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双葉澪
見ていたい
しおりを挟む中途半端に性知識を付けたらちょっと特殊性癖っぽくなった澪。
モブ(杉岡)×澪
モブ攻めにしたいのでゆいく達が全く出ません。
NTRっぽいですがそれで可哀想になるのはモブの方です。
ーーー
(杉岡side)
ずっと片想いしていたクラスメイトに今日ようやく告白をした。
「あの…ッ、好きです!!俺とお友達になって下さい!!」
放課後の教室で、俺と相手の他には誰もいない。
「あ…、……えっと、」
……まあ、ここは男子校で、相手も俺と同じ男なんだけど。
「ど…どうかな……双葉………」
でも、双葉……澪は中性的な顔をしていて、背も低く小柄で可愛い。
見た目だけじゃない、中身だって、無意識に可愛い仕草をして、でも特別女々しい訳でも無い、それに柔らかくて優しそうな口調が好きだ。
(でもやっぱり…早苗や桜木がいるから駄目だよな………)
そう思って、恋人では無く友達として申し込んだわけだけど、
……でも、返ってきたのは驚くような答えだった。
「じゃあ…あの、
僕の前でえっ…ちなこと、してくれたら…いいよ?」
…………
……………
「………エッチ??」
双葉からそんな言葉が出るとは思わなかった。
「聞き間違えか…?ワンモア?」
「えっちなことして、僕の目の前で」
はっきり聞こえた。
(動揺しすぎて何も考えられない…でも、とりあえず)
「え…えっちって、例えば?」
まあ、例えられるならあれとかあれくらいしか無いけど。
「なんだっけ…その、あの、あれ!
自慰して!!」
…なるほどそれか。
「ってなんでだよ」
「あれ…自慰で合ってるよね…違った?」
そこを聞いてるんじゃない、まあ合ってるけど。
「そうして欲しい理由を聞かせてくれないか?」
もう正直記憶を消して帰りたいけど、好きな人と話せる機会なんて滅多に無いからもう少しだけ話したい。
澪は俺の目を見ずにおずおずと話し始めた。
「その…僕つい最近まで性知識っていうのが無くて、保健のテストにも出てきたから覚えないとまずいって思って、調べてみたんだ」
性知識の無い高校生がいるのも驚きだけど、調べる理由が真面目だなと思った。
「それで、基礎知識は覚えた、精巣とか、排卵とか、テストの範囲のところはばっちり!」
「良かったな、で、気になってもっと詳しく調べたくなった的な?」
「正解」と言うドヤ顔に他の奴がやったらむかつくのに双葉がやるとムカつかないという謎の現象が起きつつ、続きを聞いた。
「性行為って言うのが気になったからそれについて調べたら、…なんか、すごい漫画が沢山出てきて」
「それ見て勉強したの?」
「うん…、最初はよく分からなかったし精巣とか出てこなかったから勉強にはならないかなって思ったんだけど、………でも」
………でも?
聞いていると、突然双葉の顔が真っ赤になった。
「!?」
「でも、…なんか、気持ち良さそうだなって、思っちゃって、」
………あ、
(なるほど理解した)
本で見た通りに実際にやってみたのだろう。
でも上手く出来なくて大して気持ち良くなくて、自分でするのは微妙だと感じた。
(まあ、エロ漫画みたいにはならないよな、実際)
とりあえずその場面を撮影したい。
「それで考えて考えて、たどり着いたのが見るのが良い」
あれだけ恥ずかしがって言葉をどもらせてたのに最後だけあっさり終わった。
「だから、…見たい、杉岡の」
「まあ…他の人の見れば勉強にはなるよな、しなくていいんだけどな」
ちなみに、この事を早苗達に話そうとするとそれについての情報を遮断させられるから友人には話せなかったらしい。
(まあ…別にいいか?勉強の為?みたいだし、自慰見られるくらい)
………でも、
「とりあえず教室は駄目!落ち着かないし人来そう…トイレ来て」
流石に教室はハードルが高かったのでトイレに移動した。
洋式トイレのある個室に2人で入って、双葉を便座の蓋の上に体育座りさせる。
狭いから仕方ない……俺は便器の前に立ってるくらいだし。
「1回だけだからな?…あんまり見るなよ」
って言っても見るのが目的だから難しそうだけど。
「うん、…ごめん、ありがと。杉岡」
感謝されるのも謝られるのも、好きな子からだとそそるものがある。
ベルトを外してスラックスを脱いで、下着も脱いだ。
そこからはもう無言で、やる時と同じように手を使って性器を扱いていく。
ずっと双葉の興味津々な目を向けられていたので恥ずかしさでおかしくなりそうだった。
「すご……」
普段は眠そうであまり光の無い目に光が灯って、至近距離に双葉がいることもあって双葉の匂いが心地よくてすぐ達してしまった。
「っ~…!!」
「わ……っ」
出た精液が勢いよく双葉のカーディガンにかかってしまった。
「あ…ごめん…!すぐ拭かなきゃ、」
「これ…精液?」
「え?あ、うん、そうだよ」
「飲むんだよね?これ!」
「は?ッ違うそんな事しなくて」
止める間もなく指で撫でてついた精液を舐めた。
「双葉!!汚いからやめろって、…ぺってしろぺって!!」
「子供に言うような事言うのやめてくれない?…変な味」
っ………
「だからやめろって言ったのに……ていうか早く拭かないと」
「大丈夫。まだカーディガンの替えあるから」
そう言うと双葉は嬉しそうに笑った。
「すごいね杉岡は、またやって?」
…………
「もう…やらないってば」
「お願い……、…じゃあ、恋人になろ?」
「!!お前、早苗達がいるだろ、告白した奴が言う事じゃないけど、」
「あ……、……じゃあ友達でいいよ、…こんなに楽しいの初めて知った、もっと見せて……?」
…まるで、幼い子供が新しい玩具を見つけた時のような好奇心。
逆らえずにはいられなかった。
ーーー
それからというものそれは放課後、毎日のように続いている。
「こんなの見て楽しいのか…?毎回同じ事してるけど」
「楽しい、…自分でするよりも見てる方が楽しいよ、…あ、今日も精液、かけていいよ」
双葉はもう1つ、精液をかけられるのにもハマってしまったようだった。
やるのは放課後だからとどこにかけても気にもせず、さらには飲む事も躊躇しなくなった。
「今日はここに出して、出来る?」
「口の中…?もうそれって、フェラと変わんない………」
「ふぇら…?全部飲みたいから、出そうになったら教えて」
もうそこまで来たら本番も出来るんじゃないかとは思ったけど、と言ってもまだ触れてすらいないんだった。
「…ん"ッ」
言われた通り出したら喉に刺さったのか一瞬苦しそうな顔をして、すぐに飲み込んだ。
「っあ"、ッげほ、……なにこれ…からま"って、苦しい………」
「大丈夫か?水買ってくるから待ってろ」
すぐに自販機で水を買ってきて飲ませて、落ち着いた頃に
「ごめん…全部飲むのはやめる。ちょっとだけにするね」
「ちょっともやめて欲しいけどな………、……あのさ、こういう事してるの、双葉の友達には言ってる?」
言ってはいないと思うけど一応。
こんな事してるのバレたら怖いのは双葉では無く俺だ。
(クラスの癒しキャラにこんな事させてるんだもんなぁ…まぁ、させられてるのは俺だけど)
「ううん…言った方がいい?」
「え、駄目駄目怖い…首飛びそう」
ーーー
そんなある日の事だった。
「杉岡、ちょっと来て」
「え、何?」
まだ時間は昼休み、普段クラスでは放課後まで話さないのに珍しく昼休みに話しかけられた。
「今してほしい、…駄目?」
「え、いや待って!!今昼休みだけど……」
いつものトイレの個室に連れてこられた。
「っ…はぁ…はぁ、」
「双葉……?」
「…ッお願い、我慢出来ない…今して、お願い杉岡……」
そう言った双葉は顔が真っ赤で息も荒かった。
「双葉…?大丈夫か?熱があるんじゃ」
「?わかんない、ゾクゾクする…っ、あつい………」
これ、何か病気なんじゃ…そう思った次の瞬間、トイレの入口の方の扉が開いた。
(誰か来た………)
足音からして1人。俺たちがいる一番奥までは来ないだろうと思っていた、
…でもその足音はこの個室の前で止まった。
(え……)
コンコン、と背中の後ろでノックする音が聞こえる。
ドア越しに男の声がした。
「どぉ?澪くん薬効いてきたでしょ…?」
俺達がいるのを知っている口ぶりだった。
「え……あ、」
「ドア開けてくれない?ぼくも混ぜてよォ……」
怖い、怖い、怖い怖い怖い
「ふ…双葉、逃げるぞ、早く、」
怖くなってどうにかして逃げる方法を考えていた、すると、
「ぼくね……ずっと見てたよ、ぼくの澪くんが杉岡くんと放課後毎日ここにいるの」
そう言った男の粘り気のある声に背筋が凍った。
「カメラもいい位置に置いてあったんだよ、毎回同じトイレでしてくれて助かるよ、……ほら、」
男の言っている事は本当らしく、その時の音声が流れた。
(あ……これ、やばい)
ドアを開けるしかない。
そうしないとさらに恐ろしいことをされそうな気がした。
ドアを開けた途端、予鈴が鳴って、男と目が合った。
「これでもう誰も来ないねぇ……楽しもうね」
ーーー
目の前で双葉が犯された。
「ん…ッぅぐ………ッ!!」
「ここが前立腺だよ、ここ突くと気持ちよくなるからね~」
双葉の飲み物に性欲剤を入れていたらしく、双葉の今日の行動はこの男の計画だった。
目の前で気を失うまで何度も達していた双葉を見て、これまでの事は無駄だった事が分かった。
(……死にたい)
俺はただ虚ろになりながら見ているしか出来なかった。
ーーー
どうしてあの人が好きだったのか、今ではもう分からない。
早く卒業して、あの人とはもう会いたくない。
それからの日々はそう思うくらい本当に辛くて、
「…あ、」
こちらに気付いて駆け寄ってくる双葉の目線の先にいるのは俺じゃない。
この間のあの男だ。
俺の横を通り過ぎてあの男に笑顔を向けて、
「ねえ、今日もしてくれるよね?いつものやつ」
そう言って笑う双葉の目に、もう俺は映っていない。
ーーー
澪をこんな事にするつもりはなかった…
↓以下おまけ↓
ーーー
ほんとはつよつよだけどR18にその設定があると邪魔すぎるので除外される子達
優馬と郁人…澪が何かされてたらすぐ気付く
澪が知らない男に連れて行かれそうになってもクラスメイトから襲われそうになっても性的な単語を覚えようとしてもすぐ気付いて止めに入る
そもそも郁人が澪の持ち物や服にGPS、盗聴器、小型カメラを仕掛けているのでもう強い。この設定ありで書けるなら持ち物捨てて服もひっぺがして連れてく必要があるけど全裸が地雷なので有り得ない
とりあえず強いのは郁人、澪を自分の思い通りのままにしておくなら手段は選ばない
優馬も運動神経おかしいので家にいてもすぐ駆けつけてくる、気が付けばいる、変態が澪の部屋に入ってきた、澪に一瞬触れた、後ろにいる。
未来斗と海斗…
優馬同様運動神経がおかしすぎる未来斗。ちなみに2人比べると未来斗の方が強い。海斗は広い人脈から周りの人の力を借りることが得意。
未来斗は直接行動するけど海斗は言われたらやるかなくらい。人使うまでは澪の心のケアなどに努める。
みくかは地味に良いキャラしてるけどいちゃラブすぎて書きにくい。
澪の妹の美優も結構強い…普段から澪の事をよく見ているしブラコンが故に守りたい欲も強い。
海斗と同じようにケア役、または美味しいもので気を紛らわせる役。澪の様子や得た情報を優馬達に伝える情報役。
学校で習ったくらいの護身術も身に付いてるのでなかなか強い子なのは確か………
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