経験値10000倍~ハズレスキル放置プレイヤーが覚醒したらレベル上限なし! 最強で最速のレベルアップ~

島風

文字の大きさ
7 / 93

7師匠が可愛くなる

しおりを挟む
俺は経験値10000倍のことを師匠に話した。 

いや、それが何? て言われるだけなことはわかってるけど、報連相大事だもんな。 

一応報告した。いや、軽く笑われることはわかってたけどね。 

「で、なんじゃ? 今度はどんなスキルを手に入れたのじゃ?」 

ほらね。魔王の師匠にとってはとるに足らないことなんだろうな。 

俺はまたそんな当たり前のことをという感じで言われるのが嫌で軽く言った。 

「いや、それがしょうもない経験値10000倍のスキルが身についたんですよ」 

「は?」 

え? 何? この反応? 

「いや、今日のレベルアップで経験値10000倍のスキルが手に入って。師匠もきっと持ってるんでしょ? は、はは」 

「は、はは」 

「やっぱり持ってる感じですね。ですよねー」 

「な、訳あるかー!?」 

「ええっ!?」 

いや、俺もう基準が良くわからん。 

「まったく、お前という奴は、これは……」 

ヤバい。師匠がいつものヤツを発症しそうだ。 

「べ、別にアルの勘違いだからな! アルが凄いスキルを授かって嬉しくて、今すぐ襲って既成事実つくろうとか! 既成事実を盾に無理やりお付き合いしてもらって恋人なるとか! お似合いの2人になるとか、未来のお嫁さんになるとか! 結婚式の招待客は早めに相談した方がいいとか! 思っている訳じゃないからな!」 

いや、後半は妄想をこじらせてるよね? 魔王様? 可愛いでち。 

だけど、今晩が大変だ。 

俺は師匠にオーク肉の生姜焼きを振る舞って、その日は就寝した。 

けど。 

なんか重いでち。 

「んん?」 

俺は身体に何か柔らかいものが乗っていることに気が付いて、目を覚ました。 

目を開けると、目の前に美少女が。 

いや、師匠がいた。 

「な、何やってるんですかぁ!? 師匠!」 

俺が叫び声を上げるのはこれで二度めだ。 

どうせ、また夜這いに来たんだろう。 

だけど、師匠はガチなので上手く言いくるめればいい。 

俺の目的はあくまで合意あるヤリ逃げなのだ。 

流石に大恩ある師匠にただのヤリ逃げするほど無常にはなれない。 

合意なら、平気だけど。 

「師匠、ホント、何やってるんですか?」 

「い、いや、ただの夜這いだ。アルがドンドンいい男になってしまって、他の女の子に取られる前に既成事実を作らなければと思ってな」 

恥ずかしそうに言う師匠はめっちゃ可愛いが、やってることはほぼ痴女だよな? 

「いや、俺、夜這いされても既成事実認めませんよ。ただの遊びだと言い放ちますよ。いいんですか? それに夜這いされたって、言いふらしますよ」 

「や、ヤメテ。そんなことされたらもうお嫁にいけない!!」 

いや、多分もう手遅れだと思う。 

師匠は100歳を超えておきながら、処女とか、もう、かなりのダメ人間だ。 

初めてのキスは師匠の師匠で、相手は女の子だったらしい。80年位前だし。 

自由に読んでいいと言われた膨大な書庫の本の大半はBLだったし。 

基本引きこもりで、これで出逢いなんてある訳もない。 

その上、小屋で朝起きるとお風呂にも入らないで、半裸の下着姿でうつ伏せで寝てたりする位ズボラだ。初めて見た時は死んでしまったのかと思って、焦った。 

もちろん料理は何も出来ない。魔物の肉を火で炙って、塩だけで食べる。 

飲み物は街で大量に買い込んだ酒のみ。 

洗濯はもちろん出来ない。 

服が汚れると、風呂と合わせて川で泳ぐとかいうダイナミックぶりだ。 

これ、大半の男が無理。 

「でもな、お前も流石に我に親近感が湧いたじゃろ? だからな、ほら、なんなら先っちょだけでも、な?」 

女の子が自分から先っちょだけとか誘うのもう、完全に痴女だと思う。 

師匠に親近感が湧いていたのは事実だ。 

だけど、俺は女の子へ気持ちが動かない。いや、男が好きだとか、もちろん違う。 

人並みに女の子への性欲もある。 

ただ、女の子を信じることが出来ないんだ。 

17年も連れ添った幼馴染の女の子に殺されそうになったからだろう。 

「師匠! 俺にとって師匠は大事な人なんです! だからそんな簡単に手は出しません、キリッ」 

俺は真面目な顔で師匠にそう告げた。本心は師匠、チョロイからこれでポーとなって言うこと聞くなと思っていた。 

そして案の定。 

「……わ、我のこと。大事な人……そんなの初めて言われたぁ~」 

ホント、チョロいな! よく、これで今まで処女でいられたな! 

その後、師匠はおとなしく自分のベッドに戻った。 

あくる日、今日も修行に出るため、師匠に朝ごはんを作ってあげて、歯を磨かせてあげて、髪をすいて、身だしなみを整えてあげた。 

化粧しなくてもこの可愛さ、すげぇな。 

それに、途中で俺の顔をチョロチョロと見て、頬を赤くする。 

可愛い過ぎるんだけど? 

そして、小屋を出発するとき。 

「あなた、行ってらっしゃい!」 

ヤバい、師匠が妄想の中でおかしくなったらしい。 
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました

御峰。
ファンタジー
十歳の時、貰えるギフトで能力『ゴミ箱』を授かったので、名門ハイリンス家から追放された僕は、ゴミの集まる町、ヴァレンに捨てられる。 でも本当に良かった!毎日勉強ばっかだった家より、このヴァレン町で僕は自由に生きるんだ! これは、ゴミ扱いされる能力を授かった僕が、ゴミ捨て町から幸せを掴む為、成り上がる物語だ――――。

勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~

名無し
ファンタジー
 突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。  自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。  もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。  だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。  グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。  人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。

幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』 電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。 龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。 そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。 盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。 当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。 今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。 ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。 ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ 「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」 全員の目と口が弧を描いたのが見えた。 一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。 作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌() 15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

処理中です...