほっそりとした足首に目が行く。
「今日は、道場は休みですが?」
「先生が東吾様がいれば使っても良いとおっしゃっていました」
東吾は額を抑えた。
祖父は練習熱心な門人に甘かったことを思い出した。
今日は家に誰もいない。
久しぶりに惰眠を貪ろうと思っていたが、これは運がいいのだろうか、それとも。
「誰もいないのですが」
どこか試すように皮肉な笑みを浮かべる。
ちょっと目を見張るとアシュリンは破顔する。
「ふふ、独り占めですね」
無邪気なような艶麗なようなどちらとも取れる流し目をこちらに送ってくる。
すっと東吾の横を通り過ぎて、道場に向かうアシュリンを追う。
「東吾様はお休みなのでしょう? 付き合って頂かなくても良いのですが」
「怪我をされても困りますので、付き合います」
一時間近く形稽古と組太刀をする。
まだそれほど暑い時期ではないが、汗が滴っている。
それはアシュリンも同様だ。
首筋を伝う汗にドキリとする。
慌てて目を逸らして、誤魔化すように咳払いをする。
「シャワーを使って下さい」
「ありがとうございます」
アシュリンはにこやかに礼を言う。
その笑顔につい見惚れてしまう。
東吾は自分の顔が赤くなるのが分かった。
自宅にある浴室に案内する。バスタオルを手渡しながら、簡単に説明していく。
出ようとした東吾に
「一緒に入りますか?」
くすくすと笑いながら、こちらを見上げてくる。
東吾は不愉快そうな顔でアシュリンを見降ろし、冷ややかに睨み付けた。
「そんなふうに男を揶揄っていると今に痛い目に遭いますよ」
「貴方の言う痛い目は可愛らしいわよね……バハディル?」
可憐な笑顔がゆっくりと凄味のある笑みに変わっていった。
呆然とその笑みを見ながら、息を呑む。
「何故、俺だと? 貴方はそのままの姿ですが、俺はまるで違うのに」
「なんで分からないと思うのだ?」
不思議そうに首を傾げて、見上げてくる。澄んだ眼差しに泣きそうになる。
「俺には恋人がいます。結婚も考えているんです。離れてもらえますか? もう、貴方に振り回されるのは御免だ! 俺がどんな気持ちでいたか、貴方は分からないでしょう!」
「愛の言葉も言ってくれないくせに……。お前がしたのは俺の体を貪っただけだ。単にこの顔が好きなだけだろう。この顔が醜くなれば、お前は一顧だにもしないのではないのか?」
冷ややかに嗤ったアシュリンに頭を殴られたような衝撃を受けた。
そんな風に思われていたのか。
乾いた笑いしか浮かばなかった。
「そうかもしれませんね。その顔でなければ俺も執着しなかったでしょう。これで満足ですか?」
東吾の言葉にアシュリンは酷く傷ついた顔になった。
その悲しげな表情にずきりと心臓が痛む。
「……お前とは結局うまくいかないんだな。美咲さんは聡そうな女性だ。お前に似合っているよ」
「ええ、今度こそは幸せになって見せますよ」
「そうか、おめでとう。幸せにな。……もう会うことはない」
悲しそうに笑うと踵を返すアシュリンの腕を思わずとってしまった。
「会うことはないとはいったいどういうことですか」
「お前に何の関係がある。美咲さんと結婚するのだろう、俺がどうなろうとどうでもいいだろう」
どうでも良さそうな言い方にひどく焦る。
「……実父の父親に縁談を持ちこまれている。祖父は資産家でいくつかの会社を経営している。跡継ぎだった父が亡くなり、私が後を継ぐことになる。それに相応しい相手と結婚するのさ。……縁談の相手は、少しだけレーネルに似ている」
ふとあの愛おしそうな笑顔になるアシュリンにどす黒い嫉妬が沸き上がった。
気がつくと浴室の床に彼女を押し倒して、道着を剥ぎ取って裸にしていた。
「放せ!」
睨み付けてくるアシュリンに形の良い胸を鷲掴みにして、足を割開く。
「どうして! なんであなたは俺のものになってくれないんだ!」
「だったら、愛してると言え!」
アシュリンは真っ赤な顔で睨みつけてきた。翡翠色の瞳には涙の膜が張っていた。
東吾はくしゃりと顔を歪めた。
「……愛しています。ずっと……エルギンで初めて貴方に会ったその日から」
ぼたぼたと涙が床に落ちて行く。
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