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第七章 愛の歌
42. これからのこと
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宮殿からの帰り道、俺は馬車に揺られながら自分の身に起きた出来事を思い返した。
氷鱗病というアクシデントがきっかけだったとはいえ、とうとうアレス様と結ばれた。ベッドでアレス様は、俺だけに熱いまなざしを注いでくれた。そして俺はずっと欲しかったもの、すなわちアレス様に愛されているという確信を得ることができた。
情事の余韻に浸っているうちに、王立音楽学院に着いた。
事務室に顔を出すと、同僚のユイットが書類仕事をしていた。
「フィーラン! 無事だったんだね!」
「おかげさまで。何日間も不在にして申し訳ない」
「セレンディア教授を呼んで来るよ。きみのことをすごく心配していたから」
ユイットが事務室から出ていった。
すると、すぐに廊下から足音が聞こえてきた。
「フィーラン! よかった、生きていたのね」
「セレンディア教授、宮殿で起きた事件をご存知なのですか?」
「王妃様と私は交音器でつながっているから」
「……ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」
「謝らないで。あなた、国王陛下にジョナス様が音楽を続けられるようにしてほしいと訴えたんですって?」
俺は苦笑した。
「危うく舌を切り落とされるところでした」
「あなたってふだんは控えめなのに、ここぞという時は大胆になるわよね」
「あの、セレンディア教授。王妃様から、ネイクの作品を歌劇に仕立て上げるように言われたのですが」
「すごいじゃないの。もちろん、お受けしたんでしょう?」
「はい。でも、セレンディア教授にご相談してからの方がよかったですね。王立音楽学院での仕事もあるわけだし……」
セレンディア教授は言った。
「何を悩んでいるの。王妃様からのご依頼が最優先に決まっているでしょう? 教授補助の仕事は他の職員に割り振るから。気にしないで、歌劇の制作に集中なさい」
「本当によろしいんですか?」
「くどいわね。あなたは王妃様に選ばれたのよ? もっと堂々となさい」
「ありがとうございます……」
頼もしい上司がいて、俺は幸せだ。
ユイットは、俺とセレンディア教授のやりとりをニコニコしながら眺めている。
「フィーランの歌劇か。どんな作品になるのか楽しみだよ。ところで、制作にあたってネイクと打ち合わせをする必要があるよね? 彼の居住地にきみが通うのかい?」
「あら。そんなの面倒くさいじゃない。いっそ一緒に住めば?」
「セレンディア教授、もしかしてネイクの正体をご存知なのですか」
「なんとなく察しているわ」
「……ネイクの元に行ってもよろしいでしょうか?」
俺の申し出を、セレンディア教授は快諾した。
「ダメだなんて言うわけないじゃない。これからあなたとネイクは、共同作業に取り組むんだから」
「……今夜、交音器を使ってネイクに聞いてみます。俺が押しかけても大丈夫かって」
「返事は分かりきっていると思うけど。フィーラン。早速、事務仕事の引き継ぎを行なってちょうだい。そして、今週中にはネイクのところに出発なさい。王妃様を待たせないこと!」
「承知しました」
かくして、王立音楽学院の仕事に関しては、悩む必要がなくなった。あとはアレス様次第だ。
きっといい返事をくれるはずだと俺は期待した。
◆◆◆
職員宿舎に帰った俺は、交音器を起動した。
しばらくして、アレス様からの応答があった。
「フィーラン殿。どうされたのですか? 緊急事態ですか!?」
「いえ、俺は大丈夫です。上司のセレンディア教授にこれからのことを相談したら、その……アレス様の元で一緒に暮らして、歌劇の制作にあたれと言われまして」
「そうでしたか」
「アレス様。もう一度、俺を受け入れてくれますか?」
おずおずと尋ねると、アレス様が「何をおっしゃいますか!」と声を荒げた。
「私の方こそ、フィーラン殿にお願いしないといけません。あなたをゼガルド領から追い出したのは、他ならぬこの私なのですから」
「アレス様……」
「フィーラン殿。私と結婚してください。あなたとやり直すチャンスをいただきたい! 図々しい願いですが……」
「……俺はもうとっくにアレス様のものですよ。こちらこそ、よろしくお願いします」
交音器を通して、アレス様が安堵の吐息をこぼしたのが聞こえた。
「フィーラン殿は本当にお優しい……」
「惚れた弱みですね。俺、アレス様の声を耳にしただけで胸が熱くなって……体の芯まで感じちゃうんです……」
「あ、あまり刺激の強いことはおっしゃらないでください! 私はついこのあいだまで童貞だったのですから!」
「アレス様は俺の声を聞いて、感じますか?」
少し意地悪な質問を投げかけてみる。
アレス様は言った。
「当然でしょう! あなたのその澄んだ声を、私の手でもっと艶っぽいものに変えてしまいたくなる……!」
「他にも想像していることがあるんじゃないですか?」
「もちろん! あなたのなめらかな肌が上気するさまや、私の動きに合わせてしなる細い腰とか。汗が伝う首すじとか。フィーラン殿の乱れた姿で頭の中がいっぱいですよ!」
「アレス様。俺、アレス様の赤ちゃんが欲しいです」
「……いまの会話の流れでそれをおっしゃいますか? そんな風におねだりされたら、私は精が果てるまで頑張らないといけませんね」
俺たちは笑い声を上げた。
性に関する話題でアレス様が笑うなんて、結婚した当初は考えられなかった。アレス様は性的なことに嫌悪感を抱いていたから。
「早くアレス様に会いたいです」
「私も、いますぐフィーラン殿を抱きしめたいです」
「準備が整い次第、すぐにゼガルド領に出発しますね」
「お待ちしております」
そろそろ交音器に充填されていた魔力が切れてきた。
俺はアレス様に「おやすみなさい」と伝えて、通話を終わらせた。
湯浴みを終えてベッドに寝そべる。
俺は丸めた布団に、ぎゅっと抱きついた。体が疼いて仕方がない。アレス様の声ってどうしてあんなにセクシーなんだろう。
自分を慰めたいという欲望に負けて、俺は下腹部に手を伸ばした。
アレス様はいまごろどうしてるのかな?
俺のことを思い浮かべていてくれたら、すごく嬉しい……。
氷鱗病というアクシデントがきっかけだったとはいえ、とうとうアレス様と結ばれた。ベッドでアレス様は、俺だけに熱いまなざしを注いでくれた。そして俺はずっと欲しかったもの、すなわちアレス様に愛されているという確信を得ることができた。
情事の余韻に浸っているうちに、王立音楽学院に着いた。
事務室に顔を出すと、同僚のユイットが書類仕事をしていた。
「フィーラン! 無事だったんだね!」
「おかげさまで。何日間も不在にして申し訳ない」
「セレンディア教授を呼んで来るよ。きみのことをすごく心配していたから」
ユイットが事務室から出ていった。
すると、すぐに廊下から足音が聞こえてきた。
「フィーラン! よかった、生きていたのね」
「セレンディア教授、宮殿で起きた事件をご存知なのですか?」
「王妃様と私は交音器でつながっているから」
「……ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」
「謝らないで。あなた、国王陛下にジョナス様が音楽を続けられるようにしてほしいと訴えたんですって?」
俺は苦笑した。
「危うく舌を切り落とされるところでした」
「あなたってふだんは控えめなのに、ここぞという時は大胆になるわよね」
「あの、セレンディア教授。王妃様から、ネイクの作品を歌劇に仕立て上げるように言われたのですが」
「すごいじゃないの。もちろん、お受けしたんでしょう?」
「はい。でも、セレンディア教授にご相談してからの方がよかったですね。王立音楽学院での仕事もあるわけだし……」
セレンディア教授は言った。
「何を悩んでいるの。王妃様からのご依頼が最優先に決まっているでしょう? 教授補助の仕事は他の職員に割り振るから。気にしないで、歌劇の制作に集中なさい」
「本当によろしいんですか?」
「くどいわね。あなたは王妃様に選ばれたのよ? もっと堂々となさい」
「ありがとうございます……」
頼もしい上司がいて、俺は幸せだ。
ユイットは、俺とセレンディア教授のやりとりをニコニコしながら眺めている。
「フィーランの歌劇か。どんな作品になるのか楽しみだよ。ところで、制作にあたってネイクと打ち合わせをする必要があるよね? 彼の居住地にきみが通うのかい?」
「あら。そんなの面倒くさいじゃない。いっそ一緒に住めば?」
「セレンディア教授、もしかしてネイクの正体をご存知なのですか」
「なんとなく察しているわ」
「……ネイクの元に行ってもよろしいでしょうか?」
俺の申し出を、セレンディア教授は快諾した。
「ダメだなんて言うわけないじゃない。これからあなたとネイクは、共同作業に取り組むんだから」
「……今夜、交音器を使ってネイクに聞いてみます。俺が押しかけても大丈夫かって」
「返事は分かりきっていると思うけど。フィーラン。早速、事務仕事の引き継ぎを行なってちょうだい。そして、今週中にはネイクのところに出発なさい。王妃様を待たせないこと!」
「承知しました」
かくして、王立音楽学院の仕事に関しては、悩む必要がなくなった。あとはアレス様次第だ。
きっといい返事をくれるはずだと俺は期待した。
◆◆◆
職員宿舎に帰った俺は、交音器を起動した。
しばらくして、アレス様からの応答があった。
「フィーラン殿。どうされたのですか? 緊急事態ですか!?」
「いえ、俺は大丈夫です。上司のセレンディア教授にこれからのことを相談したら、その……アレス様の元で一緒に暮らして、歌劇の制作にあたれと言われまして」
「そうでしたか」
「アレス様。もう一度、俺を受け入れてくれますか?」
おずおずと尋ねると、アレス様が「何をおっしゃいますか!」と声を荒げた。
「私の方こそ、フィーラン殿にお願いしないといけません。あなたをゼガルド領から追い出したのは、他ならぬこの私なのですから」
「アレス様……」
「フィーラン殿。私と結婚してください。あなたとやり直すチャンスをいただきたい! 図々しい願いですが……」
「……俺はもうとっくにアレス様のものですよ。こちらこそ、よろしくお願いします」
交音器を通して、アレス様が安堵の吐息をこぼしたのが聞こえた。
「フィーラン殿は本当にお優しい……」
「惚れた弱みですね。俺、アレス様の声を耳にしただけで胸が熱くなって……体の芯まで感じちゃうんです……」
「あ、あまり刺激の強いことはおっしゃらないでください! 私はついこのあいだまで童貞だったのですから!」
「アレス様は俺の声を聞いて、感じますか?」
少し意地悪な質問を投げかけてみる。
アレス様は言った。
「当然でしょう! あなたのその澄んだ声を、私の手でもっと艶っぽいものに変えてしまいたくなる……!」
「他にも想像していることがあるんじゃないですか?」
「もちろん! あなたのなめらかな肌が上気するさまや、私の動きに合わせてしなる細い腰とか。汗が伝う首すじとか。フィーラン殿の乱れた姿で頭の中がいっぱいですよ!」
「アレス様。俺、アレス様の赤ちゃんが欲しいです」
「……いまの会話の流れでそれをおっしゃいますか? そんな風におねだりされたら、私は精が果てるまで頑張らないといけませんね」
俺たちは笑い声を上げた。
性に関する話題でアレス様が笑うなんて、結婚した当初は考えられなかった。アレス様は性的なことに嫌悪感を抱いていたから。
「早くアレス様に会いたいです」
「私も、いますぐフィーラン殿を抱きしめたいです」
「準備が整い次第、すぐにゼガルド領に出発しますね」
「お待ちしております」
そろそろ交音器に充填されていた魔力が切れてきた。
俺はアレス様に「おやすみなさい」と伝えて、通話を終わらせた。
湯浴みを終えてベッドに寝そべる。
俺は丸めた布団に、ぎゅっと抱きついた。体が疼いて仕方がない。アレス様の声ってどうしてあんなにセクシーなんだろう。
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