【完】愛が重いNo.1ホストに追いかけられています

由汰のらん

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掘り下げたいという気持ち

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七三倉が旅立った日の夜。
  
本当にALISSとフォーカスの同業種合コンが成立してしまった。

西條さんの機動力とコミュ力の高さは私も尊敬している。でも合コンのセッティング能力の高さまでは評価したくない。

「突然ごめんね~高濱たかはまさんに、本浪ほんなみさんも!せっかくの縁ですし、ぜひ飲みの席でお話できたらと思って。」

  
料亭ほどかしこまっているわけでもない、和風居酒屋。

畳の個室で、掘りごたつに足を投げ出しライバル会社と向かい合う。下手にうちの情報なんて漏らせないし、一体全体なにを話せというのか。

「いえいえ!僕もぜひ西條さんと成世さんとはお話してみたいと思っていたんです。」

ツーブロックのショートヘアである高濱さんは、体格がいい。旭陽よりもキラ君よりもずっと鍛えられた肉体だ。

「高濱さんていい身体してますよねえ!」

西條さんが、高濱さんに日本酒を注ぎながら話を振る。
 
「実は僕、昔ラグビーやってまして、」

「あ!もしかして企業チームに所属してたりとか?」

「フォーカスにはラグビーチームがないんですよ~。趣味で土日に仲間とやっている程度でして、」


当たり障りのないプライベートの話をする2人を尻目に、乾杯後のビールに口をつけた。ふと目の前の本浪さんと目が合って、気まずい空気になる。

名刺のことをここで話せば、芋づる式に私の失恋エピソードが明るみになってしまうかもしれない。下手な話はできないと、目を泳がせていた。

「あ、成世さんて、いつもどうやってプレゼン資料作ってますか?」

斜め前の高濱さんに話を振られて、慌ててビールのグラスを机に置く。

「もしかして、あの総合病院の資料のことですか?」

「そうです。これまでの実績とアンケートを綺麗に細かくまとめていらっしゃったので。どうやったらあんなに綺麗な資料が作成できるのかなと。」

スポーツマンの高濱さんは言葉の端々が丁寧で、ほどよいギャップを感じしてしまう。

総合病院の商談はフォーカスが勝ち取っているのに、悔しさも忘れてプレゼン用ソフトを使っていると教えておいた。     
   
「そのプレゼン用ソフトって、もしかして御社製品のソフトですか?」

ビールを嗜む本浪さんが、そんなことを聞いてきた。

「そうです。うちのSEが作ったソフトでして、」

「七三倉が作ったやつですか?」

「さ、さあ?私もそこまでは知りませんが。」
    
当たり障りのない会話に、まさか七三倉の名前が出るとは。
 
ALISSで開発をしているPC用ソフトは、主にセキュリティ関係とオフィス用ツール。元SE部門の七三倉が携わっている可能性はもちろん高い。

「あいつ、自作でソフト作るくらい凄いやつなのに。」

「七三倉が?」

「ええ。」  

そんな要素、七三倉の部屋では見られなかった。むしろクローゼットの奥にしまわれていて、もうSEに用はないといった感じだった。
 
西條さんが「ふうん?」と、本浪さんにビールを注ぐ。

「本浪さんと七三倉って、友達?」

「いえ。友達というほどでは。今は全く連絡取ってないですし。」

「もしかして、喧嘩別れ的な?」

「う……」

「もしかしてえ~。昔同じ女を取り合って喧嘩別れしたとか?!ははは!なあんて。」

空気を読んでいるのか読んでいないのか、西條さんが話をぶっこんだ。

注がれたビールのお礼に軽く会釈をする本浪さん。目を伏せながらもつぶやく。
 
「まあ。近からずも遠からずって感じですかね。」 
   
「ええ!うっそ!」

西條さんの表情が、ネタを得た魚のように花を咲かせる。

高濱さんも、清潔感のある本浪さんからそんな過去があるとは思わなかったのだろう。驚いたように「意外とやるねえ本浪。」と、隣の本浪さんに顔を向けた。

私も内心、とても驚いている。

 
七三倉と本浪さんが?同じ女性を取り合って?肉弾戦を繰り広げた??

驚きと同時に、ピリリと胸の奥に電気が走る。  
 
七三倉が友達と取り合うくらい、その人のことを好きだったという事実。自分の中で、すぐにデリートしたいような、目を背けたい気持ちに駆られる。  

気持ちを切り替えたい。

ビールのグラスを西條さんに差し出し、“さっさと注げ”と威圧的な目で合図をする。西條さんは、黙って私のグラスに日本酒を注いでくれた。いやビール。

それから本浪さんは、特に空気を悪くすることもなく西條さんと仕事の会話を楽しんでいた。
  
西條さんは失言のような言葉でも、失言に思わせないのが凄いところだ。営業経験の差とでもいうのだろうか。

「高濱さんて、彼女います?」

「いえ、僕なんて筋肉バカだって思われてるからなかなかできなくって。西條さんは?」

「もうかれこれ~10年以上になる彼女はいるんですけどねえ~」

「それは凄いですね!」    
 
「でもねーうちの彼女、俺に気にせず合コンもしてるし、同期の男としょっちゅう遊んでるみたいだし……」

「西條さんみたいないい男を放っておいて浮気なんて許せませんね!」

「高濱さん~!!抱いて!抱いて俺の寂しさを埋めて!」
   
すっかり酔っ払い、意気投合してしまった西條さんと高濱さん。西條さんがライバル会社の高濱に抱きついた。うちの西條の醜態が恥ずかしい。

外に出るなり2件目にいくだのなんだのと話している。でも私と本浪さんは、「ここで失礼します。」と挨拶をし、駅の方へと歩いて行った。

ようやく2人きりになることができ、ほっと胸を撫で下ろす。 

「すみません。今日はうちの西條が無理を言って飲み会に参加させちゃって。」

私が気のぬけたような声で謝罪をすれば。本浪さんが、緊張の糸から開放されたように笑顔を見せた。

「いえいえ。どちらも先輩なので、なんだか変に緊張しちゃって。」

何度か私に威嚇するような目つきで睨んできた本浪さんじゃない。困ったように目尻を下げる本浪さんの笑顔を見るのは、これが初めてだ。

「(やだ。かわいい。)」

じっと、数秒ほど見つめてしまう。

「なんか、俺の顔についてます?もしかしてビール飲みすぎて、顔、赤いですか?」

「い、いえ!本浪さん、笑顔が素敵だなあって。」

「え?はあ。いやあの、成世さんこそ。その、オフの表情が、とても、いいと……おもい……ます……。」

フェードアウトしていく言葉。

本浪さんが私から顔を反らし、歩く速度を早めていく。

ははん。この恥ずかしがり屋さんめ。

感染したように自分も恥ずかしくなる。でも本浪さんは女性が苦手だというのを思い出し、私はゆっくりと本浪さんの後ろをついて行った。

本浪さん、もしかして七三倉と取り合った女性に未練だとかトラウマがあるから苦手になっちゃったのかな。

そんな疑問を抱いていると、少し距離が離れてしまった本浪さんが、知らない女性に声をかけられていた。

女性の派手な格好から察するに、道の反対側にあるガールズバーの客引きだという予想がつく。

 
「お兄さん、うちのお店、寄って行きませんかあ?21時までに入店してもらえればあ最初の一杯無料にしますよぉ?」

通称バドガール。ミニスカの懐かしきボディコン衣装で、本浪さんに擦り寄る女性。

本浪さんほどのイケメンなら、客引きでなくとも声をかけられることは多いはず。

助けにいくべきかな。でも大きなお節介になる??

じりじりと、様子を伺いながら本浪さんと女性の元に歩み寄る成世。

でも後ろから、誰かの声に呼び止められた。


「ミウちゃん??」

その呼び名に、ギクリと身を強張らせる。

ここで振り返って、声の主を確認してしまえば自分の顔が見られて一貫の終わりだ。

「ミウちゃん、だよね?え、なに。こんなところで何してんの?」

声の記憶を辿れば、特徴のある声色に、Mo-ment No.3の顔が思い浮かんだ。

「人違いです。」

絶対に振り返らないよう、気を払いながら声だけで返す。

「え?でも足首のしまり具合がミウちゃんそっくりだし、」

「そんなマニアックな部位で判断されても困ります。お引き取り下さい。」

「でもこの手首の骨の出っ張り具合がミウちゃんそのものなんだけど。」

サクラ君……こわいんだって。足首と骨だけで女性を判別できるの?さっすがあ。

私の手首を掴み、骨の出っ張り具合を何度も触って確かめるサクラ君。触り方がいやらしく、肌を滑らせるようにして感触を愉しんでいる。

「ちょ、ちょっと。やめて下さい、」

「ええ~なんで~?てかキラは一緒じゃないの?」

ここはMo-mentとは逆方面の繁華街。まさかこんな場所で夜の知り合いに出くわすとは思わず。

どう誤魔化すかよりも、どうなかったことにするか。

手を振り払おう。そして猛ダッシュしよう。このまま海に向かって走ればきっとポカリスエットのCMにも出れる。

でも私の逃亡を察知したサクラ君が、つかんだ手に力を込める。絶体絶命の状況に、一瞬、本浪さんを殴って逃亡する手立ても思いついてしまう。

しかしながら、そんな不謹慎な私の反対の手を、本浪さんにぎゅっと繋がれてしまった。

「その手、離してもらえますか。」

私を間に、後ろのサクラ君を睨みつける本浪さん。そして本浪さんへと引き寄せられてしまう、私。    

  
「ほ、ほんなみさ」
「行きましょう成世さん。」

再び本浪さんがサクラ君へと鋭い視線を投げつける。

本浪さんに手を引かれて、2人して足早にでその場を立ち去った。   
             
「(あ、危なかった~!!)」

どっと額から冷や汗が吹き出る。

もし本浪さんに私がキャバ嬢やっていたことがバレたら、うちの会社の沽券にも関わる。

鼓動の早鐘が鳴り止まない。いつの間にか、本浪さんとは駅を過ぎても尚、歩き続けていた。


指と指の間に入れられた指。熱くて、目眩がして、自分の歩幅に合わない速度に足がもつれた。

「あ、すみませんッ、」

転びそうなところを本浪さんに支えられて。間近に迫る本浪さんとの゙距離に、数瞬ほどのタイムラグが生じる。

「お、俺のほうこそ。す、すみ、すみませ」
 
肩から、本浪さんの骨ばった手が離れる。緊張していたのだろうか、本浪さんの顔が赤くなっている。

もしかして、勇気を振り絞って助けてくれたのかな。 

「本浪さん、ありがとうございます。」

「い、いえ、」 

「本浪さんも女性に声をかけられてましたよね?その、大丈夫でしたか?」

「あんなの、ただの客引きですよ。成世さんこそ、知らない男に手首掴まれてきっと怖かったですよね?」

「い、いえまさか!振り払って猛ダッシュしようって考えてましたし!」

「勝ち気。」

    
はは、と笑いをこぼす本浪さんに、私も思わず口角を上げた。アルコールが今になって回ってきたのかもしれない。

結局私たちは、次の駅まで歩いていくことになった。

通り沿いを歩いて行けば、昔風のノスタルジックなお店をいくつも通り過ぎた。丸い街灯と月が重なり合って、道路を走る車のライトが黄色っぽく光っている。   

「さっき店で、高濱さんが成世さんのプレゼンを褒めてたじゃないですか。」

「ああ、はい。」

「ちょっと嫉妬しちゃいました。」

「え?」 

「俺の直属の先輩が、ライバル会社の社員を褒めてるのってなんか悔しいですよね。」

「本浪さんも相当な負けず嫌いですよね。」

聞けば、高濱さんは元ラグビー部とあってか、体育会系のマナーにはうるさい先輩らしい。それでも、いいところは必ず褒めてくれる先輩なのだそう。

ふとマリア先輩のことを思い出す。

私もマリア先輩のことで、コキンちゃんに嫉妬したことあったっけ。

「でも正直な話、成世さんの丁寧なプレゼン力は俺も見習わないとなって思います。聞いていて、凄く分かりやすかったですし。」

「私、けっこう凝り性なところがあって。西條さんには日本語学校で外国人に教える先生かってよく言われます。」 
   
「ああ、確かに!そうか。外国人に教えるつもりで作ればいいのか。」

「そうは言っても、結局総合病院で選ばれたのは本浪さんなんですけどね。」

隣を歩く本浪さんが、私に歩幅を合わせてくれている。本当は早く帰りたいだろうに。申し訳なさを感じてなるべく早めに歩いていく。

「あの、怒ってます?」
 
「え?」

「総合病院でのこと、うちに決まって、怒ってますか?」

ふいに足を止めてしまった本浪さんが、私を引き止める。

あの時は、確かに怒っていたし悔しかった。(今も)

でも社会のルールに恨みツラミを並べたところで、自分の思い通りになるわけじゃない。あのクライアントが本浪さんの会社の商品を選んだのだ。ただそれだけ。 

私は本浪さんの前に立ち、手を差し出した。

「私、何事も1位にならないと気がすまない性格なんです。なので、今後は本浪さんに仕事を取られないよう頑張りますので!」

握手を求める手を差し出せば、本浪さんが「勇ましいな」と握手を交わしてくれる。

なんとなく照れ臭くなって、顔を地面に向ければ、本浪さんの声がぽつりとつぶやかれた。

「成世さんて、ちゃんと女の子ですよね。」

「…………」
  
はい?んん"?女の子ですけどなにか??

アラサー女史も昔は皆女の子なんですよ本浪さん!

天然なのか、ただ私に嫌味を言いたいだけなのか。普段から西條さんやら野口さんやら七三倉に散々嫌味を言われているせいか、感覚が麻痺してしまっている。


駅に着けば、同じ路線で途中まで一緒のため、2人で電車に乗り込む。席は空いてはいるものの、なんとなく立ったままでいた。

今頃西條さんと高濱さんは仲良くやっているのか、なんて話をしながらも、私の頭の片隅には、七三倉のことがチラついていた。

電車の加速音に促されるように、思わず口にしてしまった。 

「さっきの。七三倉と同じ女性を取り合ったって話、本当なんですか?」

図らずとも出てきてしまった言葉。自分で言ってから、本当はずっと気になっていたことに気がついた。

「聞いてもいいですか?」

「はい?」  

「成世さんと七三倉って、どういった関係なんですか?」

「え、」

「いえ。前回も七三倉とのことを気にしていたようですし、もしかしたら七三倉とは仲がいいのかなって。」

「い、いえ!ええと。そういうわけじゃ」

慌てて否定をする。でも慌てた否定は肯定にもなることに気がついて。他人に指摘されるほど自分が七三倉のことを考えていたのかと思い、顔が熱くなる。

「顔、赤いんですけど、」

「うぇっ」

「もしかして。幼馴染に振られた傷心につけこまれた、とかですか?」

「ふぁいっ?!」
 
「なるほど。今のでなんとなく分かりました。でも、七三倉だけはおすすめできません。」

「え?」

本浪さんの声が、急に低くなる。旭陽に振られた事実を言われて、なんとなく胸が痛い。やっぱり本浪さん、いじわる……だよね。私のこと、あんまり好きじゃないのだろう。

空間が歪んだように目の前がぐらつく。電車の揺れに揺られる私が、身体をふらつかせて。本浪さんがまたしても支えてくれた。

「っすみませ、」  

「七三倉は、俺らとは違う世界の人間というか。普通じゃないので。成世さんには不釣り合いです。」

「ええと?はい。人間じゃないのは知っています。」

「いえ、本当にあいつは!やめたほうがいいです!成世さんが思っている何十倍もあり得ない奴ですから。」       
  
それが、七三倉と本浪さんが友達でなくなった原因なのだろうか。

そこまで言っておいて、みなまで話すことはない本浪さん。七三倉のプライバシーにも関わるからなのか。だからこそ本浪さんは真面目で信頼できる人なのに。

友達やめちゃったなんて。もったいないよ、ヴァン君。 

 
「それじゃあ成世さん、今日はありがとうございました。」

「こちらこそ。お休みなさい。」

本浪さんが駅で降りていき、階段を上がっていくのがみえた。

電車の、ドアが閉まるベルが鳴ったところで、ようやく本来の目的に気付く成世秋奈。

「(あ!!っやっっばい!)」

私は今の今まで一体何をしていたのか。

七三倉と本浪さんの過去に気をとられていたせいで、すっかり忘れていた!   
  
ドアが閉まる前に、思わず私もその駅で降りてしまう。

本浪さんが昇っていった階段を、無我夢中で駆け上がり、  
そして本浪さんのスーツ姿を捉えた。


「本浪さんっ!!待って!」

ディープグレーのスーツを掴み、引き止める。

「名刺!!すみません!渡し忘れてました!!」

「えっ、ええッ?!」 
 
驚いて目を丸くする本浪さんが、名刺の束を受け取ってくれる。

前回、名刺入れを交換した際に、本浪さんが忘れていった取引先の名刺たち。今日はこれを渡すために来たはずなのに。自分の失態が信じられない。            
       
「…………」   

ただ息を切らす私を、じっと見ている。

相当バカだと思われているだろうな。ははは……

なにも言ってはくれないし、ツッコミもない。ということで、私はさっさと退散すべきなのだろう。
  
「あ。じゃあ!お騒がせしました~。」

腰を低くし、照れ隠しの愛想笑いで再びホームに戻ろうとする。

でも後ろから、本浪さんに手首をつかまれた。

「え?」
「あの、成世さん!」
「はい?」

なんでしょう?と振り返ってみれば、本浪さんが言葉をつまらせながらも、必死に伝えようとしてくれる。


「っ、あの!成世さんの、何事にも一生懸命な姿勢というか。こ、こうして、わ、わざわざ走って途中下車までしてくれることとか、凄く、」

「す、すごく?バカ?」

「ち、ちがいます。」 

何が言いたいのか。でも本浪さんも一生懸命、まっすぐに私を見て伝えようとしてくれるため、じっとその言葉を待った。

「すごく……好き……そうだなって、思います。」

「え?だ、誰が??」

「た、高濱さんが……?」

「あ、ありがとうございます??」

ふと、改札への道を塞いでいることに気付き、本浪さんと隅に寄る。

もう熱帯夜が近いのだろうか。ホームから上ってくる風は蒸されたように生温かい。
 
次の電車が来るまで、本浪さんは一緒にホームで待ってくれて。2人してベンチに座って缶コーヒーを飲んだ。

アイスの缶コーヒーを選んだのに、やっぱり温い気がした。 

次の電車が来るベルと音楽が鳴り始める。私と同じタイミングで立ち上がった本浪さんが、鳴り響く音にも負けない声で言った。

「また、会ってくれますか?」

  
 

           
    

   
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