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第3話 俺は男だ! 雌なんかじゃねぇ!
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王立魔法学園の図書館はキャンパスの北部にある。
本を保存する関係で、あまり日当たりのよくないエリアが適しているのだとか。
ぐんぐんと前へと進む俺の隣に、ヴァンがやって来た。真剣な目つきである。
「おまえも女神の思惑が気になるのか」
「そうですね。もしも女神が可哀想なエドゥアール様を愛でるのが性癖だったとしたら……、俺は神殺しになります。俺は断然、らぶえっち派なので」
「おいおい! おまえはどうしてそう過激なんだ」
「あなたも恋をすれば分かりますよ」
「むうっ。俺だって、女の子とイチャイチャしたことぐらいあるぞ? キスだって、何回か……」
俺が反論すると、ヴァンが「それで?」と鋭いまなざしを向けてきた。
「あなたのお話に出てくるのはいつも、『女の子』ですね。特定の誰々さんではない」
「だって、みんな可愛いじゃん。たった一人なんて選べないよ」
「お馬鹿さんですね。本当の恋を知らないで、キスだなんだと無邪気に囀っているのだから」
「ヴァンはどうなんだよ。俺のこと……好きって言うけどさあ。他の誰かとキスしたことぐらいあるだろ?」
「さあ、忘れました」
「ははっ。おまえ、カッコつけてるけどさ。誰ともキスしたことないだろ!」
ヴァンは俺の腰をぐいっと抱き寄せると、唇に触れるか触れないかの距離で顔を止めた。俺は目を閉じなかった。ぎゅっと眉根を寄せて、ヴァンを睨む。ヴァンは俺の唇に指を這わせると、顔を後ろに引いていった。
「寸止めかよ。意気地なし」
「そうですね、俺はエドゥアール様に嫌われたくない。だからこれが精一杯です」
「おまえとキスしたい女の子はいっぱいいるんだからさあ。他に目を向けろよ」
「無理です。俺の視線はあなたに固定されています」
「まったく。俺のどこがいいんだか……」
俺はお馬鹿な女好きで、実家が金持ちなのを鼻にかけていて、おまけにナルシストときている。われながら呆れた男だ。
「ヴァン。あのさあ」
「しっ。図書館の近くで、何やら騒ぎが起きているようですよ」
「マジで?」
俺たちの前方には、左右対称に配置された尖塔を持つ図書館がそびえ立っている。いつもは静かなエリアなのに、今日はやけに騒がしいな。入り口には学生や教授たちがたむろしている。
ん? みんな、頭上を見上げているな。
俺は視線を上に向けた。
すると、コウモリのような何かが、バタバタと空を飛び回っていた。もっと近づいてみると、謎の物体はページを開いた本であることが分かった。ぱらぱらとめくれたページから、イボがたくさんついた触手や獣の牙が突き出ている。
灰色の制服を着た司書のお姉さんが叫んだ。
「封魔の書が暴れ回っております! 危険なので、みなさん退避してください!」
ここラルム王国では、魔物を捕獲した際、書物に封印する習慣がある。長らく本の中に閉じ込められているうちに魔物は野性を失い、人間に対して従順な召喚獣へと変わるからだ。
こんなに大量の封魔の書が暴走しているだなんて珍しい。そういえば、隣のクラスの学生たちが先日、魔物狩りに出かけたらしい。学生が作った封魔の書だから、封印が不完全だったのだろう。
図書館に近づこうとする俺を、ヴァンが制した。
「エドゥアール様。戻りましょう」
「怯えている女の子を見捨てて、俺が逃げ出すとでも思ったか? あんな魔物ぐらい、俺の火炎魔法でしばいてやるよ!」
俺は指で手の甲に小さな魔法陣を描いた。手の甲に魔法紋が浮かび上がり、手のひらがじんと熱を帯びる。
熱はやがて、頭のてっぺんからつま先まで広がっていった。
いいねえ。全身の魔力が活性化していくのを感じるぜ。
火照った頭の中に、扉のイメージが浮かんだ。魔法の発動まであとひと息だ。
俺は脳内で、開ききった扉を思い描いた。光の束が頭の中を駆け巡る。
今だ!
俺は手のひらを中空にかざした。
すると、俺の前方に炎でできた柱が出現した。
「おいこら、魔物ども! 焼かれたくなかったら、大人しく図書館に戻れ!」
炎の柱にびびったのか、封魔の書の群れが低空飛行になった。司書がすかさず、投網を使って封魔の書どもを捕らえる。
おおかたの封魔の書は炎に恐れをなして逃げ惑った。でも、無鉄砲な奴が俺の元へと飛んできた。封魔の書のめくれたページから鋭い鉤爪が伸びてきて、俺の顔を抉ろうとする。
おい、やめろって。俺から顔を取ったら、あとに何も残らなくなるだろうが!
ピンチかと思った瞬間、轟音が響いた。
ヴァンが疾風を召喚したのだ。俺を襲おうとした封魔の書は、後方に思いきり吹き飛んだ。
「エドゥアール様の眼前を汚すな」
ヴァンが風を操り、炎の流れを変える。
バサバサと飛び回っていた封魔の書の残党が、紅蓮の炎から逃れるため図書館の入り口へと逃げていく。
「司書さん! 捕獲するなら今です!」
俺が叫ぶと、司書のお姉さんがハッと顔を上げて、尖塔に向かって合図を出した。
尖塔の窓から、大きな投網が放り出される。
投網には魔力が込められているのだろう。封魔の書を捕らえると、網の目が小さくなっていった。
投網できゅっと縛られた封魔の書は諦めたのか、一様に大人しくなった。
「三年生のエドゥアールさんですね。どうもありがとうございます」
司書のお姉さんがキラキラした瞳で俺を見つめてきた。綺麗なロングヘアだなー。年上の女性も大歓迎だぜ!
「ヴァン。俺、すごくない?」
「そうですね。魔物に怯まず、勇敢に立ち向かっておられました」
「でしょ? こんな男らしい俺が雌になるとか、ありえないだろ?」
「男前受ですね」
「は?」
「ふだんは雄々しい受がベッドでは雌になる。BLにおいて、美味しいとされるシチュエーションです」
「おいおい! 俺は結局、何をやっても孕み受ってことかよ!」
「そういうことですね」
くそっ。
魔物よりも女神の方が恐ろしいわ。男らしい男を雌にするのが楽しいのか? ギャップ萌えってやつ? 理解不能だ。男はどこまでいっても男のままだっつうの!
この俺のどこに、雌の要素があるっていうんだ? 鼻筋がくっきりとしていて、肩だって四角い。身長だってある。女装したって女の子には到底見えない。
だいたい、雌って何だよ。
女の子にそんなこと言ったら失礼だよな。それなのに俺に対してはオッケーなわけ? 動物みたいに腰を振ってよがれってことかよ。変態すぎる。
ちくしょう、女神め。
一回文句を言ってやらないと気が済まない。
俺が苦々しい表情のまま固まっていると、華やかな集団が近づいてきた。学生服を着た女の子たちだ。
こういう展開、お待ちしておりましたー! 俺は笑顔で女の子たちを迎えた。
「エドゥアール様!」
「守ってくれてありがとうございます」
「男として当然のことをしたまでだよ。きみたち、怪我はないかい」
「はい! おかげさまで」
女の子に囲まれて、俺は満足した。
みんな可愛いなーっ。全員、俺の彼女にしたい。
「ヴァン様との連携、お見事でした。姫と騎士の愛の力ですわね!」
「きゃーっ。ヴァン様、勝利に酔いしれずクールな表情なところがまた素敵ですわ!」
「ヴァン様。こっち向いてーっ」
「お昼をご一緒したいわ。……でも、エドゥアール様がいらっしゃいますもんね」
「ヴァン様。サインをくださいませ」
結局、ヴァンが全部持っていくのかよ。
俺がむくれていると、ヴァンが頬を寄せてきた。
「どうしたんですか。可愛いお顔が台無しですよ」
「……だって、おまえの方が目立ってるから」
「俺にはエドゥアール様しか見えませんよ」
女の子たちのテンションが爆発する。
「イケメン同士のイチャコラ。眼福ですわーっ」
「私たち、お邪魔ですね。それでは失礼致します」
「あっ、ちょっと待って。名前と学年を教えてよ」
「そんなっ。恐れ多いです」
「ご遠慮させていただきます。ヴァン様とお幸せに……」
えぇっ、そんなあ。
女の子たちはさっといなくなってしまった。司書のお姉さんも封魔の書を図書館の中に運ぶのに忙しそうである。
「……ヴァンといると、女っ気がなくなる」
「それはそうでしょう。BLゲームの世界なんですから」
「おまえはさ。ゲームの駒になってる自分に疑問を抱かないわけ? 俺は嫌だよ。可愛いお嫁さんと結婚して、やりまくりの新婚ライフを送りたい」
「そんなにセックスがしたいなら、俺がご奉仕させていただきますよ」
「おまえ、おっぱいついてないだろ!」
司書のお姉さんが俺に冷たいまなざしをよこした。しまった。女性の前でおっぱいなどという卑猥な言葉を使ってしまった。
「その……。今のは、ははっ。気のせいですよ。この俺が人前でいやらしい言葉を発するわけがありません」
「頭の中は女体でいっぱいのくせに。苦しい言い訳ですね、エドゥアール様」
「うるせぇ! 早く図書館に入って、女神の思惑を探るぞ!」
俺は図書館に突入した。
本を保存する関係で、あまり日当たりのよくないエリアが適しているのだとか。
ぐんぐんと前へと進む俺の隣に、ヴァンがやって来た。真剣な目つきである。
「おまえも女神の思惑が気になるのか」
「そうですね。もしも女神が可哀想なエドゥアール様を愛でるのが性癖だったとしたら……、俺は神殺しになります。俺は断然、らぶえっち派なので」
「おいおい! おまえはどうしてそう過激なんだ」
「あなたも恋をすれば分かりますよ」
「むうっ。俺だって、女の子とイチャイチャしたことぐらいあるぞ? キスだって、何回か……」
俺が反論すると、ヴァンが「それで?」と鋭いまなざしを向けてきた。
「あなたのお話に出てくるのはいつも、『女の子』ですね。特定の誰々さんではない」
「だって、みんな可愛いじゃん。たった一人なんて選べないよ」
「お馬鹿さんですね。本当の恋を知らないで、キスだなんだと無邪気に囀っているのだから」
「ヴァンはどうなんだよ。俺のこと……好きって言うけどさあ。他の誰かとキスしたことぐらいあるだろ?」
「さあ、忘れました」
「ははっ。おまえ、カッコつけてるけどさ。誰ともキスしたことないだろ!」
ヴァンは俺の腰をぐいっと抱き寄せると、唇に触れるか触れないかの距離で顔を止めた。俺は目を閉じなかった。ぎゅっと眉根を寄せて、ヴァンを睨む。ヴァンは俺の唇に指を這わせると、顔を後ろに引いていった。
「寸止めかよ。意気地なし」
「そうですね、俺はエドゥアール様に嫌われたくない。だからこれが精一杯です」
「おまえとキスしたい女の子はいっぱいいるんだからさあ。他に目を向けろよ」
「無理です。俺の視線はあなたに固定されています」
「まったく。俺のどこがいいんだか……」
俺はお馬鹿な女好きで、実家が金持ちなのを鼻にかけていて、おまけにナルシストときている。われながら呆れた男だ。
「ヴァン。あのさあ」
「しっ。図書館の近くで、何やら騒ぎが起きているようですよ」
「マジで?」
俺たちの前方には、左右対称に配置された尖塔を持つ図書館がそびえ立っている。いつもは静かなエリアなのに、今日はやけに騒がしいな。入り口には学生や教授たちがたむろしている。
ん? みんな、頭上を見上げているな。
俺は視線を上に向けた。
すると、コウモリのような何かが、バタバタと空を飛び回っていた。もっと近づいてみると、謎の物体はページを開いた本であることが分かった。ぱらぱらとめくれたページから、イボがたくさんついた触手や獣の牙が突き出ている。
灰色の制服を着た司書のお姉さんが叫んだ。
「封魔の書が暴れ回っております! 危険なので、みなさん退避してください!」
ここラルム王国では、魔物を捕獲した際、書物に封印する習慣がある。長らく本の中に閉じ込められているうちに魔物は野性を失い、人間に対して従順な召喚獣へと変わるからだ。
こんなに大量の封魔の書が暴走しているだなんて珍しい。そういえば、隣のクラスの学生たちが先日、魔物狩りに出かけたらしい。学生が作った封魔の書だから、封印が不完全だったのだろう。
図書館に近づこうとする俺を、ヴァンが制した。
「エドゥアール様。戻りましょう」
「怯えている女の子を見捨てて、俺が逃げ出すとでも思ったか? あんな魔物ぐらい、俺の火炎魔法でしばいてやるよ!」
俺は指で手の甲に小さな魔法陣を描いた。手の甲に魔法紋が浮かび上がり、手のひらがじんと熱を帯びる。
熱はやがて、頭のてっぺんからつま先まで広がっていった。
いいねえ。全身の魔力が活性化していくのを感じるぜ。
火照った頭の中に、扉のイメージが浮かんだ。魔法の発動まであとひと息だ。
俺は脳内で、開ききった扉を思い描いた。光の束が頭の中を駆け巡る。
今だ!
俺は手のひらを中空にかざした。
すると、俺の前方に炎でできた柱が出現した。
「おいこら、魔物ども! 焼かれたくなかったら、大人しく図書館に戻れ!」
炎の柱にびびったのか、封魔の書の群れが低空飛行になった。司書がすかさず、投網を使って封魔の書どもを捕らえる。
おおかたの封魔の書は炎に恐れをなして逃げ惑った。でも、無鉄砲な奴が俺の元へと飛んできた。封魔の書のめくれたページから鋭い鉤爪が伸びてきて、俺の顔を抉ろうとする。
おい、やめろって。俺から顔を取ったら、あとに何も残らなくなるだろうが!
ピンチかと思った瞬間、轟音が響いた。
ヴァンが疾風を召喚したのだ。俺を襲おうとした封魔の書は、後方に思いきり吹き飛んだ。
「エドゥアール様の眼前を汚すな」
ヴァンが風を操り、炎の流れを変える。
バサバサと飛び回っていた封魔の書の残党が、紅蓮の炎から逃れるため図書館の入り口へと逃げていく。
「司書さん! 捕獲するなら今です!」
俺が叫ぶと、司書のお姉さんがハッと顔を上げて、尖塔に向かって合図を出した。
尖塔の窓から、大きな投網が放り出される。
投網には魔力が込められているのだろう。封魔の書を捕らえると、網の目が小さくなっていった。
投網できゅっと縛られた封魔の書は諦めたのか、一様に大人しくなった。
「三年生のエドゥアールさんですね。どうもありがとうございます」
司書のお姉さんがキラキラした瞳で俺を見つめてきた。綺麗なロングヘアだなー。年上の女性も大歓迎だぜ!
「ヴァン。俺、すごくない?」
「そうですね。魔物に怯まず、勇敢に立ち向かっておられました」
「でしょ? こんな男らしい俺が雌になるとか、ありえないだろ?」
「男前受ですね」
「は?」
「ふだんは雄々しい受がベッドでは雌になる。BLにおいて、美味しいとされるシチュエーションです」
「おいおい! 俺は結局、何をやっても孕み受ってことかよ!」
「そういうことですね」
くそっ。
魔物よりも女神の方が恐ろしいわ。男らしい男を雌にするのが楽しいのか? ギャップ萌えってやつ? 理解不能だ。男はどこまでいっても男のままだっつうの!
この俺のどこに、雌の要素があるっていうんだ? 鼻筋がくっきりとしていて、肩だって四角い。身長だってある。女装したって女の子には到底見えない。
だいたい、雌って何だよ。
女の子にそんなこと言ったら失礼だよな。それなのに俺に対してはオッケーなわけ? 動物みたいに腰を振ってよがれってことかよ。変態すぎる。
ちくしょう、女神め。
一回文句を言ってやらないと気が済まない。
俺が苦々しい表情のまま固まっていると、華やかな集団が近づいてきた。学生服を着た女の子たちだ。
こういう展開、お待ちしておりましたー! 俺は笑顔で女の子たちを迎えた。
「エドゥアール様!」
「守ってくれてありがとうございます」
「男として当然のことをしたまでだよ。きみたち、怪我はないかい」
「はい! おかげさまで」
女の子に囲まれて、俺は満足した。
みんな可愛いなーっ。全員、俺の彼女にしたい。
「ヴァン様との連携、お見事でした。姫と騎士の愛の力ですわね!」
「きゃーっ。ヴァン様、勝利に酔いしれずクールな表情なところがまた素敵ですわ!」
「ヴァン様。こっち向いてーっ」
「お昼をご一緒したいわ。……でも、エドゥアール様がいらっしゃいますもんね」
「ヴァン様。サインをくださいませ」
結局、ヴァンが全部持っていくのかよ。
俺がむくれていると、ヴァンが頬を寄せてきた。
「どうしたんですか。可愛いお顔が台無しですよ」
「……だって、おまえの方が目立ってるから」
「俺にはエドゥアール様しか見えませんよ」
女の子たちのテンションが爆発する。
「イケメン同士のイチャコラ。眼福ですわーっ」
「私たち、お邪魔ですね。それでは失礼致します」
「あっ、ちょっと待って。名前と学年を教えてよ」
「そんなっ。恐れ多いです」
「ご遠慮させていただきます。ヴァン様とお幸せに……」
えぇっ、そんなあ。
女の子たちはさっといなくなってしまった。司書のお姉さんも封魔の書を図書館の中に運ぶのに忙しそうである。
「……ヴァンといると、女っ気がなくなる」
「それはそうでしょう。BLゲームの世界なんですから」
「おまえはさ。ゲームの駒になってる自分に疑問を抱かないわけ? 俺は嫌だよ。可愛いお嫁さんと結婚して、やりまくりの新婚ライフを送りたい」
「そんなにセックスがしたいなら、俺がご奉仕させていただきますよ」
「おまえ、おっぱいついてないだろ!」
司書のお姉さんが俺に冷たいまなざしをよこした。しまった。女性の前でおっぱいなどという卑猥な言葉を使ってしまった。
「その……。今のは、ははっ。気のせいですよ。この俺が人前でいやらしい言葉を発するわけがありません」
「頭の中は女体でいっぱいのくせに。苦しい言い訳ですね、エドゥアール様」
「うるせぇ! 早く図書館に入って、女神の思惑を探るぞ!」
俺は図書館に突入した。
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