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魔法の鍛錬、頑張りました
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俺が立っている場所……草が青々と生い茂り、聞いたことない鳥達の鳴き声がチューンと響く。
のんびりとした雰囲気に王都ではない事だけはわかった。
お、王国内……だよな?
きょろきょろしていると、通りすがりのじいさんが不思議そうな顔をする。
「兄ちゃん、何やってんだぁ? 泳ぐにはまだ早いじゃろ」
その言葉で気づいた。
俺、服、びしょびしょ……
気がついてしまうと、急に気になるもので……濡れた服が肌にぴったり貼り付き、ブルッと体を震わせる。
「すいません。ここどこですか?」
「えっ? 兄ちゃん、記憶ないのけ? ここはマダリヤだけんど」
マダリヤーーーーー!?
めちゃくちゃ王都から遠いじゃないか!
「大丈夫けー、兄ちゃん」
「あ、はい」
「この辺じゃ見かけない顔じゃんけ、どこから来たんだ?」
「えーと……少し遠くからですかね……記憶はあるので大丈夫です。ありがとうございました」
こんなところに、この国の王子が、供をつけずにびしょ濡れで立っているなんて、誰が信じるだろうか……いや、誰も信じまい……
俺はじいさんにお辞儀をして歩き始める。
じいさんは「気ぃつけてなー」と言うと、反対方向に歩いていった。
少し離れ、人がいない事を確認し、飛行魔法を使うが、俺の魔力じゃ一気に王都へ帰れない。
休み休み、王都にむかい、王宮が見えた頃には夕焼けが空一面広がっていた……
ちくしょー、夕日が目に染みるぜ。
のんびりとした雰囲気に王都ではない事だけはわかった。
お、王国内……だよな?
きょろきょろしていると、通りすがりのじいさんが不思議そうな顔をする。
「兄ちゃん、何やってんだぁ? 泳ぐにはまだ早いじゃろ」
その言葉で気づいた。
俺、服、びしょびしょ……
気がついてしまうと、急に気になるもので……濡れた服が肌にぴったり貼り付き、ブルッと体を震わせる。
「すいません。ここどこですか?」
「えっ? 兄ちゃん、記憶ないのけ? ここはマダリヤだけんど」
マダリヤーーーーー!?
めちゃくちゃ王都から遠いじゃないか!
「大丈夫けー、兄ちゃん」
「あ、はい」
「この辺じゃ見かけない顔じゃんけ、どこから来たんだ?」
「えーと……少し遠くからですかね……記憶はあるので大丈夫です。ありがとうございました」
こんなところに、この国の王子が、供をつけずにびしょ濡れで立っているなんて、誰が信じるだろうか……いや、誰も信じまい……
俺はじいさんにお辞儀をして歩き始める。
じいさんは「気ぃつけてなー」と言うと、反対方向に歩いていった。
少し離れ、人がいない事を確認し、飛行魔法を使うが、俺の魔力じゃ一気に王都へ帰れない。
休み休み、王都にむかい、王宮が見えた頃には夕焼けが空一面広がっていた……
ちくしょー、夕日が目に染みるぜ。
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