【完】愛が重いNo.1ホストに追いかけられています

由汰のらん

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デート直後のアフター

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物流部で忙しい旭陽が、わざわざ私との時間を作ってくれたのだ。

さっさと18時前に切り上げて、エレベーターに乗り込んだ時だった。エレベーターには、七三倉晩が乗っていた。

2人きりの箱の中。浮遊感にも至らない5階から1階の距離。七三倉はまだこれから仕事があるのだろうか。と、どうでもいいことが頭を過ぎり、会話をしないためにも無視を決め込むことにした。

「…………」

「ヘアパックに高級アクアトリートメント」 

「…………」  
      
「Vネックのベージュトップスに小さめコインネックレス。」

「…………」     
 
「極めつけにAラインスカートで清楚を気取っても俺の目は誤魔化せない。」

「はいそこうるさいですー。」

一緒に1階で降りる、同率の足並み。そのまま駐車場に行くと思いきや、なぜか私の後をついてくる七三倉晩。

「どこで飲むの?社用車で送っていきましょうか?」

「いいえけっこうよ現役ホスト。」

「低めのパンプス?背伸びしなくていいの?」

「わたくし、159センチありますので。」

「幼馴染ってどういう生態?人工知能搭載?」

「現役ホストよりはお利口かしら。」

「その幼馴染の人工知能、俺も欲しいわ~。」

「ペッパー君の人工知能でもIKEAのフリーザーパックに入れて持ち帰ってみれば?」

「ペッパー君がいてIKEAが近い場所に行くの?」

「……」 

「QUONとMoーmentにも来てねー。」  
       
会話はしないはずだった。転任早々、1位を奪われた相手に墓穴など掘りたくないのだから。  

「(キラ君の誘導尋問って恐すぎ。自分の情報、意図せず全部喋っちゃいそう。)」    

  
そのままコンビニへと入っていった七三倉。今日はコンビニが夕飯なのかもしれない。まあせいぜい頑張りな。
       


ドンピシャ。

ペッパー君がたくさんいる商業施設と、IKEAが近い肉バルに来ている。仕事のためにも身体を鍛えているという旭陽のために、肉バルを提案してみたのだ。 
 
「秋奈、さすがに綺麗になったよなー。」

ビールをジョッキで飲み干した旭陽。1杯目にして、もう酔ってしまったというのか。

飲み始めてから目がすでに座り、頬骨を赤くする旭陽が、なんの下心もないような笑顔で私に言った。

「そ、そう?この間は相変わらず能面だって言ってた癖に。」

「アラサーの女の子っていい感じにキャピキャピ感と色気があっていいよな~。」

アラサーを女の子と言っちゃう旭陽の思考はどうかしている。でも歪さを感じないのが旭陽のいいところだ。 

「え?そう?思い描いていたアラサーってもっとずっと大人なイメージあったけど。」

「まあ、そうだよなあ。社会に出てようやく社会に慣れるのって、ちょうど今の俺らくらいの年だし。管理職クラスからしたら全然ガキなんだろうなあ。」      

「うん。何歳になったら“大人のイメージ”に追いつくんだろうね。」 

「でもやっぱりアラサー女子ってかわいいと思う。」 

高校生の頃は年上の女性が好きだった男の子が、年を取るにつれて好みの年齢がどんどん下がる理論。

いつだって彼らの中にはちょうどいい女性の理想像がある。それは高校生であっても社会人であっても、同じ年齢の女性像を描いていたりするものだ。それがアラサーだったりする。

つまり、今の私の年齢は、まさに旭陽の好みの年齢となっているわけだ。    

「仕事はどう?やっぱ派遣の時より大変?」

「仕事自体はそんなに変わらないよ。でも今日ね、……大事な商談が、流れちゃって」

「え?そうなの?俺も今日現場のコーヒー豆が袋ごと爆発してさあー。」

「ええっ!なにそれ!」


アハハーと声を上げて笑う彼の姿は、仕事の事件をネタとして愉しんでいるように思える。

本当に私って……駄目だなあ。愉しむどころか、勝手に意地張って1位にとらわれて。あまりにも必死すぎて独りよがりで、何一つ笑えない。

私、なにをこんなに肩ひじ張ってやってるんだろう。もう1位だったお姉ちゃんなんて、遠くの昔に追い抜いているはずなのに。

もし、旭陽と付き合えたら、私、もう1位を獲ろうと思うこともなくなるのかな――。ふと、順位争いから逃れる待避所を思い描いてしまった。

「そういやあさあ。秋奈は今、付き合ってる人とかいるの?」
 
2杯めのジョッキに口をつける旭陽。飲む合間に、そんな質問をされた。


「ううん。いないよ。」

「へえ。じゃあ、好きな人は?」

「い、るかな。」

「まじで。」

「う、うん。」

「同じ会社の人?」

「ええと、違うよ。」

                
緊張と、赤くなりそうな顔を誤魔化すように私もビールを飲んだ。

ビール独特の苦味のある麦汁は感じられず、むしろ、こんなに美味しいと思ったビールはこれが初めてかもしれない。

「俺も。今、好きな人いてさ。」

へえ~。そうなんだあー。

照れくさそうでも、ちゃんと私を真っ直ぐに見て笑ってくれる旭陽。かわいいし、カッコいいし、好きだし。

どうしようもなく好きだ。
 
好きすぎると、どうにか行動に移したくなるもの。

 
バルを出て、駅へと向かう道。この後どうなるのかなって期待と切望で入り混じる足取り。

ここでキャバ嬢のあざとく誘う手法も考えたけれど、今の、成世秋奈の私がいいって言って欲しい希望が大きいためやめた。

駅の夜に光る駅名が見え始めて、引き止めるなら今しかないと思った。

告白にはまだ早い?だとしたら何に誘う?2件目?……ホテル??

旭陽にとって私はどう映っているのだろう。まさかどうでもいい男に大金払って、処女を捧げるような女だとは思ってもいないだろう。

「ねえ旭陽……」

「ん?」

あのね、手の甲が触れそうな距離だよ。

「……ホテル……いく?」
 
「……え?」

声が震えた。言ってから、自分で自分の耳を疑った。

こんなこと言って、どう思われるのか。


なんでだろう。頭の中にはもっと健全な誘い文句が浮かんでいたはずなのに。躊躇うことなく、旭陽を試してみたくなった。

「なに、言ってんの。」

「ごめん。」

「秋奈。そんな奴じゃないじゃん」

「……うん。」

「真面目で、勉強一筋でさ。スポーツも、運動嫌いだった癖に、1位獲りたいからとか言って必死になっててさ」


そうだよ。今だって運動は嫌いだし、運動音痴だし。でも旭陽が野球やってるのをみて、私も頑張ってみようかなって思ったんだよ。
    
「好きな奴いるんだろ?」

「うん。」

「なら、俺をホテルに誘うとかどうかしてるし。秋奈は、そんな女じゃ、ないし。」


そっか。

私って、やっぱり処女は好きでもない人間に捧げるべきじゃなかったってことか。

だよね。おかしいよね。真面目なのにね。もっと純朴なんだよね。今の私って、旭陽にとっては私じゃないんだよね。

なんだか、私自身を否定された気がした。


触れそうな距離にあった手の甲は、もう届かない位置にある。私は今、涙をこらえているのかもしれない。いつの間にか自分のスカートを強く掴んでいた。

「俺、好きな人いるって、いったじゃん。」

「うん。」

「同じ会社の同期なんだよ。でも、今そいつには彼氏がいいてさ。」

「そ、っか。」

「うん。」

好きな人に彼氏がいても、私の誘いは乗らないのか―――

 
告白するのが先なのに、前後を間違えて、ホテルに誘ってしまった私。

でもホテルに誘ったことに、後悔はない。綺麗じゃない私を知ってもらいたかったし。旭陽に今の自分を知ってもらいたかった。

欲を言えば、理解もしてもらいたかった。

  
それ以降の会話がないまま駅で別れた。

        
でも私は、当然まっすぐ家に帰れるはずもなく、もう一度改札を出て適当に夜道を歩いた。

あんなに楽しみしていた今日。先週から、先月から、先々月から。ここなら会えるねって。2人の予定があった日を、ずっとずっと楽しみしていた今日。 

商業施設もIKEAもすでに閉まっている。かといって1人で居酒屋に入る気分でもないし、行く場所なんてどこにもない。

(お姉ちゃんがいなくても、結局敵わぬ恋だったのか。)
 
 
お姉ちゃんの借金を肩代わりしたのは、私がお姉ちゃんよりも優位に立っているのだと、お姉ちゃんに見せつけてやりたかったからだ。

お姉ちゃんは小さい頃から私に優しかった。自分が1位でも、それを鼻にかけて周りに自慢することはなかった。色気はあっても、女のあざとさだとかは理解していなかったし、好きな男が出来た時も、ただ真っ直ぐにつっ走っている人だ。

完璧すぎた。
      
今思えば、きっと私は誰かに認めてもらいたかったのだ。親には、お姉ちゃんに比べて愛想がないからと新卒で葬儀場を進められたし、親戚には大概、お姉ちゃんと比べた上での私に、教訓にもならないようなアドバイスをされた。

きっと私は、コンプレックスの塊なのだ。


好きな人にも認められない悲しさに、声を上げて泣きたい気分だった。

   
スマホの振動音がして、スマホを取り出せば、いつもの詐欺からの通知だった。


“受取300000円”
キラ:〈アプリで送れる最高限度額をNo.1ホストが振込みました。さてミウさん、今どこよ。アイスでも食べいこ。〉

             
有無を言わさぬメッセージ。

このタイミングで限度額振り込んでくる、このバカ。

(軽っ)
  
アイスとか最高かよ。

涙が溜まり初めて、泣き出す直前だったのに。静かにしゃくり上げて泣き笑いをする羽目になった。

時刻は22時47分。会いたくないようで会いたい、宿敵帝王からの赤紙。

あゝ、30万円のアフターが始まろうとしている。


「おっつーミウさん。」

「“おっつー”って古くない?」

「やば。自分でも無意識だった。野口さんが感染した。」

フィガロで迎えにきたキラ君。一旦家に帰ってから来たのだろうか。私がメッセージを返して、15分という早さで待ち合わせ場所に来た理由は聞かないことにする。

「今日はホスト休み?」

「ん。休み。でも自称メンタルエースから鬼電凄くてさ。」

「なら行ってあげなよ。」

「ホスト用のスマホ、風呂に沈めてきた。」

嘘つけ。
 
スーツを脱いで、黒いシャツにベージュチェックのニットカーディガンを羽織るキラ君は、意外にも私服がラフだった。

ホストの私服ってダサくて有名じゃない?なぜか皆、1流ブランドで着飾る癖があるし。

「で、どこ行く?21時からアイス?夜パフェ??」  
      
「スイーツしか選択肢はないわけね。」

「ならもっといいところ行く?」

両手でハンドルの下の辺りを、上向きに握っている。ハンドルの握り方診断をふいに思い出す。

親方気質で周りを引っ張っていく素質のあるあなたは、30万円というはした金で私をホテルに連れ込む気ですか。

「いいところって、ホテル?」

「……」   
    
「ホテル行って何するの?ホテルでアイス食べるの?」   

自分で旭陽とのやり取りをリピートして、何してるんだろう。というか私って、旭陽とセックスしたかったのかな。

旭陽を試したかっただけなんだよね。ホテルに誘う私を、軽蔑するかなって。

「ホテルの、バーでさあ。美味しい甘酒ラテ飲めるとこあるんだよね。」

「どこのホテル?」

「あ、さすがにもうやってないか。」

「なら俺ともっかいエッチしとく?」

「うーん。なんか、違うよね。」

「自分から誘導しといて。この女、最悪だワ。」

「あはは。茂道さんそっくり!」

ネタを披露するとか、王子で通しているキラ君にしては珍しい。内輪にしか分からないネタだけど、今の私の回復薬としてはけっこう効く。

「……」
 
でもまあ、すぐにまた落ち込むよね。。心のため息が大きく息を吐く。 
   
「どうしたよ。幼馴染と、上手くいかんかった?」

なんで分かるの。まあ、分かるか。目元、赤いだろうし。いつも通りに喋れてる自信、ないし。

「正直、今キラ君にだけは会いたくなかった。」

「でも30万円振り込まれたから断れなかった?」

「うん。」

「……」
 
「ごめん、嘘。別に誰でもいいから、会って気を紛らわせたかった。」

私のその言葉を最後に、次第に加速していく。
 
車道速度ギリギリの速度を走るフィガロ。夜とはいえスピードを出しすぎじゃなかろうか。というか助手席に女を乗せてるんだから止めて欲しい。

そして、速度をあまり落とすことなく、赤信号のまで急停止した。

自分の上半身が前のめりになって、恐くてぎゅっとシートベルトを両手で握る。

「ちょっと!安全第一!」

「…………」

「聞ーてるの?!」  
 
「“ごめん”って何?」

「……え?」

「謝る癖に、全然俺のこと上げてないよね。」

「はい?」 

あれ?なんかキラ君、怒ってる??

暗い車内。道路脇に並ぶ電灯が、キラ君を斜め半分に照らしていて。ハンドルを握るキラ君の手に、血管が浮き出ている。 
  
「別に誰でもいいとかじゃなくてさ。俺に会いたかったくらいのこと言えねえの。」

「?は?」      
  
本当に私は落ち込んでるのか?って声色で、ガチの「は?」が出てしまった。いやほんと、自分が今何を話していたのかも分からなくなってしまった。

やっぱり怒った、のだろうか?でも突然怒る意味も分からず。暫く無言になってしまったキラ君が、そのままフィガロを走らせる。

(いつも何いっても怒らない癖に。急停止する男もキレどころ理解できない男も、大嫌い!)

大きらい。1位になれない自分も、幼馴染に振られた自分も、きらいだ。
  
ハイブリッド車の静かな走行のお陰か、夜の車内は無音だ。気まずい空気になることもなく、ただ夜道の2車線を走り続けていく。

でも高速に入る手前の路地に入っていけば、絢爛豪華なラブホテルがお目見えした。

もう、それはそれはド派手なラブホテル。『オールタイム3時間6980円』という垂れ幕の主張が激しい。             

地下に入っていき、一番奥のスペースに停める。週末でもなぜかまばらな台数だ。

こんなラブホに突入の状況でも、冷静に週末の利用状況を把握してしまう。

もう、なんでもいいや。

前回の処女喪失もヤケクソ。今日もヤケクソ。

でも「はいはい。やればいいんでしょ。」とシートベルトを外そうとすれば、キラ君にその手を阻まれる。

そしてその顔が眼前に迫って、唇ごと食べられるようなキスをされてしまう。

「んっ、……ッ」

「今日は俺が買ったんだから全部いうこと聞いてもらうから。」

「なっ、いや、」

「ヤケクソで抱かれる女が嫌がっても意味ねえって。」  
   
「ッな、っ」

―――この男、調子に乗りやがって。

私が思い切り舌を噛んでやろうと、歯を立てる。でも、キラ君のくっきりとした唇が噛まれる寸前で退いた。

「おい!俺の大事な舌にキズつけんな!」

「うるさいわ!そっちこそ私の大事な…粘膜?舐め取ろうとするな!!」

「こっちは大事な商品なんだよ!俺の舌と唇は俺に貢ぐ女のもんなんだよ!!」

もう条件反射だった。

ムカついたしむかつき過ぎた。電子決済の限度額以上に私の怒りを買った。 
 
私は履いていたパンプスを脱いで、それで思いっきりキラ君の頭をはたいた。パコンって凄くいい音がした!

「そっちからキスしといてよくいうわ!!はあ?!私今日、貢いでませんけど?!なにゆえキスしてきた??」

「信じらんね。」

「大体他の女とキスしまくってる唇で私にキスすんな!!最低!死ねクズ!感染病に感染したらどうすんの!!」  

「ねえ、それって嫉妬?」     
   
「ばあか今は感染病の話してるんだよ!」

はい30万円のアフターコース終了。お疲れ様でしたー。

私がシートベルトを外し、フィガロから出て行こうとすれば、クズ野郎に右手を強く掴まれた。 
   
「俺は妬いた。」

「なにに?!」

「俺はヤキモチ妬いた。」 
    
「……は」

「あんたが幼馴染に恋してるって、馬鹿なの?なら処女奪わされた俺の気持ちはどうなんすか。」

「どうなんすか??」

メガネから真っ直ぐに私を貫くヘーゼルイエロー。酸欠になりそうなほどの狭い密室。

乱れる呼吸の中、誰へのものとも思えない悪態がつぶやかれる。

「ち、余裕も糞もねえ。」 

美麗王子が舌打ちして何言ってるの。ヤキモチ妬いた?No.1が??あははそんな浮薄な言葉をどう信用しろと? 

「軽すぎて、信用できない。」 

「なんでよ。」   

「私はあなたの言葉を信用できません!」

「宗教の勧誘を断るババアか。」

「だって他の女とキスしてるNo.1ホストがヤキモチとか言ったところでなにをどう信用しろと?!」

「他の女にはキスしてるんじゃなくされるだけ。」 
   
「そうですかそれはさぞかし大変でしょうね。でしたらイソジンの会社をスポンサーにつけてみてはいかが?」

「そうするわ。イソジンの会社、万☆歳。」
  
眼前に迫りくるキラ君に間合いを詰められ――――……

今度は食べられそうなキスじゃない。甘くて、溶かされそうになるくらいの、沼のようなキス。ぬるい舌先がすぐに熱となり、私を脅かす。

私の漏れかけた言葉の切れ端も、綺麗に舐め取られた。これが、No.1ホスト、キラの慰め方とでもいうのだろうか。 
30万円分のキス
3ヶ月。たった3ヶ月。

私がキャバを勝手に卒業してから3ヶ月だ。うちの会社には、3ヶ月でも職種を転任できる制度があるということを知った。

特に営業部は離職率も激しいため、異動願いと転任届さえ提出すれば、来季には異動できるらしい。

この男の言葉は、どこからどこまでが本気なのか。ヘリウムガスのような浮いた言葉は、いずれ私の中に堕ちてくるとでもいうのだろうか。バカバカしい。

「あのさあ。なんかつかれたね。」

「あんたがいうな。喉乾いた。」

「俺にキスされたしね。」

「今すぐ感染予防にドリンク補給したい。」  

「もうスタバのドライブスルーでいい?」

「うん、チャイラテのアーモンドミルクのグランデのアイスで。」

「OK、ホットのスタバラテね。」

「……」      
    
気を張りな成世秋奈。

溺れないように気をつけないと。一気に引きずり込まれるよ。




 
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