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第9話 至高の日常
急転 Episode:11
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「なんだ、ダメなんですか?」
「それは困りましたねぇ」
だがそう言うタシュアの顔は、やはり面白がっている。
――どうしよう。
このままでは、本当に……。
「――ちょっと待ってもらえる?」
私が真剣に悩んでいるところを、だがちょうどいい具合に主任看護士が遮った。
「さっきから話を聞いてると、手を打つとかなんとか、いったい何をするつもりなの?」
その瞳が鋭い。
「言っとくけど、下手にこの部屋から出て何かしないでちょうだいね。
連中、病室の外へ誰か出たら容赦しないって言ってるから」
私たちは顔を見合わせた。
「そういえばまだ、言っていませんでしたね。私と彼女は、一応シエラ学院の上級傭兵です。
それからそちらの彼も学院生――何をしているのです」
イマドのほうへ顔を向けたタシュアが、冷たいさえ通り越した――完全に呆れているのだろう――声で訊く。
見ればイマドが、またベッドへ上がりこもうとしているところだった。
「いや、ヒマだから寝ようかなって」
どうやら、また昼寝でもするつもりらしい。
「いい加減にしたらどうです」
「けど、今することないじゃないですか」
緊迫した状況下でのこのやりとりには、主任看護士もあきれ返ったようだ。
「あなたねぇ、入院もしてないのに勝手にベッドを使わないでくれる?」
「んじゃ俺、今晩床で寝るんですか?」
「それは……」
どうやら言い合いは、イマドの勝ちらしい。
「と、ともかく、もう一回よく考えないか? 少しは状況も分かったわけだし……」
「それもそうね。
――っていけない、あたしここに長居するわけに行かないわ。まだ病棟ごちゃついてるもの。
あとでまた来るわね」
部屋を出かけた看護士の背に、タシュアの言葉がかかる。
「でしたら今度来るまでに、犯人の人数と配置とを確認しておいて頂けますか」
「――患者らしくない患者ね。
いいわ、分かった。できる範囲で調べとくわ」
それだけ言うと本当に忙しいのだろう、主任が駆け足で出て行った。
「やれやれ、病人がいる場所だというのに何を走っているのやら」
「タシュア……」
点滴をしている間よほどヒマだったのか、毒舌が増しているようだ。
「それは困りましたねぇ」
だがそう言うタシュアの顔は、やはり面白がっている。
――どうしよう。
このままでは、本当に……。
「――ちょっと待ってもらえる?」
私が真剣に悩んでいるところを、だがちょうどいい具合に主任看護士が遮った。
「さっきから話を聞いてると、手を打つとかなんとか、いったい何をするつもりなの?」
その瞳が鋭い。
「言っとくけど、下手にこの部屋から出て何かしないでちょうだいね。
連中、病室の外へ誰か出たら容赦しないって言ってるから」
私たちは顔を見合わせた。
「そういえばまだ、言っていませんでしたね。私と彼女は、一応シエラ学院の上級傭兵です。
それからそちらの彼も学院生――何をしているのです」
イマドのほうへ顔を向けたタシュアが、冷たいさえ通り越した――完全に呆れているのだろう――声で訊く。
見ればイマドが、またベッドへ上がりこもうとしているところだった。
「いや、ヒマだから寝ようかなって」
どうやら、また昼寝でもするつもりらしい。
「いい加減にしたらどうです」
「けど、今することないじゃないですか」
緊迫した状況下でのこのやりとりには、主任看護士もあきれ返ったようだ。
「あなたねぇ、入院もしてないのに勝手にベッドを使わないでくれる?」
「んじゃ俺、今晩床で寝るんですか?」
「それは……」
どうやら言い合いは、イマドの勝ちらしい。
「と、ともかく、もう一回よく考えないか? 少しは状況も分かったわけだし……」
「それもそうね。
――っていけない、あたしここに長居するわけに行かないわ。まだ病棟ごちゃついてるもの。
あとでまた来るわね」
部屋を出かけた看護士の背に、タシュアの言葉がかかる。
「でしたら今度来るまでに、犯人の人数と配置とを確認しておいて頂けますか」
「――患者らしくない患者ね。
いいわ、分かった。できる範囲で調べとくわ」
それだけ言うと本当に忙しいのだろう、主任が駆け足で出て行った。
「やれやれ、病人がいる場所だというのに何を走っているのやら」
「タシュア……」
点滴をしている間よほどヒマだったのか、毒舌が増しているようだ。
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