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あまみや。

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その他

エイプリルフール小話集

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【いい子と好奇心旺盛】未来斗side


「未来斗、俺…エイプリルフールがしたい」
「えっ」 

エイプリルフール………


「庶民のイベントなんだろ?」ワクワク
「そうだなぁ……まぁうん、でも」


俺が海斗に嘘をつくとしたら、



(海斗の事が嫌い………顔も見たくないとか、そんな感じだよな)



………駄目だ、罪悪感で死ぬ。




「だ……駄目だぞ!!海斗は庶民のイベントなんて参加しちゃいけません!!!」
「…!!」



他に海斗を傷付けない嘘なんて山ほどあったんだろうけど、今の俺にはそれくらいしか浮かばなかった。





「な……なんで、」
「か…海斗のこと、傷付けたくない……」
「……ッ!」




けど、




「ううん……俺はそんな事で傷付いたりしない!未来斗が俺の事…す…好きなのは、分かってるから」



……なんて言われてしまっては仕方ない。





「………じゃあ、」




意を決した。






「俺……海斗の事嫌い……毎日顔合わせるのほんとストレスだし……好奇心多くて付き合うの大変だし、体力無さすぎて一緒に歩くにも面倒だし、頭いいところとか努力家なとことかほんっとうざい………早く〇んで。」







………精一杯の悪口。


海斗の反応は、







「………………ウ”ッッッッ!!!」






……車に轢かれたカエルのような声を出して、その場に倒れた。





「海斗ぉぉぉ~………!!!」
「お前ら何してんの?」





優馬にすごい馬鹿なものを見る目で見られた。







ーーー


【素直に…】優馬side



「今回もゆういくだな!いつになったら俺達のブームが過ぎ去るんだろうなー作者さんは!!」ニコニコ
「もう書けないように指切り落としてやろうかな………」ブツブツ


発想こっわ



「……それより郁人、俺に嘘をついてくれ」
「面倒だからやだ……それに、優馬傷付くよ?」
「海斗じゃないんだから嘘で嫌いとか言われても平気だよ!いいからっ!」



嘘なら例え歩く汚物と言われようが有害物質と言われようが平気だ。




「んー………なんで嘘で悪口言って貰えると思ってるの??」
「へ?」





ん???








「………優馬、大好きだよ?」
 








んぇぇ????










ーーー


【嫌いなんて言わないで】李世side



「真冬ーっ、もう真冬ボクにとって不要な存在になったから友達やめよ!」ニコッ!



真冬のここまでの絶望顔は始めて見た。




「……や、捨てないで、お願い」
「えぇーーーっでもなぁーー??要らないから仕方ないかなぁ??」



楽しくてめちゃくちゃうざく対応していたら、





「………ッぅぐ」





腹パンされた。





「李世は僕だけのもの………李世に拒否権なんて、」




あ……やばいこれ





「………李世は、僕だけの……………」




饒舌で目に光のない真冬を止めることは出来ない。




「……………李世、僕の事嫌いになったの………?」




………!




「大っ嫌いーーー☆」





エイプリルフールやべぇーーーーー☆☆






「……」ゴゴゴゴゴゴゴ
「待って待って!今日エイプリルフールだよ!」
「……」ピク



あ、知らなかったっていう反応。




「………嘘だったの?」
「うんっ、だからそのどこから出したか分からないモーニングスターしまお?ね?」



うわぁ怖い




「………嘘つかれたの悔しいから〇す」
「なんで」





命がいくらあっても足りない気がした。







ーーー


【怖い】西原side



「ね、りゅーき。俺りゅーきのこと嫌い」



今日はエイプリルフール。

さて、どんな反応するか……………




「……………は?」





………ぇ??



「えっ」


何なんか壁ドンされた




「今なんて言った??」
「…え…いやあの、嫌いって、」
「何が気に入らないんだ、どこを直せばいい」



……ほぇぇ????




「りゅーき……こわいよぉ」
「何が駄目なのか聞いてるんだ」




とりあえず怖いとこ……………





「そ…そんな本気で怒らないでよ、ごめんって、」
「……質問の答えになってない」




あぁぁ……………





「ご……ごめんなさい、今のは冗談で」
「……まあいい、俺も純也の事は嫌いだ」
「え………」



壁ドンする手が離れて、背を向けられた。




「りゅ……りゅーき、」





嫌いなんて嘘に決まってる。





龍輝が俺の事嫌いなわけ、






「……………ぁ……、あの、




ごめんなさい………、もう嘘つかないから、嫌いなんて言わないで………?」





この人に嫌われたら生きてる意味なんて無いのに、







「………」
「俺りゅーきに嫌われたら生きてても意味ないよぉ………怖いこと言わないでよ、」




半分泣いてた気がする。





その後も立ち止まって背中を向けている龍輝に沢山謝って、そして、







「………俺…好き、ほんとは好きだよ、りゅーきのこと、」
「……よし」ピッ
「ん??」




何今の電子音。






「……録音完了だな」
「は??おい」



振り向いてドS~な感じでにやつく龍輝を見て、騙されたと確信した。




「純也、今日はエイプリルフールだぞ?」
「ッ……!!!」




撮られた。今の絶対聞かれたくないような台詞も、全部。





「ふ……ふざけんな馬鹿!!!」
「好きな人から嫌いって言われる辛さが分かっただろ、嘘でももう二度とするなよ」



………ッ






「さりげなく好きって言うな!!!」










ほんとこいつ嫌い!!!!!!











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