【完】愛が重いNo.1ホストに追いかけられています

由汰のらん

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独りよがりだからNo.1

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嘴開はしびろ大学にて。

校内全PC買い替えの件で呼ばれていた私。

大学職員情報管理部の逸橋いつはしさんという女性を目の前に、今私は身の縮こまる思いをしている。

早く帰ってペヤング食べたい。

「成世さんと野口さんは一体どういうご関係ですか。」

「どうもこうもありません。当たり障りのない主従関係を築いております。」

逸橋さんが、野口さんの元カノだという事実が早くも発覚してしまう午前11時すぎ。挨拶をして、小さな会議室に通されて、私は商談のためのプロセスを頭の中で確認していたのに。

椅子に座る直前に、彼女がそんな話を持ち出した。体育館裏に呼ばれた7軍女子の気分。(経験者は語る)

「野口さんはいつもいつも、口を開けば成世成世とあなたの名前を連呼していました。なぜですか?なぜあなたの名前ばかりが彼の口から出るのですか?!」

「たぶん、それは私に呪いをかけていたんだと思います。」

「つまり、彼女という私が一緒にいる時でも、野口さんはあなたのことばかり考えていたということですか!」

「ちょと、申し訳ありません。その言葉、なんとも吐き気がします。」

私はハンカチを出して自分の口を抑えた。

野口さんの彼女事情なんて、まるで興味もなければ知りたくもなかったのに。なぜ私が元カノから疑われていることになっているのか。

「わたし、野口さんと結婚するつもりだったんです。だって、3年も付き合ってたんですよ?!」

「……」   
         
「雑誌に載っていた結婚指輪の話をしただけなんです。このデザイン、可愛いねって。生産数少ない限定モデルなんだねって。そしたら、次の日から急に態度が冷たくなって」

(クズだ)

「あなたが野口さんに何か言ったんじゃないですか?!」

久々のストッキングのせいだろうか、太ももがかゆい。

「今日あなたをここに呼んだのは、あなたと野口さんとの関係を探るためです。私の身勝手でお呼びしてしまい申し訳ありません。」

「え、じゃあ、PC買い替えの件は……?」

「それはもう他社での購入が決まっています。たまたま上部への相見積が必要なだけで。」

「ま、待って下さい!せめて御社製品の説明だけでもさせて下さい!」

「本当に申し訳ありません。どうぞお引き取り下さい。」

―――無駄足。

キャバも営業も、“無駄な行い”こそ重要な素材になったりするもの。

でも今日のは本当にゴミ案件。ただ逸橋さんの私情に巻き込まれただけだ。

(……泣きたい……)

でも泣けない。だって怒りの方が優に上回るから。 

野口英明って男を、今すぐ野口英世のお札とともにこの世から消すべきだ。

   
最近の私は何かがおかしい。いや、どう考えても旭陽と出会ってから……私が、旭陽に再び恋をしてからだ。

やっぱり人は恋をすると駄目になる。今あるものが全て、天変地異のようにひっくり返ってしまう。

それをお姉ちゃんの反面教師で学んだはずなのに。

私はもう、恋をするべきじゃないんだ。やっぱり、人生一気に転落する未来しかないのだから。


「信じられます?自分から呼んでおいて、『どうぞお引き取り下さい』ですよ?野口さんも野口さんの元カノも相当狂ってますよ。」

「あはは!それは災難だったねえ成世ちゃん。ほら、私のほうれん草あげるから!元気だして!」     


ヨヨヨ総本店にて、マリア先輩と遅いランチを食べに来ている。

私は今日も安定のあんかけ焼きそばで、マリア先輩は焼き鯖棒寿司定食だ。先輩が、付け合せのほうれん草の小鉢を私のお盆に乗せた。

「ありがとうございます。」 

「でもびっくりだよね!まさか野口君が3年も人間と付き合ってたなんてねえ。」

「ですよね。」

「私なんて付き合ってもすぐにフラれるから、長くても半年くらいしか付き合ったことないやあ。」

「そうなんですか?」

「うん!わたしと付き合うとね、男の人ってみんな疲れちゃうんだってさ!」  

え、そうなの?疲れる?マリア先輩って仕事の愚痴とか言わないし、男性にも理想を求めたりしなさそうなんだけど。

「私の見た目と中身が一致しないんだって。それがなんだかとっても疲れるらしいよ!」

「それって、相手の方の理想が高いせいでは?」

「そうなのかなあ?よく分かんないや。」

私は、マリア先輩が人前でも美味しそうに大きく口を開けて食べる仕草とか、大ざっぱでも、いつも笑顔で“まあいっか”と思える精神が羨ましい。

マリア先輩の見た目とのギャップだって、とてもいい萌え素材だと思う。でも男の目線では、いいとは思えないギャップなのかしら。

「私ね、こんなんだから、社会で働けるとは思ってなかったし。本当はモデルになりたかったんだよね。」 
     
「え、初耳です。」

「私、クォーターだからさ、昔はただ可愛い可愛いって周りにもてはやされてきたんだけどね。」

「そうだったんですか。どうりで美女なわけですね。」

「この性格も、多分日本以外の血が混じってるからなんだよね。」

私の教育係だったマリア先輩。

全然教育者らしくない言動で、正直間違って教えられたことも何度かあった。

でも私にとっては、何でも聞きやすいマリア先輩が拠り所になっていたし、それこそ癒やしにもなっていた。

今だってこうして私を励ましてくれようとしている。

「『RUNRUルンル』っていうギャル雑誌のオーディションを受けたことがあったんだけどね、最終選考までいったのに落とされちゃって。」

「すごいですね。『RUNRU』って昔、“叶恵里夏”が活躍してた雑誌ですよね?」 
  
「そうそう!私、里夏ちゃんと最終選考一緒だったんだよ!」

「(凄すぎて未知の世界)」 

「常識外れの世界だと思って応募したのにねー、思った以上にまともな世界だったんだよねー。」

「…………。」
 
今でも刊行されているそのギャル雑誌は、私がキャバの世界に入って活用させてもらったマニュアルの一つだ。

中にはキャバクラからスカウトされて『RUNRU』のモデルになったという人までいる、キャバ嬢には重要なアイテムだった。

「最終審査で編集部の人に、『うちは秀逸的な個性は求めているけど、常識外は求めていない』って言われちゃって。」

「……なんというか、紙一重なのに難しい世界ですね。」 
    
「空気を読める人間が欲しいって意味だったみたい。私、けっこう空気読めなかったりするからさ!」

「マリア先輩、唇に海苔がついてます。」

「あ、ありがとう!」 


私がマリア先輩におしぼりを渡そうとすれば、マリア先輩は自分の舌で唇の海苔を舐め取った。く、かわいいな。

私が男だったら絶対好きになっているのに。  

「私は夢を叶えられなかったけどさ、こうして毎日愉しく生きてるわけだし、成世ちゃんも人生愉しめばいいのに!」 

愉しめばいい?

それってどういう意味なのだろう。マリア先輩から見て私は、愉しくなさそうに映っているということだろうか。

人生が愉しいか愉しくないか、そんなこと、自分にすらも図れない感情なのに。

「そういえばマリア先輩、七三倉とかはどうです?2人で飲みに行ったんですよね?」

話題を切り替えようとすれば、七三倉の名前が出てきてしまった。

もう春闘大会は2ヶ月以上も前のことなのに。2人で飲みに行ったことをずっと気にしているみたいで嫌だな。全然そんなんじゃないのに。

「ああ、そういえば行ったねえ。でもね、あの時は、」

 
その時、ヨヨヨ総本店の引き戸の音と共に、店員さんの活気ある「いっらっしゃいませー」が店内に響いた。

後ろからは聞き覚えのある声が聞こえて。振り返れば、そこには2課の男性営業マンと七三倉がいた。

「あれ、峯田さんと成世さんもお昼?」

「はい。」

「そう、ごゆっくり~。」

営業マンと七三倉が、奥の席へと着席する。

あれから七三倉とは会話をしていない。というよりも、私が避けているというのが正しい。
 
勝手に気まずくなる中、マリア先輩が話の続きをし始めた。 

「ええと。ああ、そう。あの日はヴァンくんだけじゃなくってね、」

「マリア先輩。私報告書の作成があるので会社戻りますね。」

「ええ、待ってよ~焼き鯖寿司あと1個食べるまで待ってて!」

慌てて口に焼き鯖寿司を放り込むマリア先輩。咀嚼し終えるのも待てずに席を立てば、バックの中でスマホの振動音が鳴る。

スマホを確認すれば、電子決済アプリにメッセージが届いていた。

キラ:〈マリア先輩にヤキモチ妬いちゃった。〉

この間の一件以来、こうして七三倉はたびたびメッセージを送りつけてくるようになってしまった。

私が会社で無視をした時は〈かまってちょ。〉だとか、朝の満員エレベーターで一緒になった時は〈ミウさんてD?さきっちょ色素薄めだよね?〉だとか、暇を持て余した学生のようなメッセージばかりを送りつけてくる。 

一体ヤツはなにをどうしたいというのか。
  
メッセージの送信も課金制にしてやりたいくらいだ。




夕方、嘴開大学でもらった逸橋さんの名刺を、引き出しにしまうため、名刺の整理をしている時だった。

必要な名刺と、ほぼいらない名刺の仕分け作業。これがけっこう愉しかったりする。 

「成世サン、部長から伝言。」

「なに。」
 
「報告書の修正をお願いって。野口さんの元カノのこととかあまりに詳しく書きすぎて逆に上層部に提出しにくいからNGって。メール送っておいたからって。」

「部長、今日午後から本部で会議じゃなかった?」

「さっき俺が本部まで送って行ったの。」

(部長の運転手までしてなにしてるの)

傍若無人そうな七三倉でも、仕事に関してはストイックというか。必要以上にやりすぎている気もするけれど。

だからきっとホストの仕事だって、ストイックに女の子一人一人を大事にしているに違いない。そんな男に“ヤキモチ”だの言われても、嬉しくもなんともないんだって。

「ちょい待ち。」

私が名刺を綺麗に揃えてデスクに置いた時だった。

七三倉が、一番上に置かれていた名刺を取り、眉根をひそめる。

「なにこれ。」

「え?ああ、前に言ったじゃん。本浪さんに会ったって。」

「なに、名刺交換してんの。」

「は?いや普通するでしょう。競合とはいえ社会人同士なんだし。」

じっと、名刺を見てから、私を見つめる七三倉。一体なんだというのだろう。 

「なんでそんな大切に持ってんの?フォーカスと連絡取り合う必要ねえじゃん。」

「そうだけど。ちょっと、その人には色々あって…⋯」 
 
「これ燃やしていい?」   
     
「は、はあ?」

「あ、でも俺ライター持ってないんだった。」

「ちょ、ちょっと!駄目だって!」      

そのまま七三倉が、本浪さんの名刺を真っ二つに、切り裂いた。

「う、うそ、ちょ、ちょっと、なに勝手に!!」

しかもそこから綺麗に重ねて、さらに細かく破っていく。

あまりのことに、私の能面がとんでもないビックリ顔になっていることがよく分かる。

怒りよりも信じられない方が大きい。人が貰った名刺を勝手に破るとか、社会人としてどうなの?


「このヒトは今を持って抹殺されました。ですから成世サンの頭の中からも抹殺して下さい。」        
  
「はい??」

「んじゃ。報告書の件よろ。」

七三倉晩のことなんて、キラ以上に考えたくもない。

良くも悪くも、名刺を破って私に印象付けようとしてくるのは意図的に仕組まれたものなのか。自意識過剰なことを思ってしまうくらい、今、七三倉と本浪さんの関係性が気になっている。

私も本浪一斗は好きではない。私を蹴落とすようなあの言い草は、当然いいとは思えない。でも嫌いでもない。まだ会って間もない他社の人間なのだ。

でも七三倉は、名刺を破り捨てたいほど嫌いだということなのだろう。そういえば、本浪さんも言っていた。

「一応、友達でしたから。」

過去形でも、七三倉とは少なからず友達だったということなのだろう。

こうやって私が気にしていること、きっと七三倉は面白がっているに違いない。

でもその日それ以降、七三倉から私を挑発するようなメッセージは入ってこなかった。

「(余計に気になるんですけど。)」


  
報告書を修正してから、新規で連絡の入ったお客さんのところに挨拶に行って、オフィスに帰ればすでに20時を回っていた。        

私が帰る準備をしようとロッカールームに入れば、そこには1課の事務社員と野口さんの抱き合う姿があった。昭和かよ。 

もう、いやだ。この人に関わりたくない。

「あ、す、すみません!すぐにあたし、帰りますね!?」

「気をつけてね篠原さん!」

 
顔を赤らめ、そそくさと私を横切っていく事務の篠原しのはらさん。うーん。。私の記憶が正しければ、篠原さんは既婚だったと思うのですがそこのところどうなのでしょう。


「あははー、まさか成世に見られちゃうなんて~。」

「…………」      

このまま会話を交わすことなく帰ろうとすれば、当然のように野口さんに捕まってしまう。

そして、野口さんの行きつけである『HAPPYING BAR』へと連行されてしまった。一歩間違えれば“ハプニングバー”とも読めなくはないその店は、野口さんの高校の同級生が経営しているバーだ。 

なんだろう。まだいかがわしいことをしている方がドラマやTLのようでよかったのかもしれない。ただ抱き合っているだけって、妙に生々しいものだ。

   
お酒の飲めない野口さんは、マスターに特別に作ってもらったノンアルコールカクテルの野口スペシャルを飲んでいる。ちなみに私はバーでビールを飲んでいる。 


「篠原さんさ、今、旦那さんと別居中なんだって。」

「はあ。」

「旦那さんが若い子と浮気したらしくてね?それで篠原さんが怒って別居しているらしいんだけど、」

「へえ。」

「篠原さん、突然事務室で泣き出しちゃって。それで僕がロッカールームに連れて行ったってわけ。」

「……」   

「あ、僕は決して手を出そうなんて思ってないよ?だって篠原さん、今妊娠中らしいし。」

(うっわぁー……)

じゃあなんで抱きしめてたんですか。正真正銘のクズだからですか?そうなんですか?そうなんですよね?

ビールをちびちびと飲み進める私が、今日自分に降り掛かった火の粉を野口さんに投げつけた。
  
「というか今日、嘴開大学で野口さんの元カノさんに会いましたよ。」 
 
「えー、まじ?元気だった?」

「元気も何も、私、野口さんの浮気相手に間違われたんですよ?どうしてくれるんですか。」

「うっわぁ~。死んでもあり得ない疑われ方をして大迷惑~」

「それはこっちのセリフなんですが。」

めんごメンゴ~と簡単に謝る野口さんに、私は履いていたヒールを脱いで殴りたくなるも、ヒールがさすがに刺さるとまずいと思い、留まった。    

「私、仕事に私情持ち込まれる大嫌いなんです。野口さんの不貞の数々を上層部に訴えますよ。」
 
「ごめんって!今度成世には特別にお米券とかあげるからさ!」

「お米券より仕事に対する誠意を見せて下さい。」

「ったく。成世はアホほど愚直で人生損してるよ」

「クズには言われたく有りません。」

西條さんが、遠距離恋愛中の影で、合コンや街コンに参加したり、仲間と風俗品評会のようなことをしているのは知っている。

でも野口さんの色恋沙汰はこれまで包み隠されてきた面もあるため、ここまでクズだと実感できたのは今日が初めてだ。

「というか野口さんって、古今さんのことをいいって言ってませんでした?古今さんとはどうなったんです?」

「ああ、コキンちゃんねー。春闘大会の夜、結局皆で飲みに行ったんだよ。俺と西條と、マリア先輩とコキンちゃんとあと七三倉くんと。」

「へえ」

「コキンちゃん、けっこう僕にグイグイ来る感じでさあ。」 

「えっ。そうなんですか?」

「でもね、コキンちゃん、結婚願望が強くって。だから僕はあんまタイプじゃないかなあって。」 

へにょり、と眉を下げて笑う野口さんが、やっぱり軽い感じで結婚という束縛をさらりと突き放す。間違いなく女の敵ではある。

しかし、なんとなくだけれど、束縛以外になにかしらの抵抗感を感じた私は、初めて野口さんに関する情報を掘り下げてみることにした。 

「あの、なんでそんなに結婚から逃げてるんですか?」

「めずらし。成世が僕に僕のこと聞いてくるなんて」

「自分でもそう思います。」

野口さんといい主従関係を築こうだなんて思ったことはない。でも西條さんに言われた、『独りよがりになるな』という言葉を、少しは真に受けてみるのも悪くないかもしれない。   

「てか結婚ってさ、ほぼ男が虐げられるようなもんじゃん?」

「はい?」

「ほぼシンデレラみたいなもんじゃね?」  

急に声色が低くなった野口さん。スペシャルを、喉を鳴らして飲み干した。
 
「そう、かもしれませんけれど。でも野口さん、もう30歳ですよね?」

「年齢差別反対」

「じゃあ3年も付き合ってたのに結婚を匂わされた瞬間突然突き放すのってクズじゃありませんか?」

「だよねえ。うん、自分でもよく分かってる…はあ。」

(アルコール入ってない癖に情緒不安定)

マスターのお兄さんが、気を利かせてまた別の野口スペシャルを作ってくれた。そして私にも、アルコール入りの“成世ロワイヤル”を作ってくれる。

成世のイメージは髪色通りのシナモンベージュらしい。トマトジュースとオレンジジュースとジン、そしてクリームがミックスされたカクテルだ。

色合いが可愛い。クリームで緩和させているのは、かわいくない私への当てつけだろうか? 

「うちさあ、親父が婿養子なんだよね。しかも母親の婆ちゃんもまだ健在でさあ。親父が婆ちゃんに、すっごい虐げられてんの。」

「…………」

「だからさ、当然孫である僕にもそのとばっちりがきてさ、とにかくうちの婆ちゃん厳しいのなんのって。」

「そう、なんですね…。」

「小さい頃からボーイスカウトだの英才教育だのやらされてさあ。ほんと家庭が息苦しいったらないんだよね。」     
 
「……」

「でもやっぱ親父が言いたい放題言われてるのみてるのが一番堪えたかなあ~。『稼ぎも悪い婿養子が家事もできなくてどうするんだ』ってさ。」 

そんな幼少期を迎えていただなんて微塵も思わなかった。 
だって、今野口さんはこんなにもチャラくて軽くて、毎日がとても愉しそうだ。

私、やっぱり“独りよがり”だよな……。自分が1位になりたいばっかりで、マリア先輩のこともそうだけれど、あんな過去があるだなんて全く気付かなかった。

  



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