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第9話 至高の日常
日常 Episode:13
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◇Imad
――ホント、よく泣くよな。
やっとついたその店で、隣のルーフェイアのヤツを見ながらつくづく思った。
まぁもとが大人しい性格で、言い返すより泣くやつだから、しょうがないっつやしょうがないんだろうけど。
ただそれを差し引いても、タシュア先輩とは相性が良すぎるらしくて、下手すりゃ何分かおきに泣かされる。
その上何をどうしたのか、それでも懐いてつきまとうから、延々と泣かされっぱなしってやつだった。
――もっともこの先輩、ルーフェイアは無視しねぇからな。
そこら辺考えると、一応可愛がって?る範疇に入るんだろう。
「ルーフェイア、あとはあなただけですよ」
「すみません……」
今も可愛がってんだかいじめてんだか、ともかく相手だけはしてるし。
けどメニュー選んでるこいつに突っ込んだら、尚更遅くなるよな……。
なにせルーフェイアのヤツの食べ物音痴――もう料理音痴ってレベルじゃない――はかなり致命的で、メニューを見せてやってもどれがなんだか分かっちゃねぇ。
今も案の定、メニューとにらめっこしながらひたすら悩んでやがった。
「おい、貸せよ」
「あ、うん」
けっきょく見かねてメニューを取り上げる。
「何が食いたいんだ? 肉か、魚か?」
「えっと、お魚」
「オッケー、んじゃあとは、なんか野菜とスープでいいな」
「うん」
もっともこいつの場合、好き嫌いがないから楽だ。
――味もわかってねぇだろうけど。
戦場で育ったのが良かったのか悪かったのか、ともかくこいつは「生き延びる」のが最優先で、料理の味やら素材には一切文句言わない。
それこそ腐ってなくて食えりゃ、なんでもいいってやつなんだろう。
けど、この外見でそれっつーのも……。
「そうやって甘やかすから、いつまで経っても子供のままなのだと思いますがね」
「でも俺、メシ遅くなるのヤです」
突っ込んできたこの先輩に、思わずホンネを言った。
だいいちルーフェイアに選ばせた日にゃ、どんだけ待たされるか分かったもんじゃねぇし。
「イマド、ごめん……」
「ですから謝っている暇があったら、早く選びなさい」
さらにタシュア先輩が突っ込む。
――ホント、よく泣くよな。
やっとついたその店で、隣のルーフェイアのヤツを見ながらつくづく思った。
まぁもとが大人しい性格で、言い返すより泣くやつだから、しょうがないっつやしょうがないんだろうけど。
ただそれを差し引いても、タシュア先輩とは相性が良すぎるらしくて、下手すりゃ何分かおきに泣かされる。
その上何をどうしたのか、それでも懐いてつきまとうから、延々と泣かされっぱなしってやつだった。
――もっともこの先輩、ルーフェイアは無視しねぇからな。
そこら辺考えると、一応可愛がって?る範疇に入るんだろう。
「ルーフェイア、あとはあなただけですよ」
「すみません……」
今も可愛がってんだかいじめてんだか、ともかく相手だけはしてるし。
けどメニュー選んでるこいつに突っ込んだら、尚更遅くなるよな……。
なにせルーフェイアのヤツの食べ物音痴――もう料理音痴ってレベルじゃない――はかなり致命的で、メニューを見せてやってもどれがなんだか分かっちゃねぇ。
今も案の定、メニューとにらめっこしながらひたすら悩んでやがった。
「おい、貸せよ」
「あ、うん」
けっきょく見かねてメニューを取り上げる。
「何が食いたいんだ? 肉か、魚か?」
「えっと、お魚」
「オッケー、んじゃあとは、なんか野菜とスープでいいな」
「うん」
もっともこいつの場合、好き嫌いがないから楽だ。
――味もわかってねぇだろうけど。
戦場で育ったのが良かったのか悪かったのか、ともかくこいつは「生き延びる」のが最優先で、料理の味やら素材には一切文句言わない。
それこそ腐ってなくて食えりゃ、なんでもいいってやつなんだろう。
けど、この外見でそれっつーのも……。
「そうやって甘やかすから、いつまで経っても子供のままなのだと思いますがね」
「でも俺、メシ遅くなるのヤです」
突っ込んできたこの先輩に、思わずホンネを言った。
だいいちルーフェイアに選ばせた日にゃ、どんだけ待たされるか分かったもんじゃねぇし。
「イマド、ごめん……」
「ですから謝っている暇があったら、早く選びなさい」
さらにタシュア先輩が突っ込む。
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